ICO割れする仮想通貨を購入しない為にも、ICO割れする仮想通貨の原因が知りたいと思っていませんか?
確かにICO割れした仮想通貨を持っていたりすると、「もうダメだ!」と思ってしまうもの。
しかし、今後の仮想通貨投資で、利益を出すためにも、ICO割れが起こる原因について知っておいてほしいことがあります!
本記事では、仮想通貨のICO割れについて、次の3つを紹介します。
- 仮想通貨のICO割れとは
- ICO割れする原因
- ノアコインがICO割れした理由
全5000文字以上による徹底解説を行いますので、ぜひ今後の仮想通貨投資に生かして下さいね!
それでは早速見ていきましょう!
仮想通貨のICO割れとは/意味
ICO割れとは、仮想通貨市場から連日資金が抜け出した結果、上場後の価格が、ICOトークンとして発行され販売されたときの価格よりも、安い価格のまま市場で取引されてしまう状態のことです。
ICO割れの呼び方は既存の株式市場における公募割れと同じ意味を持っています。
ICO割れする原因は
結論からで言えば、ICO割れする原因は、仮想通貨市場全体の相場が下落しているからです。
また、ICO割れしている銘柄についていえば、プレセール時点でトークンセール時よりも割安な価格で手にした人たちの投げ売りが原因です。
仮想通貨取引所に上場してから高値で仮想通貨を手にした人たちはむしろ、仮想通貨市場は必ず復活する!といった信念で長期保有に入るものです。
いわゆる塩漬けですね。
塩漬けする分には損失が確定しない為、仮想通貨が購入した価格を下回っている間は、底値がICO割れであろうが、ICOの値段以上に回復しようが、関係ないことなのです。
つまり、売りに出さないのことも、ICO割れする原因なのです。
では、なぜ投げ売りされるのかを人の心理を元に紹介しますね。
ICO割れする原因に人の心理が大きく関係している
ICO割れする原因には、人の心理が大きく関わっています。
人の心理には元々、正常性バイアスが備わっています。
多くの人の心理は、想定外の事件や事故、市場の動き、経済の流れにある程度は鈍感にできています。
その理由として、私達の脳を守り、心が精神的に疲労しないために備えられた防衛システムがあるからです。
これは、仮想通貨市場でもいえることです。
例えば、ビットコインなどの仮想通貨の価格が一度に数十万円単位で動いた時に、ある限界までの大きな下落は、むしろ正常の範囲内として処理されてしまうのです。
この心のメカニズムである正常性バイアスが、仮想通貨の価格が急激に下落している際にも、ICO時の価格や自分が購入した底値の価格を下回らない限りは、正常の範囲内として値動きを過小評価し、静観しつづけることになるのです。
そして、人の心理が働くことによって、ICO割れする原因は次の3つの層に分けることが出来ます。
- ICOトークンをトークンセールや上場後に購入した層
- ICOトークンをプレセールや上場前に購入した層
- ICO割れを発生させる誘導者がいる
3番目のICO割れを発生させる誘導者がいるは、人の心理を巧みに利用した悪質的なことですが、それ以外の2つの層は、人の心理が大きく関わった結果ICO割れを引き起こします。
では、1つずつ見ていきましょう。
ICOトークンをトークンセールや上場後に購入した層がICO割れを起こす原因
ICOトークンをトークンセールや、取引所上場後の比較的早い時期に購入した人達は、ICOトークンの価格が爆上げすることで一度大きな成功体験をしています。
ですから、成功体験が強烈に意識付けられているため、2018年に入ってからの仮想通貨市場の冷え込みに対しては、しばらく静観していたと考えられます。
しかし、ICOトークンの金額が自分が購入した価格よりも割るか割らないかの状況になったときに、今度は投げ売りが始まります。
多くの人がICOトークンを投げ売りすることで、仮想通貨市場は急激に下落します。
以上のことが、ICOトークンをトークンセールや上場後に購入した層が、ICO割れを引き起こす原因です。
ICOトークンをプレセールや上場前に購入した層がICO割れも起こす
先述した人達に対して、ICOトークンをプレセールや上場前に購入し、安い価格で手に入れた層は、上場後の仮想通貨が底値に突入しても含み益が確保されている限り、その後の価格上昇を信じて保有を続けます。
このICOトークンを最も安く手に入れた層は、底値といえどもICOトークンセール価格を下回ることはないといった信念で支えられています。
加えて、自分が上場前に参加したことが、ICOトークンに対して、並々ならぬ愛着を生んでしまいます。
並々ならぬ愛着は、「ホワイトペーパーに書かれた内容は必ず生きてくる!」という期待も踏まえています。
ですから、保有しているICOトークンを、
・どう処理して自分自身の資産を増やすか
ではなく、
・どのように市場心理が変化してその銘柄の価格が上昇するか
といったことに意識が行きやすいです。
つまり、「何としてでも自分の銘柄の価格が上がって欲しい!」という思いが根底に生まれてしまい、資産を増やすどころではなくなってきているのです。
ですからICOトークンをプレセールや上場前に購入した保有者にとって、ICO時のトークンセール価格を下回ることはないと思ってしまうのです。
しかし、そこへICO割れが発生します。
突然ICO割れが発生したことにより、可愛さ余って憎さ百倍の市場心理が発生します。
なぜなら、愛着の沸いている銘柄が、自分を裏切ってICO価格を下回るからです。
すると、まだ含み損は発生していない層にパニック心理が起きます。
パニック心理によってICO割れが発生した時点で、場合によっては保有銘柄全てを売り切る行動に走る人も続出します。
また、売りの指値を自分の含み損が発生しないギリギリのラインで売り切って逃げ切ろうとする人も出てきます。
つまり、安い価格でICOトークンを手に入れた人達にも投げ売りが発生します。
上記までが、ICOトークンをプレセールや上場前に購入した層がICO割れを引き起こす原因です。
ICO割れを発生させる誘導者がいる
先述したICO割れが発生する2つの原因は、購入者側の心理です。
しかし、ICO割れを発生させる誘導者がいることを忘れてはいけません。
ICO割れさせる誘導者は、売り手にパニック心理が起きていることと、プレセール時の購入価格の情報の、2つを武器に人々の心理を巧みに利用して売り手を誘導していきます。
なぜなら、ICOプレセールで購入できる金額は、固定された金額である為、固定された金額を下回る様に【売り板・買い板】を巧みに利用することで、人の心理を誘導するような売り買いが仕込むことができるからです。
仕込むことができるので、SNS上のインフルエンサーです。
インフルエンサーは、世間に有益な情報を提供し、人の行動を変えてしまうほど影響力があります。
ですから、インフルエンサーがSNSなどでで公表したICOトークンを購入する投資家も多くいます。
そして、インフルエンサーがSNSで紹介した仮想通貨が、その瞬間に爆上げする現象が仮想通貨市場では数多く見られています。
例えば、マカフィー砲と呼ばれる、影響力のあるインフルエンサーの紹介によって仮想通貨市場が大きく動かす事が出来ます。
つまり、インフルエンサーの影響によって購入した銘柄を、今なおそのインフルエンサーがSNSなどで情報発信して、その後の有益な情報を提供している間は、保有者もある程度は塩漬け後の価格の回復を信じて疑わない状態です。
ですが、そのインフルエンサーがSNSで否定的な見解をしたり、サイトを閉じたりすると、保有者にパニック心理を起こす要因にもなります。
上記までの流れが、意図的にICO割れを引き起こすことができる誘導者の手口です。
>>>【必読】仮想通貨詐欺の手口やカラクリに一同衝撃!騙されない為にこれは知っとこ!
紹介した3つの原因に共通していることは、人の心理が最も影響していることです。
そして、ICOトークン保有者の投げ売りや、人々の心理を利用したインフルエンサーの退出などが複合的な負のスパイラルとなって、ICO割れへと繋がっていくのです。
ノアコインがICO割れした理由は
ノアコインは元々、フィリピンの貧困問題を解決するため、その支払手段として開発された仮想通貨です。
そして、将来的に公共料金がノアコインで支払えるという情報を元に、日本国内のノアコインに関係するインフルエンサーが幅広くSNSなどで発信したために、人気となったアルトコインでした。
しかし、そんなノアコインは、すでにICO割れしている仮想通貨として考えられています。
ICO割れしていると考えられる理由は次の3つがあります。
- ノアコインは日本人にしか人気がなかった
- フィリピンの重大発表でノアコインの価格が大きく下落
- ノアコインのゴミ宣言が発表された
以上の3つが原因で、ノアコインはICO割れを引き起している考えることが出来ます。
では、1つずつ見ていきましょう。
ICO割れしたノアコインは日本人にしか人気がなかった
ノアコインがICO割れした1つ目の理由に、日本人に限って人気があったことと、日本人しか注目していなかったが理由です。
ノアコインは、日本だけで流行っていた小さな仮想通貨市場であったために、ビットコインやイーサリアムなどの全世界で認知されている仮想通貨と違って、日本人の中で投げ売りが起きたときに、海外での取引で受給バランスを取ることができませんでした。
つまり、世界的に見てノアコインを購入しようという買い手がすくなかった為に、ICO割れを引き起こしています。
フィリピンの重大発表でノアコインの価格が大きく下落し、ICO割れを起こす
ノアコインがICO割れした2つ目の理由は、2018年6月のフィリピン独立記念日のイベントに対して多くの失望があったためです。
>>>ノアコインが上場しても詐欺と言われている理由はなぜ!?
そのタイミングで発生した投げ売りの中で、価格が下落して含み損が出ていても、損切りしてでも現金化したい人が続出したのです。
ノアコインのゴミ宣言が発表されたことでICO割れが加速
ノアコインがICO割れした3つ目の理由に、ノアコインを日本で拡散していたインフルエンサーが、ノアコインホルダーへ、「ただ所有することで将来資産形成の成功への保証」を宣言した後に、価格の下落とともにノアコインのゴミ宣言を発表しました。
ノアコインのゴミ宣言をしたことにより、ノアコイン保有者達が失望感を生み、それが負のスパイラルとなって投げ売りにつながったことも理由です。
ICO割れコインの今後
ノアコインを例に説明しましたが、ICO割れしているコインは非常に多くあります。
詳しくはICO割れ一覧で紹介していますが、有名な仮想通貨で例えると以下の仮想通貨があります。
など、上記はたった一部であり、仮想通貨市場にはICO割れするコインは多数溢れています。
ICOの成功率が50%と言われていることから、今後もICO割れするコインは増えてくるでしょう。
ICO割れのまとめ
ICO割れは、その銘柄を保有していた層からすればマイナス要因ですが、これからその銘柄に投資しようとする層からみれば、「ほぼ間違いなく保証された底値」で購入できるプラス要因といえるでしょう。
しかし、ICO割れの銘柄が市場に放出された分、買いが思ったように入らないのは、現時点において、投資する人々の中に「今購入しておかないといけない」といった意識がないからです。
つまり、今まで仮想通貨市場に参入していた人たちは投資そのものの経験がほとんどなく、仮想通貨投資が初めてといった人であったことを裏付けることです。
ICO割れした仮想通貨に関しては、今後上昇する可能性は低いですが、仮想通貨市場は全体に関していえば、これから劇的に成長する新しい金融市場であるといえるでしょう。
なぜなら、仮想通貨での支払いを認めているビジネスが撤退していないことです。
仮想通貨での支払いを認めているということは、今後の価格上昇によって、利益が取れるという勝算があるからです。
また、別の理由としては、日本の金融庁が仮想通貨取引所に対して厳しい監査が続いていることも挙げられます。
なぜなら、将来利用価値のない金融市場に、金融庁は今のような厳しい対応はしないからです。
仮想通貨市場は、将来必ず成長する市場だからこそ、取引所に対して監査を厳しくして、法整備を重ねることにより、運用体型の見直し、セキュリティの向上を目指しているのです。
以上2つの理由は、今後劇的に仮想通貨市場が世界に浸透していくことを裏付けることと言えるでしょう。
しかし、仮想通貨市場が冷え切っている現時点では、長期保有をすることも大切になってくるでしょう。