
仮想通貨の基幹技術の一つにブロックチェーンがあります。
このデータを分散管理する技術であるブロックチェーンを生かしたものの一つに分散型のアプリがあり、それらはDAppsと呼ばれ、世界中で幅広く利用され始めました。
この流れは日本も例外ではなく、国産のDAppsも多く開発され始めています。
そんな国産DAppsの一つが今回紹介する「dApps神社」です。
このdApps神社の特徴や概要、遊び方、そして評判などをまとめました。
これを読めばきっとブロックチェーンで占いができるDAppsであるdApps神社のことをより深く知ることができるのではないでしょうか。
dApps神社とは

出典:dApps神社
dApps神社とは、2019年11月5日よりサービスが開始された仮想通貨のブロックチェーン技術を利用した占いを行うDAppsです。
仮想通貨やブロックチェーンの技術をより身近に感じてもらうことを目的とし、パチンコスロットの台などエンターテイメント機器の開発で国内大手の一角を占めるSANKYOとブロックチェーン事業開発を手掛けている横浜の株式会社CryptoLabが共同して開発した国産のDAppsでもあります。
基幹技術に用いられているのは世界的に数多くのDAppsが開発されているイーサリアムのブロックチェーンで、汎用性の高い技術が確立されたイーサリアムを利用しており、拡張性の高さも備えたものになっているのです。
そのため、このdApps神社のコンテンツを応用して自治体の観光PRや様々なイベントに利用するといったことも想定されており、今後の展開が楽しみな占いDAppsとなっています。
占いアプリやWEBサービスは今まで様々な企業や個人が手掛けていましたが、大手企業であるSANKYOが本格的に乗り出し、しかも最新のブロックチェーン技術を利用したDAppsとして開発されたという点でとても注目されているのです。
ちなみに利用できる端末はデスクトップとスマートフォンです。
dApps神社は、自宅あるいは外出先など様々な場所で利用できる気軽な占いアプリで、一見一般の方から見て敷居の高そうなブロックチェーン技術を簡単に利用できるのです。
dApps神社の特徴

出典:dApps神社
dApps神社の特徴は、4つあります。
- イーサリアムの技術を使ったDApps
- 大手企業が開発
- 本格的な占い
- NFTアセットのプレゼント
イーサリアムの技術を使ったDApps
dApps神社はイーサリアムの技術を使ったDAppsで、erc-721と呼ばれるものが使用されています。
この技術は、イーサリアムのブロックチェーンにおけるスマートコントラクト(ブロックチェーンの中で自動取引を行う技術)の規格の一つで、スマートコントラクト内でNon-Fungible Token(以下、NFT)を扱えるようになるという特徴があります。
この特徴がそのままdApps神社の特徴になっているのです。
特徴であるNFTとは、Non-Fungible(代替不可能)なトークンという意味で、ブロックチェーン上のデータを資産として取り扱うことができるという点が挙げられます。
このNFTにより、dApps神社で手に入れた占いの結果や後述する様々なアセットを自分のものにすることが可能となるのです。
大手企業が開発
東証一部上場の大手企業であるSANKYO(株式会社三共)が開発に参加したということも特徴と言えます。
パチンコ機業界では最大手の規模を持つ企業として知られており、玉補給のシステムやメダル回収システムなどパチンコ店のシステムを総合的にプロデュースする企業としても知られています。
このパチンコ関連の会社であるSANKYOが手掛けているということは、かなり娯楽性の高いDAppsに仕上げられることが期待でき、将来的にはパチンコのように楽しめるシステムとして進化するポテンシャルを秘めていると言えるのです。
本格的な占い
占いが本格的というのも特徴です。
dApps神社の占いは陰陽五行を用いたものとなっており、これは神道や道教・仏教などから影響を受けて日本独自の発展を行った占いで多くの方に利用されています。
生年月日を伝えるだけで、その日の運勢を占うことができ、具体的なアドバイスや日々の調子などが分かるような仕組みになっています。
また、日本らしい占いであることから神社というコンテンツにも親和性が高く、dApps神社内でも違和感のないものとして実装されたメインのコンテンツになっています。
NFTアセットのプレゼント
NFTアセットのプレゼントも特徴です。
NFTアセットとは様々なブロックチェーンで出品されている賞品など金銭的な価値のあるもので、dApps神社はこれらを景品のように手に入れることができる仕組みです。
また、dApps神社オリジナルのNFTアセットも検討されており、マグカップやTシャツなどの品物が手に入る可能性があります。
また、この機能を利用してアセット配布によって様々な商品やサービスのプロモーションを行うということも可能で、将来的にはこのNFTアセットのプレゼントや配布などをdApps神社のコンテンツの柱にさせることも可能です。
このように国産のDAppsとして日本らしいコンテンツ内容を盛り込みつつ、プロモーション活動に利用できるプラットフォームとしても役立てようというのがdApps神社の特徴と言えるのではないでしょうか。
dApps神社の遊び方

出典:dApps神社
イーサリアムで支払い占いを受ける
dApps神社の遊び方は、基本的に仮想通貨のイーサリアムを使って、支払いを行うことで占いを受けることになります。
具体的な流れとして、利用ユーザーは1回0.02ETH(約400円)で占いを受ける権利を購入すると、30日間は毎日無料で本格的な占術による占い結果を見ることが可能です。
様々なアセットと交換可能なチケットがもらえる
さらに占いのおまけとして、他のdAppsゲームで使えるキャラクター、アイテム等のアセットやdApps神社オリジナルアセットと交換できるチケットが手に入れられ、これを利用して様々な商品(NFTアセット)を手に入れることもできます。
このチケットは1回の占い購入につき、1枚のアセットと交換できるチケットを付与される仕組みになっています。
こういった機能が利用できるのもイーサリアムのブロックチェーンのスマートコントラクト技術で、先ほど紹介したNFTによるものです。
メニューは4つ
公式サイトでは右端に下記のメニューがあります。
- メインコンテンツの占い
- NFTアセットの購入
- NFTアセットの所持情報(マイページのような機能)
- 言語の選択(現在は日本語と英語が選択可能)
占いを行うとウォレットにアクセスし、支払いができる環境になります。
この支払にはブラウザ対応のウォレットであるMETAMASKの利用が便利です。
「NFTアセットの購入」では、チケットによる交換やイーサリアムによる購入も可能となっており、ここを利用して様々なNFTアセットを手に入れることが可能となっています。
これらのサービスはイーサリアムを所持していることが前提となっており、所持していることが確認されないと全てのコンテンツにアクセスできないので注意が必要です。
dApps神社の評判(口コミ)
dApps神社の評判について気になるツイートを3つ紹介します。
> Dapps神社、まさかのerc-721だった
仮想通貨を使ったブロックチェーン占いサービス 「dApps神社」 - CryptoLab https://t.co/QpQuamxM18— 月乃奈槻@ブロックチェーン (@mana2love) 2019年11月11日
イーサリアムのブロックチェーン規格であるを採用しており、驚いています。
DApps神社…?
— ましさや (@mashisayaaaa) 2019年11月7日
知名度はまだまだと言えます。
株式会社CryptoLab
プレスリリース
2019年11月7日 10時
仮想通貨を使ったブロックチェーン占いサービス「dApps神社」 サービス開始のお知らせhttps://t.co/2me9pOom3b
そうそうブロックチェーンを使って占いをね・・・って— 岡二マン (@okaniman_) 2019年11月7日
ブロックチェーンと占いの組み合わせに戸惑っています。
dApps神社は2019年11月にリリースされたばかり(2019年11月現在)のサービスのため、認知度はまだまだです。
しかし、イーサリアム規格を利用した本格的なブロックチェーンを利用したDAppsのため潜在能力は高く、大手企業のSANKYOが関わっているプロジェクトのため、今後の展開によっては国内DAppsの初期のヒット作になる可能性を秘めているという評判と言えます。
dApps神社のまとめ
dApps神社はパチンコ台の製造大手であるSANKYOが中心となって開発された国産の占いDAppsです。
イーサリアムの技術を利用してNFTの仕組みによって占いやNFTアセットの取引ができるという機能を持っています。
日本古来から伝わる本格的な陰陽五行を用いた占いを利用し、神社のデザインによるコンテンツも和風テイストにあふれている仕様です。
始まったばかりのサービスなのでまだ認知度は低いですが、大手企業が参加するプロジェクトでもあるため、今後の展開が楽しみなDAppsの一つと言えます。