
Waves(ウェーブス)は、ブロックチェーン技術を利用しながら高速の取引ができるだけでなく、分散型取引所の機能を持ち、独自トークンの発行もできるという、多面的な魅力を兼ね備えた仮想通貨です。
新たな独自トークンを簡単に生み出すこともできることから、ICOに利用された実績があるのも特徴です。
2016年4月から5月にかけてICOを行い約16億円の資金を調達しており、後発の仮想通貨としてさまざまな優位性が付加されているのも魅力です。
取引所機能を利用して法定通貨とのトレードも可能で、流動性が高い仮想通貨として20~40位圏内の時価総額を守っている、注目すべき仮想通貨なのです。
Waves(ウェーブス)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Waves(ウェーブス) |
トークン名 | WAVES |
公開月 | 2016年4月 |
開発組織 | Waves |
開発者 | Sasha Ivanov |
発行上限 | 100,000,000WAVES |
発行枚数 | 100,000,000WAVES(全Waves発行済、インフラによる増刷無し) |
アルゴリズム | Leased Proof of Stake(LPoS) |
公式HP | Waves公式サイト |
公式ホワイトペーパー | Wavesホワイトペーパー |
公式Twitter | @wavesplatform |
公式Facebook | @wavesplatform |
公式LinkedIn | - |
TelegramID | Wavesnews and Announcements |
YouTube | Waves Platform |
仮想通貨Waves(ウェーブス)とは
ウェーブスはビットコインやイーサリアムの課題を解決するために生まれた、ロシア発の仮想通貨の一つです。
どちらも急激に知名度が上がり価値が向上した仮想通貨としても知られていますが、実用上の問題が多いことでも知られています。
大量取引を行うと送金が遅れるなどのトラブルが頻出し、送金速度の向上や負担の軽減や拡張性の向上が求められるようになったのです。
仮想通貨ネクストをベースに開発
このようなさまざまな課題を解決するため仮想通貨ネクストをベースに開発されたのがウェーブスになります。
ネクストは通貨としての機能に加え、トークン発行や商品売買などが可能なプラットフォームとして開発されています。
ネクストの使い勝手の良さをそのままに、更にブラッシュアップを目指したのがウェーブスになのです。
開発したのはネクストのプロジェクトにも関わったサーシャ・イヴァノフ氏で、ブロックチェーン技術の開発と普及を行うウェーブス社の経営者にもなっています。
仮想通貨Waves(ウェーブス) の特徴
ウェーブスの特徴は、業務利用に耐えるだけの大量の送金や遅延の少ない信頼性の高い環境を提供していることです。
ブロックチェーン技術を利用しながらフォークの数を増やさずにブロック内で取引できる件数を増加させるWaves-NGなどの技術を導入し、超高速での取引とスケーラビリティの確保に成功しています。
分散型取引所の機能をもった仮想通貨
また、ウエーブス自体に分散型(DEX)の仮想通貨取引所としての機能があり、ウォレットを用意することで簡単に他の仮想通貨とのトレードが行えます。
取引所ではドルとユーロの扱いがあるのも特徴で、アプリを利用したトレードも可能になっています。
アプリは日本語に対応しているほか、PC用のクライアントも日本語化が進んでいるのが特徴です。
独自トークンが発行できる
トークンの発行が手軽にできるのも特徴になります。
プログラミングの知識は不要で、クライアントから必要事項を入力し、1ウェーブスの手数料を支払うことでオリジナルのトークンを発行できます。
ロシアではハンバーガーチェーンのバーガーキングが「ワッパーコイン」をウェーブス経由で発行し、ポイントのかわりに付与するといった試みも行われています。
誰でも気軽に、安い手数料でトークンを発行できるためICOにも使いやすいのです。
ICOは規制の進む資金調達の手段になっていますが、気軽にチャレンジができるのは大きな魅力になります。
ウェーブスの開発時にはスマートコントラクト機能がなかったものの、擬似的な機能の追加から完全な機能追加へのロードマップが策定されています。
LPoS方式を採用
まず、PoS方式というのは、持っている通貨の量が多ければ多いほどブロック報酬を多く獲得しやすくなるシステムです。
ウェーブスはただのPoS方式ではなく、LPoS(Leased Proof of Stake)方式を採用しています。
LPoS方式とは、ウェーブスを貸し付けた(Lease)の量に応じて一部を報酬として受け取れることが出来ます。
LPoS方式の仕組みはまず、ウェーブスのブロック報酬を得るためには、ウェーブスを貸し付ける(Lease)必要があります。
貸付先は10,000 WAVES以上を保有するフルノードです。
ウェーブスを貸し付けたことにより、フルノードが保有するウェーブスの量が増え、フルノードがPoS方式によるブロック報酬を得やすくなります。
フルノードが獲得したブロック報酬から、自分が貸し付けたウェーブスの量に応じて、一部を報酬として受け取ることができる仕組みがLPoS方式です。
このように貸付のシステムを採用していることがウェーブスの特徴の一つとなっています。
仮想通貨Waves(ウェーブス) の欠点
ウェーブスの欠点は、ライバルになる仮想通貨の種類が非常に多いという点です。
イーサリアムの登場以後、イーサリアムの課題を解決するために多くの仮想通貨が誕生しました。
同じようなコンセプトの仮想通貨が多いため、比較してどれがすぐれていると断定が難しい状況になっているのです。
ライバルが多く、取扱取引所が少ない
また、ロシア発の仮想通貨ということもあり、取り扱っている取引所自体が少ないことも問題です。
ドルやユーロ、あるいは他の仮想通貨を使ってウェーブスの取引所経由で入手する方法もありますが購入ルートが限られてしまうのです。
手数料の比較などが難しいだけでなく、取引に使える通貨ペアの種類も少ないのがデメリットです。
独自トークンを普及させるノウハウは自分で学ぶ必要がある
独自トークンの発行手数料が安く、発行のハードルも低い反面、普及させるためのノウハウは自分で学ぶ必要があるという点もデメリットになるかもしれません。
ノウハウを学ぶために試験的に利用するなど、実用のために何が必要かを考えなければ全くの無駄に終わる可能性もあるからです。
仮想通貨WavesWallet(ウェーブスウォレット)とは
ウェーブスウォレットはウェーブスだけでなく、ウェーブスから派生した仮想通貨や、登録された仮想通貨、法定通貨との取引ができる取引所としての機能を持っています。
Web版だけでなくアプリ版も存在し、日本語にも対応しているのが特徴です。
取扱通貨は7種類
取引できる仮想通貨は次の7種類です。
- ビットコイン
- イーサリアム
- ライトコイン
- Zキャッシュ
- モネロ
- ダッシュ
- ウェーブス
イーサリアムベースのトークンにも対応ができるほか、ウェーブスから派生したトークンの取引もできるのが魅力です。
流動性の高さが魅力
法定通貨の取引も可能で、ドルやユーロとトレードすることもできます。
流動性の高さがウェーブスの魅力と言えるでしょう。
他の仮想通貨取引所から入金して取引を始める他、クレジットカード情報を登録して仮想通貨を購入することもできます。
ただし、クレジットカードを利用した場合は海外通貨換算での購入になるため手数料が余分にかかります。
そのため、国内仮想通貨取引所でビットコインやイーサリアムを購入して送金から取引を開始する人も多いのです。
独自機能でエアドロップがもらえる
ウェーブスウォレットには、独自の機能も存在します。
これはウェーブスのリーシング機能で、保有するウェーブスをリース(貸し出し)することで手数料を受け取ることができるのです。
リースの手数料はエアドロップとして付与されるため長期保有で利子収入を得ようとする人もいます。
利子収入はそれほど大きな金額にはならないものの、ウェーブス自体の価値向上があれば大きく変化する可能性があるほか、リスクがほとんどないのが魅力になっています。
WavesWalletについて詳しくは下記の記事をご覧ください。
仮想通貨Waves(ウェーブス)の評判
国内でウェーブスの情報を調べても情報量が少ないのが現状です。
購入できるルートが限られるという点や、似たような仮想通貨の種類が多く購入の決め手に欠けるという意見もあるのです。
一方で長期のホルダーも存在し、最新の情報を発信し続けている人もいます。
成長のための資金注入などのニュースを積極的に発信しているのがポイントで、ツイッター上でフォローしておくとプラスの情報に恵まれる可能性があります。
なんと、来年2019年の初旬に第二回資金注入も予定されてるのか。#waves かなり資金潤沢になるね。ICO以外で追加で莫大な投資がされるってところが重要。
web3.0ワクワク$waves https://t.co/fEWbYoWSFY— shpongler (@8hpongler) 2018年12月19日
また、値動きにのみ注目してトレードで稼ごうとする人も珍しくないのもポイントになります。
大量購入や売却による価格変動が大きいためボラリティに注目して購入する人もいるのです。
ただし、ボラリティの大きさを追及する場合は資金を失うリスクに直結するため注意も必要になります。
情報の取捨選択には注意が必要です。
$WAVES
悪魔銘柄が伸びてきてる。こいつはガチ操作銘柄。 pic.twitter.com/pKm47ZksAm— Nana Cash《漢》 (@nana_mindtrader) 2019年4月11日
トークンの発行難易度も魅力の一つですが、すでに日本国内でウェーブスベースのトークンを発行しているケースもあります。
例えば、ウェーブスから発行された独自トークンで有名なコインといえば、
- EVERYONE(エブリワンコイン)
- うずらコイン
- から揚げコイン
- PAR7Token
などがありますね。
要するに、「Waves Station(通称ワベステ)」と呼ばれる無料エアドロップサイトに掲載されている仮想通貨がウェーブスから誕生したトークンになります。
個人的には、「から揚げコイン」が好きですね。
から揚げコインのリアルコインを販売中&写真差し替え✌︎('ω'✌︎ )
まだまだ在庫有ほぼほぼ原価価格。
販売枚数は200枚のみで残りはプレゼントやから揚げコインの交換に使います。
ショップからなら匿名配送可能。https://t.co/yVKg8nCNWT
写真提供は @youki_lines さんです☆(ゝω・)vキャピ pic.twitter.com/ROPn7zUpJT— から揚げ@から揚げコイン発行者+変化球ブロガー☆(ゝω・)vキャピ (@karaage580en) 2018年8月31日
ワベステには多くの仮想通貨が誕生し、毎日無料配布で仮想通貨をもらえますから、エアドロップに興味がある人は要チェックですね。
また、「PAR7」はゴルフ決済のためトークンになっています。
ワールドスコアランキングのポイントや、オンラインスクールコーチの報酬に利用できるのが特徴で、ウェーブスとのトレードも可能です。
今後ユニークなトークンが誕生する可能性もあり、一部で注目を集めています。
仮想通貨Waves(ウェーブス) が購入できるおすすめの取引所3選
BINANCE(バイナンス)
バイナンスは海外取引所の中でも大手で利用者が多いのが魅力です。
取引できる仮想通貨のペアが多いのも特徴で、売買の手数料の安さと合わせて人気を集める理由になっています。
バイナンスでは取り扱う仮想通貨の種類も豊富なため、さまざまな草コインの売買にも使いやすくなっています。
国内で流通しない仮想通貨を購入したい場合は口座開設が視野に入ります。
Waves Wallet(ウェーブブスウォレット)
ウェーブスの公式の取引所でもあるウェーブスウォレットも取引量が多く、人気になっています。
アプリで日本語を選択できるなど日本居住者にとって使いやすくなっているのも魅力です。
仮想通貨が取引できる種類が少ないものの、トークンの価値向上などによって独自の試乗が生まれる可能性もあります。
リーシング機能など他の取引所にはない機能もあるため利用の候補に入りやすくなっています。
また、ウェーブスから派生する仮想通貨のエアドロップを受け取れる場合もあります。
Sistemkoin(システムコイン)
システムコインは、トルコの取引所で日本語に対応しているのが大きな魅力になります。
国内市場から撤退して日本語のサポートも打ち切られた取引所が多い中、日本語を使ったガイドがあるのは大きなプラスです。
ウェーブスの取り扱いは国内取引所では行われていないため、英語などができない場合は優先利用が視野に入ります。
Epayと提携していて、日本円を含む五ヶ国の法定通貨と仮想通貨の両替も可能になっています。
仮想通貨Waves(ウェーブス) の今後の将来性
ウェーブスは成長を続けている仮想通貨の一つで、ウェーブスベースのトークンなどの種類も増えています。
運営企業も情報の発信に積極的で、ニュースに反応して価格が乱高下する場合もあります。
資金は比較的潤沢になっているため期待度の高い仮想通貨の一つになっています。
障害となるのが知名度の低さです。
とはいえ、ウェーブスは一時仮想通貨の時価総額ランキングで10位圏内に入るなど注目を浴びたこともありますが、増え続ける仮想通貨の中でなかなか目立ち辛い立ち位置にいます。
技術的なブレイクスルーや大型の提携などでどれだけ普及のための布石を打てるかが課題となっているのです。
開発が続く仮想通貨も多いため、ライバルに先んじた結果が出せるかもポイントになっています。
リーシング報酬を目的に長期保有を続けるなど、ただ寝かせないでおくことも大切です。