
世界の仮想通貨の価格に大きな影響を与えていた中国。
一時は中国で仮想通貨が規制されたという出来事一つで価格が暴落したという過去もありました。
そんな世界への影響力が大きい中国で、中国の三大取引所の一つとして有名なBTCC(BTCChina:BTCチャイナ)。
2017年9月に中国の仮想通貨規制の影響を受けて全取引を停止しました。
その後はサービスを中国国外に移し、2018年11月から韓国でサービスを開始。
取引所名称は「BTCC KOREA」としてサービスを展開しています。
中国では政府の規制が激しいと言いますが、BTCCは韓国でどのようなサービスを展開しているのでしょうか。
特徴や他の取引所との比較、評判や口コミなどをご紹介。
今後、BTCチャイナを利用する際の参考にしていただけたらと思います。
BTCC取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | BTCC(BTCC KOREA|旧BTCチャイナ) |
独自トークン有無 | 有 |
設立日 | 2018年10月(BTCC設立は2011年6月) |
運営会社 | BTCC KOREA |
CEO | Lee Jae bum(イジェボム) |
取引所がある国 | 韓国 |
公式ホームページ | BTCC KOREA |
日本語対応 | - |
日本人対応 | - |
アプリ対応 | 〇 |
信用取引 | - |
法人口座対応 | - |
クレジットカード | - |
保管ウォレット | - |
取扱銘柄数 | 6種類 |
公式ニュース(ブログ) | BTCC KOREA お客様センター お知らせ |
公式Twitter | - |
@adminBTCC | |
BTCC KOREA | |
TelegramID | BTCC Korea _Official |
BTCC取引所とは?歴史
2011年6月に設立されたBTCC(BTC China)。
2017年の中国政府による仮想通貨への規制が行われる前は、24時間の取引量が世界No.1を記録するなど、中国では人気の取引所でした。
Huobi(フォビ)やOKExと肩を並べ中国三大取引所の一つとも言われていましたが、政府の規制の煽りを受けて2017年の9月に全取引を停止。
このときに取引停止の影響もあり、ビットコイン価格が20%以上も下落するなど、仮想通貨界に大打撃を与えました。
しかし、規制を受けての取引停止であって、ハッキングなどの被害やトラブルで取引を停止したわけではありません。
政府の規制後は拠点やサービスの中心を中国国内から国外に移していきます。
BTCCコリアは韓国ですが、イギリスや香港など世界各地に拠点を置いているとか。
BTCCで見ると2011年6月の設立以来、一度もハッキングに遭っていないというセキュリティの高さが特徴です。
2018年10月には韓国に上陸し同年11月からサービスを開始しました。
設立当初は扱っている仮想通貨は4種類のみでしたが、徐々に数を増やしてきている状況です。
BTCC取引所の基軸通貨一覧
韓国に取引所を移しBTCC KOREA(BTCC コリア)としてサービスを開始しましたが、どのような仮装通貨を取り扱っているのでしょうか。
BTC | BCH | ETH | LTC | DASH | SWC |
ビットコインやイーサリアムなど、世界でも有名な通貨を中心に6種類の通貨を扱っています。
BTCC取引所の上場通貨一覧
BTCCコリアに上場している通貨の一覧をご紹介します。
取引をする際の参考にしていただけたらと思います。
BTC | BCH | ETH | LTC | DASH | SWC |
取り扱っている通貨は全6種類です。
世界の取引所の中では少ない方ですが、DASHやSWC(SCANETCHAIN)も取り扱っています。
BTCC取引所の手数料一覧
BTCCコリアの取引時の手数料について見ていきましょう。
取引手数料は通常0.2%ですが、2019年1月現在は手数料割引イベントが実施されており0.1%となっています。
しかし、このキャンペーンは変更があり次第終了と注意書きされているので、いつまで開催されているかは不明です。
BTCC取引所の売買(取引)手数料
BTCCコリアの取引手数料は一律で0.2%。
しかし、前述の通り手数料割引イベントが開催されているうちは0.1%の手数料となっています。
BTCC取引所の入出金手数料
BTCCコリアの入出金手数料も見ておきましょう。
入金手数料 | 出金手数料 | |
日本円 | - | - |
例:KRW(ウォン) | - | - |
BTC | 無料 | 0.001BTC |
BCH | 0.0001BCH | |
ETH | 0.01ETH | |
LTC | 0.001LTC | |
DASH | 0.002DASH | |
SWC | - | - |
入金に関しては、基本的に全て無料。
BTCなどの仮想通貨の入出金手数料に関する記載はありましたが、2019年1月に上場したSWCや法定通貨の入出金については記載がありませんでした。
公式サイトのページが更新されていないものと思われますが、入金は無料で出金手数料も他の通貨を見る限り、それほど高くはならないでしょう。
BTCC取引所の特徴
ここでBTCCコリアの特徴を見ていきましょう。
日本から見て、海外の取引所としては取り扱っている通貨の種類が6種類と少ないことが特徴の1つです。
これは元々のBTCC(BTCチャイナ)の創設者、ボビー・リー氏がライトコイン創始者チャーリー・リー氏の兄弟ということが関係しています。
ボビー・リー氏の「信頼できるのはビットコイン、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアムだけ」という理念が反映された形となり、DASHやSWCが取引所に上場するまではこの4種類の通貨しか取り扱っていませんでした。
その理念が功をそうしたのか、設立以来一度もハッキングに遭っていないというセキュリティの高さや安心感があることが大きな特徴。
信頼のおける通貨のみを少数で扱ったことでセキュリティに力を入れることができたのかもしれませんね。
仮想通貨を取り扱っているとどこかしらで耳にするハッキング被害ですが、それが一度もないという貴重な取引所。
取引所トークンが今後実装されるという話もあがっていますので、バイナンスのように取引の際に手数料が割引されるなどの期待が集まっています。
BTCC取引所を利用するメリット
BTCCコリアを利用するメリットについてお伝えします。
海外の取引所で気になるのはセキュリティ面。
これは日本の取引所にも言えることですが、ハッキングの被害が世界的に横行しています。
しかし、BTCCコリアは前述しましたが設立以来ハッキングの被害に一度も遭っていません。
こうした実績があることは、日本人だけでなく取引所を利用するユーザーにとっては大きな安心感があります。
セキュリティ面を考えると利用するメリットは大いにあると言えるでしょう。
BTCC取引所を利用するデメリット
BTCCコリアを利用するデメリットは、取り扱っている通貨が少ないことです。
2019年1月現在、全部で6種類の通貨を扱っていますが、扱っている通貨がBTCやETH、LTCなど日本の取引所でも扱っている通貨が半数を占めています。
日本で購入できない通貨はDASHとSWCの2種類のみです。
海外の取引所は日本の取引所では手に入らないものが手に入るという魅力がありますが、BTCCコリアではその魅力は減少してしまいます。
DASHやSWCの入手を検討している人以外には魅力は小さいものになってしまうでしょう。
BTCC取引所を比較するとどうなん?
BTCCコリアの取引手数料を、他の取引所と比較をしてみましょう。
取引所名 | 手数料 |
BTCCコリア |
|
バイナンス |
|
Coincheck |
|
BITFINEX |
|
世界の取引所の取引手数料は0.2%が標準と言われています。
BTCCコリアも世界標準の取引手数料ですが、キャンペーン中は半額の0.1%で取引を行うことが可能です。
キャンペーン中に安い手数料で取引を行ってみるのもありかもしれませんね。
今後、取引所トークンが実装されて、より安い手数料になってくれると投資家やトレーダーも参入しやすくなりそうです。
- 板を作る注文 = メイカー(Maker)
- 既存の板で約定させる注文 = テイカー(Taker)
BTCC取引所で購入できる狙い目コイン
BTCCコリアで購入できる通貨の中で、おすすめや狙い目のコインをご紹介。
取り扱っている通貨は少ないですが、その中からピックアップしていきます。
Dash(ダッシュ)
元々は「Dark Coin(ダークコイン)」という名前で2014年に公開された通貨。
しかし、名前の印象が悪いと2015年にDASHに改名しています。
送金の速さと匿名性が特徴のDashですが、以前は日本の取引所のcoincheckでも取り扱っていました。
しかし、マネーロンダリングに使用される危険性もあり、金融庁からの規制なども影響して2018年6月18日を持って取り扱いが廃止。
現在では日本の取引所では購入できない通貨となってしまいました。
今後、もしかすると韓国も匿名性通貨の取り扱いが規制される可能性も。
コインマーケットキャップではトップ20に入ってくるほど、需要や人気のある通貨ですので今のうちに手に入れておくと良いかもしれません。
匿名性の通貨が世界的にどれだけ認可され需要が高まるかは不透明ですが、日本の取引所で購入できない通貨という面ではおすすめの通貨と言えます。
BTCやETHなどの主要コイン
BTCやETHなどの、主要通貨をメインに取り扱っているBTCCコリア。
BTC、BCH、ETH、LTCなどは日本の取引所でも購入が可能ですが、海外の取引所で取引を行う人にとっては安い手数料が魅力です。
海外の取引所でBTCなどの主要通貨を中心に取引を行いたい場合には、狙い目と言えるでしょう。
主要通貨の価格が下がったときに、手数料の安さも合わさって、より安く主要通貨を手に入れることも可能。
取引所の価格差で利益を取っていくアービトラージを実践している人に向いているかもしれませんね。
BTCC取引所の口コミ(評判)
BTCCコリアの評判や口コミについても見ていきましょう。
中国の三大取引所と言われていたBTCCが韓国でサービスを開始してどのような評判を受けているのでしょうか。
How much do you know about the Scanetchain?
10 things to know about Scanetchain! In 2019, Commercialization will begin.
Today (17th Jan), Scanetchain was listed up in BTCC Korea. Join our Remarkable movements Now. Now or Late! #SCANETCHAIN #AR #BLOCKCHAIN #SWC #BTCCKOREA #SWC pic.twitter.com/lVTXAUpBZE— Scanetchain (@Scanetchain_SWC) 2019年1月17日
SCANETCHAIN X BTCC Korea https://t.co/2EKWZDjIwH
🏆SCANETCHAIN:1st Commercialized AR Platform With Blockchain
🏆BTCC:1st Cryptocurrency Exchange
You can trade SWC on BTCC Korea soon
*The First Always Make The Remarkable Stories as Pioneer
#scanetchain #BTCCkorea #SWC— Scanetchain (@Scanetchain_SWC) 2018年11月19日
SWCが上場したときのツイートは見受けられましたが、取引所の評判についてや口コミについては、つぶやきを見つけることができませんでした。
韓国ではなくBTCCの方では様々なツイートが見られましたが、BTCCコリアは2018年11月からサービスを開始したとあってなのか、まだユーザーの評判や口コミがあがっていないのかもしれません。
あるいは高いセキュリティが魅力とあって、問題なく利用ができているためこれといった意見が出ていないことも考えられます。
ユーザー満足度が高いのか、まだユーザー数がそこまで多くないのか。
今後、どのような評判があがってくるのかにも注目していきたい取引所ですね。
BTCC取引所のまとめ
いかがだったでしょうか。
中国政府が規制を行う前は中国三大取引所だったBTCCコリア。
規制後も拠点を中国海外に移し、セキュリティの高い安心できるサービスを展開しています。
取り扱っている通貨の種類は少ないものの、仮想通貨取引所のリスクとも言えるハッキングの被害が0ということは大きな魅力です。
設立当初から扱ってきた4種類の通貨にDASHやSWCが追加されたことを見ると、今後取り扱う通貨が増えていく可能性も十分にあります。
通貨の種類が多いことは海外取引所の大きな魅力ですが、セキュリティが弱いと元も子もありません。
BTCCコリア取引所トークンが、実装されていくという話も出ています。
どのようなメリットがあるか不明ですが、手数料がさらに安くなる可能性も。
安全と安さが売りの信頼ある取引所になって、かつての取引量を取り戻すかもしれません。
通貨の追加や取引所トークンの情報を楽しみに、今後の動きを注目していきましょう。