Chiacoin(チアコイン)とは?wiki的基本情報・評判(口コミ)・将来性・購入できる取引所まとめ

仮想通貨というと膨大な処理によってマイニングを行う仕組みのものが少なくありません。そのため、巨大なコンピューターの集合体や高速なビデオカードが必要です。

しかし、今回紹介するChiacoin(以下、チアコイン)は、従来のCPUによる計算でのマイニングではない新しい仕組みの通貨です。

なんと、SSDやHDDのストレージを主に使った仕様になっているのです。このようにユニークな性質を持つチアコインの特徴や仕組み、懸念点などを紹介していきます。

Chiacoin(チアコイン)のwiki的基本情報

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出典:chia.net

最初にチアコインの基本的な情報について解説していきましょう。チアコインは、近年公開されたばかりの新しい仮想通貨ですが、すでに様々な情報が公開され、SNSも開設されています。

仮想通貨名 Chia Network (XCH)
最小単位 1XCH
公開月 2021年3月
発行上限 無制限に増加
発行枚数 1日に9,216枚しか発行されない
アルゴリズム Proofs of Space and Time
公式HP https://chia.net/jp/
ホワイトペーパー https://www.chia.net/assets/ChiaGreenPaper.pdf(グリーンペーパーと公言しているホワイトペーパーに相当する資料)
Twitter https://twitter.com/chia_project
Facebook https://www.facebook.com/ChiaProject
Reddit
TelegramID
YouTube https://www.youtube.com/channel/UChFkJ3OAUvnHZdiQISWdWPA

Chiacoin(チアコイン)とは

https://twitter.com/bramcohen

出典:twitter.com

チアコインは、BitTorrentピアツーピアファイル転送プロトコルを発明したブラム・コーエンが中心となったプロジェクトです。同氏は、2017年にChia Networkという新しい会社を立ち上げてチアコインの開発を開始しました。

従来の仮想通貨のマイニング行為で問題になっている電力浪費に注目、その問題を解決するコンセプトで開発されたのがチアコインです。

マイニングという行為をファーミングという名称にし、環境にやさしい、電力消費の少ない仮想通貨としてPRしています。

また、この理想的ともいえるシステムが2021年3月に完成し、5月3日にチアコインの取引が行われるようになりました。

チアコインのChiaは穀物を意味し、どこまでもグリーンなイメージを追及しているのがチアコインです。

Chiacoin(チアコイン)の特徴

chia.net

出典:chia.net

チアコインの特徴は、次の3つが挙げられます。

  • ファーミング
  • proof of space
  • シーディング
  • Chialisp

これら4つの特徴について解説していきましょう。

ファーミング:新しい形のマイニング

チアコインの最大の特徴がファーミングです。

端的に言えば、従来のCPUではなくストレージを利用したマイニングを言います。従来の計算によって行われるマイニングとは異なり、ストレージの容量を利用し、ブロックチェーンを維持します。

計算あるいは演算を行う場合、非常に大きな電力を必要としますが、データの記録や消去を繰り返す行為は、そこまで電力がいりません。そのため、比較的少ない電力でマイニング(ファーミング)が行えるという仕組みです。

具体的なストレージを利用したファーミングの仕組みを紹介しましょう。

一般的にマイニングとは、ブロックチェーン上で仮想通貨などの移動が行われた際の承認作業です。

例えば、ビットコインで買い物をした際に客の手元から店舗側にビットコインを支払いを行ったとします。その際ビットコインの所在が客から店舗に移動するという動きが発生します。

この動きの承認行為をマイニングといいます。

従来の仮想通貨であれば、この承認作業が発生した際にある種の課題が同時に発生する仕組みです。

そして、この課題を演算によって計算し、最も高速で課題を導き出したユーザーに仮想通貨の報酬が得られます。

つまり、マイニング行為とはより多くの課題を計算によって解答し、報酬を受け取ることを意味します。

これによって、世界中のマイニングをするユーザー(マイナー)が高速なシステムで大量の電力を使用し課題計算をするのです。

一方、チアコインのファーミングは、この課題とあらかじめ存在する答えをストレージに記録する仕組みです。

つまり、課題データと答えを記録し保管しているだけで、マイニング(ファーミング)が行えます。

ファーミングでは、ある承認作業が発生した際に、該当する課題とその答えを持っている方に報酬が与えられる仕組みです。

こうすることで、演算がほとんど行わらずに電力消費を抑制できます。

ちなみにファーミングは、チアコインの公式サイトから専用のツールをダンロードして設定するだけで簡単に参加できる仕組みです。

ツールを使ってシステムと同期し、畑といわれるスペースを作ってデータを保存するという流れです。

proof of spaceとproof of time:ストレージを有効利用する

Proof of spaceとproof of timeは、チアコインを支える仕組みの1つであり、チアコインの特徴です。

これは、ストレージに先ほど紹介した課題やその解答を保存する仕組みです。やや踏み込んだ言い方をすれば、コンセンサスアルゴリズムと呼ばれるアルゴリズムのことを指します。

ビットコインは、PoS(Proof of work)と呼ばれる演算によってコンセンサス(承認)を行っています。

しかし、チアコインでは、コンセンサスアルゴリズムに冒頭のProof of Spaceとproof of timeを利用しているのが特徴です。

Proof of Spaceは、先ほど紹介したデータを保存することでファーミングが行える仕組みです。一方、proof of timeは課題や解答を保存してきた期間に応じて報酬が得られるという仕組みになっています。

このように二つのコンセンサスアルゴリズムを利用して、演算に頼ることなく報酬が得られるのがチアコインの特徴といえるでしょう。

シーディング:ファーミングするためのプロセス

シーディングは、チアコインのファーミングを複雑化するシステムです。

一回の読み書きだけで課題と解答を保存するのではなく、セクターを複数回読み書きする必要があるプロセスを言います。

初回のシーディングでは、乱数入力からファームされた領域を示すファイルを処理し、高速に検索できるように並べ替えます。

そして、繰り返し読み書きを行って最適化をすることでファーミングが行えす仕組みです。

ちなみに1つの畑(1plot、承認に必要な課題と解答を保存する専用のデータスペース)を保存するのに相当の時間が必要になります。

例えば、ハイエンドクラスのパソコンであれば、4~8時間、一般的なパソコンであれば20時間以上かかるケースもあります。

また、容量も大きく100GB以上のデータを扱うことも珍しくありません。

Chialisp:チアコインを管理する独自のシステム

Chialispは、チアコインのためのプログラミング言語です。

この言語によってカラードコインと呼ばれるチアコインに取引データの空きデータスペースに付加情報を書きこむ事ができるようになっています。

加えて、レート制限ウォレット、および分散IDウォレットなどもチアコイン専用のものが作られるなど拡張性を高めるシステムです。

人工知能などにも用いられるLISPのような言語で、公式サイトではその言語の内容についても解説されています。

このように進化する余地を残した拡張性の高さもチアコインの特徴といえるでしょう。

Chiacoin(チアコイン)に対する懸念点

チアコインは消費電力問題を解決した優れたコインです。

しかし、その反面、懸念点もいくつかあります。代表的な懸念点として、以下のものです。

  • 世界的なストレージ不足の発生
  • アマゾンウェブサービス(AWS)の圧迫

これらについては現実世界にも深刻な問題を落としかねません。どんな懸念点なのかを解説していきましょう。

世界的なストレージ不足の発生

すでに現実的に起こっていることですが、ハードディスクやSSDといったストレージの不足が発生してます。

チアコインは、とにかく多くの課題と解答のデータを収集することで、承認が発生した際にファーミングできる確率が上がります。

そのため、チアコインが取引所で公開される前後に大きな動きが起こったのです。

2021年5月にファーミング(マイニング)を目的とした数多くのユーザーによって一気に購買活動が盛んになりました。

世界の半導体不足が問題になっている中、それらの製品も供給量が不十分な状況にさらに拍車がかかるという結果をもたらしました。

実際に日本国内でもストレージの平均価格が2~3割ほど上昇し、ファーミングを行わないユーザーが不利益を被っています。

この流れが加速すると、慢性的なストレージ不足の発生が起こり、大きな社会問題となりかねません。そうなった際に世界各国の行政機関が何かしらの規制をかけてくる可能性も否定できません。

アマゾンウェブサービス(AWS)の圧迫

ストレージが購入できなければ、クラウドコンピューティングサービスを利用するという手もあります。

クラウドコンピューティングサービスの代表といえばアマゾンウェブサービスです。

実際に中国では、アマゾンウェブサービスを利用したチアコインのファーミングが行われており、同社も容認しています。

この動きが拡大すれば、チアコインによってアマゾンウェブサービスの利用が圧迫されるようになるでしょう。確かにこのサービスの利用について、ある程度のレベルであれば問題ありません。

しかし、チアコインのファーミングに利用する比率が拡大すれば、インターネット上で提供されている様々なサービスに影響を与えます。

かつて東京のアマゾンウェブサービスがシステム障害になった際に、日本のあらゆるサービスが利用できなくなりました。

身近なものではQRコード決済も一時期不全状態になったのは記憶に新しいのではないでしょうか。

そういった問題が頻発するようになれば、必ず規制が入るようになるでしょう。

Chiacoin(チアコイン)に対する評判・口コミ

出典:twitter.com

チアコインには様々な評判があります。ここではTwitter上で起こっている気になる評判や口コミについてまとめました。

ストレージ不足の影響を気にしている意見があります。

外付けの拡張を行ったストレージとチアコインは相性が悪いようです。

チアコインについて前向きな発言を行っています。漠然とした意見ですが、チアコイン自身への否定的な意見は、そこまで多くありませんでした。

全体を通じて、ストレージ不足の懸念とストレージによるファーミングの技術的なエラー体験がネガティブな意見として散見されました。

しかし、多くが期待を寄せた意見であり、チアコインの仕組み自体も期待できる意見が見られました。

Chiacoin(チアコイン)の将来性

チアコインの将来性は明るいと言えます。

仮想通貨は、様々なコンセプトやシステムなどがありますが、すべてに共通しているのが、消費電力です。

脱炭素社会の実現には、火力発電など発電量の大きな化石燃料を利用する発電所の廃止が重要といえます。

しかし、このまま仮想通貨の消費電力が拡大すれば、新たな電力問題が発生します。

そのため、仮想通貨の運用のために各国が発電所の増設を求められる恐れも否定できません。

一方、チアコインのマイニングシステムは、消費電力こそ発生するものの、従来のマイニングに比べると少ない電力です。

そのため、これからの社会的な風潮にも合致し、SDGsの実現にも即したものになります。

確かにストレージ不足など深刻な社会問題を起こしている原因でもあります。

しかし、それさえ解決すれば仮想通貨の問題を解決する手段です。

そういった意味でチアコインは将来性のある明るい仮想通貨といえるでしょう。

Chiacoin(チアコイン)が購入できるおすすめの取引所3選

出典:okex.com

最後にチアコインが購入できるおすすめの取引所を紹介しましょう。おすすめは次の3つの取引所です。

  • OKEx
  • Huobi Global
  • Gate.io

これらについて紹介しましょう。

OKEx(オーケーイーエックス)

日本語には対応していないものの、シンプルな操作で利用できる中国の取引所です。中国というとセキュリティなどに不安がある印象を持っている方もいます。

しかし、世界でも有数の取引所なので、SMS認証や2段階認証といった基本的なシステム以外にもセキュリティが強化されいます。

Anti-phishing Codeなど、他の取引所ではそこまで採用されていないような対策も取られているのが特徴です。

そういった意味でおすすめできる取引所といえます。

Huobi global (フオビグローバル)

こちらも世界トップクラスの取引量を誇る中国系の取引所です。

約定力も高く、注文を入れるとスムーズにチアコインの売買を行ってくれる点でもおすすめです。

Huobi Japan(フォビジャパン)もありますが、そこではチアコインを取り扱っていないので注意しましょう。

Gate.io(ゲート)

2013年に誕生した中国の仮想通貨取引所です。

こちらは日本語対応が充実しており、言葉の壁が比較的少ない点でおすすめです。日本にも拠点があるため、これらの取引所で最も日本人向けの取引所といえるでしょう。

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