
今では有名となっているビットコイン(BTC)ですが、日本で有名になったのは2017年初頭と言われていますね。
しかしもしかすると、リップルは知っているけどもビットコインは知らない、なんて人もいるかも。
ですから本記事では、今さら聞けないビットコインに関する特徴や取引の仕組みなどを徹底的に紹介します。
他のアルトコインを知る上で、ビットコインのことは切っても切れない関係性がありますから、最後まで読んでぜひ今後の仮想通貨情報の役に立てて下さいね。
ビットコインの概要
仮想通貨名 | bitcoin(ビットコイン) |
トークン名 | BTC又はXBT |
ビットコインの最小単位 | satoshi(1億分の1ビットコイン) |
公開月 | 2008年5月に論文が公開され、2009年1月3日から運用開始 |
主組織 | ビットコイン財団 |
開発者 | サトシ・ナカモト |
発行上限 | 21,000,000BTC |
発行枚数 | 17,400,237BTC |
アルゴリズム | SHA-256 |
中央機関 | 非中央機関 |
公式HP | - |
公式ホワイトペーパー | |
公式Twitter | - |
公式Facebook | - |
公式LinkedIn | - |
TelegramID | - |
YouTube | - |
ビットコインとは、BTCと表記されインターネット上で使える通貨で仮想通貨と呼ばれるものの一種です。
このビットコインですが2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物の論文で初めて紹介され、2009年1月3日に初めてブロックが誕生し、運用が始まりました。
サトシナカモトについてはどのような人物なのか?日本人であるのか?などは明らかにされていません。
また日本では、ビットコインを初めその他アルトコインのことを総称して「仮想通貨」と呼ばれておりますが、世界的には「暗号通貨」と呼ばれております。
もっと正確に表現すると、ビットコインは通貨ではありません。
そもそもビットコインはインターネット上でやり取りされることを主とする通貨で、単なるデータでしかありません。
つまり、ビットコインはコインと名前が付いていますが、私達が使用している現金のように実物としては存在している訳ではなく、インターネット上で売買されている形のないデジタルの通貨になります。
ビットコインの取引誕生の歴史
ビットコイン初の決済(取引)は「ピザ2枚」で行われました。
あるプログラマーがインターネット上に「僕のビットコイン10,000枚をピザと交換してくれないか?」と冗談半分に投稿しました。
この投稿をおもしろがった他のプログラマーがピザ屋にオーダーし、Lサイズのピザ2枚(約25ドル)を投稿者に届けさせたのです。
そして、彼は投稿者から10,000BTCを送られました。
間接的ですが、これがビットコインの現実世界で初めて決済に使われた例で有名な話です。
ちなみに、当時のビットコインの価格は、日本円で1BTC=0.2円と記録されています。
もし今も10,000枚のビットコインを所有し続けていられたら彼は億万長者になっていますね。
ビットコインの特徴
2009年に初めて取引が行われたビットコインですが、ビットコインの主な特徴が3つあります。
海外送金なども高速で行える
現在銀行などを通して海外にお金を送金しようとしたら結構な日数がかかってしまいます。
ですが、ビットコインを使うと国際送金であっても、早ければ数分で行うことができます。
国際送金で有名なSWIFTでも、送金するには1日以上かかってしまいますから、ビットコインの送金スピードがどれだけ早いのかが分かりますね。
ブロックチェーンという技術が使われている
ビットコインのブロックチェーンとは、分散型ネットワークと呼ばれるものです。
ブロックと呼ばれるデータを管理する塊をプルーフオブワークという特殊な計算を行うことで承認させていきチェーンによって繋げることによって、全世界のビットコインを使って送金したり、決済した履歴を捕捉できる仕組みになっています。
プルーフオブワークとは?
プルーフオブワークについては、仮に悪人が偽造した通帳を持ち込み、ビットコインを大量に持っているように見せかけたとしても、ブロックチェーン技術で溜め込まれた記録と違いが一目でわかるので、嘘を付いているとすぐわかります。
そういった悪人を閉め出す為の認証システムになります。
これにより取引が正常でありことを誰もが監視しあって正常を保ち続けられます。
発行枚数が決まっている
現在流通しているような通貨は発行しようとすればいくらでも発行することができます。
インフレなどの問題はありますがビットコインはマイニングというものによって通貨の量が増えていく仕組みなのですが2100万枚以上にはならないようになっています。
これはビットコインの発行枚数上限ですが、通貨によって異なる発行枚数上限が定められています。
ビットコインの仕組みを簡単に
このビットコインの仕組みなのですがとても複雑なのでできるだけ簡単に説明していきます。
ビットコインとは中央管理者のいない通貨になります。
中央管理者がいないとはどういうことかというと、通常通貨は日本銀行が紙幣を発行し銀行などに紙幣を預かってもらいますよね。
そういったものがBTCビットコインには存在しません。
その代わりにP2Pネットワークと呼ばれるネットワーク上でユーザー同士が通貨のやり取りを行う仕組みになっています。
それでは通貨の価値は誰が担保しているのかという問題になります。
1万円札は日本という国が価値を定めていますが、ビットコインには管理する国がありません。
実は価値を担保しているのはユーザー同士ということになります。
誰かが誰かに通貨の送金を行った時にそれをユーザーみんなで承認することで価値の担保が行われています。
上記のことが、ビットコインのブロックチェーンの仕組みです。
ビットコインの取引について
現在、ビットコインの取引は、仮想通貨取引所で購入することがスタンダードとなっています。
その他、マイニングで報酬としてビットコインをもらったり、投資家同士の直接の送金(※OTC)ももちろん可能です。
OTCとは、個人間で取引を行う方法です。
OTCは、取引所に手数料を支払わなくて良いメリットがありますが、詐欺にあう恐れもあります。
ビットコインのマイニングについて

出典:エコノミスト新聞
マイニングとは、ブロックチェーンによって作られたブロックを、プルーフオブワークによって認証するまでの中に生まれるビットコインの発掘作業のことです。
もちろん、現在ではビットコインのマイニングだけでなく、XPなど多くの通貨でマイニングが出来るようになっています。
マイニングだけしていれば、取引所でビットコインを買わなくても、ビットコインを手にする事が出来る可能性があります。
マイニングを実際に行うには、マイニングマシンと言われる高度なサーバーが必要になります。

マイニングマシン
しかし、マシンは大量の電力を必要とし、多くの資金が必要です。
理由は、発掘(計算)をしている最中マシンは常にフル稼働です。
それにより、マシンがかなりの高温になりますのでマシンを冷却する必要があります。
冷却をするための機械や電力もまた必要で、発掘には資金が必要だからです。
世界のマイナー達は、そのコストを少しでも抑えようと、電力の安い国でマイニング工場を作ったり、熱対策のため北極でマイニングをしている企業も存在します。
ビットコインETFについて
ETFというのは投資信託として証券取引所に上場されることを言います。
しかし、ビットコインはまだETFとしてSEC(証券取引等監視委員会)に許可されていません。
ビットコインがETF化されると何が良いかと言いますと、SECにビットコインが許可されるとビットコインが投資商品となり、株と同等の扱いになるからです。
過去の例として、「金」のETFが認可されたときは急激に金の価値が上昇しました。(ゴールドETF)
つまり、ビットコインETFが誕生することでビットコインの信頼が現在より確実なものとなり、仮想通貨として認められ、多くの人が自由に取引ができるようになるといえるでしょう。
ビットコインのデメリットは?
これまで読んでみるとビットコインは、とても便利で優秀なものに見えますがデメリットも存在します。
まず一つは価値が変動してしまうということです。
今日100円の価値があったものが明日には50円の価値しかないということが起こり得ます。
それでは普段の生活を送るには困りますよね。
なので、ビットコインは投機の側面を持っているということです。
次に、ビットコインは匿名性があり犯罪に使われやすいことです。
通常銀行から通過を送金する際には送金元の個人情報、そして送金先の個人情報も記録されますので巨額のお金が動くと国は調べることができます。
しかし、ビットコインではそれができないのでマネーロンダリング(資金洗浄)に使われる可能性が高くなります。
それから法規制が十分になされていないこともあります。
変化が早すぎて法整備が追いついていないのでやりたい放題できてしまうということです。
ビットコインのデメリットを解消する為の取り組み
法整備については着々と進んでいるといった印象です。
ICOという新規に通貨を作った時に資金を集める株でいうIPOのようなものに制限がかけられたり(詐欺が多いため)対策は取られています。
マネーロンダリングについても取引所に登録する際に本人確認書類の提出を義務付けるなどの対策がなされています。
ビットコインの今後の将来性について
一時は240万円の値を付けたビットコインも、2018年11月下旬には40万円まで価格を落としています。
世界中で、2018年にビットコインは最高値を更新すると言われ続けておりましたが、見事に2018年11月には2018年最安値を更新しました。
11月現在、きっと12月には価格が高騰するという希望論が横行しておりますが、冷静に1つの投資商品としてみると、まだ下落相場は続く可能性が高いでしょう。
しかし、2020年にはビットコインの半減期も始まり、価格の投機目的のお金が流入されて更なる価格上昇も。
現在ビットコインの利用者増加により、手数料が高くなったり、送金速度が遅くなるというマイナスな面も増えてきましたが、それらの問題を解決するライトニングネットワークの実装が現在検討されています。
2017年の仮想通貨バブルが終わり投機としてのビットコインではなく、ブロックチェーンそのものに注目が集まっています。
各国もこぞってブロックチェーンの技術を研究、導入しています。
様々な分野にブロックチェーンの技術が導入され、至るところにブロックチェーンを応用した製品が溢れてくると思います。
ブロックチェーンで私達のプライバシーが守られ、生活が豊かになっていく、そんな未来が近いうちに訪れそうですね。