ICOの成功率は50%!ICOの約半数は全く資金調達できていない実態が明らかに

ICOの成功率は50%だとイギリスのリサーチ会社が発表!

イギリスのリサーチ・コンサル企業大手のGreySpark Partners(グレイスパーク パートナーズ)が先日驚きのレポートを提出しました。

それは、グレイスパークパートナーズのレポートに、2017年から2018年にかけて行われたICOの約半分は資金調達に失敗し、ほとんど資金を集めることができなかったというものです。

逆に、約40%は100万ドル(約1億1000万円)の資金調達に成功したとレポートに発表しています。

グレイスパークパートナーズは2018年8月、仮想通貨ICOの全体調達額が3億2600万ドルとなり、1年4か月ぶ振りの低水準となったことを発表したばかりでした。

しかし、2018年1月~2018年3月における仮想通貨ICOの平均調達額が約30億ドルだったことをふまえると、5か月弱でおよそ1/10に下落したことが分かります。

ICOの資金調達額の激減はイーサリアムの資金調達にも影響

ICOとは、日本語で【初期の仮想通貨発行による資金調達】を意味します。

ICOの意味について詳しくは下記をご覧ください。

>>>【仮想通貨】ICOとは?仕組み・買い方・ICO詐欺の見分け方4選

ICOのイメージとしては従来の【株式発行】に近い資金調達方法で、特定の地域に縛られず世界中の投資家から資金調達ができるという利点から、ICOは現在最も勢いのある資金調達方法です。

しかし、今回の短期間での調達額激減の影響は、時価総額第2位であるイーサリアム(ETH)にも及んでいます。

イーサリアムは、ビットコイン(BTC)のように、決済方法としての利用を目的に作られた仮想通貨ではありません。

イーサリアムが開発された目的は、だれもが簡単に分散型アプリケーションを作成できるプラットフォームとして開発されています。

そのためイーサリアムの仕組みは、ICOで使用するトークンを開発する際に多用されます。

全世界で行われているICOで使用するトークンの86%は、イーサリアムによって開発されているというデータもあるほどです。

その為、ICOが盛んであればあるほどイーサリアムの需要も増加するというわけですが、今回は全く逆の現象が起きています。

上述の数値からもわかる通り、現在世界中のICO活動は停滞しており、仮想通貨全体の需要が低迷しています。

それに伴い、イーサリアムの価格も下落が続いているのです。

ICOにおける需要低迷の背景

ICOにおける需要低迷の原因として、最も有力視されているのが【ICO主催者によるトークンの現金化】です。

現在ICOを実地した事業主が行っていることは、トークンをトークンとして維持せず、すぐに現金化することです。

ICOトークンをすぐに現金化することで、ICOトークンが大量に出回り、その結果ICOトークンの価値が下がるという現象が起きているのです。

その他にも、現段階で各国の仮想通貨に対する規制が厳しいことによる、将来性の危うさが原因だと指摘する声も上がっています。

ICO需要低迷の中、仮想通貨ヘッジファンドの急成長!!

ICOの需要低迷の中、急成長を遂げているのが「ヘッジファンド」です。

ヘッジファンドとは、市場の上下に柔軟に対応し、様々な手法を用いて利益を追求するファンドのことです。

ヘッジというのは「避ける」といった意味で、市場相場が減少したときの資産の目減りを避ける事から用いられてます。

グレイスパークパートナーズのレポートによると、9月時点での仮想通貨事業投資会社は146社に上り、2012年時点では9社しかなかったことをふまえると、仮想通貨は爆発的な成長率だといえるでしょう。

しかし、仮想通貨ヘッジファンドが、ほかのヘッジファンドよりリスキーだという点や、2018年1月の市場低迷など、不安要素が山積している分野でこれほどの成長がみられるのは極めて稀だと、グレイスパークパートナーズは発言しています。

ですから、ICOの需要低迷が長引いている時には、ヘッジファンドにも注目です!

【参考文献】

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