
仮想通貨Komodo(コモド)は、ビットコインなどの代表的な仮想通貨の課題を改善するだけでなく、DEX(Decentralized Exchange/分散取引所)やICO(Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開買付)などのプラットフォームも開発しており、多角的な展開戦略を進めている仮想通貨プロジェクトのため高い注目を集めています。
また、様々な新しい仮想通貨技術を自分達のシステムに効果的に導入するなど、活発な開発が行われています。
コモドは、多角化戦略と高い開発力を合わせ持つため、その将来動向が注目されています。
今回は仮想通貨コモドについて、特徴、メリット、デメリット、将来の展望などについて解説していきますね。
Komodo(コモド)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Komodo(コモド) |
トークン名 | KMD |
公開月 | 2016年9月1日 |
開発国 | 中国 |
開発チーム | Komodo team |
開発者 | Kadan Stadelmann |
発行上限 | - |
発行枚数 | 111,710,601KMD |
アルゴリズム | Delayed Proof of Work |
公式HP | Komodo |
最新ニュース | latest-news |
ホワイトペーパー | Komodoのホワイトペーパー |
@KomodoPlatform | |
@KomodoPlatform | |
komodoplatform community | |
TelegramID | Komodo Chat |
YouTube | Komodo Platform |
Komodo(コモド)とは/開発目的
コモドは、ビットコインなどの代表的な仮想通貨に対し、匿名性の強化とマルチプラットフォームを目的とし、Zcashからハードフォークすることで誕生しました。
ビットコインなどの仮想通貨では、通貨を取引する際、送金者アドレス、受信者アドレス、送金額は第三者が見ることができます。
そのため、取引情報(誰がどこに幾らの仮想通貨を送ったのか)を他人に見られてしまうリスクがあります。
これに対しコモドでは、zk-SNARKと呼ばれる匿名化技術により、送信者と受信者以外には取引情報を非公開にすることができ、匿名性を確保ができます。
コモドは、他にもDEXやICOのプラットフォームとしても利用できるなど、マルチプラットフォームとして様々な用途を想定して開発が進められています。
コモドという仮想通貨名称は、理由は不明ですがトカゲの1種であるコモドオオトカゲから由来していると言われています。
Komodo(コモド)の特徴/メリット
Komodo(コモド)の匿名性
コモドの最大の特徴は、通貨の取引情報を匿名化できるところです。
zk-SNARKと呼ばれるゼロ知識証明の一手法を導入することで、高い匿名性を実現しています。
ビットコインなど一般的な仮想通貨では、送金アドレス、受信アドレス、送金額がセットで取引情報としてブロックチェーンに書き込まれます。
この取引情報は第三者からも見ることができるため、もし送金アドレスと個人情報が何かのきっかけで結びついてしまった場合には、誰が誰に幾らの仮想通貨を送金したのか、全て分かってしまいます。
送信アドレス/受信アドレスが個人情報と結びつくのは稀なことかもしれませんが、このようなリスクがあると考えると、やはり仮想通貨の取引に対して抵抗感をもってしまう人も多いと思います。
このような課題に対し、コモドではzk-SNARKを活用することで、取引情報を秘匿化できます。
具体的には、送信者と受信者だけはその取引情報を見ることができますが、それ以外の第三者は取引情報をみることができない仕組みになっています。
これにより、コモドでは取引の匿名性が確実に担保されることになります。
高速な承認処理
コモドの2つ目の特徴は、高速な取引承認処理です。
ビットコインなど多くの仮想通貨はPoW(Proof Of Work)と呼ばれる承認アルゴリズムを用いていますが、この処理は取引量が増加した場合に非常に遅くなってしまうという課題があります。
コモドでは、dPoW(Delayed Proof Of Work)と呼ばれる新たなアルゴリズムを導入することで、この承認処理を高速化しています。
dPoWは、ビットコインのブロックチェーンを活用する一方で、処理負荷を低減する仕組みが追加されているため、セキュリティは担保しつつ処理速度の高速化を実現しています。
具体的には、ビットコインのブロック生成時間が約10分と言われているのに対し、コモドのブロック生成時間は約1分であり、実に10倍の高速化を実現しています。
なお、承認処理が高速化されるということは、処理にかかる負荷も軽減されるという意味でもあります。
ビットコインでは承認処理(マイニング)のために非常に高価なパソコンを用意し、終夜稼働し続けるようなことが行われているため、相当な電力が必要になります。
しかし、ビットコインのマイニングはエネルギー効率の面でも批判の声があがったりしていました。
これに対しコモドのマイニング処理は負荷が下がったことにより、そこまで高価なパソコンも必要なく、エネルギー効率も改善されているため、エコな仮想通貨であるということも言えます。
Komodo(コモド)の分散取引所BarterDEX
コモドが提供している分散型取引所はBarterDEXと呼ばれ、アトミックスワップという技術を導入することで、仲介者不要で種類の異なる仮想通貨の交換を可能としています。
一般的に、異なる仮想通貨を交換しようとした場合、取引所に交換前の通貨を送金し、取引所内で別の通貨に交換する必要があります。
この際、取引所が運営するシステムを利用することになるため、当然取引所運営会社に対して利用手数料を支払う必要があります。
これに対し、コモドが提供している分散型取引所では、取引所自体がブロックチェーンの仕組みで自立的に動作するため、特定の企業が運営主体となることはありません。
ブロックチェーンを運用するためのマイナー報酬が必要なため、手数料がゼロというわけにはいきませんが、ひじょうに安い手数料で異なる仮想通貨の交換がコモドでは可能です。
Komodo(コモド)の分散型ICO(dICO)
コモドは、分散型取引所だけでなく、分散型ICOのプラットフォームサービスも提供しています。
このコモドが提供するICOサービスはdICOと呼ばれています。
dICOは、現在の中央集権型のICOにおける課題を解決する目的で開発されました。
現在、ICOの課題の1つにプライバシーの問題があります。
ICOでは、新規仮想通貨の公開買付として投資家が有望な仮想通貨に投資を行います。
この時、アドレスは公開され、どのアドレスからどれだけの金額が投資されたかが分かります。
何かのタイミングでこのアドレスに対応する個人情報が特定されてしまった場合、誰がどの銘柄に幾ら投資したのかが分かってしまうため、プライバシーリスクの課題があります。
これに対しコモドのdICOでは、この投資情報を匿名化できます。
その為、プライバシー問題を懸念する必要がなく安心してICOを利用ができます。
現在のICOは、他にも運営主体の倒産リスクという課題もあります。
現在のICOは中央集権型のため、当然ですがICOサービスを提供する運営企業が存在します。
この運営企業が大手企業の資本が入っていたり、政府系金融企業と提携しているような場合には、事業が倒産するリスクは低いと考えてよいと思いますが、もし得体の知れないベンチャー企業のような場合には、ICOの運営企業自体が資金ショートにより事業継続できなくなってしまうリスクもあります。
もしICOの運営企業が事業継続不可となってしまった場合、公開買付として投資した資金が突如凍結されたり、最悪の場合には資金が全額戻ってこなくなってしまいます。
これに対し、dICOでは分散型ICOプラットフォームのため、中央の運営主体が存在しないシステムになります。
このため、通常のIOCで問題となる運営主体の倒産リスクは事実上ありません。
ICO参加者としては、リスクを考慮することなく安心してdICOを利用できます。
なお、分散型のプラットフォームを利用するメリットとしては、他にもサーバーリスクがないことも言えます。
現在の中央集権型のサービスでは、取引情報を管理するサーバーは多くても数台程度になります。
仮に停電や何らかの不具合でサーバーが停止してしまった場合には、サービスを提供できなくなってしまいます。
またハッキングリスクもあります。
ハッカーから見た場合、数台のサーバーだけを狙えばよいため、ハッキングしやすいシステム構成になっています。
一方、コモドが提供する分散型システムの方は、世界中の多台数のPCに同じ情報をコピーして持っているため、事実上ハッキングをすることは不可能で、ハッキングリスクも心配する必要がありません。
Komodo(コモド)の欠点/問題点
コモドのデメリットは、取引量がまだ少ないことによる低い流動性です。
流動性が低い通貨は取引に参加するユーザが少ないため、なかなか取引が成立しない状況になってしまいます。
また、取引成立における手数料がコモドの運営を支える収益源の1つになります。
取引量が少ないということは、運営資金を圧迫することにも繋がりかねないと言えます。
仮に運営資金が不足してくると、プラットフォームの改善や成長スピードが鈍化してしまうため、将来の展開に陰りが見えてきてしまうというリスクにも繋がります。
Komodo(コモド)の評判
コモドは、中国政府が公表する仮想通貨ランキングで上位に選ばれるなど、中国では高い人気を得ています。
また、開発状況の更新頻度などに基づき仮想通貨をランキングするCryptoMisoにおいては1位を獲得するなど、開発力や組織力についても高い評価を得ていることが分かります。
以下はTwitterでのコモドに対する評判ですから、購入する際に参考にしてみて下さい。
思いっきりBTCが下降しない限り $KMD はアゲアゲ(^ω^)
— 億り人ニュース(中の人) (@coincoin_news) 2018年8月28日
I solved @crypto_blkbeard's puzzle on his great @KomodoPlatform article. I'll not post the seed yet, but read the article, use the last letter before each period/full stop (only in the interview text). It was 99% solved by someone else! I've sent him 39 KMD as a thank you 🙂 $KMD pic.twitter.com/tVOYpb7LZD
— Crypto Cheetah (@Cryptocal4) 2019年2月3日
まぁここまではね。 $KMD pic.twitter.com/hebVSh2NvQ
— もよ《😎》 (@moyo114514) 2019年2月1日
We have chosen 5 finalists for the infographic contest but, from here on out, all of the decision-making power lays in the hands of the community. Your votes will exclusively determine the Grand Prize Winner. No other factors will be considered. https://t.co/u3Hy0HoilU #crypto pic.twitter.com/MahyWt4BFq
— Komodo (@KomodoPlatform) 2018年10月10日
Komodo(コモド)が購入できるおすすめの取引所
海外で話題の仮想通貨コモドですが、国内取引所では購入することができない為、海外取引所を利用する必要があります。
とはいえ、海外でも取り扱っている取引所は少なく、以下の6つの取引所で購入できます。
上記の中でもおすすめの取引所はBinanceになります。
これは、コモドの全取引の半分以上がBinance上で行われているためです。
流動性の高い取引所を使うことで、他の取引所よりも取引が成立しやすい傾向にあります。
Komodo(コモド)の今後の将来性
コモドは、取引の匿名性を実現するだけでなく、DEXやICOといった仮想通貨関連の複数のプラットフォームを提供しており、様々な用途で広く普及させるための仕組みをバランスよく準備している印象です。
そのコンセプトだけでなくビジネスプランも注目すべきポイントです。
また、コモドが提供するzk-SNARK技術を導入することで通貨取引の匿名性を強化したり、アトミックスワップにより仲介者を必要としない仮想通貨の交換を実現するなど、新たな技術を効果的に取り入れる高い開発力も持っており、今後のプラットフォームの成長にも大きな期待が持てると言えますね。