
仮想通貨取引を行うのであれば、誰もが「安全なところに登録したい」「安全な会社と取引をしたい」と思うでしょう。
しかし、仮想通貨に対しての知識が貧しい場合「聞いたことのある仮想通貨だからこれにしよう!」といった安易な考えから、評判の良くないところに登録をしてしまったり、満足な取引ができずむしろ不満にしか感じない結果になってしまうなんてこともあります。
今回は悪い意味で名が知られているクローバーコインのアレコレについて詳しくご紹介します。
クローバーコインのwiki的基本情報
仮想通貨名 | Clover Coin(クローバーコイン) |
公開月 | 2017年 |
開発国 | 日本 |
開発チーム | 48ホールディングス |
公式HP | 48hd.co.jp |
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クローバーコインとは
クローバーコインとは、よつばホールディングスによって展開が進められていたICOコインのことを言います。
2017年によつばホールディングスによって全国へと展開され、1口3564円でプレリリースしていました。
現在は、よつばホールディングスに強制捜査が入ったことをきっかけにプレリリース期間中から販売停止となっています。
クローバーコインの特徴
ここからは、クローバーコインの3つの特徴について説明していきます。
仮想通貨の知識が貧しい人こそ、特徴をしっかりと把握しておくと良いでしょう。
レベルアップできる
1つ目の特徴は“レベルアップできる“という点です。
クローバーコインは、買っておくだけで価格は上がり、知り合い等に販売すれば相手が買った分の約60%のクローバーコインが運営から自分に配布されます。
販売して購入してくれた相手が更に誰かに販売することが出来れば、その額の何割かがまた自分に配布されます。
さらに、自分で売った量に応じて会員レベルがアップするというメリットがあります。
ただ仮想通貨を行うより、レベルがアップしていった方が運用する側からするとやる気や楽しさも変わってきます。
田中義弘さんのプロデュース
2つ目の特徴は、“田中義弘さんのプロデュース“という点です。
田中義弘さんという方は、日本にビットコインを持ち込んだとされる人物です。
そのため、クローバーコインに安心感を感じる人が多くいたのです。
プレゼント制
3つ目は、“プレゼント制“という点です。
クローバーコインには、クローバーコインを購入すると購入額の2割程のリップルがプレゼントされるという魅力的な特徴があります。
魅力的な特徴を引き下げて、よつばホールディングスは、1000人規模の会場を借りて中高年層に向けてセミナーを行っていました。
その結果、一部の投資家たちが「もしかすると高騰するかもしれない!」と目を付けたことをきっかけに、クローバーコインが段々有名になっていきました。
しかし、2017年9月によつばホールディングスの札幌本社が消費者庁と国税庁の両方から強制捜査を受けたということが日本経済新聞に掲載されてしまったのです。
一部の投資家がクローバーコインに目を付けたことをきっかけに人気になったクローバーコインですが、日本経済新聞に掲載されたことを機に返金と退会希望の問い合わせが窓口に殺到しました。
人気になり、名が知られるようになったことがきっかけで新聞に掲載・報道されてしまったと思われます。
クローバーコインは詐欺と言われている?
金融庁から業務停止命令を受けたクローバーコインは、「詐欺・怪しい・危険」という3つのワードが年々広まっている状態です。
クローバーコインが“詐欺“と言われてしまっている理由は大きく分けて2つあります。
マルチ商法
1つ目は“マルチ商法“です。
紹介をした人が報酬を貰えるというリファーラル制度は、それほど珍しいサービスではありません。
しかし、クローバーコインの場合は、紹介をした相手と買い合わせた額の約60%ものコインを提供するという「そんなうまい話あるの?」と思ってしまう比率の紹介制度になっています。
それだけではなく、購入したコインの約2割の額のリップルが貰えるという特典もありました。
上昇すればするほど価格がつかないと運営が立ちいかなくなっていく可能性がある程、運用する側に得しかない魅力的な話だったのです。
その結果、無理な運用が原因で業務停止になったと思われます。
過剰な勧誘
2つ目は“過剰な勧誘“です。
よつばホールディングスは、定期的にセミナーを開催し、参加者に対して積極的に勧誘活動を行っていました。
勧誘する際は「約2割のリップルが付与される」「投資金額の約60%ものコインが提供される」ということを強調しながら勧誘していたそうですが、高額な紹介報酬により代理店が過剰に「絶対に儲かります!」などと言う表現は、法に抵触する恐れがあります。
このように法に抵触する恐れがある表現で勧誘を行っていたことで怪しい・危険と言われています。
しかし、クローバーコインは「絶対に詐欺!」と言い切れるものではなく、話を少し大げさに表現しすぎたことが詐欺・危険・怪しいと思われてしまった原因かと思います。
クローバーコインは返金されたの?
未だに返金されていない人も少なくない
クローバーコインが2018年の8月頃から解約を推奨していると話題になり、不安な情報や事実から解約をする人が続出していました。
解約をした人の中には「無事に解約できた!」と言う人や、「ほぼ返金された!」と言う人、「返金までに半年かかる」と言われた人など様々です。
解約を推奨してから約1年が経とうとしている今、未だに返金されていない人も少なくありません。
返金作業には時間がかかる
仮想通貨初心者や、仮想通貨についての知識が貧しい人の場合、「返金は半年後になります」と言われたら「半年後に返金されるんだ」と、疑うことなく素直に受け入れてしまいます。
そして特に何もせず半年間待つという人がほとんどでしょう。
ですが、解約の推奨をしつつ返金作業に協力的な姿勢を見せるクローバーコインではありますが、日に日に多くの会員が解約申請をした場合作業は追いつきません。
その結果、作業が投げ出されてしまい返金されない人が増え、返金するお金すらもなくなり会社が破錠してしまうなんてこともないとは言い切れません。
誠意は見えるものの報告はない
そうなると「半年後に返金します」という言葉は信用できないだけでなく、そんなに待てないのが現実です。
返金に時間がかかる人とすぐに返金される人の違いや、返金に何ヶ月もかかる理由についての問い合わせが非常に多いため、よつばホールディングスは次のように回答しています。
「弊社では今後も調査を続行します。投資のKAWARA版正会員様限定のメールマガジンにて結果のご報告させていただく予定です」
上記の通り、誠意は見せているものの未だに報告はありません。
クローバーコインの最新情報!
クローバーコインの最新情報は2018年3月25日が最も新しい情報になります。
その情報は、昨年秋より高齢者に対して詐欺に近い勧誘方法により消費者センターに多くのクレームが入り、消費者庁により行政処分を受けましたというもの。
そして、クローバーコインを運営するよつばホールディングスの銀行口座が凍結し、現金もしくはリップルでの返金・解約の対応に追われていたのですが、後日コインチェック社に保管していたウォレットも利用停止となり、現金のみでの返金に変更となったというものが最後の情報です。
まだ返金されていない人からすると最新とは決して言えない情報になります。
1日でも早く最新情報をアップしてくれることを願うばかりです。
クローバーコインの事件から学ぶ初心者が気を付けるべきこと
その場で答えを出さない
街中で仮想通貨の勧誘をされたり、興味本位で参加した仮想通貨のセミナーで勧誘をされた時に「やりません!」「考えておきます!」などとハッキリと断る勇気が後の自分を助ける言動となります。
断ることができず「そんなに言うなら…やります」「少し興味があるからやってみようかな…?」などと言ってしまうと、勧誘してきた相手は「この子は引っかかりやすいから他のことも勧誘してしまおう!」「この子なら何をしても大丈夫そう!」などと思い、舐められてしまう結果になります。
そうなると後に自分の首を自分で締めてしまう原因になります。
やる・やらないに関係なく、その場で答えは出さず、仮想通貨の勧誘や上手い話には乗らずハッキリと断ることが大切です。
セミナーでの言葉を鵜呑みにしない
仮想通貨のセミナーに参加することは決して悪いことではありません。
ですが、セミナーというのは来場した人が興味を持つような言葉を並べて話をしたり、「タメになった!」と思ってもらえるような演説をしたりします。
もちろん本当のことしか言わないセミナーもありますが、大体の仮想通貨のセミナーは少しでも多くの人を勧誘をするために話を大げさに表現しています。
「少額投資しただけで数か月後には大金持ちになれるんだ…」と近い将来の夢を見たり、「損をしないなら始めてみようかな」などと思った場合は、まずネットで調べたり知り合いに仮想通貨について話に聞いてみると良いでしょう。
調べたり相談することで、マイナス面を知ることが出来たりネガティブな発言を目や耳にすることができるので、「あの言葉は嘘だったんだ!」などと気づくことができ、冷静に仮想通貨のことを考えられるようになります。
様々な情報や意見に耳を傾け、冷静に考えることで、気づきにくい嘘にも気づくことができます。
言葉に惑わされない
仮想通貨というのは全世界で行われているものなので「日本限定・日本のみ・先行販売・お試し」ということは基本的にありません。
少しでも多くの人に利用してもらうために、こうしたワードを使用して勧誘したり登録させる場合があるのです。
登録をしてもらうことでお金儲けができることから、勧誘する人やネット上ではこうしたワードが使われることも多いので注意しましょう。
クローバーコインのまとめ
クローバーコインの実態や現状について知ったことで「仮想通貨って怖い」「騙されたくない」「自分にはできそうにない」といったネガティブ・マイナスな考えになってしまった人も多いかもしれません。
しかし、仮想通貨を始めるのであれば、そうした考えを持つということは非常に大切なことです。
仮想通貨がもつネガティブ・マイナスな面を知ることで、仮想通貨を始める前にしっかりと情報収集や下準備ができるからです。
情報収集や下準備をしっかりと行うことで、仮想通貨での失敗を避けることができます。