
仮想通貨投資をしていると必ず耳にする【ICO】ですが、やはり将来価格が上昇しやすいICOの情報は手に入れたいもの!
しかし、ICOが必ず成功する訳ではなく、ICOの成功率は50%であるとの発表もあります。
では、本記事では、仮想通貨投資をしているならば、必ず知っておかなければならないICOについて次の4つ紹介します。
- ICOとは?
- ICOの仕組み
- ICOの買い方
- ICOを購入する前に知っておきたいこと!
以上の4つを徹底的に、分かりやすく紹介します。
最後まで読んでICOの知識を手に入れて、ICO詐欺に合わないようにしましょう。
ICOとは?
仮想通貨でいうICOとは、【Initial Coin Offering(イニシャル・コイン・オファリング)】の略名です。
ICOは、企業や団体などが独自の仮想通貨トークンを発行して、資金調達を行うことをいいます。仮想通貨トークンに出資する人の考えは、「企業や団体への期待」や「価格上昇への期待」などがあります。
独自の技術研究や開発などにかかる資金を必要とするICOでは、そういった新しい技術の発展に期待して投資する人もいます。株式を発行して資金を集めるIPO(イニシャルパブリックオファリング)と似ていますが、いくつか異なる点があります。
国家の規制にもよりますが、仮想通貨トークンを使った資金調達は、IPOよりも比較的ハードルが低く、参入しやすくなっています。また、投資家側についても、投資できる資金さえあれば、初心者でも割と簡単にICOに参加することが可能です。
引用:コインチェック
日本語で簡単に言い換えると、
【新規仮想通貨公開】の名前で広く知れ渡っています。
別名、「クラウドセール」または、「トークンオファー」などとも呼ばれています。
そして、ICOとは具体的に、企業や事業プロジェクトなど(以下:事業者)が仮想通貨(以下:ICOトークン)を発行し、販売する事によって、資金調達を行う為の仕組みの事を表します。
ICOの仕組み
前述した通り、事業者がICOトークンを発行し、販売する事によって資金調達を行う仕組みの事を言いますが、具体的には下記の写真の様になります。
- 事業者がICOトークンを発行する
- 投資家は事業者が発行したICOトークンを持っている仮想通貨で購入
- 事業者は手に入れた仮想通貨を仮想通貨交換所に持っていきます。
- 仮想通貨取引所で仮想通貨と現金を交換し、事業者は資金を手に入れます。
上記の写真の様に①~④の流れを行う事によって、事業者は資金調達を行う事が出来ます。
ICOの買い方
「ICOとはどんな事なのかは分かったけどもどうやって購入するの」と、思われている方もおられると思います。
先ほどお伝えした様に、ICOによって発行されるICOトークンは、仮想通貨を使用して購入しなければならない為、
あらかじめ仮想通貨取引所で仮想通貨を購入しておく必要があります。
ICOの買い方は簡単に言えば、次の順番で購入することが出来ます。
- ICO専用のウォレットを作成する
- ICOトークンを購入する為の仮想通貨を用意する
- 手順サービス開始の知らせを待つ
- 事業者が取引所に上場するのを待つ
以上の順番でICOを行う仮想通貨は購入することが出来ますが、具体的に見ていきましょう。
ICO専用のウォレットを作成する
まず、ICO専用ウォレットを作成します。
「えっ?すでに仮想通貨の取引所に仮想通貨を保管しているのに、また作られないといけないの?」
と、思われるかもしれませんが、
ICOの場合は、取引所ウォレットから事業者に送金は出来ても、事業者からICOトークンを受け取れない場合があります。
時間と共に価値があがっていく事が多いICOトークンを早めに手に入れる為にも、ICO専用ウォレットは早めに作成しておく事をおすすめ致します。
現状、ICOはイーサリアムを利用した案件が多い為、イーサリアムウォレットであるMetaMask(メタマスク)を作成しておくと便利です。
また、ウォレットは多数ありますので、もっと詳しくウォレットを知りたい人は下記の記事をご覧ください。
ICOトークンを購入する為の仮想通貨を用意する
ICOトークンは、仮想通貨を使用して購入する必要があります。
主に、使い勝手の良いイーサリアムが使われる事が多いですが、ビットコインやライトコインといった仮想通貨も使用される場合もあります。
ICOで使用される取扱い仮想通貨をよく理解した上で、取扱う仮想通貨を購入し、購入出来たら、用意したICO専用のウォレットへ移しておきましょう。
事業者が行うプレセールやクラウドセールでICOトークンを仮想通貨で購入する
事業者は、ICOを行う為に、「プレセール」や「クラウドセール」を行います。
「プレセール」や「クラウドセール」が行われる様になって、初めて投資家はICOトークンを購入できるようになります。
ICOのプレセールとは
ICOのプレセールとは、開発者や関係者のみが参加できるICOトークンの先行販売の事です。
購入者は、一般公開後に比べて安くICOトークンを購入できるメリットがあります。要するに、株における自社株の事を意味しています。
事業者は、プレセールで得た資金を元に、サービス展開のスピードを上げ、ICOクラウドセールの準備に取り掛かります。
ICOのクラウドセールとは
クラウドセールとは、ホワイトペーパーと呼ばれる計画書をホームページ上で公開し、全世界に向けてICO告知をし、ICOトークンの一般販売をスタートさせる事です。
人気のあるICOトークンほど、価格は上がってしまう為、購入者は早く購入する事で価格上昇に備える事が出来ます。
ICOトークンのサービス開始の知らせを待つ
投資家は、プレセールやクラウドセールでのICOトークンを購入をしたら、事業者が行うサービスの開始を待ちます。
事業者がサービスを開始すると、手に入れたICOトークンを実際に利用できるようになります。
ICOによる購入の場合、事前に登録していたメールアドレス宛に通知がきます。
ここで注意しておきたい事は、サービスが開始されると、事情者が行っているサービスは利用できますが、売買の方は仮想通貨取引所に上場しないと、行う事が出来ません。
ICOトークンを発行した事業者が仮想通貨取引所に上場するのを待つ
ICOによって資金を集めた事業者が仮想通貨取引所に上場すると、ICOトークンの売買を自由に行う事が出来ます。
ここで初めて、プレセールやクラウドセールで購入したICOトークンの売買を行う事が出来ます。
既存の仮想通貨に比べて、やや手間のかかる作業になりますが、ICOによるICOトークンは、上場した時に平均で約20%以上も高騰すると言われており、利益が取りやすいのが特徴的です。
ICOを購入する前に読みたい!ICO詐欺を見分ける方法4選
大きな利益を見込めるICOのICOトークンでありますが、ICO詐欺が多いのも事実です。
では、詐欺に合わない為にはどうすればよいのでしょうか?
ここでは、これからICOを購入を考えている方に知っておいてもらいたい、ICO詐欺を見分ける方法4選をお伝え致します。
ICOを公開しているHPの翻訳が日本語にしか対応していない
これは、情報弱者の多い日本を狙った海外のICO案件に多く見られます。
2018年初頭に仮想通貨が盛り上がった事例がありますが、あの時に価格が上がった原因は、日本人が仮想通貨に多くの関心を抱いた為です。
その後、日本のコインチェックの流出により、日本では仮想通貨の熱は一気に冷めましたが、それを逆手に取っている海外の詐欺グループは多いです。
要するに、なぜ人口の多い中国語には翻訳が対応しておらず、日本語にしか対応していないのかが不思議な話です。
ICOの事業者が発行するホワイトペーパーを調べる
ホワイトペーパーとは、事業者が今後サービスを展開していく為の、計画書の事です。
ホワイトペーパーには一般的に以下の事が主に記載されています。
- 概要
- 背景と目的
- ターゲット業界の課題
- プロジェクト(暗号通貨)による解決方法(サービス内容)
- 暗号通貨(またはプラットフォーム)の技術解説
- 資金調達方法(ICOによりどの仮想通貨が交換対象になるのか
- プロジェクトのスケジュール・ロードマップ
- 開発者や関係者
上記は、順番が違ったり、項目が増えたり減ったりなどの変動はありますが、主に記載されている事の多い項目です。
特に注目すべき点は、開発者や関係者メンバーです。
ICOとは、まだまだ広く知れ渡っていない為、壮大なビジョンや魅力溢れるサービスはいくらでも記載する事が出来る為、いくらでも偽装する事が出来ます。
また、公式サイトやホワイトペーパーが無いICOの場合は、そもそも詐欺の場合が多い為、購入はオススメ致しません。
検索を行う場合は、検索画面で【ICO ICOの名前】と、ICOの名前の部分に、気になるICO名を入れる事によって調べる事が出来ます。
ICOを行っている開発者や関係者を調べる
先ほど、ホワイトペーパーを見る上で開発者や関係者メンバーを見るのがとても重要だとお伝えしましたが、開発者や関係者は、本当に実在するか調べましょう。
検索するだけでなく、Twitterなどを駆使して調べる事によって、本当に実在する人物であるかを調べる事が出来ます。
ホワイトペーパーに記載されている人物画像と、実際に調べた人物画像が明らかに異なるまたは、実在しない場合であれば、詐欺である可能性が高いです。
ICOトークンの買取保証がある
仮想通貨は、投資商品です。
投資である為、価値はいくらでも下がる可能性があります。
場合によっては、価値が無くなってしまう可能性だってあります。
情報弱者にとって、「価格が下がっても保証してくれるから大丈夫…」と思われるかもしれませんが、仮想通貨に現物があるわけではありません。
現物がない、仮想の通貨の為、事業者側は原価0円で仮想通貨を発行する事が出来ます。
その為、事業者側が、「価格1/10まで下がっても元値で買取保証します!」と謳っていたとしても、痛くもかゆくもないのです。
ICOのまとめ
仮想通貨ICOの仕組みと買い方、そしてICO詐欺の見分け方4選をお伝え致しましたが、いかがでしょうか?
ICOは、詐欺が多い事で知られていますが、中には将来有望な仮想通貨も多数存在しています。
また、将来有望な仮想通貨を探し当てる為にも、情報収集はとても大事な事です。
今回紹介した記事が、仮想通貨ICOの知識をより深めて頂けると幸いです。
まあ、投資するのであれば、既にプラットフォームがある会社のトークンを購入することをオススメします。