
仮想通貨ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)と言えば、かつて日本でもコインチェックで活発に取引をされていた仮想通貨です。
しかし、ジーキャッシュは海外でたびたび犯罪に利用されていた事もあり、コインチェックも上場廃止を決定しました。
たびたび犯罪に利用されていたジーキャッシュですが、その理由はジーキャッシュのシステムに問題があった訳ではなく、匿名性の高さという点で完璧だった故だったのです。
ジーキャッシュの優れたシステムは、イーサリアムやJPモルガンでも利用されており注目されています。
この記事では、ジーキャッシュの素晴らしさに触れながら、特徴や懸念点、口コミや将来性など詳しく説明していきます。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Zcash(ジーキャッシュ) |
トークン名 | ZEC |
公開月 | 2016年10月28日 |
開発国 | |
開発チーム | Zcash Company |
発行上限 | 21,000,000ZEC |
発行枚数 | - |
公式HP | https://z.cash/ |
ホワイトペーパー | Zcashのホワイトペーパー(英語) |
@zcashco | |
- | |
r/zec | |
TelegramID | - |
YouTube | Electric Coin Company |
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)とは
ジーキャッシュは基本的な部分では、有名なビットコインと似ている仮想通貨となっています。
ビットコインは、ブロックチェーン技術を取り入れることで、取引の信頼性を持ち、匿名性を持たせることに成功をしました。
しかしその一方で、取引履歴を公開されていることで信頼性を担保にしていたビットコインのシステムでは、取引主体自体の匿名性を保つことが出来るが、各取引でやり取りされたビットコインの数量は、公開情報として誰でも照会ができるといったことから完全な匿名性は保たれていないといったことがあります。
そのため、ビットコインは有数の仮想通貨ではあるが、プライバシー性の面では安全とはいえないといった声なども出ていました。
これに対しジーキャッシュのプライバシー技術は、ビットコインの代替通貨にもなりえるといった声まで出ているのです。
ジーキャッシュは、JPモルガンと提携をしたり、イーサリアムに機能追加するなど注目を集めている仮想通貨でもあり、匿名性に非常に特化した仮想通貨として利用されています。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)の特徴

出典:Zcash
ビットコインより匿名性が高い
ジーキャッシュの最大の特徴といえるのは、ビットコインより匿名性が高いという点でしょう。
このビットコインを越える匿名性の高さを再現するために、ジーキャッシュでの匿名送金は暗号学のゼロ知識証明という理論をもとにした、Zk-SNARKプロトコルによって実行されています。
「誰が誰にいくら送ったかという事実を第三者に明かさずに送金トランザクションの正当性を証明できる」という点がジーキャッシュとビットコインの大きな違いでもあり、ジーキャッシュの一番の特徴といっても良いでしょう。
また、ジーキャッシュのアドレス、トランザクションアドレスはビットコインのアドレスと同様に残高が公開されるといった機能がありますが、ジーキャッシュのシールドアドレスでは残高が公開されないという点も匿名性が高いと言われる理由の一つです。
もちろんビットコインのみならず、他の仮想通貨と比べても、その匿名性の高さは証明されているのでプライバシー面では安心できるといっても良いでしょう。
イーサリアムにも導入されている
ジーキャッシュはイーサリアムとの相互性も非常に高い仮想通貨です。
EIP2024はBlake2BというBlake2用の別バージョンのプリコンパイルも備えており、イーサリアムネットワークでジーキャッシュと相互運用できることを意味するなど、高い関係性を持っています。
大手金融機関JPモルガンと提携
ジーキャッシュはアメリカの大手金融のJPモルガンと提携しているなどと非常に有力な仮想通貨です。
ジーキャッシュを誰かに送金したとしても、誰が発送元なのかわからない仕組みになっています。
JPモルガンは、この仕組みによってジーキャッシュで犯罪が行なわれても送金経路を特定することができず、犯人の特定もできなくなるといった、犯罪にも悪用されるほどの非常に高い匿名性を求めてジーキャッシュと提携したといわれています。
提携の発表後、ジーキャッシュは急騰した実例があるため、実際にJPモルガンがジーキャッシュを利用したサービスを始めたら、再度急騰することに間違いないでしょうね。
コインベースに上場
ジーキャッシュは、アメリカ最大の仮想通貨取引所とされているコインベースに一時上場しており、ジーキャッシュが急騰した過去があります。
アメリカ最大の仮想通貨取引所で取引がされるというだけでもすごいことなので、ジーキャッシュという仮想通貨の注目度の高さが伺えます。
しかし、英国の利用客はジーキャッシュの保有ができなくなるといった発表もあったので、その点には注意が必要です。
コインベースだけ上場廃止措置に乗り出した理由は明らかになっていませんが、著名人の予想では規制当局からの要求ではなく、銀行業界からの要求であると予想されています。
すでに2回のアップデートが行われている
ジーキャッシュのアップデートは、すでに2018年にされています。
- 2018年6月:オーバーウインター(Overwinter)
- 2018年9月:サプリング(Sapling)
オーバーウインター(Overwinter)
2018年6月にアップデートされたジーキャッシュは、ソフトウェアのオーバーウインターのアップデートをするために347500個目のブロックからハードフォークを行いました。
結果的に、取引時間の遅延となるスケーラビリティ問題が解決され、より取引がスムーズに行われ、安全性と快適性が向上に繋がっています。
サプリング(Sapling)
同年9月に再びジーキャッシュのアップデート「サプリング」が行われました。
オーバーウインターのハードフォークは、このサプリングのソフトフォークを行うための準備です。
サプリングのソフトフォークでは、コミュニティ内の透明性を維持するパフォーマンスの向上や取引が20ブロックをまたいでも承認されなかった時に取引が無効化されるなど、ジーキャッシュのさまざまな機能を向上するためのアップデートでした。
結果的に、この2つのアップデートでジーキャッシュは、より匿名性の高い仮想通貨に近づいたということですね。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)に対する懸念点
高い匿名性を悪用される可能性も
高い匿名性はジーキャッシュの一番の特徴でもありますが、一方で、その高い匿名性を悪用される危険性もあります。
規制当局は、取引記録の閲覧が大幅に制限されると言う事は、高い匿名性を保持するとともに、マネーロンダリングなどに利用されやすいという点を懸念点としてとりあげています。
しかし、規制当局にも実はメリットはあるともいわれており、デメリットばかりではないようです。
国内の仮想通貨取引所では取引できない
現在、日本国内でジーキャッシュを購入できる取引所が存在しないのも懸念点の一つです。
ジーキャッシュなどの匿名通貨を唯一扱っていた国内取引所のコインチェックも上場廃止を決定しました。
ジーキャッシュは、金融庁が閣議決定した改正案で、匿名通貨などを念頭に移転記録が公開されずマネーロンダリングに利用されやすい暗号通貨という見方もあります。
急騰もあるが暴落ももちろんある
急騰や暴落はどの仮想通貨にも言えることであり、どんな仮想通貨でも起こりうる現象なので仕方ないことでもありますが、些細な動きでも注意をした方がいいのが仮想通貨です。
ジーキャッシュを国内で唯一取り扱っていた取引所であるコインチェックが取引停止を発表した際は、ジーキャッシュの価格が1日で10%暴落するといった現象が起きました。
どんな仮想通貨にも言えることですが、仮想通貨は大きな機関と関わっていることも多いため、そのような機関との取引が廃止になったりすることがあると暴落は免れません。
急激な暴落により損失を発生させないためにも、日ごろから情報収集をし、関係する情報はしっかりと仕入れておくことをおすすめします。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)に対する評判(口コミ)
ここからはジーキャッシュに関するTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
【ジーキャッシュ(ZEC)】
第2のビットコインとも呼ばれるアルトコイン^ ^
ほとんどビットコインと同じ仕様^ ^
1つ違うのは匿名性が採用されてるってこと^ ^
当事者以外の人にはコインの流れを知ることすらできないブラックボックス状態^ ^
悪用は禁止だよ^ ^— 仮想通貨まとめ大百科 (@kasou_matomerun) 2019年8月26日
価値が上がる半減期がそろそろLTCにきます!何買おうか迷ってる方はこれらを満遍なくいきましょう✨🚀
ライトコイン(LTC)
2019年7月ビットコイン(BTC)
2020年5月モナコイン(MONA)
2020年7月ジーキャッシュ(ZEC)
2020年10月ビットコインキャッシュ(BCH)
2021年8月— 株と仮想通貨と1億円@俊 (@shunokuen) 2019年6月16日
半減期に注目する通貨
2019年
8月 $LTC #LTC #Litecoin #ライトコイン
10月 $LSK #LSK #Lisk #リスク2020年
5月 $BTC #BTC #Bitcoin #ビットコイン
8月 $MONA #MONA #monacoin #モナコイン
10月 $ZEC #ZEC #Zcash #ジーキャッシュ#仮想通貨 #暗号資産 #半減期— ニイタク@BTCFX (@niizeki_BTC) 2019年6月16日
ツイッターなどのSNSでジーキャッシュについて検索すると、多数の情報がヒットするなどと、市場を賑わしている仮想通貨というのがよくわかります。
それなりの情報量も出ていて、ジーキャッシュについての詳しいツイートも多く、人気があることがわかる状況になっていました。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)が購入できるおすすめ取引所
ジーキャッシュは、日本国内の取引所には上場していないため、海外取引所で購入する必要があります。
ジーキャッシュを購入する場合におすすめの海外取引所は、以下の3つです。
BINANCE(バイナンス)

出典:Binance
おすすめの海外取引所の1つ目は、世界でも1.2を争う仮想通貨の取引量を誇るバイナンスです。
Poloniex(ポロニエックス)

出典:Poloniex
2つ目のおすすめ海外取引所は、ポロニエックスです。
こちらも世界で1.2を争う取引量を誇ります。
貸した通貨に利子がつくレンディング機能や仮想通貨同士の交換もできます。
Bittrex(ビットレックス)

出典:Bittrex
3つ目のおすすめ取引所は、アメリカの大手取引所ビットレックスです。
取扱い通貨が200種類以上と豊富で、アルトコインも取引所型式で取引が可能です。
仮想通貨FXも利用できるため、短期間で稼ぐことも可能です。
大手の海外取引所でも上場を果たしていることからジーキャッシュの人気の高さが伺えますね。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)の将来性
第二のビットコインとして期待されている
ジーキャッシュは、他のアルトコイン同様に、ビットコインの欠点を改善するべく開発されたという側面も持っている仮想通貨です。
結果的にジーキャッシュは、完璧なまでの匿名性や、ビットコインよりも早い送金速度を達成できています。
そして、こうした理由から、第二のビットコインになるのではないかとも期待されています。
犯罪に利用されるマイナス面の解決が課題
しかし、その優れた匿名性故に犯罪に利用されるというマイナスな部分もあります。
犯罪に利用されるというマイナス面をクリアすることができれば、ジーキャッシュは更に上位の時価総額を達成することも難しくないでしょう。
プライバシーという「多くの人が守りたいものを守る」という、着眼点の良さからジーキャッシュは今後、更なる発展が期待できる仮想通貨といえるでしょう。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)のまとめ
ジーキャッシュは、残念ながら日本国内の取引所では取り扱いがなくなってしまいましたが、JPモルガンが提携しているといったことから、今後も注目の仮想通貨になることには間違いないといわれています。
もちろん、日本国内での取引が再開される可能性も0ではないので、これからも注目していきたい仮想通貨の一つと言えるでしょう。