
日本は世界でも仮想通貨取引が盛んな国の一つに挙げられますが、日本と同様に韓国でもまた仮想通貨取引が盛んに行われています。
2017年の仮想通貨ブームでは、韓国の仮想通貨投資家が、仮想通貨の価格高騰に大きく貢献したとも言われています。
特に、リップルを好んで投資する傾向にあり、今でもリップルの価格の高騰、下落には深く関与している国です。
仮想通貨人気は世界最高水準であるにも関わらず、仮想通貨取引所のセキュリティ問題は韓国の取引所では度々指摘されており、これまで韓国の仮想通貨取引所が数多くのハッキング被害にあってきました。
そんなセキュリティ面で不安が残る韓国の仮想通貨取引所ですが、取り扱う仮想通貨が豊富であるなど、日本の仮想通貨取引所にはない魅力があり、日本からも注目を集めています。
ここでは、韓国の中でも規模の大きい取引所の一つであるUPbitの概要、特徴、利用する上での注意点、評判、登録方法を紹介していきます。
UPbit(アップビット)取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | UPbit(アップビット) |
独自トークン有無 | - |
設立日 | 2017年10月 |
運営会社 | Dunamu社 |
取引所がある国 | 韓国 |
公式ホームページ | https://sg.upbit.com/home |
日本語対応 | - |
日本人対応 | - |
アプリ対応 | 〇 |
@UPbitExchange | |
@upbit.exchange | |
- | |
YouTube | UDC - Upbit Developer Conference |
TelegramID | - |
UPbit(アップビット)取引所とは
2017年に設立された韓国の取引所
UPbitは冒頭でも紹介した通り、韓国に拠点を置いている仮想通貨取引所です。
UPbitがオープンしたのは2017年の秋ごろで、まさにビットコインが高騰して仮想通貨ブームに火がついていた頃です。
UPbitの運営会社は、韓国で最も有名なSNSとも言えるカカオトークの運営も行っているDunamu Inc.という会社です。
24時間出来高は270億円
韓国で最も有名な企業が運営するUPbitは、アメリカの大手仮想通貨取引所であるBittrexと独占的パートナーシップ協定を結んでいます。
Bittrexは取り扱う仮想通貨の種類が豊富であることが一つ大きな特徴と言えますが、それと関係の深いUPbitもまた多くの仮想通貨を取り扱っている仮想通貨取引所です。
取引所の規模も非常に大きく、24時間出来高は270億円にものぼります。
韓国ウォン建ての取引が人気
基軸通貨にはビットコインとイーサリアムが採用されていますが、法定通貨の韓国ウォン建ての取引も行われています。
むしろ韓国ウォン建ての方が、手数料が安いため人気があります。
UPbit(アップビット)取引所の特徴

出典:UPbit
取り扱う仮想通貨の種類が豊富
ここまででも紹介しましたが、UPbitは取り扱う仮想通貨の種類が豊富な取引所です。
アメリカの大手仮想通貨取引所Bittrexと業務提携しているため、Bittrexの特徴である仮想通貨の種類の豊富さを受け継いでいます。
もちろん、ビットコイン、イーサリアム、韓国で特に人気のあるリップルも取り扱っていますが、日本の取引所では見ることのないようなマイナーなアルトコインの取引も多数取り扱っています。
ビットコインやイーサリアムは仮想通貨ブームを経て、時価総額が大きくなっており、今後の伸び率としてはあまりうまみがないのですが、UPbitでその他に取り扱っているマイナーなアルトコインは時価総額も小さく、今後のプロジェクトの進展次第ではとんでもない暴騰を起こす可能性があります。
そのような一攫千金を狙ったマイナーアルトコインへの投資を好む仮想通貨トレーダーにはうれしい特徴と言えます。
取引手数料はBittrexよりも割安
UPbitはBittrexと業務提携しているため、取り扱う仮想通貨の種類の豊富さなど類似点がありますが、取引手数料においてはUPbitの方がBittrexよりも安く設定されています。
具体的には、ビットコイン建て、イーサリアム建ての取引では取引手数料が0.25%となっています。
しかし、韓国ウォン建てで取引すると、取引手数料が0.05%となり、5分の1に取引手数料を抑えることができます。
取引手数料0.05%は他の取引所と比較してもかなり安い水準の取引手数料と言えます。
外出時でも取引しやすいスマートフォン用アプリがある
UPbitではiOSとAndroid用のスマートフォンアプリを提供しています。
このスマートフォンアプリを利用することによって、外出時に起こる仮想通貨の急騰や急落にも対応しやすくなるメリットがあります。
仮想通貨の場合は、他の投資商品とは違って、ボラティリティが大きく、一瞬で大きな利益を得たり、大きな損失を抱えたりするものなので、常にどこでも取引をすることができるスマートフォンアプリがあることは非常に大きなメリットとなります。
セキュリティ対策に力を入れている
韓国の仮想通貨取引所は政府の規制も緩かった背景から、セキュリティ面で問題を抱える取引所が多く、多くのハッキング被害にあってきました。
しかし、UPbitは韓国の他の仮想通貨取引所と比較して、よりセキュリティ対策に力を入れています。
まず、日本では現在は当たり前になっていますが、仮想通貨は取引に必要な一部を除いて、マルチシグを搭載したコールドウォレットで管理されています。
また、取引所のログインや送金などで二段階認証を設定できるようになっています。
これらによって、取引所のユーザーがより安全に仮想通貨取引を行えるようになっています。
実際、韓国の多くの仮想通貨取引所でハッキング被害が相次ぐ中、UPbitではハッキング被害が今のところ報告されていません。
また、Bittrexと業務提携を行っているため、他の韓国の仮想通貨取引所よりもセキュリティ面で安心感があります。
取引量が多い
UPbitは数ある海外の仮想通貨取引所の中では取引量が多い部類に入ります。
出来高は世界40位前後を推移しています。
取引量が多いため、仮想通貨取引に流動性が生まれます。
このため、UPbitを利用しているトレーダーは自分が仮想通貨を売りたいタイミングで売りやすくなります。
買いたいタイミングでも同様に買いやすくなります。
これが取引量の少ない仮想通貨取引所の場合には、売りたいタイミングで買い注文がなかったり、逆に買いたいタイミングで売り注文がなかったりするわけです。
このように取引したいのに取引できないという心配をしなくていいのはUPbitを利用する上でのメリットと言えます。
経営が安定している
ここまででも紹介してきた通り、UPbitはDunamu Inc.が運営している仮想通貨取引所です。
Dunamu Inc.は韓国で最も有名なSNSの一つであるカカオトークを運営する会社でもあります。
このため、運営元の経営は非常に安定しており、もしUPbitがハッキング被害等トラブルに巻き込まれたとしても、それを補うことができる資金力があります。
そのため、預けていた仮想通貨が取引所の破綻によって戻ってこなくなったという事態を心配する必要はありません。
UPbit(アップビット)取引所を利用する際の注意点
日本語に対応していない
まず、UPbitは日本語には対応していません。
韓国人向けのUPbit Koreaでは韓国語にしか対応していません。
取引における注意事項や受けられるサポート、取引所から送られてくるメールまでもが全て韓国語です。
そのため、韓国語を理解できない方にとっては全く対応することができません。
シンガポールに拠点を置くUPbit Grobalの場合は英語にも対応しているため、こちらの方が言語の理解には楽です。
ただ、いずれにせよ日本語には対応していないため、日本語以外は無理という方には対応が難しい取引所と言えます。
入金は日本円ではできない
UPbitには日本円での入金を行うことができません。
ですから、日本人がUPbitの口座に入金しようと思った場合には、日本の仮想通貨取引所で日本円を仮想通貨に換えて、それをUPbitに送金する必要があります。
ですから、UPbitの口座開設をする前に、日本の仮想通貨取引所の口座開設を行う必要があります。
匿名通貨の上場廃止を検討
UPbitでは、モネロなどの匿名通貨の上場廃止を検討しています。
匿名通貨はマネーロンダリングに利用されるなど、その存在自体が危ぶまれる仮想通貨となっています。
現状は匿名通貨の取引を行うことができますが、UPbitで匿名通貨を購入したまま放置していると、いつの間にか取引できなくなっていたという事態に陥る可能性もあります。
UPbitで匿名通貨を取引する場合には、上場廃止にならないか注意深く監視し、上場廃止になったら、匿名通貨を移すことができる他の仮想通貨取引所の口座を開設しておくことを推奨します。
ただ、UPbitで上場廃止になると、その仮想通貨の価値が下がることが予想されるので匿名通貨の取引は推奨しません。
UPbit(アップビット)取引所の評判(口コミ)
ここではUPbitのツイッター上での評判について紹介していきます。
韓国取引所upbitにて、カカオ経済圏のtoken「KLAY」500をエアードロップ。先着10000名まで。今すぐgo!
#KLAY #Klaytn #Upbit— kazunari/I氏 (@leftwing_ki) 2019年9月8日
まず、最も目立ったのが、Klaytnという新しい仮想通貨がエアドロップされるキャンペーンが行われているという内容のツイートです。
この仮想通貨はUPbitの運営元が関係するカカオトークから生まれる仮想通貨です。
このため、UPbitでエアドロップのキャンペーンが行われているのです。
注目度の高い新規仮想通貨なのでそれを無料でもらえるということで注目が集まっています。
↓この度のXRP上昇の謎が解明w#XRP
リップル(XRP)が15%増、韓国の取引所Upbitで人気に|仮想通貨ニュースと速報-コイン東京(cointokyo) https://t.co/TXPIDYjMXR
— kaho (@kaho65182065) 2019年9月18日
また、2019年9月に起こっているXRPの上昇と同時にUPbitのXRPの出来高が急増していることに関心を寄せるツイートがいくつか見られました。
韓国では相変わらずXRPへの関心が高いようです。
韓国、Upbit取引所がMoneroなどの匿名通貨6種類を対象に上場廃止を検討 https://t.co/nKQOkqrsuc pic.twitter.com/7xGKTqmLG4
— くらら☆暗号通貨クリプト女子彡がちほリップラー (@kuraracngk) 2019年9月9日
また、モネロなどの匿名通貨上場廃止を模索しているという内容のツイートも見られました。
モネロはかつて日本でもコインチェックが取り扱っていて、日本でも注目される匿名通貨なので関心を寄せているようです。
UPbit(アップビット)取引所への登録は日本人はできない

出典:Upbit
UPbit Koreaへの登録
まず、UPbit Koreaには日本人は登録することができません。
韓国に居住する必要があります。
UPbit Globalへの登録
しかし、UPbitはシンガポールにもUPbit Globalという取引所を持っており、UPbit Globalであれば日本からも登録することが可能です。
まず、UPbitの公式サイト(UPbit Korea)を開くと、「You can use Upbitin English on Upbit Global.」というメッセージが出てきますので、「Go to UPbit Global」をクリックしてUPbit Globalへと移動します。
- UPbit Globalにアクセス
- トップページ右上の「Sign Up」をクリック
- Emailアドレス・パスワード・パスワード(確認)を入力
- チェックボックス2つにチェックを入れる
- 「Sing Up」をクリック
- 登録完了
これでUPbit Globalへの登録が完了します。
UPbit(アップビット)取引所のまとめ
UPbitは韓国にある仮想通貨取引所ですが、他の韓国の仮想通貨取引所よりもセキュリティに優れていて、まだ一度もハッキング被害を受けたことがありません。
取り扱っている仮想通貨の種類が豊富で、世界的にも取引高が多いので、マイナーなアルトコインに投資して一攫千金を狙いたいという方にはおすすめの仮想通貨取引所と言えます。