
様々な仮想通貨取引所が世界中で展開される中、Peer to Peer(ピアツーピア)という新しい取引システムを組み込んだ取扱所があります。
その名もCoinTal(コインタル)。
CoinTaは、日本ではそこまで知名度は高くありませんが、知る人ぞ知る最先端のサービスを提供する仮想通貨取引所です。
CoinTaでは、クレジットカードに対応していたり、日本語に対応していないのに日本円に対応していたりと、海外取引所では珍しい取引所でもあります。
今回はそんなCoinTalについて情報をまとめてみましたので、確認していきましょう。
CoinTal(コインタル)取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | CoinTal(コインタル) |
独自トークン有無 | トークンの名前or - |
設立日 | - |
運営会社 | - |
取引所がある国 | イギリス |
公式ホームページ | CoinTal |
登録ユーザー数 | - |
日本語対応 | ×(Google翻訳必須) |
日本人対応 | 〇 |
日本円対応 | 〇 |
アプリ対応 | 〇 |
クレジットカード | 〇 |
取扱銘柄数 | 5種類 |
公式ニュース(ブログ) | - |
公式Twitter | - |
Discord | CoinTal |
TelegramID | - |
CoinTal(コインタル)とは

出典:CoinTal
CoinTalは、世界初のPeer to Peer(ピア・ツー・ピア)型の仮想通貨取引所です。
Peer to Peerとは、インターネット上でサーバーを介さずに、パソコン同士が対等に通信し合うシステムのことを指します。
簡単に言うと、「仮想通貨をユーザー同士で直接取引する」形式です。
このため、CoinTalでは、従来の仮想通貨取引所では行えなかった様々な取引を行うことが可能になっています。
CoinTalの拠点はイギリスのロンドンとなっていますが、設立年はホームページに記載されておらず、不明となっています。
ただ、比較的新しい仮想通貨取引所ですので、歴史はそこまで古くはないようです。
CoinTal(コインタル)の特徴

出典:
CoinTalの基軸通貨は、
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- リップル(XRP)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の5種類となっております。
ただし、これらの通貨はあくまでも入金に対応しているという通貨であり、CoinTalの決済方法については様々な方法があります。
例えば、海外の取引所でありながら日本円での決済ができたり、電子マネーやアマゾンギフト券などとも交換できます。
クレジットカードを使った決済も可能です。
従来の仮想通貨取引所では実現していなかった決済方法が採用されているということもあり、現在注目を浴びています。
この柔軟な取引を可能にしているのが、CoinTalの特徴であるPeer to Peerです。
また、CoinTalは英語、フランス語、スペイン語の3つの言語に対応しています。
残念ながら、今のところ日本語には対応していません。
ただ、拠点がイギリスのロンドンということもあり、使用されている英語は文法的に丁寧に整えられており、いわゆる口語的で分かりづらい表現は少ないです。
英語が苦手な方は、Google翻訳などの翻訳サービスを利用しましょう(現代の翻訳サービスは、以前のものよりも訳がだいぶ改善されていて、質が高くなっています)。
CoinTal(コインタル)の手数料一覧
それでは、CoinTalの手数料についてそれぞれ確認していきましょう。
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 1% |
販売手数料 | 1% |
購入手数料 | 無料 |
Cointalでは、ウォレットへの入金、仮想通貨の購入の手数料は一律無料となっています。
入金手数料が無料であるというのは他の仮想通貨取引所でも聞きますが、購入手数料が無料というのはCoinTalならではと言えますね。
出金手数料、販売手数料はそれぞれ1%ずつかかりますので注意してください。
CoinTalの手数料は「%」になっておりますので、出金・販売の「回数」を気にする必要はありません。
どいうことかというと、たとえば10,000円を出金する場合、10,000×0.01=100円かかりますが、10,000円を5,000円ずつ2回に分けて出金しても、
(5,000×0.01)×2=50×2=100円となり、トータルの金額は変わりません。よく「一括でまとめて出金した方が手数料が安くすむ」と考えている方がいますが、それは銀行のATMのように手数料の額があらかじめ決められている場合のみであって、パーセンテージで率が決められている場合は関係ありません。
CoinTal(コインタル)を利用するメリット

出典:Cointal
CoinTalを利用する最大のメリットは、「自分が希望するものと仮想通貨を交換できる」という点です。
個人間同士でやり取りをして仮想通貨の売買を行いますので、取引相手との交渉次第で様々な決済手段を利用できます。
たとえば、保有しているビットコインを日本円と交換して、それを保有する銀行口座に直接振り込んでもらうことができたり、クレジットカード決済でイーサリアムを購入することなどが挙げられます。
今までの仮想通貨取引所では到底できなかったことがCoinTalでは可能となっているのです。
ここまで柔軟な取引ができると、CoinTalは仮想通貨取引所というより、個人間の取引会場のように見ることもできますね。
また、購入手数料が無料な点もCoinTalが優れている点です。
日本の仮想通貨取引所では、スプレッドという形式で購入手数料をとっていたり、他の海外の仮想通貨取引所では購入手数料をとるところが一般的です。
購入手数料を一律無料とできるのも、Peer to Peerを採用して、極力コストをかけていないからですね。
- クレジットカード支払いが可能
- 個人間同志で仮想通貨の売買ができる
- 購入手数料が無料
- 24時間365日お問合せ可能(英語で)
CoinTal(コインタル)を利用するデメリット
CoinTalを利用する際のデメリットは、個人間の取引であるため、トラブルに巻き込まれる可能性がある点です。
Cointalでは、互いの信頼関係が前提で取引が行われますが、中には誠実に対応しなかったり、連絡に時間がかかったりと、売買以外の面でストレスがたまってしまうリスクがあります。
従来の仮想通貨取引は良くも悪くも機械的な面が強く、裏を返せば「相場と自分」のみに気を配っていれば良いので、余計なストレスはかかりません。
自分が良かれと思った発言が、取引相手に悪く捉えられてしまう場合もあります。
Cointalで行う大半の取引相手は外国籍の利用者となるため、ある程度の英語力も必要になってきます。
相手が送ってきたメッセージをGoogle翻訳にかけるのは問題ありませんが、自分が送ろうとしているメッセージを翻訳にかけてしまうと、意図していない文章になってしまうケースがあります。
言いたいことが伝わらない原因にもなりますので、英語を記述するのが苦手という方は、英語が堪能な人の力を借りる必要があります。
Cointalでは日本語の対応も現時点で行われていないので、何かトラブルが発生した場合も自力で対処しなくてはなりません。
総じて、初心者向けの取引所というよりは、ある程度、仮想通貨の知識もあり、英語にも苦手意識がない中・上級者向けのサービスと言えます。
- 個人間トラブルになりやすい
- 日本語対応していない
- 中級者・上級者の向けの取引所
CoinTal(コインタル)を他の取引所と比較!
では、CoinTalと国内の仮想通貨取引所が具体的にどう違うのか、実際に見ていきましょう。
今回は、国内の主要取引所であるGMOコイン、bitbank、FISCOと比較してみます。
取引手数料
取引所名 | 取引手数料 | スプレッド適用時 |
CoinTal | 1%(購入手数料は無料) | |
GMOコイン | 無料 | 約0.2% |
bitBank | 無料 | 約0.03% |
FISCO | 0.1% | 1.1% |
国内取引所の場合、取引手数料が無料でもスプレッドが適用されます。
CoinTalの場合、購入手数料は無料なので、国内の仮想通貨取引所と比べると、仮想通貨を購入しやすい環境にあると言えますね。
逆に売るときは1%の手数料がかかるため、この点は国内取引所よりも割高です。
取扱通貨数
取引所名 | 数 | 通貨の種類 |
CoinTal | 5 | BTC,ETH,XRP,LTC,BCH |
GMOコイン | 5 | BTC,ETH,XRP,LTC,BCH |
bitBank | 6 | BTC,ETH,XRP,LTC,BCH,MONA |
FISCO | 6 | BTC,BCH,MONA,FISCO,CACA, |
CoinTalで取り扱う通貨は、国内の仮想通貨取引所と遜色ないラインナップとなっています。
CoinTalではこれらの通貨を介して、自分が希望する決済手段を選択できるので、その点、他の取引所よりも柔軟性がありますね。
登録ユーザー数
取引所名 | ユーザー数 |
CoinTal | 非公表 |
GMOコイン | 約20万人 |
bitBank | 約40万人 |
FISCO | 約73万人 |
CoinTalは、現在の利用者数を非公表としています。
非公表にしている真意は分かりませんが、現在の利用者数が他の取引所と比べて少ないというのがひとつの理由なのかもしれません。
ただ、あくまでも推測に過ぎないので、実際の利用者数は把握できないという状態です。
今後のCoinTalからの発表に注意しましょう。
CoinTal(コインタル)の登録手順
それでは、CoinTalを使い始める前に登録の手順を確認しておきましょう。
登録手順は以下の順番に沿って行っていきましょう。
- まず初めに、CoinTalのホームページにアクセスします。
- トップページの右上にある「Sign up」のボタンをタップ。
- 画面が切り替わりましたら、各空欄に必要事項を入力。
- 必要事項の入力を終えたら、「I’m not a robot」にチェックを入れる。
- 下部の「CREATE ACCOUNT & FREE WALLET」のボタンをクリックすれば登録完了。
登録完了後、セキュリティの強度を上げるために、必ず2段階認証の設定を行いましょう。
2段階の設定方法も以下の手順に沿って行いましょう。
- ログイン後のトップページ右上にある自分のアイコンをクリック。
- アイコンをクリックすると、メニューバーが開きますので、真ん中にある「Settings」を選択。
- ページ移動後、上部の水色で塗られた箇所に書かれている「Set answers」をクリック。
- 英語での質問が書かれたページに飛びます。いわゆる「秘密の質問」で、答えやすいものを1つ選び解答。
- 解答後、次は同じ水色で塗られた部分に「here」と書かれている箇所がありますのでクリック。
- 自分の携帯電話番号を国際電話番号の形式で入力し、その後、携帯に送られてくるコードを空欄に入力。
- また、下部の空欄に先ほど設定した「秘密の質問」の答えを入力。
- 入力完了後、アカウントページに戻り、左にある「Security」をクリック。
- ページの中心部に「2-factor settings」の記載がありますので、「GOOGLE AUTHENTICATOR」を選択し、左隣りにある「Change Code」をクリック。
- QRコードが表示されますので、Google Authenticatorのアプリを使ってスキャンを行う。
- アプリ内に表示されるコードと秘密の質問を入力して、認証を完了。
- 最後に、アカウント画面の下部にある「Update 2-Step method」をクリックして、2段階認証の設定が完了。
登録の段階で、書かれている文字はすべて英語ですので、わからない箇所を見つけたら、すぐに翻訳にかけましょう。
CoinTal(コインタル)で購入できるおすすめコイン3選
CoinTalでは主要仮想通貨5つが取引されていますが、その中でもおすすめのコインをご紹介します。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨です。
その特徴はスマートコントラクトを利用した契約の自動実行です。
売買と同時に契約を結ぶというシステムで、その契約内容が自動的に保存されます。
ビットコインにはない機能であり、決済をより安全に進めることが可能です。
リップル(XRP)
リップルは、決済スピードの速さが売りの仮想通貨です。
通常、ビットコインは1時間以上、イーサリアムは2分以上、決済完了まで時間がかかります。
リップルは、わずか4秒で決済完了となります。
取引のスピードが速い分、毎秒さばける注文数も多くなり、スピード感をもって売買を進めることができます。
ライトコイン(LTC)
ライトコインは、ビットコインの送金スピードが遅いことを踏まえて、決済スピードに重点を置いた仮想通貨となっています。
イーサリアムの4分よりも早い約2.5秒で送金完了です。
スピード感があるため、現実世界でも応用が効くのではないかと注目されています。
CoinTal(コインタル)のまとめ
CoinTalはまだ歴史の浅い仮想通貨取扱業者ですが、Peer to Peerの形式で売買できると考えると、自身が欲しい枚数の仮想通貨をすぐに調達できます。
日本円やクレジットカードでの決済にも対応しており、国内の仮想通貨取引所よりも柔軟に幅をきかせています。
質問の受け答えの際は英語力がないと少々厳しい場合がありますので、CoinTalを利用する方は、少しずつでも良いので「英語を書く」練習をしておく必要があります。
上手く使えば、自分が欲しいコインを割安で購入できるケースもあります。
CoinTalを利用して、新たな仮想通貨売買の形を体感してみてください。