仮想通貨の世界で使われる用語はIT用語と金融用語が入り交じり、そこに新たな用語が生み出されて使われています。
今回紹介するTxOutは、金融用語でもIT用語でもない新たな用語として存在している言葉です。
この文字列を見ただけではなかなか分からない方もいると思いますので、仕組みなども含めてお話しします。
仮想通貨におけるTxOutの意味とは
TxOutとは、一言で言うと「出金(金銭を出すこと)」になります。
Txはトランザクション(transaction、仮想通貨の用語では取引を意味します。)の英語式の略字で、OutはOutputで文字通り「出す、出力」、トランザクションの出力、転じて取引の出金を意味する言葉になるのです。
仮想通貨では入金出金(厳密には違うのですが、便宜上この表現を取ります。)を全て検証可能にする取引記録の仕組みが使われています。
基本的な仕組みとして、入金(金銭を払い込むこと)(TxIn)と出金(TxOut)から構成されているのです。
今回説明している「TxOut」は「このアドレスに○○円を送金してください。」という意味の使い方をします。
その送金をお願いする依頼文が「TxOut」になるのです。
入金と出金の差額が出てしまったら
TxOutを行う際は、秘密鍵による電子署名(パスワードのようなもの)が必要です。
秘密鍵による電子署名を行うことで、送金した分のビットコインの所有権が移転したことを証明することになります(お金を受け取ったという取引が電子署名によって成立する→正式な取引として記録される。)。
ただ、TxInの合計数量(全てのこのお金使っても良いですよという依頼の金額)とTxOutの合計数量(全ての送金してくださいという依頼の金額)には依頼の金額に差ができてしまうことがあるのです。
この差は仮想通貨に変換され、トランザクションの正当性を検証した人(マイナー(採掘者))がブロックを生成した際の報酬として手に入れることとなります。
このようにTxOutの金額は、TxInの金額と一致する必要があるのです。