ロシア政府が発行すると噂される仮想通貨クリプトルーブルとは?

ロシア政府が開発・発行予定とされ、政府主導の仮想通貨という数少ない事例として注目されている仮想通貨Cryptoruble(クリプトルーブル)。

クリプトルーブルは公開されている情報が少なく、いまだ謎に包まれている仮想通貨の1つです。

この記事では、クリプトルーブルの概要・発行・導入時期や特徴について解説します。

ロシア政府発行のクリプトルーブルとは

ロシア政府発行のクリプトルーブルとは

クリプトルーブルとは、ロシア政府が発行予定とされている仮想通貨のことです。

この通貨はいまだ謎が多く、公開されている情報だけではその全容をつかむことはできません。

また、クリプトルーブルはロシアの自国仮想通貨となる予定の仮想通貨で、ボラティリティが低く日常的にも利用しやすい「ステーブルコイン」形式で開発が進められているとも噂されています。

ルーブルとは

「ルーブル」とは「ドル」などと同じ通貨単位の一種で、現在では「ロシア」「ベルラーシ」「沿ドニエストル」の3か国でそれぞれ以下の名称で利用されています。

  • ロシア・ルーブル
  • ベルラーシ・ルーブル
  • 沿ドニエストル・ルーブル

かつては「アメリカ・ルーブル」や「ウクライナ・ルーブル」などがありましたが、2019年現在利用しているのは上記3か国のみとなっています。

すなわち「クリプトルーブル」は「クリプト(仮想通貨)版のルーブル(法定通貨)」という意味を持ち、ロシア政府が日常生活での利用を想定している様子がうかがえます。

クリプトルーブルの特徴

クリプトルーブルの特徴

現在分かっている情報の中から、クリプトルーブルの特徴を3つ紹介します。

クリプトルーブルの特徴
  • ステーブルコインである
  • マイニング不可能である
  • 投機利用は不可能である

ステーブルコインである

先述した通り、クリプトルーブルはステーブルコインとして発行される予定であることが分かっています。

仮想通貨最大の特徴とされているのが「ボラティリティの大きさ」です。

ボラティリティとは

”価格変動性の大きさ”を表した数値で、この数値が大きいものほど一定期間あたりの価格変動が激しいことを意味します。

※ボラティリティが大きいと、「日常的に利用しづらい」「投機的な側面が強まる」などのデメリットがある。

ステーブルコインはその「ボラティリティ」を低く抑えることが可能な仮想通貨のことで、日本円やアメリカドルの様に日常的に利用しやすいという特徴があり。

通常のステーブルコインは、法定通貨やいくつかの仮想通貨の価格とペッグ(連動)することで価格の安定性を図ります。

クリプトルーブルの場合は、その名の通りロシアの法定通貨である「ルーブル」の価格とペッグさせることで、ボラティリティを低く抑えるとされています。

ステーブルコインの詳しい仕組などについては、以下の記事にて解説していますので是非ご参照ください。

マイニング不可能である

ビットコインやイーサリアムなどの一般的な仮想通貨は、「マイニング」という行為によって非中央集権的なシステムが維持されています。

しかし、クリプトルーブルの場合は、マイニングは不可能となる可能性が高いです。

取引承認はすべて国主導で行われる予定で、ブロックチェーンシステムを利用した中央集権的な仮想通貨を目指しているとされています。

同じく取引承認が中央集権的に行われるリップルのマイニングについては、下記の記事にて詳しく解説しています。

マイニングは仮想通貨への知見を深めるうえでは必須の知識ですので、是非ご参照ください。

投機利用は不可能である

よく考えればわかりますが、クリプトルーブルは価格変動の小さい「ステーブルコイン」ですので、投機利用は不可能です。

ロシアのマイナー・仮想通貨ユーザーに課せられる税金は以下の記事にて解説しています。

クリプトルーブルの発行目的

クリプトルーブルの発行目的

クリプトルーブルの発行目的として考えられているのは下記2点ですが、いずれも憶測にすぎず、ロシア政府からの公式な声明は確認されていません

  • 現金主義からの脱却・金の流れの把握
  • アメリカドルの排除(世界経済からの分離)

※発行目的の1つに「仮想通貨への投資を促す」という目的も含まれるとの意見もありますが、不確定要素が多く、過去のプーチン大統領の発言からも考えにくいため今回は除外します。

現金主義からの脱却・金の流れの把握

1つ目の目的として考えられるのは、現金主義からの脱却と金の流れの把握です。

現金決済率の高さとクレジット決済率の低さで有名な日本ですが、それをさらに下回る数値をだしているのがロシアです。

ロシアは日本以上にキャッスレス化の進行が遅く、「現金主義からの脱却」が直近の課題となっています。

また、キャッシュレス化の目的の一つとして、「金の流れの把握」があります。

当たり前ですが、キャッシュレス化が進めば電子的に記録される取引情報量が増え、増えた情報量はビッグデータへの活用・犯罪防止等に役立ちます。

アメリカドルの排除(世界経済からの分離)

ロシア政府には、以前より以下のような憶測が存在します。

ロシア政府は、世界経済に大きな影響力をもつ「アメリカドル」をロシア国内から排除し、実質的な世界経済からの分離を目指している。

プーチン大統領はアメリカドルを排除し、クリプトルーブルという新たな電子通貨を発行することで、19世紀末に栄えた「金本位制(※)」を再導入することを望んでいるとの見方が強いです。

金本位制(きんほんいせい、英語: gold standard)とは、一国の貨幣価値(交換価値)を金に裏付けられた形で金額を表すものであり、商品の価格も金の価値を標準として表示される。この場合、その国の通貨は一定量の金の重さで表すことができ、これを法定金平価という 。

引用:Wikipedia

すなわち、ここでいう「金」とはロシアの法定通貨ルーブルを意味し、「一国の貨幣」はロシア政府が発行予定の「クリプトルーブル」を意味するとされます。

クリプトルーブルの発行・導入時期

クリプトルーブルの発行・導入時期

クリプトルーブルの発行・導入時期については、信頼性に足る情報が無いため断言することはできません

法律的には発行準備が整っている

ただ、国営ロシア通信の報道(2018年11月)によると、

ドゥーマ(Duma)と呼ばれる下院の国家会議と上院の連邦会議の内、国家会議が仮想通貨産業規制法を採択すればいつでも発行可能。」

とのことですので、法律的にはクリプトルーブルの発行準備は整っていることになりますね。

仮想通貨関連法の準備が進められている

ロシアにおいて「仮想通貨」は、違法ではないが、法的な位置づけはなされていない状態」です。

2019年4月時点の報道だと、ロシア政府は現在、仮想通貨の法律的な立ち位置を明確にすべく、2019年7月を目安に仮想通貨関連法の準備に取り掛かっているといいます。

それらの状況を踏まえると、クリプトルーブルの発行時期は仮想通貨関連法が整う2019年7月以降。

現実的な法整備スピードを鑑みると、2020年以降になるというのが現状の分析として最も的確だと考えられます。

ロシアと仮想通貨については以下の記事にて詳しく解説しています。

クリプトルーブルを購入できる取引所はどこ?

クリプトルーブルを購入できる取引所はどこ?

購入できる取引所は明らかになっていない

クリプトルーブルを購入できる取引所は現時点では明らかになっていません。(2019年6月時点)

ただ、他国における独自仮想通貨の発行事例を見ると、クリプトルーブルを購入できる取引所は「ロシア政府が認可したごく限られた取引所」になると予想できます。

自国通貨を発行しているベネズエラでは国内取引所と公式サイトで購入可能

独自の仮想通貨を発行する計画があるとされている国としては、インド・ロシア・イラン。

すでに独自通貨を発行している国としてはベネズエラなどが挙げられます。

例えば、仮想通貨ペトロを発行しているベネズエラの場合は、

ベネズエラ政府からペトロの売買権限を与えられた以下6つの仮想通貨取引所にてペトロを購入することが可能です。(2018年10月時点)

また、ペトロの公式ウェブサイトからも購入が可能です。

ロシア政府も国内の取引所に権限を与える可能性が高い

クリプトルーブルの場合もペトロ同様、ロシア政府が同国内の仮想通貨取引所に特別な権限を与える形で、クリプトルーブルの売買を可能にするものと考えられます。

ロシアの仮想通貨取引所として知られているのは「Yobit」ですね。

同取引所は同国内最大の仮想通貨取引所ですので、クリプトルーブルの購入権限が与えられる可能性も高いでしょう。

また、下記の記事でも解説している通り、近年は海外の大手仮想通貨取引所がロシアに拠点を構える動きが活発化しており、以下のような世界的大手の仮想通貨取引所が参入を決めています。

  • Huobi/フォビ
  • Binance/バイナンス
  • KuCoin/クーコイン

Yobitに比べると可能性は低めですが、ロシア国内に拠点を移した海外の有名仮想通貨取引所に権限を与える可能性も少なくないでしょう。

クリプトルーブルとイーサリアム

クリプトルーブルとイーサリアム

詳細は明らかになっていませんが、クリプトルーブルはイーサリアムのシステムを基盤とし開発が進められているといいます。

最近ではあまり取り上げられていませんが、

2017年末にはプーチン大統領とヴィタリック・ブテリン(イーサリアム創業者)が会談を行うなど、ロシアとイーサアムの関りは深いものがありました。

ただ、イーサリアムはまだまだ発展途上でネットワークシステムにも様々な問題があるとされています。

ロシアという大国が政府主導で開発する仮想通貨に脆弱性があってはなりません。

そのため、今後イーサリアムが予定している「メトロポリス」や「セレニティ」などのアップデートを終えた後、それらの問題が改善されるか否かが、「クリプトルーブル発行」の大きな分かれ目となるでしょう。

まとめ

ロシア政府が発行予定の仮想通貨Cryptoruble(クリプトルーブル)についての解説をお届けしてきました。

ロシア政府の他にも、イラン・イギリス・エストニアなど、独自仮想通貨の発行を検討している国はいくつか存在しており、今後同様の動きは各国で強まる見込みです。

特に、ドバイ政府が発行予定の独自仮想通貨emCashや、ベネズエラ政府発行予定の独自仮想通貨ペトロなどは、他国と比べより本格的に議論が進んでいる模様です。

政府主導で開発される仮想通貨の発行は、仮想通貨市場に対しICOなどとは比較にならないほどの影響力を持つとされています。

すなわち、仮想通貨市場・業界の状況を正確に把握するためには、ロシアだけでなく、各国政府の動きにも目を光らせておく必要がありますね。

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