分散型仮想通貨取引所を提供しているBancor(バンクール)。
Bancorは一般的な取引所トークンとは少し違うものの、Bancorトークンを発行しています。
このBancorとは一体どのような仮想通貨でどういう分散型取引所を提供してるのか、紹介解説していきます。
それとともにバンクールを購入できる取引所やBancorの将来性なども紹介していきます。
Bancor(バンクール)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Bancor(バンクール) |
トークン名 | BNT |
最小単位 | - |
公開月 | 2017年2月 |
開発国 | イスラエル |
開発チーム | Bancorチーム |
開発者 | - |
発行上限 | 73,853,030BNT |
発行枚数 | 62,827,544BNT |
アルゴリズム | PoW |
公式HP | bancor.network |
ホワイトペーパー | ホワイトペーパー |
@bancor | |
@Bancor | |
Bancor community | |
TelegramID | Bancor Protocol |
YouTube | Bancor |
Bancor(バンクール)とは/開発された目的
Bancorは仮想通貨の流動性リスクを取り除くために誕生したプロジェクトです。
仮想通貨は他の金融商品と比べて仮想通貨市場全体の時価総額が低いため、そのぶん流動性も低くなっています。
その問題を解決するためにBancorプロトコルというものが開発され、現在は既に稼働しています。
このBancorプロトコルを利用することで、取引量が少なく流動性が低い仮想通貨も手軽に取引できるようになっています。
Bancor(バンクール)の特徴
続いては分散型取引所を提供しているBancorの特徴について詳しく見ていきましょう。
Bancorトークンで様々なトークンを売買できる
Bancorトークンを保有することに関するメリットは特にないですが、Bancor取引所で様々な仮想通貨の取引する際に利用することができます。
後述しますがBancor取引先は取引手数料がかからないため、一度ほかの仮想通貨をBancorトークンにしてまとめてしまい、その後目的の仮想通貨を購入する・Bancorトークンをそれは降っている他の仮想通貨取引所に送金すると言った使い方ができます。
BancorトークンはBancor取引所の基軸通貨
取引所のトークンどっち口と取引手数料が割引になる取引所トークンなどをイメージすると思いますが、Bancorの場合は違います。
Bancorの場合は基軸通貨としての役割を持っているため、ビットコインのように扱うことができるのです。
そのために、一度ほかの仮想通貨を取引してまとめると行ったことが可能なのです。
取引手数料がかからない
先ほど少しいいましたが、Bancor取引所では取引手数料はかかりません。
そのため、どれだけ取引を行っても送金手数料(GAS)と市場価格の変動を除いて無駄な損失を出すことがありません。
一般的な仮想通貨取引所では取引1回につき0.05~0.25%ほど取引手数料として徴収されますが、頻繁に取引を行うにとってはこの取引手数料は無視できません。
さらに、一度に取引する金額が大きい投資家だと、一度の取引で1万円以上徴収されてしまうこともあります。
そのことを考えるとBancorはかなり取引手数料に関して恵まれた取引所と言えるでしょう。
ちなみに、取引手数料が元々無料な関係でBancorトークンを保有すると手数料が割引になるといった特典はないので勘違いしないようにしましょう。
スプレッドが存在しない
Bancorでは取引手数料がかからないだけでなく、スプレッドも存在しません。
スプレッドが存在しないため、流動性が低い仮想通貨で起こりやすい大きなスプレッドに悩まされることなく取引することが可能です。
取引件数が少ない仮想通貨も気軽に取引できる
Bancor上の仮想通貨は様々な取引所での価格を参考に自動的に売買価格が決定されます。
その際にスプレッドは設定されず、買値も売値も全く同じ金額に設定されます。
そのため、成行注文で発生しやすいスプレッドでの損失を発生させることなく取引することができ、なおかつ取引もすぐに完了するため、非常に使い勝手が良い取引所となっています。
Bancor(バンクール)の欠点/問題点
Bancorはマイナーな草コインに強い取引所を提供しているプロジェクトの仮想通貨であり、メリットも多いですがその反面欠点やデメリットも存在します。
続いてはこの欠点や問題点について紹介していきます。
ERC20トークンにしか対応できない
Bancorは仕様上、イーサリアムブロックチェーンで管理されるERC20トークンしか扱うことができません。
そのため、ビットコインやライトコインと言ったイーサリアムブロックチェーン上で動作していない仮想通貨は使われておりません。
ですので、Bancor取引所ではビットコインを使ってBancorトークンを購入すると言ったこともできなくなっています。
同様にBancor取引所でBancorトークンを利用してビットコインやライトコインなどイーサリアムブロックチェーンで管理されていない仮想通貨を取引することも不可能ですので注意が必要です。
トークンを簡単に作ることができる
Bancorには誰でも新しいERC20系の仮想通貨を上場させることができます。
その反面、誰でも上場させることができるということはトークンの乱立が考えられ、Bancorネットワークが無法地帯になる可能性があります。
無法地帯になった結果、Bancorの信頼が低下して利用者が減るだけでなく、プロジェクトの成長の妨げられる可能性もあるためその点を考慮して投資する必要があります。
実はBancor(バンクール)こんな企業と提携しています!
次はBancorが提携している企業などについて紹介していきます。
FintruX
BancorはFintruXと提携し、FIntruXの流動性を確保するようにしました。
FintruXはグローバルなP2Pレンディングプラットフォームを実現することを目的に立ち上げられたプロジェクトであり、そのプロジェクトにBancorが加担することになりました。
Auctus
こちらもFintruXと同様にBancorを使って流動性を確保しています。
Auctusと提携することによって、循環トークン供給量の最初の約1%でトークンリレーを有効にしており、Bancorの需要がさらに上がることが見込まれています。
Bancorは簡単に仮想通貨を上場できることから様々な仮想通貨プロジェクトと提携しています。
Bancorとしては、利用者が増えれば増えるほど良いため、流動性を確保するだけで提携できるというのは、非常に他の企業と提携しやすい環境を作れているということでもあります。
Bancor(バンクール)の評判
CMC100位以内の気になるやつと知らないやつ😅。全然情報追えてないw$MKR $XTZ $ONT $ZIL $BTS $ICX $FCT $AE $NPXS $BTM $REP $SNT $NEXO $XIN $RDD $ARB $BNT $ELF
— たき@ゲス恋愛工学ゴルファー (@invest_golfer) 2018年12月17日
BancorはBancor取引所の基軸通貨ではありますが、仮想通貨市場全体から見るとまだまだ草コインです。
しかし、1000種類以上ある草コインの中から注目している人も少なくないため、まだまだ評判を捨てたものではないということでしょう。
Bancor取引所で15億円近く仮想通貨が盗まれる。分散型取引所のため被害は個人ウォレットではなく取引所のコイン $ETH $NPXS や取引所トークン $BNT など。取引所トークンブームの中14%も下落してしまった。https://t.co/f3agiuDQnA
— Japan Coin Lab. | 日本暗号資産研究所 (@jpcoinlab) 2018年7月10日
実は2018年にBancor取引所の仮想通貨が盗まれるという事件がありました。
匿名の分散型取引所であったため利用者に被害が及んだわけではないですが、この事によりBancorの評判が少し悪化してしまったようです。
ですが、無価値になったわけではなく、このニュースの後は他の仮想通貨と同じようなチャートを描いた価格推移をしています。
Bancor(バンクール)が購入できるおすすめの取引所3選
Bancorは時価総額はそこまで高いわけではありませんが、流動性はかなり高いです。
その中でも流動性が高く日本人でも問題なく利用できる取引所を厳選しましたので、Bancorを購入したい場合はこちらを利用してみてくださいね。
Bancor Network(バンク―ルネットワーク)
Bancorのプロジェクトが提供している分散型取引所なだけあって一番流動性が高いです。
流動性が高い上に取引すると言うより販売所で売買するという形に近いため、手軽にBancorを購入することができます。
それに加えてこの分散型取引所の仕組みの都合上、ウォレットから直接送金で売買が成立するので、非常に簡単に購入することができるのです。
本来であれば、道の取引所に仮想通貨を送信して、着金したことを確認した後に購入取引を行い、必要に応じてウォレットに送金する必要があります。
ですが、Bancor Networkではこのプロセスを自動化してくれています。
そういった背景もあり、ほかのどの取引所よりも流動性がずば抜けて高くなっています。
ちなみに取引所なら必ず設定しているであろう手数料ですが、Bancor Networkでは手数料が設定されておらず、仮想通貨購入時にかかる送金手数料(GAS)しかかかりません。
この送金手数料も取引所ごとに設定している金額と比べると破格の安さであるため、ほとんど誤差にしかならないでしょう。
Binance(バイナンス)
次に流動性が高いのはBinanceです。
Binanceは海外の仮想通貨取引所を使ったことがある人なら絶対に知っているであろう取引所ですが、世界一の流動性を誇る取引所なだけあって、こちらも流動性が高いです。
また、Binanceではビットコイン建てでも取引することができますので、イーサリアム建ての取引に慣れていない人は、Binanceを利用した方が使い勝手がいいかもしれません。
ちなみにBinanceでは取引所トークンであるBNBが発行されており、取引所トークンであるBNBを取引手数料として支払うことで、取引手数料が割引されます。
ですので、Binanceを利用する際は必ず購入しておきましょう。
Bittrex(ビットレックス)
最後に紹介するのはBinanceが世に出るまでは取引所ランキング世界一位だったビットトレックスです。
今では元世界一となっていますが、もともと利用者が多かったこともあり流動性はそれなりに確保されています。
ただしそれでもBinanceと比べると流動性は1/10程度しかありませんので、数十万円から数百万円規模でBancorを取引したい場合はBancor NetworkやBinanceを利用するようにしましょう。
Bancor(バンクール)の今後の将来性
Bancorは既に完成したプロジェクトであり、一定の需要があります。
すでに需要が生まれている上に分散型取引所(DEX)は常に一定の需要があるため、分散型取引所の中でも規模が大きいBancorは無価値になることはありません。
そのことを考慮すると視覚的リスクの低い仮想通貨の一つであり、仮想通貨市場に熱が戻り始めるとじわじわ価格も戻るようになるでしょう。
執筆時点(2019年3月6日時点)から3ヶ月前から価格に大きな変動はないので、何か価格が上がるきっかけがあればそのまま上がり続けていく可能性はありますので、注目しておきたい銘柄の一つです。