仮想通貨には多くの種類がありますが、近年人気を集めているものに「取引所トークン」があります。
取引所トークンとは、仮想通貨取引所が独自に発行している仮想通貨です。
取引所トークンは発行元が「取引所」という身近で明確なものであるため、将来性も含めてユーザーにとって保有に安心感があります。
また、取引所トークンを利用することで、ユーザーは様々な恩恵を受けることができます。
もちろん発行する側の取引所にもメリットがあります。
現在では様々な取引所が独自トークンを発行しており、個性的な特徴を持つトークンが存在します。
その中でも、バイナンスコインは最も人気のある取引所トークンの一つです。
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Binance Coin(バイナンスコイン) |
トークン名 | BNB |
公開月 | 2017年7月1日 |
発行上限 | 187,536,713 BNB |
発行枚数 | 155,536,713 BNB(3ヵ月毎にバーン) |
公式サイト | https://info.binance.com/en |
ホワイトペーパー | BNBのホワイトペーパー(英語表記) |
@binance | |
@binanceexchange | |
TelegramID | Biance(各国の言語に対応) |
YouTube | - |
バイナンスコインBinanceCoin/BNB)とは
バイナンスコインは、海外の主要仮想通貨取引所の一つであるバイナンス(BINANCE)が発行している取引所トークンです。
バイナンス取引所は2017年の設立以来、実に多くのユーザーを集めている世界的に有名な取引所です。
日本国内でも利用している人は多く存在します。
バイナンスでは多数の仮想通貨を扱っており、日本の国内取引所で購入できないような種類の通貨も活発に売買できます。
バイナンスコインは2017年に発行されたトークン(仮想通貨)で、大きく価格が高騰しました。
通貨の時価総額に関しては、第8位(2019年9月現在)に位置しています。
取引所トークンにも関わらず、時価総額でトップ10に入っている事実がバイナンスコインの人気ぶりを示しています。
通貨の発行枚数は約2億枚で、全て発行済みです。
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)の特徴
バイナンスコインが人気を集める理由は、ユーザーにとってメリットの多い特徴があるからです。
バイナンスコインの主な特徴5つを見ていきましょう。
世界最大級の仮想通貨取引所が発行しているトークン
バイナンスコインを発行しているバイナンス取引所は、短期間で取引量世界一を実現したメジャーな取引所です。
現在でも常に取引量で上位に位置しており、世界中の仮想通貨トレーダーが利用しています。
バイナンスは取扱通貨の種類が多く、様々なアルトコインの種類を揃えています。
主要通貨から将来性に期待できる通貨まで、幅広く売買できるのが特徴です。
ニーズに応じた選択肢の広い仮想通貨を取引できることで、ユーザーにとって利用価値の高い取引所になっています。
手数料が安く、使いやすい点も特徴です。
バイナンスは、現在において信頼性が高く、今後のさらなる発展も期待できる取引所なのです。
その取引所が発行しているトークンであるだけに、バイナンスコインはユーザーにとって保有価値の高い通貨になっています。
バイナンスの基軸通貨として利用が可能
バイナンスが基軸通貨として採用している仮想通貨には、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどがあります。
それに加えて、バイナンスコインも基軸通貨として利用が可能です。
ビットコイン建てやバイナンスコイン建ての通貨ペアが非常に多く、バイナンスコインを利用すれば様々な通貨との取引が可能です。
バイナンスを利用するユーザーは、必然的にバイナンスコインを利用する機会が多くなります。
このため通貨価値に安定性があり、取引所に上場する通貨が増えればさらにバイナンスコインが利用されることになります。
今後の取引所の発展によって、バイナンスコインの需要が高まる期待ができます。
バイナンスコインを利用すれば手数料の削減になる
ユーザーにとって、仮想通貨取引所を利用する際には手数料コストが気になる部分です。
取引によって手数料が差し引かれることで、コスト負担が増すからです。
仮想通貨取引所では、様々な形で手数料が引かれます。
バイナンスは、取引手数料が0.1%に設定されており、他の取引所と比較して割安です。
バイナンスコインを利用すれば、通常でも格安に設定されている取引手数料がさらに安くなるため、大きなメリットがあります。
アルトコインの投票にバイナンスコインが必要
バイナンスは、新規上場するアルトコインを投票によって決めています。
この人気投票にバイナンスコインが利用されています。
ユーザーが投票に参加するためにはバイナンスコインを購入する必要があります。
投票はバイナンスコインの需要を高めるため、価格高騰の期待が持てます。
ユーザー目線に立ったこのようなイベントを備えている点も バイナンスの特徴です。
バーンされることで通貨価値が上がる
バイナンスコインは、四半期ごとにバーン(焼却)されます。
バイナンスの収益の20%をバイナンスコインの買い戻しに利用し、買い戻したバイナンスコインをバーンします。
この度毎に一定の通貨量が破棄されるため、通貨の発行量が減少します。
結果として通貨価値が高まり、価格高騰につながる期待ができます。
もちろん、その時々の仮想通貨市場全体の状況もあるため、バーンしたからといって必ずしも価格が上がるとは限りません。
しかし、通貨価値が高まることは事実であり、多くの投資家の期待が集まります。
実際にも、バイナンスコインはバーンされた後に価格上昇が発生しています。
ちなみに、バーンされる日や枚数については、バイナンスのTwitterアカウントにて前もって公開されます。
#Binance 4th Quarter Token Burnhttps://t.co/2NyGN0osAM pic.twitter.com/nclBSCrn8a
— Binance (@binance) 2018年7月17日
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)の懸念点
現状においての時価総額の高さや、将来性も期待できるバイナンスコインですが、懸念しておくべき点もあります。
取引所の状況によってバイナンスコインの価値が変化する
バイナンス取引所は信頼性や安定性の高い取引所ですが、今後順調に発展していくかどうかを見守る必要はあります。
元々バイナンスは香港を拠点に置く取引所でしたが、中国政府の影響を考え、拠点をマルタ島へ移動しました。
仮想通貨の規制を強化している中国政府の影響を受けないための試みです。
この点では安心感はあるものの、仮想通貨を取り巻く周辺環境によっては取引所のスムーズな発展が阻害されることもあります。
例えば、バイナンスはセキュリティに安心感のある仮想通貨取引所ですが、それでも過去にハッキング被害を受けたこともあります。
バイナンスコインの発展は、バイナンス取引所が順調に発展することによってその価値が高まります。
取引所に不測の事態が起こった場合には、バイナンスコインの下落にもつながります。
国内取引所ではバイナンスコインを購入できない
日本の国内取引所ではバイナンスコインは扱っていません。
そのため、バイナンスコインを購入したい場合は、海外取引所であるバイナンスに口座開設する必要があります。
海外取引所では、バイナンス以外でも、バイナンスコインを扱っている取引所はあります。
使い勝手から考えれば、手数料削減などのメリットを享受できるため、バイナンスで購入する方が適切です。
バイナンスコインの購入は海外取引所を利用することになり、日本人とっては国内の法律が適用されない海外取引所を利用することになります。
取引所内での利用にとどまっている
バイナンスコインは取引所のトークンであり、その利用範囲は取引所内にとどまっています。
ビットコインなどのように決済目的での普及はしていないため、今後その点がどうなるかが価格高騰の面でも注目部分です。
決済目的で利用されるようになれば、さらにバイナンスコインの利用が促進されるため、価格上昇が期待できます。
しかし、現在のような形であくまで取引所内のトークンとしてのみ使用されている時点では、一定程度の枠内の発展ではないかという懸念があります。
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)の評判(口コミ)
バイナンスコインは注目を集める通貨であるだけに、海外でしか購入できない通貨であるにも関わらず、Twitter上の日本人の投稿にも多く取り上げられています。
継続上昇が見込めるアルトコインは、実需のあるバイナンスコイン
継続的上昇が見込める少ないアルトと言えば
やはりバイナンスコイン $BNB だろう。トークン保有で明確なメリットがある。
取引手数料の割引、継続的な償却。継続上昇するにはやはりしっかりとして実需が必要ということ。
— norizou (@norizou8) 2019年9月28日
バイナンスコイン保有のメリットに言及する声があります。
バイナンス以外でもバイナンスコインの購入が可能
バイナンスコインがバイナンス以外でも購入できるようになった。
バイナンスは取引所として以外にも
BNBを使って仮想通貨業界に影響を与えていく。将来的にDEX、コインの実用化をふくめ
入口から出口まで網羅するでしょう。バイナンスコイン(BNB)が上場!実用化へhttps://t.co/2oOI2X75GD
— 蓬田光将/CoinInfoライター (@kasoutuuka_news) 2019年1月4日
バイナンスコインの仮想通貨業界に与える影響が広がっている点を指摘する声です。
上位通貨で、前年比唯一のプラス圏になった通貨
バイナンスコインすげー笑
バイナンスコインが上位通貨で前年比唯一のプラス圏https://t.co/aAS81zqEA7 pic.twitter.com/o0m25juW7M
— こより🥀仮想通貨歴3年目 (@vc_koyori) 2019年2月12日
他の仮想通貨と比較したバイナンスコインの価格上昇記事に言及しています。
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)の将来性
バイナンス取引所は、仮想通貨の種類の多さ、安い手数料、大きい取扱高などの理由で多くのユーザーから人気を集めています。
事業拡大にも積極的であり、世界最大規模の取引所として地位を確立しています。
バイナンスコインはバイナンスと連動する形になるため、将来性は大きく期待できると言えます。
また、バイナンスコインの流動性の高まりが、取引所としてのバイナンスの拡大にもつながる相乗効果があります。
バイナンスは、分散型取引所への移行(DEX)を目標にしています。
これが実現すれば、企業が運営する中央集権型の取引所から脱却し、仮想通貨ユーザーが主体となって運営できるコミュニティ誕生の期待ができます。
さらに活発な仮想通貨取引が行われることが予想されるため、バイナンスコインの価値も大きく飛躍していく可能性があるでしょう。
また、バイナンスコインはERC20の規格で作られたものであり、イーサリアムのネットワークが利用できる点もメリットです。
バイナンスコイン(BinanceCoin/BNB)のまとめ
バイナンスコインは、バイナンスが独自に発行した取引所トークンであるため、一般的な仮想通貨とは違うイメージがあります。
取引所の利用を円滑化するために作られた仮想通貨です。
それにも関わらず、時価総額が10位圏内に位置している点は驚異的と考えていいでしょう。
ユーザーがバイナンスに対して抱いている信頼性の裏付けでもありますが、それ以外にも、積極的に新しい取り組みや事業拡大を図っている姿勢も評価されているポイントです。
バイナンスが今後も順調に発展していけば、バイナンスコインの拡大は自然な形で広がっていくものと考えられます。