仮想通貨を立ち上げる人物や組織は様々です。
全くの一般人から、学生、銀行家、あるいは以前であればICO詐欺を行う詐欺師、そして中小企業から名だたる大企業まで千差万別といえます。
そんな中で、今回紹介する仮想通貨Metalを立ち上げに協力すべく全財産を注ぎ込もうとしているのは、仮想通貨で大きな財産を築いた人物です。
この人物が展開しているMetalについて、その概要から特徴、懸念点を解説し、口コミや評判、将来性にも触れていきます。
これを読めばきっとMetalに関する知識を増やすことができるのではないでしょうか。
また、Metalを立ち上げに協力した人物についても紹介します。
Metal(メタル/MTL)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Metal(メタル) |
トークン名 | MTL |
公開月 | 2017年6月 |
発行上限 | 66,588,888 MTL |
発行枚数 | 49,483,821 MTL |
公式HP | https://www.metalpay.com/ |
ホワイトペーパー | - |
@metalpaysme | |
@metalpaysme | |
r/MetalPay | |
TelegramID | Metal Pay |
YouTube | Metal |
Metal(メタル/MTL)とは
Metalとは、マーシャル・ヘイナー(Marshall Hayner)氏が立ち上げたアメリカ発の仮想通貨です。
エリック・フィンマン氏が協力している
このプロジェクトに協力し、全財産を注ぎ込もうとしているのが最年少のビットコインミリオネアと言われているエリック・フィンマン氏です。
エリック・フィンマン氏は2011年、彼が12歳の時に貯めていたお小遣いでビットコインを初めて購入しました。
当時は非常に安価にビットコインを購入することができたため、様々な経緯を経て400BTC程度を手にすることに成功し、その後1BTC1万ドルという急騰によって、一躍数億円の資産を手にしました。
これだけでなく、オンラインで個別指導授業を受けられるサービス「bontangle」などのサービスを成功させており、青年実業家としても実力がある人物です。
このように先見の明やビジネスセンスのあるエリック・フィンマン氏が協力しているということで、とても注目されているプロジェクトでもあるのです。
仮想通貨で日常的な決済の実現を目指す
肝心のプロジェクトの内容は、仮想通貨で日常の決済を行えるようにするというもので、電話番号を使えば簡単にMetalを介して送金を行えるというものになります。
2017年6月に立ち上げられたこのプロジェクトですが、クレジットカードで決済が難しい物品や抵抗のある物品(アダルト関連商品、合法の大麻)の決済を容易にすることを目指している側面も持っています。
また、公式サイトでは、ミッションとしてお金のために働かない理想的な世界を目指しているとも公言しており、金融に大きく関わろうとしている案件であるということは確かです。
Metal(メタル/MTL)の特徴
Metalの公平配布
公平配布ですが、これはウォレット情報と個人情報(パスポート番号やクレジットカード情報、個人の写真を登録、さらに電話番号も)を一致させることで、個人が大量のアドレスを生成するということを防ぎ、配布を行った際に1人1件の配布になるようにしています。
大量に生成された場合、1人で何件もの配布を受けるという不正を行うことになってしまうので、それを防ぐという意味で有効です。
仮想通貨と法定通貨との橋渡し役
仮想通貨と法定通貨との橋渡し役という特徴はMetalの最大の特徴とも言えます。
個人情報と仮想通貨のウォレットを結び付けることで、仮想通貨の決済が容易になり、現在普及しているQRコード決済よりも簡便な決済ができるという可能性を秘めています。
ホルダーになれば報酬が得られる
ホルダーになれば報酬が得られるという点も特徴と言えます。
クレジットカードのポイントシステムのようにMetalを決済で利用したり保有すること(法定通貨でMetalを購入するなど)で相当額の5%がMetalでの還元となるのです
クレジットカードのポイント還元の場合は2%の還元ですら稀なので、いかに還元率が高いかが理解して頂けるのではないでしょうか。
このシステムを実現したのがプルーフ・オブ・プロセスド・ペイメント(PoPP)という仕組みで、マイニング報酬の代わりとなっているため利用すればするほどマイニングを行ったことになるのです。
利用しやすいシステム
利用しやすいシステムも特徴です。
個人情報とウォレットが紐づけされているので電話番号だけで送金を行えてしまったり、QRコードでの送金が容易であったりと、かなり利用しやすい仕組みとなっています。
さらにそのインターフェイスとしてスマホアプリも開発しており、その利用のしやすさは更に高まると言われています。
話題性
話題性も特徴です。
最年少のビットコイン・ミリオネアで知られるエリック・フィンマン氏が投資を行ったことから話題となっており、その話題性もあってアメリカの38の州の約13万人の登録ユーザーからの支払いを処理するという実績を獲得しました。
また、米アーカンソー州を拠点としたエボルブ・バンク・アンド・トラストという実際の金融機関と密接な連携を果たしたことで決済手段としての足掛かりを築きました。
Metal(メタル/MTL)に対する懸念点
Metalに対する懸念点は3つあります。
決済というインフラに挑戦するにはやや規模が小さいということ、Metal自身の価格が乱高下していること、利用がアメリカに限られることです。
インフラに挑戦するにはやや規模が小さい
決済というインフラに挑戦するにはやや規模が小さいということですが、日本国内のQRコード決済を見ると分かる通り、決済方法を変えようとするには数百億円単位の資金が必要になることも少なくありません。
Metalとシステムが似ているPaypalでさえ、企業規模としては数兆円相当の規模を誇ります。
対してMetalはプラットフォーム上で、仮想通貨と法定通貨で200万ドル(約2億1300万円)を保有する程度にとどまっており、やや規模が小さい印象は否めません。
急成長が期待できる分野ではありますが、1,000倍以上の大きさの企業を相手にするのはとても困難が伴うと言えます。
Metal自身の価格が乱高下している
Metal自身の価格が乱高下していることも懸念点です。
2019年9月現在の相場を見ても乱高下しており、流動性が低いことから投機の対象になっている可能性があります。
このように不安定な通貨をキャッシュバックとしてもらってもあまり魅力はなく、利用者増にはつながりにくい可能性があります。
利用がアメリカに限られる
利用がアメリカに限られることも懸念点です。
仮想通貨は国際送金の容易さも強みの一つですが、その国際送金ができずアメリカの一部で利用されているだけという状態では仮想通貨の強みが生かせません。
このように総じて現状規模が小さいことからやや不安定な運営となっており、局地的な普及で終わってしまうのではないかという懸念があります。
また、Metal自身の価値も安定していないため、今後の運営すら懸念材料となってしまいます。
Metal(メタル/MTL)に対する評判・口コミ
Metalに対する評判や口コミについてお話しします。
Twitterの意見から気になった3つのツイートをまとめました。
Buy $mtl, give up #hbar.
In comparison, MTL has the following advantages.
1:mtl has a small total and low market value.
2:mtl is going to publish the app on android.
3:mtl it's already a mature project. Launched in 2017.
4:Any question can be asked, they will reply soon.— Vegeta In Crypto (@GoodmanLiang) 2019年9月18日
ツイート日本語翻訳
購入$mtlし、#hbarあきらめる.
これに対し、MTL には以下の利点があります。
1: mtl は、合計が小さく、市場価値が低い場合があります。
2:mtlはアンドロイド上でアプリを公開するつもりです。
3: mtl それはすでに成熟したプロジェクトです。2017年発売。
4:任意の質問をすることができ、彼らはすぐに返信します。
他のアルトコインに比べても有効と考えています。
buy $mtl
— Vegeta In Crypto (@GoodmanLiang) 2019年9月18日
仮想通貨の一家言を求められる質問でMetalの購入を促しています。
@metalpaysme will shape the future of the banking sector. Front-end retail financial services like payment, rewards program will be conveniently provided. But what differentiates $mtl from the crowd: they tackle backend services like compliance and vault deposit. @MarshallHayner
— Karym Metwally (@KarymMetwally) 2019年9月18日
ツイート日本語翻訳
@metalpaysme 銀行セクターの未来を形作ります。支払い、報酬プログラムなどのフロントエンドの小売金融サービスが便利に提供されます。
しかし、$mtlカラスdとの違いは何ですか:彼らはコンプライアンスや金庫預金などのバックエンドサービスに取り組んでいます。@MarshallHayner
新しい金融のシステムを作るのではないかと考える意見もあります。
このように従来のアルトコイン(いわゆる草コイン)とは異なった印象をもつ仮想通貨ではないかという意見が多く見られました。
Metal(メタル/MTL)の将来性
Metalの将来性は、アメリカ国内での成功にかかっているといえます。
使いやすい仕組みと便利な送金、資産の公平性など理想的な目標を持ってはいますが、規模が小さい点やあらゆる個人情報を小さな一企業が運営する仮想通貨に預けてしまうという不安さが普及の鈍化も障壁となっていることは確かです。
そういった課題を克服し、いかにアメリカ国内で普及させるかによって今後の将来性が変わってくるのではないでしょうか。
逆にアメリカで普及させてしまえば、グローバルスタンダードと言っても過言ではないアメリカの諸サービスが全世界へ広がっていくように、Metalも全世界へ普及し類似サービスとも言える大手企業PayPalにすら対抗できる存在になる可能性があります。
ただ、現状としてアメリカ国内でもかなり苦戦を強いられており、今が将来への分岐点という見方もできます。
Metal(メタル/MTL)のまとめ
Metalはアメリカ発の決済を目的とした仮想通貨です。
普及率の低さやMetal自身の価値が不安定であると言った懸念点はあるものの、実際に多くのサービスが実現されています。
このサービスをいかにアメリカ国内で普及させるかが今後の課題であり、将来性に関わってくる要因と言えるでしょう。