
Bytecoin(バイトコイン)は匿名性の高さを重視した世界初の仮想通貨です。
ビットコインを始めとした仮想通貨は取引内容が公開されており、個人の取引や資産が特定されてしまう問題を抱えています。
バイトコインはそんな問題を解決するためにCryptoNightを採用し、匿名性の高い仮想通貨を実現しました。
今回は仮想通貨の中でも古く、歴史がある匿名性に特化したバイトコインのメリットからデメリット、Twitterを始めとした評価からオススメの取引所まで徹底調査しまとめました。
また、バイトコインの今後の将来性についてもまとめましたので、ぜひ購入する際に参考にして下さいね。
Bytecoin(バイトコイン)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Bytecoin(バイトコイン) |
トークン名 | BCN |
公開月 | 2012年7月4日 |
開発国 | - |
開発チーム | Bytecoin.org |
開発者 | Daniel |
発行上限 | 184,470,000,000 BCN |
発行枚数 | 184,066,828,814 BCN |
アルゴリズム | CryptoNight |
公式HP | bytecoin.org |
ホワイトペーパー | クリックでPDFがダウンロードできます |
@Bytecoin_BCN | |
@bytecoinofficial | |
BytecoinBCN community | |
TelegramID | Bytecoin BCN |
YouTube | Bytecoin BCN |
Bytecoin(バイトコイン)とは/開発された目的
バイトコインは世界で初めて匿名性を重視して開発された仮想通貨です。
高い匿名性だけではなく、誰でも開発に参加できるオープンソースコードを備えています。
はじめに、仮想通貨としてのセキュリティ性は非常に高く、ブロックチェーン技術によって改ざんは不可能とまでは言われていますね。
ブロックチェーンは分散型記帳であり、全てのノード単位で管理されていますが、その気になればブロックチェーンの記録を追ってどの人物がどのような取引をしているのかを追うことができます。
ビットコインを始めとした従来の仮想通貨では、特定のアドレスさえわかってしまえば、仮想通貨が個人の物であろうと企業の物であろうと関係なく、取引の記録を追跡できるような仕組みとなっています。
アドレスだけでは、個人の特定までには至らないものの、このアドレスを使っている人はどれだけ資産を持っていて、何を購入しているのかが見えてしまうのはプライバシー保護の面では大きな問題です。
しかし、バイトコインではCryptoNightを使用することにより、ブロックチェーンに高いセキュリティを持たせています。
そして仮想通貨の匿名性を高めることにより、プライバシーの保護が高まったり、企業で預かっている個人情報をより強力守ることができます。
このように、バイトコインを含めた匿名性に特化した仮想通貨は注目を集めています。
Bytecoin(バイトコイン)の特徴/メリット
BCN最大の特徴は匿名性の高さですが、その他にも、
- スムーズに取引可能
- マイニングが容易
という特徴があります。
バイトコインで採用しているCryptoNightの特徴をまずはそれぞれ解説しますね。
CryptoNightを採用した高い匿名性
個人特定をできなくするリング署名
例えばクレジットカードを使用する際、本人が使ったことを証明するために署名をすることがあります。
この場合、第3者が見ても本人が署名しているということがわかるようになっています。
これは仮想通貨でも同じであり、本人の署名が必要です。
署名に使われている鍵は個人に与えられていますが、これらの情報は従来の仮想通貨では公開されており、取引記録が簡単に閲覧されてしまいます。
リング署名というのは、個人による署名を特定することを難しくする技術です。
これは個人に与えられる鍵を複数持たせる仕組みです。取引単位に鍵が異なるので、取引の傾向から個人を特定することができません。
ワンタイムキーを生成可能
特定の取引が発生した際、その取引の為だけに使用する鍵をワンタイムキーと言います。
CryptoNightではワンタイムキーを発行することにより、取引が完了したら消えるような仕組みとなっています。
これにより、取引内容が第3者に知られることを防ぐことができます。
また、受取者はワンタイムキーがあれば取引内容を確認することができますので、取引相手にも伝わらない問題もありません。
スムーズに取引可能
次にバイトコインはブロック生成時間が短いという特徴もあります。
ビットコインでは取引時間に10分を要しますが、スケーラビリティ問題という大きな問題が発生しています。
これは1ブロックに対するキャパシティを超えてしまう問題のことを指します。
溢れた情報を次のブロックを使用するものの、処理が追い付かずに取引速度が非常に遅くなってしまっています。
これに対し、バイトコインはブロック生成時間を短くすることにより、わずか120秒間で取引を行うことができます。
マイニングが容易
最後にバイトコインはマイニングが容易であることも特徴です。
高性能なパソコンを必要とせず、一般的なパソコンでも十分に可能です。
しかし、容易であるが故に報酬も高くはないのでそこまで大きなメリットではありません。
Bytecoin(バイトコイン)の欠点/問題点
高い匿名性とスムーズな取引、そしてマイニングが容易という特徴を持つバイトコインですが、欠点もあります。
匿名性が高いが故に起こる問題点や大手仮想通貨取引所での上場廃止が主な欠点と言えるでしょう。
高すぎる匿名性が起こす問題
まず、バイトコインでの取引は当事者にしか取引内容がわからないぐらい秘匿性の高い仮想通貨です。
しかし、その匿名性の高さゆえにマネーロンタリングに使用されるリスクを抱えています。
実際、2018年1月で起きたNEM流出事件では同じ特徴を持ったDASHという仮想通貨が使用され、取引停止となった問題も抱えています。
バイナンス(Binance)での上場廃止
バイトコインの大きな痛手となったのは、世界的に有名な仮想通貨取引所であるバイナンスでの上場が禁止となったことです。
バイトコインが上場廃止なった理由は、バイナンスでのクオリティ基準を満たさなくなったためと発表されています。
これにより発表があった2018年10月では20%以上の大暴落が発生しました。
匿名の高さゆえにマネーロンタリングに使用されるリスクと、実際に使用された例があったからこその廃止対応と考えられます。
バイトコインに限った問題ではありませんが、匿名性の高い仮想通貨が今後淘汰されていくような動きが見え始めています。
いずれにせよ大きな痛手であることは変わりません。
Bytecoin(バイトコイン)の評判
高い匿名性をどう見る?取引所の上場廃止に納得がいかない声もあり
バイトコインには歴史があり匿名性を最大の特徴としておりますが、匿名性が高い仮想通貨が抱えるマネーロンタリングの問題が重要視されています。
ツイッターの中には仮想通貨の匿名性を問題視するのであれば、紙幣もそもそも匿名性の塊ではないかと言う意見も出ています。
バイナンスを始めとし、匿名性の高さを問題としてバイトコインの上場廃止をする取引所が発生していますが、何が危険なのかを明確にしていない取引所もあり、不満を持っている方もいらっしゃいます。
仮想通貨の匿名性はマネーロンダリングを引き起こすから危険、悪、ダメ❣️#ダッシュ #モネロ #バイトコイン は規制😳
紙幣なんか匿名性の塊じゃん。
何か諦めないと何もあたらしい進化できないよ。https://t.co/scm3LG8474
— Alisa@仮想通貨女子 (@AlisaKasoutsuka) 2019年1月26日
BCNコイン急に上場廃止する理由がわからないこの取引所とは取引もうやめます。
何が危険なのか投資って変動あって当たり前だし資産溶かすか増えるかそれを皆様承知のうえで投資してると思うのですが
バイトコインの開発陣運営も頑張ってるじゃん#Bytecoin #仮想通貨— ひーほー&るよみてぃー (@ibwBKr4uIjKyaWO) 2018年10月16日
しかし、バイナンスではユーザ保護施策を徹底した結果であるので、皮肉にもバイトコインを廃止したことによって信頼性が向上したという意見もありました。
バイナンスが以下の4つの暗号通貨を上場廃止および中止にしたけどユーザー保護施策が徹底されていて信頼性向上した!
上場廃止プロジェクト
•Bytecoin
•Chatcoin
•Iconomi
•Triggers#Binance #バイナンス上場廃止 https://t.co/rZBAqXFm5k— CoinHack-Lab 編集長 禰覇しょうと (@shoto_null) 2018年10月14日
Bytecoin(バイトコイン)のライバル
バイトコインは古くからある仮想通貨ではありますが、知名度が低い問題があります。
更に同じアルゴリズムを採用した仮想通貨Moneroがあり、多くの人がMoneroを選んでいるのが現状です。
しかし、比較的安めのBCNを購入し、長期的に保有して値上がりを狙うような買い方をしている人も多いです。
その為、保有者が多く負担も少ないことから手を出しやすい点は大きなメリットでしょう。
Bytecoin(バイトコイン)が購入できるおすすめの取引所3選
ポロニエックス(Poloniex)
ポロニエックスはアメリカ合衆国の仮想通貨取引所です。
世界でトップクラスの取引量を誇り、その取引のシェアの高さから世界で最も影響力が高い取引所と評価されています。
仮想通貨鵜の取扱数は60種類を超えていて、あまり取り扱われていないマイナーなアルトコインを多く取り扱っているのも特徴的です。
取引の基軸通貨は幅広く、BTC(ビットコイン)、イーサリアム(ETH)、モネロ(XMR)、テザー(USDT)が使用できます。
また、一部のアルトコインは※レバレッジ取引を行うこともできます。
※レバレッジ取引とは、自分の資産を超える取引を行う際に担保の金額を差し出すことで取引することです。
HitBTC(ヒットビーティーシー)
イギリスに登録されている仮想通貨取引所です。(イギリスで登録されているだけで実際どこの国の会社なのか不明)
ビットビーティ―シーは日本人は取引不可と言われていましたが、問題なく日本からも取引可能であり、日本語にも対応しています。
取引手数料が0.1%と非常に安く、ICO直後の仮想通貨を多く取り扱っています。
ICOでの投資やアルトコインを購入して投資したい人にはおすすめです。
しかし、詐欺のようなコインも取り扱っているのである程度仮想通貨を見極める必要があるので注意です。
Stocks.Exchange(ストックスエクスチェンジャー)
ストックスエクスチェンジャーはマイナーな仮想通貨取引所であり、インターフェースも使いやすくはないので初心者の方にはお勧めできません。
しかし、取引所としては最低限の機能はあり、セキュリティ面も二段階認証を備えていたりと申し分ありません。
大量のアルトコインを取り扱っており、誰も知らないような仮想通貨もすぐ上場してきます。
どちらかというと先行者として莫大な利益を得るために新たな仮想通貨を探す目的が強い取引所ではあります。
Bytecoin(バイトコイン)の今後の将来性
バイトコインは歴史ある仮想通貨であり、匿名性を最大の売りとしています。
しかし、匿名性を売りにしている仮想通貨は他にも多くあり、ライバルが多い状況ではあります。
また、バイナンスを始めとした大手仮想取引所の上場廃止を始めとし、匿名性仮想通貨が逆風を浴びつつあるのが現状です。
しかし、プライバシー保護や個人情報流出を防ぐには非常に優れており、匿名性のメリットはたくさんあります。
2017年には匿名性の高い仮想通貨が注目を浴び、バイトコインもそれを機に通貨の価値を上げています。
その背景からも匿名性の高い仮想通貨は良くも悪くも注目され続けていることは間違いありません。
今後匿名性の高さがどのように活用されていくのか?
世間にどうやって認められていくのか?
がバイトコインにとって大きな課題となるでしょう。