
仮想通貨といえば、最も著名なのはビットコインです。
取引量は全ての仮想通貨の中でビットコインが大きな割合を占めています。
一方で、ビットコイン以外にも多種多様な仮想通貨が存在し、ビットコインの機能性を超える優秀な性能を持った通貨も存在します。
ビットコイン以外の仮想通貨を総称して「アルトコイン」と言います。
アルトコインは、時価総額の高い有名な通貨からマイナーな通貨まで幅広く存在する点が特徴です。
アルトコインとビットコインの違いを理解し、有望なアルトコインを見つけることは、仮想通貨投資で成功を収めるためにも意識しておきたい部分です。
アルトコインとビットコインの違い
アルトコインはビットコイン以外の全ての通貨の総称
ビットコインは、単独でビットコインという一つの仮想通貨を表しています。
しかし、アルトコインは「ビットコイン以外の全ての仮想通貨」を総称しての表現です。
したがって、アルトコインの中にはイーサリアムやリップルのように非常に有名な通貨もあれば、「草コイン」と呼ばれるようなあまり知名度のない通貨も存在します。
アルトコインは有名通貨も無名通貨も含む
一口にアルトコインといっても幅が広く、それぞれの通貨で独自の特徴を持っています。
ビットコインに匹敵するような著名な通貨もあれば、中堅に位置する通貨もあり、全く無名の通貨もあるなど、様々な中から将来有望なコインを選択していくことが大切です。
アルトコインの中には、ビットコインの弱点を補う機能を持つものや、新しい仕組みを目指した革新的なものもあります。
アルトコインは取引所によって取り扱いが異なる
また、ビットコインがどの仮想通貨取引所でも購入できるのに対して、アルトコインは取引所によって取り扱いの種類が違います。
マイナーなコインでは取り扱いをしている取引所が少ないため、購入が困難な場合もあります。
日本の取引所で取り扱いがされている通貨は、ほとんどが著名な通貨です。
ビットコインは当然のこととして、アルトコインに関しても信頼性の高い通貨が日本の取引所で採用されています。
アルトコインの種類によっては購入が困難
また、世界的に信頼性が認められている仮想通貨であっても、日本の取引所ではまだ取り扱いがされていないケースもあります。
それ以外のアルトコインを探す場合は、海外の仮想通貨取引所に口座開設する必要があるため、その点でも種類によっては購入しにくい通貨が存在するのがアルトコインの特徴です。
将来性のあるアルトコインの見分け方
多くのアルトコインの中から将来性のあるコインを見つけるためには、見分け方をマスターしておくことが重要です。
ここでは3つの点から有望なアルトコインの見つけ方を述べてみます。
すでに著名なアルトコイン
現時点で、世界的に取引されている著名なアルトコインの中から選択することは、簡単かつ効果的な見分け方です。
著名な通貨であれば、突然評価か下がるようなことは考えにくく、安定感があるからです。
仮想通貨市場の進展によっては、ビットコインに匹敵するか、あるいはそれに取って替わるような通貨が登場する可能性もあります。
そのためには、時価総額や流動性をチェックすることが大切です。
時価総額は、通貨の発行量と市場価格を掛け合わせたものであり、時価総額が大きいほど信用されている通貨と判断することもできます。
また、流動性を確認することも大切です。
流動性とは、どの程度取引がされているかということであり、活発な流動性のある通貨はその価値が高いことを示しています。
「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」のようなサイトで時価総額や流動性を確認すると便利です。
このサイトは多くの人が閲覧しているため影響力があり、アルトコインの現状を実際の数値として確認する上でも参考になります。
機能性やプロジェクトを理解する
将来性を判断するためには、それぞれのアルトコインが持つ機能やプロジェクトについて理解しておくことが大切です。
通貨の目的や開発の経緯についても把握しておけば、その通貨が将来性に期待できるものかどうかの判断材料になります。
また、その仮想通貨のプロジェクトに協力している企業や提携先などを調べておけば、その通貨の期待度を測定する目安の一つにすることもできます。
実際的に、アルトコインの中にはその機能性に大きく注目した企業が提携しているケースも多くあります。
企業がビジネスとしてその通貨を利用するようになれば、通貨の価値は大きく飛躍します。
定期的にアップデートをしている通貨
仮想通貨は、機能性を高めるためのアップデートが頻繁に行われています。
このように継続的な開発がされているアルトコインであれば、機能性をさらに高めた取り組みが行われているため、その通貨の将来性に期待が集まります。
アップデート前には期待値から価格が上昇するなど、価格面でも大きな影響を及ぼすことがあります。
アップデートについては具体的な時期が明確にされているものもあれば、予定という形のものもあります。
具体的なアップデートの時期が決まっている通貨であれば、その時期に向かって価格が大きく変動することがあるため、通貨価値の見極めにとって非常に重要です。
将来性のある有望なアルトコイン8選
有望なアルトコインとして期待されている通貨は様々あります。
ここでは8つのアルトコインを挙げて、その将来性について考えてみましょう。
イーサリアム
時価総額第2位のイーサリアムは、スマートコントラクトという革新的な技術で多くの有名企業においても活用方法が研究されている通貨です。
スマートコントラクトは決済にプラスして契約の自動化が行えるものであり、このことにより第三者を介することなく信頼できる契約が実行できる点に大きなメリットがあります。
契約にかかるコストも低く抑えることができます。
イーサリアムとは正確に言えばプラットフォームのことであり、そこで使用される通貨単位を「ETH(イーサ)」と呼びます。
ICOでよく利用される通貨もイーサリアムであり、その点でもイーサリアムに対する期待度や注目度は高いものがあります。
リップル
リップルは国際送金に優れた機能を持つ仮想通貨です。
他の通貨とは違った独自の特徴を持っており、非中央集権型が仮想通貨の特徴であるのに対して、リップルは中央集権型の通貨とも呼ばれています。
リップルは決済や送金の手段として優れており、送金スピードが極めて速く、高度な処理能力を備えています。
また送金手数料も安く、企業間での国際送金の効率化に大きく役立つ通貨として期待されています。
他の通貨の橋渡しをするブリッジ機能としても役立てることができます。
ビットコインキャッシュ
ビットコインキャッシュは、ビットコインから派生して誕生した仮想通貨です。
ビットコインには取引量の増加に伴うスケーラビリティ問題(処理スピードの低下問題)がありましたが、これをブロックサイズを大きくすることで克服したのがビットコインキャッシュです。
送金スピードや取引のスムーズ化に大きく貢献する仮想通貨であり、海外の大きな仮想通貨取引所に上場するなど、その将来性が期待されています。
日本の仮想通貨取引所でもビットコインキャッシュを扱う取引所は多く、現時点でも取引量の多い通貨です。
ライトコイン
ライトコインは、ビットコインの弱点を解決するために開発された仮想通貨です。
ライトコインのブロック生成速度はビットコインの4倍程度早く、ビットコインよりもスピーディーな処理能力を持っています。
ライトコインでは、スケーラビリティ問題を解決するために「Segwit」という技術を導入していますが、これはビットコインよりも先に導入されました。
ビットコインよりも実用化に優れた通貨として利用される可能性があり、将来的な広がりが期待できる通貨の一つです。
ネム
ネムは、独自の仕組みを導入した仮想通貨です。
仮想通貨取引は、取引認証を「マイニング」と呼ばれる方法で行います。
しかしマイニングは膨大な電力が必要であり、個人が行う場合にはハードルが高い現状があります。
一方、ネムは「ハーベスティング」と呼ばれる方法でこれを容易にしました。
個人が持つ通常性能のパソコンでも参加が可能であり、電力の消費を抑えることができ、広く公平に機会が与えられる点がメリットです。
ネムは、カタパルトという機能性を高めたアップデートを計画しており、これが実現すればかなりの性能アップが期待できます。
そのためアップデート時期にも注目が集まっています。
モナコイン
モナコインは日本で初めて作られた仮想通貨ということもあり、国内では非常に人気の高い通貨です。
実用化もされており、活用が広がる期待があります。
モナコインの特徴としては、コミュニティが活発で多くのモナコインファンがいるという点です。
世界で初めてsegwitの技術を導入したことでも知られています。
これからの課題は海外での知名度アップですが、国内では強い注目を浴びている通貨であるだけに今後が期待されます。
リスク
リスクは、イーサリアムと同じように分散型アプリケーションのプラットフォームであり、スマートコントラクトを実装している仮想通貨です。
スマートコントラクトでは契約情報も記録できることから、機能面に優れた特徴があります。
リスクは、JavaScriptという世界的にメジャーな開発言語を利用しており、開発しやすい環境という点もメリットです。
また、メインチェーンとは別にサイドチェーンの機能もあり、取引のスピード化やセキュリティ向上に役立つ仕組みを備えています。
イーサリアムクラシック
イーサリアムクラシックは、イーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨です。
スマートコントラクトなど基本的な仕様はイーサリアムと同じですが、セキュリティ面の強化と発行枚数の上限を設定しているところに特徴があります。
また、IoTのプラットフォームとして活用範囲を広げる計画があり、今後のIoT分野の進展によってはイーサリアムクラシックの利用範囲が広がる可能性があります。
まとめ
アルトコインは非常に数が多いですが、将来的に有望なコインという観点になれば、選択肢をある程度絞ることも可能です。
それぞれのコインにおいて、アップデートによる機能の強化など、常に進化している点も特徴です。
もちろん今後、画期的な新しいアルトコインが誕生する可能性もあります。
企業と提携するなどその仮想通貨に関わる大きなニュースがあれば、それに反応して仮想通貨の価格や評価が高まることも多く、常に情報に敏感になっておくことも大切です。