仮想通貨取引所は、仮想通貨の取引や購入だけでなく管理も行うことができる施設で、仮想通貨には無くてはならないサービスです。
イーサリアムの取引も取引所で行われます。
現在、取引所はいくつも設立されておりそれぞれ取り扱う仮想通貨の種類や売買ルール、レートなどが独自に決められています。
そのため、どの取引所を選ぶかがイーサリアムの取引に大きく影響します。
手数料が高ければ売買で不利になりますし、セキュリティに不安のある取引所は安心して利用できません。
取引所それぞれの特徴を比較し、自分が実施するイーサリアムの投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
今回は、イーサリアムを取り扱う取引所の特徴について紹介します。
イーサリアムを購入できる国内取引所
イーサリアムは代表的な仮想通貨のひとつです。
仮想通貨の代名詞となっているビットコインに次いで時価総額が大きく、歴史も古い古参の仮想通貨です。
長い歴史と確かな信頼を持つイーサリアムは、多くの取引所で取り扱われています。
イーサリアムを取り扱っていない取引所はマイナーコインや草コインなど特定の仮想通貨に特化した一部の取引所に限られ、ほとんどすべての取引所でイーサリアムが売買できると言っても過言ではありません。
選択肢が多いからこそ取引所選びが重要になります。
ほんの僅かな違いでも実際の取引には少なからず影響を与えます。
サービスの使い勝手や信頼性など、様々な面で取引所をチェックしましょう。
GMOコイン
GMOコインは、GMOインターネットグループのGMO-Z.vomコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
2017年5月に設立された比較的新しい取引所ですが、GMOグループという強みを活かし証券会社の口座開設車を中心に登録数を増やしています。
最大の特徴は安心感
GMOコインの最大の特徴は「安心感」です。
イーサリアムを取引するのに安心感は絶対条件です。
以前には国内取引所でハッキングによる大規模な消失騒動があったこともあり、安心して利用できる取引所選びは必須です。
GMOコインの母体であるGMOインターネットグループは、東証一部上場企業で知名度と信頼性は確かなものがあります。
証券会社やFX会社など多くの投資金融会社を運営してきたノウハウを応用したセキュリティの高さにも定評あり、大切なイーサリアムの預け先として大きな魅力がある取引所です。
販売所形式の取引
GMOコインは販売所形式でイーサリアムが取引されています。
売手と買手を仲介する一般的な取引所とは異なり、GMOコインとユーザーが取引する形になるので、約定を待つ必要がなく、売買チャンスを逃すこと無くいつでも取引できます。
コインチェック
初心者から上級者まで多くのユーザーが利用している取引所がコインチェックです。
UIに優れた専用アプリが魅力
コインチェックの特徴は、だれでも使いやすいユーザーインターフェースに優れた専用アプリです。
仮想通貨取引にスマートフォンを利用する人は多いですが、取引で問題になるのがアプリの使いやすさです。
各取引所は会員向けに専用のアプリを提供していますがアプリの完成度がイマイチなことも多く、使いにくさのせいで迅速な取引に支障をきたすケースも見られます。
コインチェックのアプリはスッキリとしたシンプルデザインで情報が見やすくまとまっています。
取引画面への移動もスムーズでタップするだけの操作なので、スマートフォンが苦手な人でも安心です。
イーサリアムはOTC(店頭)取引対象に指定
コインチェックではイーサリアムが大口取引の顧客向けに提供されるOTC(店頭)取引対象に指定されています。
OTC取引対象に指定されているのは、イーサリアムの他にビットコインとリップルのみで、コインチェックがイーサリアム取引を重視していることがうかがえます。
ビットバンク
セキュリティ体制が充実
ビットバンクの特徴は、充実したセキュリティです。
相次いだハッキング事件を受けて書く取引所はセキュリティ体制の見直しを迫られました。
ビットバンクは国内取引所としていち早くセキュリティ体勢の公開に踏み切り、オフラインのコールドウォレットによる安全な資産管理など顧客保護に力を入れています。
便利なチャート分析が魅力
イーサリアム取引で便利なのが充実したチャート分析です。
専用のチャートツールを利用すれば本格的なテクニカル分析が簡単にできるので、上級者の方も物足りなさを感じることはありません。
リキッドバイコイン
リキッドバイコインは国内取引所としては仮想通貨の取引量が日本一の取引所です。
92種類もの現物取引が可能
現物取引では92種類の仮想通貨が取引可能で、メジャー通貨から新興通貨まで幅広いラインナップが特徴です。
レバレッジは国内最大の25倍
イーサリアムの取引では国内最大のレバレッジ25倍まで選べます。
少ない資金で大きな取引ができるのは大きなメリットです。
取引量が多いことから流動性も高く、高確率で約定が成立するのも特徴のひとつです。
ビットポイント
東証二部上場企業である株式会社リミックスポイントが運営するビットポイントの特徴は「MT4(Meta Trader 4)」を使った取引です。
MT4が取引を強力サポート
FXのトレーディングツールとして世界中で利用されているMT4(Meta Trader 4)は、豊富な分析機能とわかりやすい操作性でスムーズな取引を実現します。
FX取引でMT4の扱いに慣れている方なら、仮想通貨をMT4で取引できるビットポイントにすぐ馴染めます。
分析ツールとして優れたMT4がイーサリアム取引を強力にサポートします。
ザイフ
ザイフは2015年3月にオープンした仮想通貨取引所で、金融庁の認可を受けているため信頼性が担保されています。
取扱通貨の種類が多い
ザイフの特徴は取扱通貨の種類の多さです。
トークンも含めると全15種類が取引可能で日本国内の取引所では上位に入ります。
もちろんイーサリアムも取り扱いがあります。
「簡単売買」もあり、初心者におすすめ
ザイフは、インターフェースがシンプルで初心者でもすぐに操作に慣れて取引できます。
初心者向けに操作を簡略化した「簡単売買」も用意されているので初めての取引所としてオススメです。
ビットフライヤー
ビットフライヤーは2014年設立の日本初の仮想通貨取引所です。
ビットコインの取引高は日本国内トップで、イーサリアムについても活発に取引が行われています。
約定力の高さが魅力
ビットフライヤーの特徴は、約定力の高さです。
仮想通貨取引では売りたい人と買いたい人マッチングが成立したときに約定となり取引が完了します。
ユーザーが少ないとなかなか取引相手が見つからず約定までに時間が勝ってしまいますが、取引高の多いビットフライヤーでは取引相手が見つかりやすく高確率で約定が成立します。
約定が成立せず売買タイミングを逃してしまう心配がないので安心して取引ができます。
2018年6月から新規口座登録が中止している
ビットフライヤーは2018年6月22日に金融庁から業務改善命令を受けた影響で新規口座登録を中止しています。
既存顧客に対するサービスは継続していますが2019年6月現在口座登録再開についてのアナウンスはありません。
SBIバーチャルカレンシーズ
SBIバーチャルカレンシーズは住信SBIネット銀行やSBI証券などで知られるSBIグループが運営する仮想通貨取引所です。
大手金融グループ系列ということもあり信頼性のある取引所です。
スプレッドは業界最低水準で売買手数料が無料
SBIバーチャルカレンシーズではイーサリアムの売買手数料が無料です。
スプレッドも業界最低水準なのでコスト負担をおさえてイーサリアムを取引できます。
仮想通貨のまま出金するとコストが高い
注意が必要なのが仮想通貨の出金についてです。
2019年1月31日から仮想通貨の出金ができるようになりましたが、出金は「Cool X Wallet」というハードウェアウォレットのアドレスに限られ、ウォレット利用料として2年で7200円かかります。
仮想通貨として出金するとコストが大きいので、イーサリアム取引は取引所内で完結させ出金は日本円に換金してから行うようにするとコストがおさえられます。
TAOTAO
TAOTAOはIT企業大手のヤフーが出資する仮想通貨取引所です。
以前はビットアルゴという名称で金融庁の認可受けて運営されていた取引所ですが、出資をきっかけに名称が変更され新たな取引所としてスタートしました。
現物取引はビットコインとイーサリアムのみ
TAOTAOで現物取引されている仮想通貨はビットコインとイーサリアムのみです。
レバレッジ取引では2種に加えリップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュも取引可能ですが、取り扱い数を絞り込んだメジャー通貨特化型の取引所です。
手数料の安さが魅力
TAOTAOの大きな特徴が手数料の安さです。
口座管理料、入出金手数料、送受金手数料、取引手数料これら全てが無料です。
レバレッジ取引では建玉管理料がかかるものの、ほぼコストゼロでイーサリアムを取引できるのは大きなメリットです。
他の仮想通貨取引所と比較しても手数料コストは際立って安く、手数料負担を抑えたい方にピッタリの取引所です。
楽天ウォレット
インターネットサービスの複合企業楽天が始めた仮想通貨取引所が楽天ウォレットです。
もともとはトレイダーズホールディングスが運営していた「みんなのビットコイン」という仮想通貨取引所でしたが、2018年8月に楽天カード株式会社の子会社になり現在の名称へ変更されました。
進行の取引所ながら前身のみんなのビットコイン時代を含めると豊富な経験があるのでノウハウや運営面での不安はありません。
サポート体制が充実
楽天ウォレットの特徴のひとつが、自動応答のチャットによるオペレーションサービスです。
24時間いつでもチャットが自動応答で対応してくれるサービスですが最新のAI技術が採用されているので人間のオペレーターと遜色ないレベルのサポートが受けられます。
運営による手厚いサポートを求める方にはピッタリのサービスです。
取扱通貨は3種類のみ
もう一つの特徴が取り扱う仮想通貨が絞りこまれていることです。
楽天ウォレットが取り扱うのは ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュの3種類のみです。
最近の取引所が取り扱う通貨数の豊富さを売りにすることが多い中で、3種類に絞りこまれているのはかなり際立った特徴です。
取り扱う3種は仮想通貨のトップ3なので、メジャー通貨に特化した取引所という姿勢がはっきりとしています。
種類が絞りこまれているのでサポートや提供情報もより詳しいものが期待でき、イーサリアムを取引する上で大きなメリットになります。
イーサリアムが購入できるおすすめ海外取引所
イーサリアムが取引できるのは国内取引所だけではありません。
海外の取引所でもイーサリアムを購入することが可能です。
言葉の壁はありますが日本語に対応した海外取引所も増えていますし、英語のみでも基本的な単語さえ覚えておけば支障なく取引できます。
海外は国内取引所よりも際立った特徴を持つ取引所が多く、上手く利用すれば大きなチャンスにつながります。
バイナンス
バイナンスは、世界各国にある仮想通貨取引所の中でも最大級の取引所です。
仮想通貨投資が盛んな中国に設置された仮取引所ということもあり、連日多くの取引が行われています。
仮想通貨取引高、登録者数共に世界一
バイナンスは仮想通貨取引高、登録者数共に世界一です。
利用者が多いことから流動性が高く確かな約定力で取引が高確率で成立します。
取引手数料は約定額の0.1パーセントと格安に設定されており、コスト面でも魅力的です。
取扱通貨は100種類以上
取扱通貨数は100を超え、新規通貨も続々と取り扱われています。
世界で最初にバイナンスが取り扱う仮想通貨も多く、急騰の可能性を秘めた草コインを世界に先駆けて購入するチャンスです。
バイナンスの値動きが仮想通貨市場に大きく影響する
メジャー通貨も盛んに取引されておりイーサリアムもビットコインと並ぶ人気通貨です。
バイナンスの値動きが世界の過疎通貨市場に大きな影響を与えることから、イーサリアムの急激な相場変動をいち早く知れるのは大きなメリットです。
ビットメックス
ビットメックスは日本人の得六社も多い海外取引所です。
最大レバレッジは100倍
ビットメックスがレバレッジ取引が大きな特徴で、最大レバレッジ100倍は世界最高水準です。
国内取引所は法律の規制により最大レバレッジが25倍までに制限されていますが、ビットメックスなら更に大きなレバレッジで取引できるので少ない資金で大きな取引が可能です。
全通貨がレバレッジ対象で、追証はなし
さらに、追加証拠金なしと設定されているので、高レバレッジで取引した仮想通貨が暴落したとしても自己資金以上の損失が出ることはありません。
上場している仮想通貨すべてがレバレッジ取引の対象となっている点も魅力です。
イーサリアムもレバレッジ取引の対象なので国内のレバレッジ規制よりも大きな取引がしたい方にピッタリです。
結局イーサリアムが購入できる取引所はどこがおすすめ?
イーサリアムが購入できる取引所のオススメは次の3つです。
コインチェックはアプリが魅力
コインチェックをオススメする理由は、使いやすい取引アプリの存在です。
初心者から上級者までストレス無く思い通りにアプリが使えるのは大きな魅力です。
TAOTAOは手数料の安さが魅力
TAOTAOは手数料の安さが魅力です。
手数料負担がほぼゼロで取引できるので資金をイーサリアムに集中できます。
取扱通貨の少なさもイーサリアム取引目的ならデメリットにはなりません。
バイナンスは信頼性と約定力の高さが魅力
バイナンスは世界最大級の信頼性と約定力の高さが理由です。
ユーザーが多いということは、それだけで取引所の安定につながります。
言葉の壁も基本的な単語と操作さえ覚えておけば問題になりません。
まとめ
仮想通貨の取引所はそれぞれ異なる個性を持ち合わせています。
「イーサリアム取引」という目的がはっきりしていれば、選ぶべき取引所は自然と絞られていきます。
最終的にどこの取引所を利用するかは自分で決断しなくてはいけません。
機能やサービスだけでなく使いやすさや相性なども考慮してイーサリアムの取引所を選びましょう。