ビットコインなどのメジャーな仮想通貨で取引に慣れたら、試したいのが草コインです。
時価総額ランキングで100位以下のマイナー仮想通貨の総称である草コインですが、値動きが大きくハイリスク・ハイリターンな通貨として知られています。
しかしメジャーコインと違って扱っている取引所がほとんどありません。
そこで今回は草コイン取引ができる国内外の取引所を紹介していきます。
各取引所のメリット・デメリットについてまとめているので、取引所選びの参考にしてください。
草コインが購入できる国内取引所
実は、日本国内で草コインを売買できる取引所というのはほとんどありません。
多くの国内取引所で扱われているのは、ビットコインやイーサリアムといったメジャーな仮想通貨ばかりです。
しかし、ごく少数ですが、時価総額の少ない仮想通貨やトークンと呼ばれる仮想通貨に似た性質を持つものを取引できる取引所もあります。
ここではそんな取引所を2つ紹介します。
トークン取引が魅力 ザイフ
草コインの取引と言うと海外取引所に直行する方が少なくありません。
しかし国内取引所でも、仮想通貨によく似たトークンと呼ばれるものを購入することができます。
正確には、トークンとは仮想通貨ではなく、企業が配布する何かしらの価値を付加された電子データです。
10種類のトークンを取引可能
国内の仮想通貨取引所であるザイフは、取り扱う仮想通貨こそビットコインなどメジャーなものばかりですが、トークンに関しては他の取引所で扱っていないものを取引することができます。
2019年6月時点でザイフで取引できるトークンは、Counterparty・BitCrystals・PepeCashなど10種類です。
取引量は他の取引所に比べて多く、トークン取引の中心となっています。
トークンの命運は企業が握っている
トークン取引で注意したいのは、トークンを配布している企業の意向によってトークンの命運が決まってしまうことです。
企業がトークンに関連したサービスを打ち切ると発表したら、そのトークンは間違いなく暴落するでしょう。
トークンは時価総額が低いので、何かをきっかけとして高騰すれば相当のリターンを得られる可能性を秘めています。
海外でしか取引できない草コインより手軽に始められるので、メジャーコインに飽きた方は試してみてください。
一部の草コインを扱っている コインチェック
東証一部に上場しているマネックスグループの子会社であるため、数ある取引所の中でも倒産リスクが低いコインチェック。
2019年1月には金融庁から正式に仮想通貨交換業者として認可され、一時期のハッキング騒ぎを乗り越え人気の取引所となっています。
取扱通貨は10種類、そのうち草コインは2種類
取り扱っている仮想通貨は全部で10種類となっています。
その中には国内の取引所であまり扱われていない、どちらかといえば草コインと言える仮想通貨が2種類あります。
そのひとつはモナコインです。
2ch 発祥で一部のユーザーから固い支持を得ている仮想通貨で、ブロック生成間隔が90秒とスピーディーに取引できるのが特徴です。
Twitterでの送金やコミケでの決済など実体経済でも利用されています。
現在の価格は安定した値動きになっていますが、動画配信などメジャーなサービスとの連携が発表されれば大きく音を上げる可能性は十分にあるでしょう。
もうひとつはファクトムです。
仮想通貨というより情報をやり取りするプラットフォームとして知られています。
アメリカでは住宅ローン関連の情報をやり取りするのに利用されていて、今後も実際の経済活動で活躍すると見られています。
草コインが購入できるおすすめ海外取引所
国内でも一部で草コインを購入することができますが、草コイン投資の本場は海外取引所となっているのが実情です。
ここでは、おすすめの海外取引所を5つ紹介します。
それぞれの特徴を確認して、どれが自分に合っているか確認してください。
IOC直後の仮想通貨が狙える HITBTC
取引通貨ペアは全部で614ペア
全部で614ペアという、国内取引所では考えられない数の取引ペアを提供している取引所です。
しかしこれだけでは満足できず、現在でも新たな通貨を取扱対象に加えています。
扱う仮想通貨を増やす場合は、Twitterで追加する通貨をアンケートするなど、ユーザー参加型のイベントも行っており色々と楽しませてくれます。
ICOされた新規通貨が最初に上場することが多い
HITBTCで注目したいのは、IOCされた新規通貨が最初に上場することが多いという点です。
IOC直後の価格が低いうちに大量に青田買いすることもできます。
IOCは詐欺のリスクも高いですが、そのぶん大きなリターンが期待できる投資ですから事前に十分な調査をして資金を投入してください。
取引手数料が格安に設定されている
利用する上では、取引手数料が海外取引所の中でも安い0.1%に設定されていることが最大のメリットです。
他に安い取引所として知られているBittrexでさえ0.25%なので、群を抜いた安さであることがわかります。
取引量の多い方は是非うまく活用したいところでしょう。
日本語には未対応
ただし、日本語には対応していません。
英語が苦手な方にはとっつきにくいかもしれませんか、取引所の使い方に慣れている方であれば大半の作業は見当が付くでしょう。
草コイン初心者に向いている バイナンス
2017年7月に設立されたばかりにもかかわらず、すでに600万人以上の会員がいる世界有数の規模を誇る取引所です。
取扱通貨は140種類程度
取り扱う仮想通貨の数はHITBITに比べ少なく2019年4月の時点で140種類程度ですが、そのぶん厳選した通貨だけを取り扱っています。
そのため、IOC直後の素性がよくわからないような新規の仮想通貨を上場をすることは滅多にありません。
世界的に見ても大手にあたる取引所なので扱う仮想通貨の信頼性には気を配っているわけです。
そのため、草コインに投資したいけれど詐欺の疑いもある怪しいものには手を出したくないと言う初心者におすすめです。
草コインでも短期間で取引が成立する
バイナンスで取引を始めて気づくのが、マイナーな草コインでも取引が短期間で成立することです。
発行量と取り扱う取引所が少ない草コインを取引しようとしても、普通はなかなか取引相手が見つかりません。
しかしバイナンスは会員数600万人と膨大な取引相手が存在するので、あまり知られていない草コインでも取引相手を見つけることが比較的容易なのです。
個人間取引がスムーズにできる
取引所相手にするより個人間取引の方が手数料も無くお得なので、バイナンスのように個人取引をスムーズにできる取引所は草コインで稼ぎたい方には使い勝手がいいでしょう。
本人確認不要で、メールアドレスの登録だけで始めることができるところも手軽です。
「草コインついて詳しいことは知らないけれどとりあえず始めてみたい」という方に自信を持ってオススメできる取引所と言えるでしょう。
草コインでレバレッジ取引ができる Huobi Global
中国資本の取引所ビッグ3の一角に数えられるHuobi Global。
日本企業とは馴染み深い存在で、以前は SBI ホールディングスとの業務提携していました。
そのため、日本人の仮想通貨ユーザーの中でもよく知られた海外取引所のひとつです。
まだ日本企業との提携でセキュリティ面の強化が図られたと言われています。
取扱通貨は100種類以上
取り扱う仮想通貨は100種類以上と申し分ない数です。
バイナンス同様いたずらに扱う仮想通貨を増やしたりしない姿勢は信頼感があります。
独自通貨HTを保有していると様々な特典がある
Houbiが面白いのは、Houbiが提供する独自通貨HTを保有していると、取引手数料が半額になるなど様々な特典を受けられることです。
Houbiで取引するなら、このHTを保有するのを忘れないでください。
最大2倍のレバレッジ取引が可能
最大2倍のレバレッジ取引ができるので、資金が少ない方でも大きな取引ができるのも見逃せないポイントです。
倍率が低いので大きなリターンは得られませんが、そもそも草コインでレバレッジを効かせることができる取引所が少ないですから、2倍の倍率でも大きなメリットでしょう。
2019年6月時点では、日本人の利用が制限されている
残念ながら2019年6月現在、日本人の利用は制限されています。
日本法人のHuobi japanが開設されましたが、そこでは草コインの取り扱いはありません。
独自トークンの利用価値が高い OKEx
OKExはバイナンスやHuobiに並んで中国における大手仮想通貨取引所のひとつです。
対応言語は中国語と英語のみとなっていますが、日本人でも問題なく口座を開設することができます。
セキュリティに関しては、コールドウォレットと二段階認証などを実装しており、世界的な基準を満たしていますから安心して利用できるでしょう。
アルトコインやトークンなど100種類の取引が可能
100種類を超える様々なアルトコインに加えてトークンも扱っています。
その中でも利用価値が高いのは独自トークンOKBです。
OKBは他の通貨と取引できるので一般的な仮想通貨と同等の価値を持っています。
独自トークンOKBには様々な特典がある
さらにOKBには様々な特典もあります。
特に注目したいのが、OKExが一週間で得た取引手数料の半分をOKB保有者に配布していること。
配布されるOKBの量は各ユーザーが保有するOKBによって決まるので、OKBを多く持つほど毎週のOKB収入が増えていきます。
その他にも、OKBを使った取引は手数料が無料になるという特典もあります。
日本語が使える CoinBene
2017年12月に開設したシンガポールに拠点を置く取引所です。
短期間で出来高ランキング10位まで躍進
創設から1年半と短期間で出来高ランキングで10位まで躍進しました。
その秘密は積極的な海外進出にあります。
拠点であるシンガポール以外にも、ブラジル・マレーシア・インド・香港などに支店を置きビジネスを展開しています。
海外取引所には珍しく公式サイトで日本語が使えるため、英語が苦手な方でも問題なく登録作業を進めることができます。
取扱通貨は約50種類で、基軸通貨はUSドル
取り扱い仮想通貨は、中国資本の大手取引所に比べて少し少ない約50種類となっています。
基軸通貨はUSドルです。
一般的な海外取引所と同じく日本円で直接取引することができないので、国内で購入したビットコインなどの仮想通貨を送金する必要があります。
取引手数料が格安に設定されている
取引手数料は0.1%と最安クラスですから、取引量が多い方は他の取引所より経済的に取引ができるでしょう。
独自トークンConiTokenで手数料が半額になる
独自サービスとしては、2018年6月から上場しているOKExと同じような特典を持った独自トークン「ConiToken」があります。
取引にこのトークンを利用すると、手数料が半額の0.05%になるのが最大の魅力です。
以前は取引所収益の40%をConiToken保有者間で配分していましたが、2018年10月に終了しました。
草コインを海外取引所で購入する際の注意点
海外取引所には、手数料や取り扱う仮想通貨の種類など、草コインの取引をする上で様々なメリットがありますが、いくつか注意点もあります。
事前に知っておけば対策もできるので、しっかり確認しておきましょう。
送金手数料の安い国内取引所を利用する
海外の取引所を利用するには、国内でビットコインなどの仮想通貨をあらかじめ購入し、それを海外取引所に送金して草コインの取引に利用することになります。
送金手数料は無料から13円ほどと取引所によって異なるため、少しでも安い取引所を利用してください。
一度や二度の送金ならたいした問題にはなりませんか、草コインの取引を続けていくと送金手数料もバカにはできません。
IOC直後のよく知らない仮想通貨を購入しない
バイナンスなど海外取引所の中には、数多くの仮想通貨を売買できるところがあります。
ICO直後の割安に見える通貨も目に入るので、一攫千金を狙って大量に購入したいと考えることもあるでしょう。
しかし、ICOはそんな下心につけこんだ詐欺も多く注意が必要です。
IOC直後の仮想通貨を購入する場合は、十分に調べてからでも遅くはありません。
法律が変わるとサービスを停止することもある
日本もしくは取引所が設置されている国の法律が変わると、日本に在住するユーザーに向けてサービスが提供できなくなることもあります。
その場合、利用者が保有している資産がどうなるかは取引所次第です。
リスクを回避するためには、常に海外取引所が設置されている国の法律をチェックしておくことが望ましいでしょう。
草コイン取引なら海外取引所がおすすめ!リスクを正しく把握して活用しよう
いくつか取引所を紹介しましたが、とにかく様々な草コインを購入したいならバイナンスがおすすめです。
英語が苦手という方は、日本語が使えるCoinBeneが良いでしょう。
扱っている仮想通貨の種類は少ないですが怪しいものはありません。
しかし、草コインは詐欺が多いだけでなく、値動きが激しいので、レバレッジをかけた取引にも注意が必要です。
また、時価総額ランキング300位を下回るものは、取引相手が見つからず思ったようなタイミングで取引出来ない場合もあります。
思い通りにならないことも多い草コインの取引ですが、ハマった時のリターンの大きさは魅力的なので、分散投資を心がけながら少しずつ取り組んでみてください。