
本記事では下記の疑問に答えつつ、「仮想通貨の現物取引」について網羅的に解説しています。
- 仮想通貨の現物取引って何?
- 仮想通貨現物取引のメリットは?
- 仮想通貨の現物取引のやり方は?
- 現物取引ができるおススメの取引所は?
仮想通貨初心者の方、仮想通貨取引を始めたい方は、是非最後までご覧下さい。
仮想通貨の現物取引とは?
現物取引とは、株や債券などの有価証券をその時々の市場価格で売買する取引方法です。
すなわち、仮想通貨の現物取引とは、ビットコインやリップルなどの仮想通貨をその時々の市場価格で売買する取引方法のことを意味します。
仮想通貨の現物取引とは、仮想通貨を実際に購入したり売却したりする取引です。
売却を行う場合は、あらかじめ仮想通貨を保有していることが前提になります。そのため、現物取引は先に仮想通貨の購入取引から入ることが必要です。
引用:Coincheck/仮想通貨の現物取引って?先物取引やレバレッジ取引との違いは?
仮想通貨に関わらず、「現物取引」はもっともポピュラーな取引方法で、一般に「仮想通貨取引」といった場合は「仮想通貨の現物取引」を指します。
現物取引と信用取引との違い
現物取引の他にも、有名な取引方法の1つに「信用取引」というものがあります。
信用取引とは、現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のことです。 最大預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。
引用:楽天証券/信用取引とは?
信用取引とは、取引時に一定額の証拠金(保証金)を証券会社に現金で預け、預けた額の数倍の規模間で取引を行う手法のことです。
一般に、預けた証拠金の数倍の規模間で取引する行為を「レバレッジを掛ける」といい、レバレッジ5倍で信用取引を行った場合は、預けた証拠金の5倍に相当する資金を用いて仮想通貨取引を行うことが可能です。
現物取引と信用取引の違い
現物取引と信用取引の違いは以下の通りです。
- 取引の仕組
- 取引期間
- 取引可能な銘柄
取引の仕組
現物取引と信用取引では、「お金を借り入れているか否か」という点で相違があります。
■ 現物取引
現物取引は、自分の資産だけを使い任意の仮想通貨を市場価格で購入し、購入価格よりも高い値段で売ることで利益を得ます。
取引で使うのは自分の資産だけなので、仮に取引に失敗しても、借金を背負うようなことにはなりません。
■ 信用取引
対して信用取引は、まず自分の資産を証拠金として証券会社に預け、証券会社から一定額の資金を借り入れます。
その後、借り入れた資金を使いつつ取引を行い利益を出し、利子+借入金を証券会社に返済した時点で取引完了です。
このように、信用取引は「借金をしつつ取引する」ことになるので、取引期限(返済期限)までに利益を出すことが出来なければ、少なからず借金を背負うことになります。
取引期間
取引期間についても違いがあります。
■ 現物取引
現物取引には、基本的に「取引期限」は存在しません。
一度、仮想通貨を購入すれば半永久的に保有し続けることが可能です。(※)
■ 信用取引
対して信用取引には、基本的に「取引期限」が存在します。
この取引期限は言い換えれば「借金の返済期限」で、前述したようにその期限までに利益を出すことが出来なければ、取引終了後に少なからず借金を背負うことになります。
例外として「無期限信用取引」とよばれる”取引期限の無い信用取引”も存在しており、仮想通貨の上場廃止などのアクシデントが無い限りは現物取引同様、半永久的に取引し続けることが可能です。
取引可能な銘柄
取引が可能な銘柄についても違いがあります。
■ 現物取引
現物取引では、上場している仮想通貨のほとんどすべてを取引することが可能です。
■ 信用取引
信用取引では、取引可能な仮想通貨銘柄に制限がかけられており、日本の一般的な仮想通貨取引所では「ビットコインFX」のみに対応しているとこが多いです。
仮想通貨FXの国内最多銘柄を提供するGMOコインでは、以下5つの有名仮想通貨でFXを行うことが可能です。
- ビットコイン/BTC
- リップル/XRP
- イーサリアム/ETH
- ライトコイン/LTC
- ビットコインキャッシュ/BCH
仮想通貨の現物取引|メリットについて
ここからは仮想通貨の現物取引における2つのメリットについて見ていきましょう。
- 借金を背負うことが無い
- 価格が上がれば利益が出る
借金を背負うことが無い
前述した通り、現物取引だけを行っていれば、取引後に借金を背負うようなことにはなりません。
取引に利用した資金が0になることはあってもマイナスになることはありませんので、余剰資金で取引をしていれば、私生活に異常をきたすようなこともあり得ません。
投資に対して「怪しい・怖い」といった印象を持っている方は、まずは余剰資金を利用した現物取引を行ってみてはいかがでしょうか。
価格が上がれば利益が出る
現物取引において、仮想通貨を安く買い高く売ることが出来れば、その差額分の利益(キャピタルゲイン)が発生します。
例えば、1BTC=100万円の時に10BTC購入したとします。(保有総額1,000万円)
2か月後、ビットコインの価格が 1BTC=140万円 になったとしたら、保有総額は1,400万円となり、2カ月で約400万円の利益となります。
ビットコインやイーサリアムなどに代表される仮想通貨は、株や債券などに比べ「ボラティリティ(価格変動性)」が極めて高く、キャピタルゲインが発生する機会・規模が大きい傾向にあります。
その分、損失を出すリスクもありますが、少額投資で利益を出しやすいのは [ 仮想通貨 > 株・債券 ] といえるでしょう。
仮想通貨の現物取引|デメリットについて
続いて、仮想通貨の現物取引における2つのデメリットについて説明していきます。
- レバレッジが利かない
- 価格が下がっても利益を出せない
レバレッジが効かない
現物取引で利用するのは、自身が用意した資金のみです。
ゆえに現物取引は、信用取引の様に「借金することが無い」かわりに、レバレッジを効かせた取引も行うことができません。
利用できるのは自己資金だけなので、数十万円などの小額投資では利益を出しにくいという側面があります。
価格が下がっても利益を出せない
現物取引では、価格が下がると利益を出すことは出来ません。
投資初心者の方は「当たり前でしょ」と思うかもしれませんが、先述した「信用取引」であれば、価格が下がった際にも利益を出すことが可能なのです。
このように、信用取引では価格が下がっても利益を出すことが出来ますが、現物取引ではそれができません。
よって、「仮想通貨トレード」で稼ぎたい方には、価格が上がった時にしか利益の出ない「現物取引」はあまり向いていないと言えます。
おすすめの仮想通貨取引所と使い方を解説
仮想通貨の現物取引、すなわち通常の仮想通貨取引を行う手順は以下の通りです。
- 仮想通貨取引所で口座を開設
- 口座に日本円を入金
- 入金した資金を使い仮想通貨を購入
仮想通貨取引所で口座を開設
仮想通貨の現物取引を行うには、初めに仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。
仮想通貨取引所は海外にもありますが、仕組みや取引に慣れるため、まずは日本の取引所に登録するのがおすすめです。
日本国内にもいくつかの仮想通貨取引所がありますが、2019年7月時点でおすすめの仮想通貨取引所は以下の3つです。(数字は初心者におすすめ順)
1.bitbank/ビットバンク

出典:bitbank
ビットバンクは、2014年5月に設立された老舗の仮想通貨企業「ビットバンク株式会社」が運営する仮想通貨取引所です。
2017年9月には、金融庁から「仮想通貨交換業者」としての認可を正式に取得しており、日本を中心に仮想通貨取引事業を展開しています。
ビットバンクは、日本最大の仮想通貨取引量を誇る取引所で、その他にも「セキュリティ日本一」「Appstore ファイナンス部門一位」など、名実ともに「日本一」の仮想通貨取引所として君臨しています。
詳しくは下記の記事にて解説していますので、bitbankの利用を考えている方は是非ご覧ください。
2.GMOコイン

出典:GMOコイン
GMOコインとは、ネット業界大手のGMOグループが運営している仮想通貨取引所です。
GMOコインの特徴は「販売所」と「取引所」の両方を提供している点で、仮想通貨初心者から上級者まで、幅広いユーザーに利用される日本大手の取引所として認知されています。
また「大手企業のGMOグループが運営している」という点も魅力の一つで、潤沢な資本によって支えられている同取引所は「倒産リスク」「ハッキングリスク」が低いとされています。
このような魅力により、GMOコインは多くのユーザーから絶大な支持を得ています。
GMOコインを利用するメリット・デメリットや評判・利用方法などについては下記の記事にて解説しましたので、是非 本記事と併せてご覧ください。
3.DMMBitcoin

出典:DMM Bitcoin
DMMビットコインは、DMMFXホールディングスが運営している仮想通貨取引所で、タレントのローラが宣伝キャラクターを務めていることでも知られています。
DMMビットコインは、レバレッジ取引を軸にサービスを展開しており、現物取引に対応する仮想通貨は3銘柄のみです。(下記画像参照)

出典:DMM Bitcoin
詳しくは下記の記事にて解説しましたので、DMMビットコインの利用を考えている方は一度目を通しておくと良いですよ。
口座に日本円を入金
口座開設が完了したら、次は、開設した口座に仮想通貨を購入するための資金を入金します。
詳しい入金手順・方法は、各仮想通貨取引所の公式HPにて解説されていますので、そちらを参考にしてください。
入金金額はご自由に設定していただいて問題ありませんが、利益目的の利用で無ければ 1,000円前後 の入金でも構いません。
高額なイメージのあるビットコイン(BTC)も、数百円から購入することが可能です。
入金した資金を使い仮想通貨を購入
最後に、入金した資金を使い、実際に仮想通貨を購入します。
仮想通貨の注文方法は基本的に以下2つです。
- 成行注文
取引板に存在する最安値の売り注文とマッチングする注文方法 - 指値注文
あらかじめ購入価格を指定し、それと同価格の売り注文とマッチングする注文方法
「指値注文」は、価格設定等のややこしい作業をする必要がありますので、初心者の方や利益目的でない方は、ひとまず「成行注文」を利用するのがおすすめです。
また、詳しい購入手順・方法についても、各仮想通貨取引所の公式HPにて解説されていますので、そちらを参考にしてください。
まとめ
この記事では、仮想通貨の現物取引について解説してきました。
現物取引は、数ある仮想通貨取引方法の中で、最もシンプルかつポピュラーな取引手法です。
仮想通貨初心者の方はレバレッジ取引などのリスクが高い取引方法ではなく、まずはリスクの低い「現物取引」から利用するようにしましょう。