
2017年後半から2018年の前半にかけて流れていたビットコインや取引所のCM。
テレビで見たという人も多いのではないでしょうか。
その後、取引所での事件や問題がありCMからビットコインや仮想通貨取引所という言葉は世間から遠のきました。
仮想通貨への規制やICO(イニシャル・コイン・オファリング)といった仮想通貨を使用した投資に対する規制が厳しくなり、ビットコイン価格が上昇を続けていた2017年と比較すると市場の熱は一気に冷え込むことに。
しかし、様々な規制を乗り越えて、法整備が整うにつれて再びビットコインが投資対象として注目を集め始めています。
今回は日本円からビットコインを購入するには欠かせない日本国内の仮想通貨取引所の特徴についてお届け。
かつてビットコインを購入した人も、これから購入を検討する人も今後のビットコインや仮想通貨投資のお役に立てて頂けたら幸いです。
取引所が多くてどれを選んだら良いかわからないという人もぜひ参考にしてみてください。
ビットコインが購入できる国内取引所一覧
日本国内には2019年3月現在13個の仮想通貨取引所が存在します。
かつては存在していましたが金融庁の認可が受けられず撤退した取引所もあります。
国内の仮想通貨取引所は、全ての取引所でビットコインを取り扱っています。
国内だけでなく世界の取引所を見ても、ビットコインを扱っていない仮想通貨取引所は存在しないのではないでしょうか。
ビットコインは仮想通貨における基軸通貨と言われているので、どの取引所でも基本的に扱われています。
例えるなら、日本国内の銀行で日本円を取り扱っていない銀行はないというイメージです。
ビットコインはもちろん、様々な仮想通貨を取り扱っている国内取引所で、主要な取引所の特徴についてお伝えしていきます。
GMOコイン
2017年5月から取引を開始した仮想通貨取引所。
GMOコインを運営する会社は、東証一部上場企業であるGMOインターネットグループで、大手企業が運営するということもあり安心感と使いやすさが評価されている取引所です。
人気の高いビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の計5種類を取り扱っています。
また、仮想通貨取引で懸念される送付手数料、即時入金手数料など手数料が全て無料という利用者に嬉しい設定が魅力の取引所です。
DMM Bicoin
タレントのローラさんが広告塔となっている仮想通貨取引所です。
一時はテレビでCMが流れていたため、知っている人もいるかもしれません。
DMM Bitcoinはその名の通り、Webサービスや金融サービスなどを展開するDMM.COMグループが運営しています。
知名度の高い会社が運営していることもあり、安心感の高い仮想通貨取引所です。
取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ネム(XEM)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の7種類。
現物取引とレバレッジ取引ができることが特徴です。
また、パソコン向けのツールや、スマホ用のアプリなどの取引ツールが充実しておりWebサービスを展開しているDMMならではのサービス内容となっています。
各種手数料についても無料となっている点も嬉しい特徴です。
BIT POINT(ビットポイント)
情報セキュリティー格付けで高い評価を受けたことを前面に出している仮想通貨取引所。
仮想通貨や仮想通貨取引所はセキュリティー面に不安があるという人も多いため、セキュリティーに自信のあるビットポイントは知名度というより実力で安心感を打ち出しています。
また、トレードツールが豊富にあり、トレーダーを中心にブログなどで紹介されることも多いという特色があります。
取引通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の計5種類の通貨を取り扱っています。
また、取引にかかる手数料は無料なことも大きな特徴です。
Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)
以前はQUOINEX(コインエクスチェンジ)という名前でしたが現在はリキッドバイコインという名前に変更されています。
2019年末までに銀行免許の取得を目指しており、仮想通貨だけにとどまらず総合金融プラットフォームを目指しているという取引所です。
初心者でも簡単に使用できる取引プラットフォームが人気となっています。
取引通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- キャッシュ(QASH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の5種類。
日本円の他にアメリカドルやユーロなど、計10種類の法定通貨の入金を受け付けていることが大きな特徴で、流動性のある取引が可能となっています。
海外ユーザーと日本のユーザーで使える機能が若干違う部分があることも特色の一つです。
bitbank(ビットバンク)
国内の仮想通貨取引量No.1を売りにしている取引所です。
取引量No.1ということはそれだけ人気・信頼を獲得している取引所ということが言えます。
また、セキュリティNo.1やアプリストアNo.1(ファイナンスカテゴリで1位獲得)など人気の高さを前面に出しています。
取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCC)
の6種類。
使いやすいアプリが特徴で、アプリストアで1位を獲得したことが大きなポイントです。
bitFlyer(ビットフライヤー )
かつてはビットコインを購入するならbitFlyerかcoincheckかという時代もありましたが、Coincheckの不正アクセス事件をきっかけに金融庁の立ち入り調査が実施されbitFlyerは業務改善命令を受け、運営はしていますが現在は新規口座開設ができない状態になっています。
リクルートや電通など、大手で有名な会社が株主になっているとあって、後に再開されるとは思いますが、すでに口座を開設している人のみ取引が可能です。
取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- モナコイン(MONA)
- リスク(LSK)
の計7種類を扱っています。
ビットコイン購入の老舗というイメージがありますが、業務改善命令からの早い新規口座開設復活が期待されます。
Coincheck(コインチェック)
コインチェックといえば、2018年1月に起きた不正送金の事件で名前を知った人も少なくないかと思います。
その後、仮想通貨界は規制の波が押し寄せましたが、現在では新たな運営でセキュリティーを強化して取引所としての運営を再開しています。
取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- リスク(LSK)
- ファクトム(FCT)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の計9種類。
かつてはもう少し多くの種類の通貨を取り扱っていましたが、他の取引所と比べても取り扱う通貨の種類が多いことが特徴です。
Fisco(フィスコ)旧Zaif
テックビューロ社が運営していたZaifの運営会社が株式会社フィスコとなり、現在フィスコはZaifとフィスコ仮想通貨取引所の2つを運営していることになります。
フィスコはBTC/JPYのメイカー手数料が0円でテイカー手数料が0.1%。
メイカーとテイカーについては後述します。
Zaifはハッキング被害やサーバーの弱さが懸念されていましたが、運営会社がフィスコに変わったことで安心感を前面に打ち出しています。
フィスコで取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- フィスココイン(FCSS)
- カイカコイン(CICC)
- ネクスコイン(NCXC)
の計6種類。
Zaif(ザイフ)
Zaifで取り扱っている通貨は
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ネム(XEM)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
の計5種類。
その他にZaifではトークンも取り扱っており
- Zaifトークン(ZAIF)
- カウンターパーティトークン(XCP)
- ビットクリスタル(BCY)
- ストレージ(SJCX)
- フィスココイン(FSCC)
- ペペキャッシュ(PEPECASH)
- カイカコイン(CICC)
- ネクスコイン(NCXC)
- ゼン(JPYZ)
の計9種類のトークンも取り扱っています。
他の国内仮想通貨取引所では取り扱っていないトークンの購入ができることが大きな特徴です。
国内各取引所の手数料
国内の各取引所の特徴を見てきましたが、仮想通貨取引を行う上で気になることが手数料。
仮想通貨取引所には「販売所」と「取引所」が存在します。
販売所は各仮想通貨取引所が販売(価格を提示)している価格で購入するもので、取引所はユーザー同士で取引を行う場です。
取引所ではメイカー(Maker)とテイカー(Taker)という役割が分かれていることを覚えておきましょう。
メイカーとテイカーで手数料が違います。
- メイカーとは取引所(取引板)で価格を作る人。
- テイカーとは取引所(取引板)で価格を取りに行く人。
簡単に例えるとメイカーは売り手でテイカーは買い手ということです。
販売所を利用する場合は特に気にしなくて大丈夫です。
各取引所の手数料はどうなっているのでしょうか。
国内取引所名 | Maker | Taker |
GMOコイン | 無料 | 0.01% |
DMM Bicoin | 無料 | |
BIT POINT(ビットポイント) | 無料 | |
Liquid by Quoine(リキッドバイコイン) | 無料 | |
bitbank(ビットバンク) | -0.05% | 0.15% |
Coincheck(コインチェック) | 無料 | |
Fisco(フィスコ) |
|
|
Zaif(ザイフ) | 無料 | 0.1%
0.3%
0.01%
|
販売所で購入する場合は基本無料で、取引所を利用する場合は取引を行う通貨によって差がありますので注意しておきましょう。
フィスコは特に取引する通貨で手数料の利率が違うので利用する場合はしっかりと把握が必要です。
ビットコイン購入のための取引所比較
ここまで国内の主要な仮想通貨取引所の特徴や手数料を見てきましたが、比較をしてチェックをしてみます。
ビットコインを購入する前提で手数料を比較してみましょう。
取引所名 | 手数料(Maker/Taker) |
GMOコイン | 無料/0.01% |
DMM Bicoin | 無料 |
BIT POINT | 無料 |
Liquid by Quoine | 無料(レバレッジ取引で翌日持ち越しは0.025%) |
bitbank | -0.05%/0.15% |
bitFlyer | ビットコイン簡単取引所やLightning 現物取引のみ0.01%〜0.15% |
Coincheck | 無料 |
Fisco | 無料/0.01%(BTC/JPYの場合) |
Zaif | 無料 |
以上のようになっています。
ビットコインを購入する取引所でおすすめはどれか
仮想通貨投資の入り口であるビットコインを購入するため、どの取引所を利用したら良いのかおすすめをお届けします。
仮想通貨取引は、取引回数が多くなったり、1回の取引で大きな金額になることもありますので、手数料がかからないところがおすすめです。
手数料が一切かからない取引所は
- DMM Bicoin
- BIT POINT
- Liquid by Quoine
- Coincheck
この4つです。
取引手数料の他に出金手数料や送金手数料がかかることがあります。
この4つの中で出金手数料も送金手数料も無料なのはBIT POINTですので、手数料を気にするのであればBIT POINTが1番のおすすめです。
しかし、扱っている通貨の種類なども違いますので、利用の目的に合わせて選択しましょう。
ビットコイン以外の通貨にも興味がある場合は「アルトコイン」の手数料についてもチェックしておくと良いです。
仮想通貨投資で必ずと言って良いほど購入することになるビットコインですが、利用に合わせて効果的な取引を選びましょう。