日本発の仮想通貨として注目されたモナコイン。
所有している方も多いと思いますが、皆さんはどんな風にモナコインを保管していますか?
「ただ何となくモナコインを持っている・・」のでは、もしかするとあなたのモナコインは危険にさらされる可能性があります。
仮想通貨を保有している方はウォレットという言葉を聞いたことがあると思いますが、どのようなものか詳しくご存知でしょうか。
ウォレットは簡単に言えば仮想通貨のお財布です。
このウォレットについて深く知ることで、あなたの大切な仮想通貨をより安全に守ることにもつながります。
今回は、モナコインのウォレットについてお話していきます。
これからモナコインの保有を考えている方も、すでにモナコインを保有している方も参考にしていただけたら幸いです。
仮想通貨のウォレットは何種類あるの?
まずは仮想通貨全般のウォレットについて説明していきます。
先程も述べたように、ウォレットとは仮想通貨を保管・管理しておくお財布です。
この仮想通貨のウォレットは大きく分けて4種類に分類することが出来ます。
それぞれの特徴、メリット、デメリットについて簡単に説明していきます。
Web(オンライン)ウォレット
Webウォレットは、インターネット上に保管できるウォレットで、GoogleChromeやInternet Explorer上のWebサービスに資産を管理します。
メールアドレスやIDやパスワードを設定するだけで簡単に利用することが出来ます。
このWebウォレットは、さらに2つに分類できます。
「取引所」と「オンラインウォレット」です。
取引所はZaifやbitFlyerなどが有名で、取引所にアカウントを登録すると自動的にウェブウォレットが利用できるようになります。
アカウントを登録するだけで、すぐに利用することが出来ますし、売買や送金なども素早く行うことができます。
仮想通貨初心者には非常に利用しやすい反面、これまでに何度か盗難の被害を受けたことがありました。
取引所とは別に個人のウォレットをインターネット上に作るのがオンラインウォレットです。
取引所よりも安全に利用することができるというのが特徴で、簡単に利用できますが、全ての管理を自分で行う必要があります。
Webウォレットは常にインターネットに繋がっているオンライン状態になるので、少なからず第三者からのハッキングを受ける可能性があります。
簡単に利用できる反面、リスクも高いです。
デスクトップ(ソフトウェア)ウォレット
デスクトップウォレットは、PCのデスクトップ上にソフトをダウンロードして使用するウォレットです。
デスクトップ上で仮想通貨を管理するため、インターネットにつながっていない状態でも管理することが出来ます。
そのため、ウェブウォレットに比べて、ハッキングの恐れがなくセキュリティが高いと言われています。
デスクトップウォレットはさらに2つに分類できます。
「完全型」と「安易型」です。
完全型のデスクトップウォレットは、ブロックチェーンも全てダウンロードするので、PCの容量をそれなりに使いますが、ビットコインのマイニングや取引などが利用できます。
安易型のデスクトップウォレットは、仮想通貨の送金や管理などだけを行います。
容量はそこまで大きくありません。
デスクトップウォレットのデメリットとしては、PC本体がウイルスに感染したり、故障したりすると管理できなくなるので注意が必要です。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットは、USBのような端末に管理をする方法です。
オフライン管理なので、ハッキングされにくく、セキュリティ面は安全です。
またハードウェアウォレットを紛失したり、故障したりした場合でもパスフレーズさえ把握していれば復元が可能です。
長期的に仮想通貨を保有することを考えている方にはおすすめです。
ただし秘密鍵を忘れてしまった場合は、中のデータが閲覧できなくなるので、注意が必要です。
また売買や送金時に多少の手間を感じるかもしれません。
コールドウォレット
コールドウォレットは、紙に仮想通貨の秘密鍵を記載することで管理をする方法で、インターネットに全く繋がっていない状態なので、ハッキングやウイルスなどによる攻撃を全く受けません。
セキュリティ面では最も安全と考えられていますので、ハードウェアウォレットと同じように長期的に保有をする場合に適しています。
しかし保管方法は紙なので、紛失してしまえば一環の終わりです。
モナコインのウォレット「Webウォレット」とは
Webウォレットは初心者の方や常にインターネットが出来る環境にある方におすすめの保管方法です。
オンラインですぐにアクセスが出来るため、送金手続きなどが簡単に実行でき、利便性がとても高いです。
また複雑な設定などが必要ないため初心者の方におすすめです。
ただし、常時オンライン状態のため、セキュリティ面は難点があり、ハッキング被害の可能性があります。
多額の仮想通貨を長期間保有することを考えている方には不向きだと思います。
Askmona
Askmonaは、モナコインに関する掲示板で、役に立つ投稿や回答をくれた人に対して投げ銭をすることが出来ます。
実用的なウォレットというよりは、コミュニティ参加の一つの手段と言ったほうが近いかもしれません。
Monappy
Monappyは、モナコインを利用できるポータルサイトで、ユーザー同士でイラストや自作のハンドクラフト製品を売買することが出来ます。
利用者同士は送金手数料がかからず、送金時にメッセージを添付できるなどの機能が付いています。
もにゃ
もにゃは、メールアドレスの登録が不要で、Zaifと連携し、決済手段として利用することのできるウォレットです。
日本語対応しており、開発したのは女子高生という噂があります。
モナコインのデスクトップウォレット
デスクトップウォレットは、自身のパソコンを所有しており、ある程度セキュリティ知識がある人にはおすすめの方法です。
セキュリティ面はある程度確保できるため、中長期的に保有を考えている方に向いています。
Monacoin core
Monacoin coreはモナコインが公式で配布しているデスクトップウォレットです。
公式で配布しているため、信頼度が高く、ほとんどのOSに対応しています。
Electrum-mona
Electrum-monaは、有志が作成したモナコインのローカルウォレットで、過去のブロックチェーンをダウンロードする必要がなく、容量が小さくて済むのがポイントです。
ブロックチェーンを含めてダウンロードをするケースだと1日以上かかることがありますが、Electrum-monaは気軽にダウンロードすることが出来ます。
日本語にも対応しているので、日本人も使いやすいのが特徴です。
モナコインのハードウェアウォレット「Trezor(トレザー)」とは
モナコインには、モナコインに対応している「Trezor」というハードウェアウォレットがあります。
USBタイプの端末型で、12000円程度で購入できます。
モナコインのほかにも10種類の通貨に対応しています。
ただTrezor単体で管理するのではなく、Electrum-monaなどのデスクトップウォレットなどと連携して管理することになります。
ハードウェアウォレットは秘密鍵をインターネットと完全に切り離したオフライン管理なので、セキュリティ面の高さに定評があります。
多額のモナコインを保有している方にはおすすめです。
モナコインのウォレット「モバイルウォレット」とは
モバイルウォレットは、秘密鍵などをアプリで管理する方法で、スマホがあればどこでも操作がすることが出来ます。
PCを持っていない人などには使いやすいです。
デスクトップウォレット同様、中長期的に保有を考えている方に向いています。
もにゃ
先述しましたが、もにゃは、メールアドレスの登録が不要で、Zaifと連携し、決済手段として利用することのできるウォレットです。
Web版だけでなく、Android版やiOSにも対応しているモバイルウォレットです。
Coinomi Wallet
Coinomi Walletは、モナコインだけでなく、ビットコインやイーサリアムやその他のアルトコインなど約70種類以上と多くの通貨に対応するモバイルウォレットです。
モナコイン専用ではないですが、公式ホームページに紹介されており、公式承認のウォレットとなっています。
日本語にも一部対応しており、ユーザーからは高い評価を受けています。
モナコインの公式ウォレット「Monacoin core」の使い方
モナコインにはモナコインプロジェクトが開発・リリースした公式ウォレット「Monacoin core」というものがあります。
公式ウォレットなので、信頼性は非常に高いです。
デスクトップウォレットの一つで、無料で利用することが出来ます。
簡単に使い方を説明していきます。
- まず公式サイトからウォレットをダウンロードします。
- WindowsのPC用以外にもスマホ用やLinux用などが用意されており、自身の環境にあったソフトがダウンロードできます。
- ダウンロードとインストールが完了したら次にウォレットを作成します。
- 画面の「入金」タブを開き、「支払いをリクエストする」というボタンを押します。
- するとQRコードとURLとアドレスが表示されます。
- このアドレス部分にあるMから始まる文字列がウォレットのアドレスになります。
モナコインのウォレットを作成した時に気を付けること
ウォレットを作成したのちに、些細な操作ミスなどで全資産を失うケースがあります。
同期、復元中の操作ミス
同期・復元中にPCの電源を落としてしまったり、アプリを終了してしまったりすると処理が正常に実行されません。
データに損傷が起こる可能性があるので、完了するまでジッと待ちましょう。
送金アドレス間違い
イーサリアムを送るときにビットコインのアドレスに送ってしまったり、ライトコインをリップルのアドレスに送ってしまったりしてしまうと思わぬ損害を被る可能性があります。
送金アドレスにはそれぞれ特徴がありますので、焦らず慎重に処理を行いましょう。
パスワードを忘れる
取引所などに預けず、自身で管理する人に起こりやすいのですが、長期的に保有しているとウォレットにかけたパスワードを忘れてしまうケースがあります。
メモなどに残しておいてもメモを紛失してしまったら意味がありません。
パスワードを忘れてしまうと、永久にウォレットにアクセスすることが出来なくなります。
上記のようなことに注意しながら自身に合ったウォレットを見つけて、大切に管理することをおすすめします。
モナコインウォレットのまとめ
仮想通貨は、あなたの大切な財産となりますので、厳重に保管することが重要です。
モナコインのウォレットは数多く存在します。
手軽さやハッキング被害にあう可能性があるかどうかなど、それぞれのウォレットにはメリットもデメリットも存在します。
ですから、自分の保有資産に合ったウォレットに保管する様にしましょう。