
ネムという仮想通貨は、2015年3月にBitcointalkのフォーラムにてutopianfutureという人物によって作り出されたアルトコインです。
「公平な世界」「金銭的な自由を得ること」を目的として開発されており、2019年6月時点で時価総額は約956億円と言われてます。
主要仮想通貨の1つとして時価総額や流通量でも上位をキープしているネムですが、最近ではネムのFXも徐々に広がりを見せています。
今回は、ネムのFXについて詳しくご紹介していきます。
ネム(NEM・XEM)でFXできる取引所
まずは、ネムでFX取引ができる仮想通貨取引所をまとめてご紹介します。
DMM Bitcoin

出典:DMM Bitcoin
DMM Bitcoinではアルトコインのレバレッジの取引が可能な国内の仮想通貨取引所です。
取引ツールのレイアウトを自分好みにカスタマイズできると言うのが1つの特徴となっています。
また、取引手数料は無料となっており、最小取引量は0.001BTCです。
セキュリティー面に関しては、
- コールドストレージによるオフライン保管
- 二段階認証
- お客様資産の分別管理
- SSL暗号化通信
があるので安心して利用できる取引所と言えるでしょう。
Coincheck

出典:Coincheck
Coincheckは、アルトコインの取り扱い種類が多い国内の仮想通貨取引所です。
見やすいチャートや操作性の高いアプリが人気となっています。
レバレッジ取引では、最大5倍の取引が可能です。
取引手数料は無料となっており、取扱通貨は9種類です。
セキュリティー面に関しては、
- コールドストレージによるオフライン保管
- 二段階認証
- お客様資産の分別管理
- SSL暗号化通信
Binance

出典:Binance
Binanceは中国大手の仮想通貨取引所です。
豊富な種類の仮想通貨を取り扱っているのが特徴で、その数は100種類以上あります。
取引量も多く、人気の仮想通貨取引所です。
Poloniex

出典:Poloniex
Poloniexは世界最大規模の取引量を誇る仮想通貨取引所です。
取り扱っている仮想通貨が豊富で、仮想通貨同士での取引が可能という点が特徴です。
セキュリティーの高さからも人気が高く、当然のことながら流通量も多い取引所です。
Bittrex

出典:Bittrex
Bittrexはアメリカの大手仮想通貨取引所であり、世界最大規模の取引所と言われています。
200種類以上の豊富な仮想通貨を取り扱っているのが特徴です。
英語が得意でマイナーコインの取引を積極的に行いたい方におすすめの取引所になります。
ネムでFXをする際の注意点
ネムでFXを行う際に注意したいことは3つあります。
損失が大きい
損害額が大きいというのは、FXでは手持ち以上の資金を運用できる分損害額も大きくなってしまう恐れがあるということです。
リスクが高い
リスクが高いというのは、価格変動の大きい仮想通貨という分野で取引することでその分リスクもあるということです。
ネムFXでのレバレッジ取引はハイリターンでハイリスクということです。
そのため無理な取引を行わないということがネムでFXをする際の注意になります。
追証がある
ネムに限らずFXはただ掛ければいいというものではありません。
投資をするにあたり「委託保証金維持率」という個人と各証券会社や取引所が定めているルールが存在します。
この委託保証金維持率を割り込むと追加で保証金を入れなくてはならなくなります。
保証金が必要となり、追加で入金する必要があることを追証といいますが、ネムのFX取引をはじめる場合は、この追証があるということを理解した上ではじめるようにしましょう。
ビットコインFXと比べてネムFXはどう?
ビットコインFXは向き不向きがある
ビットコインのFXは正直、向き不向きがあります。
儲けるためにビットコインのFXを始めたにもかかわらず良い方向に向かず、1年やっても1度も儲けたことがないという方も少なくありません。
ですが中には、取引をはじめて数日でかなり儲かる人も存在するため、向き不向きがあるということになるのです。
ちなみにビットコインFXのメリットとしては、
- 少ない軍資金で大きく稼げる可能性がある
- トレード中の変動が激しい分スリルを味わえる
- 相場が下降しても売り注文が可能
という点があげられます。
反対にデメリットとしては、大きな損失をだした場合には、精神的苦痛を味わうだけでなく日常生活に大きな影響を与えることもあります。
その理由は、ビットコインFXは1日に数十万もの価格が動くため、ちょっと目を離してしまった時に暴落しているということが十分ありえるからです。
ネムFXにはデメリットが少ない
反対にネムFXは、ビットコインFXに比べてリスクが低いため初心者の方に人気があります。
ネムの主なメリットは、
- 承認速度が速い
- リスクが低い
- 流動性が高まる
といった点があげられます。
ちなみに、ネムでの重要度は流動性と保有量で決まります。
流動性を高めるには条件がある
重要度を上げるには1000XEM以上を保有することが必須になります。
そうすることで自然と流動性を高くすることができます。
流動性を高める条件としては主に以下の通りです。
- 1000XEM以上送金する取引を行っている
- 過去30日以内に取引を行っている
- ハーベストに参加する条件を持つ他のユーザーからXEMを受け取っている
承認速度が速いという点については、ビットコインがブロック承認に10分程度かかるのに対し、ネムは1分程あればブロック承認をすることができるため、大きなメリットの1つとなっています。
なぜ承認速度が他と比べてこれだけ早いのかというと、保有量と取引量を基に承認者が決まるため取引の承認に時間がかからないからです。
デメリットはなし!ネム財団の破産説は誤報
ネムのFXのを行う上で、デメリットは特にありません。
しかし、「ネム財団の破産の危機がある」という誤報が頻繁に出ています。
NEM.io財団の代表アレックス・ティンズマン氏は、一部メディアで「倒産危機」と報道されたことに対して反論。「クリックベイト(ユーザーの興味を引いてクリックさせる手法)」だと批判した。
ティンズマン氏によると、財団は「破産」ではなく、「重要な(そして期限をとっくに迎えている)組織再編」だと主張。再編に向けた提案についてはすぐにシェアをすると呼びかけた。
「倒産危機」についてはコインデスクが31日に報道。現在のタイトルからは、「倒産」の文字は消えており、「財団の財務状況をより正確に描写するために記事を更新した」という説明がなされている。
引用:コインテレグラフ
この点については懸念材料となるかもしれませんが、NEM.io財団はこのような誤報が流れる度に「誤報である」ということをネットを通して表明しています。
これから利用を考えている人やすでに保有している人は不安に感じる内容ですが、誤報が出る度にNEM.io財団は否定しているので、「安心して利用できる」と思っても問題ないようです。
ネムのFXは今後国内取引所でできる様になる可能性はある?
ネムは2018年以降下落傾向にありますが、今後は高騰する可能性が高いと言われています。
理由は不明ですが、今後690%以上高騰するとメディアも予想しています。
そのためメディアの予想している通りにネムが高騰していけば、今後国内の取引所でできる可能性が非常に高くなるでしょう。
ネムの価格上昇の足かせは流出事件
ちなみにネムの価格が下落したまま中々上がらない主な原因には以下の2つが考えられます。
- 2018年1月に580億円分のネムが流出してしまった事件
- ネムを取り扱っている取引所が少ないこと
580億円流出の事件を知らない方のために詳しく説明をすると、2018年1月に仮想通貨取引所コインチェックへの不正アクセスにより580億円分のネムが流出した事件のことで、世間では“Coincheck事件“と呼んでいます。
Coincheck事件はハッキングが原因と言われており、Coincheckのセキュリティーの低さに問題があったとされています。
これにより世間にネムのマイナスイメージがついてしまい、ネムを手放してしまう人が増え、購入する人は激減してしまったのです。
ネム自体のセキュリティや技術には問題ゼロ
これだけを聞くと「危ないFXじゃん!」と思ってしまいますが、仮想通貨取引所Coincheckでのセキュリティー体制が原因で流出しまっただけで、ネム自体のセキュリティーや技術には何の問題もなく関係はありませんでした。
これらを解決することができるもしくは価格の高騰があれば、ネムのFXができる国内の仮想通貨取引所が増える可能性は極めて高いと言えるでしょう。
ネムの将来性
現時点ではネムの将来性に大きな期待ができる状況と言えます。
その理由としては、以下の3点があげられます。
- カタパルトの実装で処理速度が上がるということ
- 簡単に個人でもICOができるということ
- 決算手段としての拡大が見込まれてこと
これら3つの理由と、その他に考えられる要因についても詳しく説明していきます。
カタパルトの実装で処理速度が上がる
カタパルトを実装することで処理速度が向上し、送金の詰まりがなくなることで送金スピードが非常に早くなります。
そうなることで決済に使えるレベルの決済スピードが備わります。
簡単に個人でもICOができる
NEMのプラットフォームを使うことで、誰でも個人で簡単にIOCをすることができるようになります。
決済手段としての拡大が見込まれている
そして決済手段としての拡大が見込まれている点については、単純に処理速度の早さは決済手段としても期待できるからです。
MENは送金手数料がとても安く、一切の匿名性がないため全ての取引を追うことができるクリーンさも持ち合わせているので、近い将来に期待できると言えます。
ネムの技術を用いたソフト「mijin」が好調
また、MENの技術を用いたmijinというソフトは、400社以上にサービスを提供しています。
このソフトを導入することでコストの削減が可能となるため、今後は金融機関との提携も予定されています。
長期的な視点で将来性が期待できる
こうしたことからネムの将来性に期待し、ネム(XEM)の購入をするもしくは検討する人も少なくないでしょう。
正直「いつ購入した方が良い!」「○○〇〇年に購入するのが良い!」という断言はできません。
しかし、長期的な視点でネムの価格高騰を信じるのであれば、いつ購入するかなんてこれといった問題はありません。
その理由としては、長期的に大きな価格高騰があると期待している人にとっては、短期的に生じる価格変動はそれほど問題ではないからです。
長期的な価格高騰を期待する場合は、できるだけ安い価格で購入した方が有利になります。
ネムのFXのまとめ
ネムは今後期待できる仮想通貨と言われています。
しかし「儲かるために沢山賭けよう」「なんとなく始めてみよう!」などと軽い気持ちでネムを始めると大損害になる恐れもあります。
ネムのFXをはじめる場合には、ネムという仮想通貨についてしっかりと調べて知識をもった上ではじめることが大切です。
また、ネムのレバレッジ取引に対応している仮想通貨取引所は、現時点では国内にも海外にも少ないということも覚えておきましょう。