
ハイブリッド通貨として近年注目を集めているQtum(クアンタム)ですが、すでに大手Amazonと提携していたりと何かと話題になる仮想通貨ですね。
クアンタムの機能を分かりやすく言うと、ビットコインとイーサリアムの機能の良いとこどりした通貨と言えるでしょう。
では、なぜハイブリッド通貨であるクアンタムに注目が集まるのか、wiki的基本情報た特徴、提携している企業、評判を踏まえながら説明しますから、ぜひ購入する際の検討材料にしてくださいね。
Qtum(クアンタム)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Quantum(クアンタム) |
トークン名 | Qtum |
最小単位 | - |
公開月 | 2017年3月17日 |
開発国 | 中国 |
開発チーム | Qtumプロジェクト |
開発者 | Patrick Dai(パトリック ダイ) |
発行上限 | 101,248,876 QTUM |
発行枚数 | 89,248,876 QTUM |
アルゴリズム | PoS(プルーフ・オブ・ステーク) |
公式HP | qtum.org |
ホワイトペーパー | Qtumのホワイトペーパー |
@QtumOfficial | |
@QtumOfficial | |
Qtum community | |
TelegramID | QTUM-English Channel |
YouTube | Qtum Foundation |
Qtum(クアンタム)とは/開発された目的
クアンタムが開発された目的は、既存していたビットコインとイーサリアムのメリットの部分をくっつけた仮想通貨を新しく作るという目的があります。
そして、クアンタムにはビットコインのブロックチェーンのシステムとイーサリアムのスマートコントラクトを搭載している仮想通貨になっています。
次の項目でメリットについて詳しく記述していくのですが、クアンタムはイーサリアムのスマートコントコントラクトを利用しながらもビットコインの欠点という速さに関しての問題も解決しているハイブリッド通貨になっています。
このクアンタムの開発によってスマートフォンやタブレットなどの端末上においてスマートコントラクトの作動ができるようになり、
ビットコインの安定性やイーサリアムのスマートコントラクトによる安全かつ迅速な取引を可能になりました。
Qtum(クアンタム)の特徴/メリット
ハイブリッド仮想通貨として注目を集めるクアンタムには3つの特徴があります。
では1つずつクアンタムの特徴を見ていきましょう。
スマートコントラクトの機能が備わっている
1つ目は、クアンタムには、有名な仮想通貨であるイーサリアムの特徴と同じ「スマートコントラクト」という機能が備わっている点です。
スマートコントラクトのことを簡単に説明すると契約を自動で行ってくれるシステム(自動販売機のようなもの)になります。
あらゆる取引の契約をプログラム化して、更に自動的に実行してくれます。
これによって契約を結ぶ上で、証人という立場の第三者が必要なく契約を結ぶことができます。
取引をするときの期間の短縮やコストの削減、悪質な不正の防止などに役立っています。
実はスマートコントラクトの考え方は「近年にできたものではなく、自動販売機が最初に導入した例だ」と提唱したクアンタムの開発者であるNick Szabo氏は話しています。
自動販売機では、欲しい飲み物を買う前に必要な金額を自動販売機に投入してから、欲しい飲み物のボタンを押して金銭と飲み物を取引します。
つまり、お互いが取引に必要なものを揃えることができれば自動的に取引が成立する仕組みが自動販売機には備わっているということです。
自動販売機のような取引をあらゆる取引で成立させるのがスマートコントラクトになります。
安心して取引できるという点では、とても便利で素晴らしい機能ですね。
モデルにUTXOを利用している
2つ目は、クアンタムではUTXO(Unspent Transaction Output)というモデルを利用している点です。
UXTOを直訳すると、未使用のトランザクションアウトプットです。
UTXOをモデルで使用している為、ウォレットに入っているクアンタムのトークンを出金することができます。
これはビットコインで利用しているモデルですが、そもそもビットコイン等の仮想通貨は銀行のように通帳上に管理されていません。
ブロックチェーンによって散らばった取引データのみで管理しており、取引データを計算したものが残高として表示されています。
UTXOという技術を使うことで取引データを残しセキュリティ面で安全性を保ち取引することができます。
例えば、1000円札をもっていたとして400円の商品を購入したとします。
ですが、お支払いをするときに1000円札を5分の2に切って渡す人はいませんよね?
普通は1000円札を出して600円のおつりをもらうと思います。
UTXOを利用すると、この1000円札は消滅し新たに400円と600円という誰も使用したことがない未使用の通貨を生み出し、取引を行うという感覚です。
取引のデータがとても見やすいですね。
さらに、クアンタムのウォレット内の残高は未使用か使用かで判断されるので非常に簡単なアルゴリズムなっています。
シンプルなアルゴリズムであることから、データの軽量化をすることができたり二重送金のミスの防止、送金スピードが早くなったりというメリットがあります。
AALのシステムを導入
3つ目は、Account Abstraction Layer(AAL)というシステムが導入してある点です。
AALのシステムは、クアンタムのブロックチェーンと取引システムを階層で分けることで仲立ちをシステムです。
なぜ分ける必要があるかなのですが、スマートコントラクトとUTXOは個々では素晴らしい特徴をもったシステムになっています。
しかし、二つを同時に持ってしまうとシステム面でお互いに邪魔をしてしまう部分があります。
ですので、ALLは有能なスマートコントラクトとUTXOを上手く共存させることができるシステムで、クアンタムには必須の機能です。
ビットコインとイーサリアムのメリットがいっぱい詰まった仮想通貨のようになることを可能にしているんですね。
Qtum(クアンタム)の欠点/問題点
先述した様に、クアンタムは簡単なアルゴリズムで作られていたり、スマートコントラクトの機能を搭載している仮想通貨ですが、欠点もあります。
技術開発した際の参考元通貨の影響を受けやすい
クアンタムはビットコインやイーサリアムを参考にして作られているため、参考元通貨の影響が考えられます。
これらのベースの通貨が大きな価格変動をみせた時に影響をうけやすいということです。
ほとんどの仮想通貨にもいえることではあるのですが、何かと似た形で仮想通貨を作り出している場合ベースの仮想通貨が暴落すれば、似て作られた仮想通貨の価値が下がるのは仕方のないことだと言えます。
他の通貨による影響をできるだけ最小限に抑えて安定した仮想通貨になるという意味でも、クアンタムは将来的に確固たる地位を築く必要があると考えられます。
中国の仮想通貨に対しての規制問題
また、中国が仮想通貨に課せている規制に対して弱いという点もデメリットとしてあてはまります。
消費大国中国では、急成長しているビットコイン等仮想通貨に対してとても危機感をおぼえています。
これはクアンタムに限らず他の仮想通貨にもいえることなのですが、クアンタムはそれらの中でも影響をうけやすい仮想通貨です。
ですので、常に中国政府の動向をチェックしなければならないのは煩わしいですね。
国内取引所での取扱がない
また、日本で取り扱っている取引所が現在存在していないということが挙げられます。
我々、日本に住む日本人としては日本語記載でわかりやすい日本の取引所で扱われてないことは1つの不安要素になります。
ただ、クアンタムが広まる上で日本でも扱える取引所ができる可能性は高いですし、海外の取引所でもわかりやすい取引所も存在しているので、そこまで大きなデメリットにはなり得ないですね。
とはいえ、ビットコイン等主要銘柄に比べたらまだまだですが、クアンタムはほとんどの取引所に上場しています。
そして、まだ取り扱っている取引所が増えていっている状況ですので、国内取引所に上場する可能性は高いと言えるでしょう。
実はQtum(クアンタム)こんな企業と提携しています!
仮想通貨のシステムの有能性から数多くから評価をうけているクアンタムですが、2018年10月に大手ECサイトアマゾンのAmazon Web Service(AWS)が、クアンタムと提携していることが明らかになっています。
I just published QTUM Announces a Historic Partnership with Amazon Web Services https://t.co/JI8jD2wP4R
— QtumOfficial (@QtumOfficial) 2018年10月18日
今回の提携では企業や開発者向けに、サービスとしてのブロックチェーンのソリューションの開発をすることが目的であると言われています。
クアンタムの最高情報責任者であるMike Palencia氏は、Amazonとの提携について次の様に語っています。
「私たちはAmazonと協力して、様々な顧客に連絡を取る予定です。
一部のクライアントは、独自にアイディアや開発者を持っており、私たちからより多くのサポートを受け、直接話したいと思っています。」
クアンタムの技術提供に関して積極的みたいですね。さらなる飛躍が期待できそうです。
また、AWS中国部門の責任者であるSimon Wang氏は
「Qtumは、AWSの技術パートナーで、パートナーネットワークメンバーの1社です。」
と述べています。
数多くある仮想通貨の中でクアンタムを選び、このような発言をもらっていることを考慮するとクアンタムに対する技術的な期待をされていることがわかります。
2019年に入ってからも多くの中小企業と提携を発表しているクアンタムですが、その動向は毎週ブログで発表している週報で確認することができます。
Qtum(クアンタム)の評判
クアンタムの評判では、日本であまり馴染みがないというツイートを発見しました。
Qtumは中国や韓国で人気の通貨だが、日本ではまだそこまでなんや。
日本でも広がってくれやで〜!— QtumBot(日本語) (@QtumBot) 2019年2月6日
また、最近プロプロガーを引退するとして話題となっているイケダハヤト氏も過去にはクアンタムを購入していたことが明らかになっています。
Qtumを追加!インフラ系大好きです。/【2018年版】イケハヤが選ぶ、仮想通貨おすすめ銘柄ランキング! : まだ仮想通貨持ってないの? https://t.co/azbDXTGfqu pic.twitter.com/k3tGhl9z96
— イケハヤ (@IHayato) 2018年1月16日
また、
「有名な仮想通貨であるビットコインやイーサリアムのいいとこどりをした仕組みを採用している点が使い始めたきっかです」
「次世代の中心となる仮想通貨!将来性という意味では、ビットコインやモナコインなどよりも面白いと思って買い入れることにしました!」
等の評判を得ていることから、知っている人は知っているクアンタムの魅力について評価を受けているみたいですね。
Qtum(クアンタム)が購入できるおすすめの取引所3選
現在クアンタムを国内で取り扱っている取引所はありません。
ですので、クアンタムに投資したい場合は海外の取引所を使う必要があります。
Binance(バイナンス)
バイナンスは中国の仮想通貨取引所であり、取引量は世界で5本の指に入る大手の取引所です。
なのでバイナンスは世界的にみて多くの経験とノウハウを持っていると言えるでしょう。
また、セキュリティ面を評価している人も多くいます。
そして、取り扱い通貨も豊富で手数料も安い為、日本人でも利用者の多いバイナンスはクアンタムを購入する際の取引所として候補に入れておくのも良いでしょう。
BIttrex(ビットレックス)
ビットレックスは高いシェア率をもつ取引所で、多くの仮想通貨の取引を行うことができます。
その人気の秘訣の1つに手数料が安いことが挙げられます。
国内の取引所と比べてもその差は大きいです。
また、仮想通貨を取り扱う初心者にもわかりやすい明確な画面構成をしているので、とても見やすくわかりやすいです。
その使いやすさと手数料が安く気軽に取引できることから人気を集めている取引所といえるでしょう。
Upbit(アップビット)
徹底的に手数料によるコストを削減したい場合は、アップビットを選ぶといいでしょう。
アップビットではなんと、手数料が0.1%を下回っています。
毎回の取引でのコストを下げれることで、利益の増加に直結しているのでかなりおすすめです。
取り扱い通貨も約120種類ほどあり、十分にマイナーな銘柄の通貨を取引したい場合にも活用することができる取引所です。
また、運営元は有名なトークアプリで知られている企業ですので、運営面では信頼性が高く安心できますね。
とはいえ、未成年は取引はできませんので、まだ未成年の人は先述した2つの取引所でクアンタムを購入すると良いでしょう。
Qtum(クアンタム)の今後の将来性
ハイブリッド通貨として注目を集めているクアンタムも、発行されてまだ日は浅いほうになります。
しかし、価格面や提携情報を見る限りクアンタムは、急成長を遂げていると言えますね。
そして、クアンタムには有名な人気仮想通貨であるビットコインとイーサリアムの良い要素が取り入れられている仮想通貨です。
とはいえ、素晴らしい機能を備えていたり夢のある理想を掲げていたりしたとしても、実績が伴っていなければ価値のある仮想通貨になり得ません。
その点、クアンタムは数多くからの企業から必要とされ提携を結んでいることから価値のある仮想通貨であるといえるでしょう。
そして、数多くの企業から必要とされているクアンタムには、今後の将来性に期待できる可能性は十分にあります。
確かに、元となっているビットコインやイーサリアムに依存するところはありますが、クアンタムの需要をみれば成長していく可能性がある仮想通貨だととも考えられます。
今後新しい機能を搭載して益々活躍していくクアンタムには、注目しておいた方が良いかもしれませんね。