
仮想通貨Golemは誰でも簡単な態度スーパーコンピューターを実現するという目的を持ったプロジェクトです。
2018年4月にはGolemのプロジェクトに進行があったとして、価格がなんと100%も高騰したことのある仮想通貨です。
しかし、開発状況が不透明な点や遅いことが指摘され、一時はGolemの投資家達から批判を浴びたこともある仮想通貨でもあります。
ではGolemは具体的にどんな特徴や欠点も持っているのか、wiki的基本情報を含めて紹介しますから、ぜひ購入する際には参考にして下さいね。
Golem(ゴーレム)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Golem(ゴーレム) |
トークン名 | GNT |
最小単位 | - |
公開月 | 2016年11月13日 |
開発国 | ポーランド |
開発チーム | Golem Team |
開発者 | Julian Zawistowski |
発行上限 | 1,000,000,000 GNT |
発行枚数 | 963,622,000 GNT |
アルゴリズム | Proof of Stake(PoS) |
公式HP | golem.network |
公式ブログ | blog.golemproject.net |
ホワイトペーパー | golemのホワイトペーパー |
@golemproject | |
- | |
GolemProject community | |
TelegramID | - |
YouTube | The Golem Project |
Golemはイーサリアムブロックチェーン上で動作するERC20トークンです。
そのため、ブロックチェーンに関する不具合が起きることがほとんどなく、安定した仮想通貨となっています。
Golem(ゴーレム)とは/開発された目的
Golemは誰でも簡単に、スーパーコンピューターに匹敵する高度な処理能力を利用できるようにするために作られたプロジェクトです。
これまでも大きな研究機関などがスーパーコンピュータを利用して膨大な計算処理を行うことはありましたが、それを実現するには莫大な資金が必要であり、中小企業や個人にとっては使いたくても資金面の問題で使えないという厳しい課題がありました。
そこでGolemの開発者たちはこのことに目をつけ、世界中にあるパソコンから処理能力を少しずつ借りていき、最終的にスーパーコンピュータに匹敵する処理能力を低コストで使用できるようにしたいということがGolemを開発することになった経緯です。
Golemの名前の由来は、ユダヤ教の伝承に登場する自動で動く泥人形からきています。
これには「何の力もないただの泥でも集まって大きくなれば、そのぶん大きな力を持つ」という意味が込められているとのことです。
Golem(ゴーレム)の特徴
次にGolemの特徴です。
Golemが成し遂げようとしているプロジェクトは非常に大規模なものですが、だからこそ存在するメリットもあるので一つずつ見ていきましょう。
PC単体では難しい複雑な処理を効率化できる
Golemではブロックチェーン技術で使われる分散化を利用して、PC単体では難しい複雑な処理を低コストで実現できるサービスの提供を目指しています。
簡単に言えば、予算の少ない個人でも簡単に使えるスーパーコンピューターを実現するプロジェクトであり、スーパーコンピューターの実現に貢献した参加者に対してGolemトークンが支払われるという仕組みです。
一見、実現が非常に難しいように見えるGolemのプロジェクトですが、GolemのプロジェクトはICOを実施してから18ヶ月でベータ版をリリースしています。
ベータ版ですから正式リリースではないものの、ブロックチェーンを使ったスーパーコンピュータの実現に近づいています。
開発の進捗が進むために価格が高騰
Golem(GNT)は仮想通貨全体が価格上昇する中、前日比100%の上昇幅を記録しています。
ICOから18ヶ月の時を経てベータ版サービスがリリースを発表。https://t.co/FkIIc3SWKq
市場停滞が続いていた中で時価総額が高いアルトコインが100%上昇する事はなかった事から市場の盛り上がりを見ることができます pic.twitter.com/t34DzZxuFW— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年4月13日
GolemプロジェクトのGolemトークンは、「開発が進む=投資家の期待値が急上昇する」という性質があり、Golemプロジェクトが開発に関する何かを発表するために価格が高騰していました。
ベータ版がリリースされた後は価格が落ち着いていますが、それでも大きな発表があると数日かけて価格が高騰している傾向にあります。
スーパーコンピューターのためのリソース提供は誰でもできる
Golemプロジェクトの良い点は、スーパーコンピューター実現のためのリソースは、誰でも簡単に提供できるようになる予定があるということです。
つまり、手元に余らせているPCがあるのであれば、Golemプロジェクトを介して、莫大な処理を行いたい方に有り余るPCの処理能力を提供し、その対価としてGolemトークンを受け取るという使い方ができます。
Golem(ゴーレム)の欠点/問題点
Golemは他の仮想通貨のプロジェクトにはない特徴を持っていますが、その反面Golemだからこそが抱える欠点もあります。
Golemのプロジェクトが正式リリースされた後にGolemの使用を考えている人であればあまり気にする必要はありませんが、Golemに投資する投資家にとっては非常に重要なことですので必ず確認しておいてください。
開発期間が長い
Golemプロジェクトが実現しようとしていることは非常に難しい課題です。
それゆえに開発に非常に時間がかかっており、実際にベータ版がリリースされるまでは投資家の批判が相次いでいました。
というのも、プロジェクトのことを語るだけで実際には開発は進んでいないというプロジェクトが数多くありました。
そのようなリスクもあったことから、投資家達は「Golemに裏切られたのではないか?」という不安が強まり、批判が相次ぐように。
現在はベータ版がリリースされていてなんとか使用することはできますが、正式版がリリースされる前にベータ版止まりでプロジェクトが中止する可能性もあります。
そのため今後の進捗を考えるとGolemプロジェクトに投資すべきかどうか、よく判断する必要があります。
すでに競合プロジェクトがある
Golemプロジェクトの開発期間は長いと先述しましたが、長い開発期間の間で競合となるプロジェクト「SONM・iEXEC」などが誕生しています。
今後Golemはこれらの競合と戦っていく必要があるうえに、これらの競合以上の開発スピードを出す必要があります。
Golemはなんとかベータ版リリースまでこじつけていますが、実用的ではないということが現実であるためまだまだ厳しい状況でもあります。
公開したくない処理には不向き
Golemブロックチェーン技術を利用しています。
しかし、Golemの仕組み上、処理結果がインターネット上に公表されてしまいます。
そのため、誰にも知られたくない処理を行いたい場合にはGolemを使うことは避けておきたいというものとなっています。
もし、Golemを利用する人の大半が誰にも公開したくないプライベートな処理を行いたい場合は、その需要を満たすことができない。
ですから万が一プロジェクトが完成したとしても需要が生まれないということになってしまいます。
実はGolem(ゴーレム)は企業と提携していません!
Golemは非常に壮大なプロジェクトですが、実はどこの企業とも提携していなかったりします。
どの企業の協力も得ていないことから、開発にかなり時間がかかってしまったのでしょう。
もし、スーパーコンピューターに関する技術がある企業と提携していたのであれば、投資家が満足する期間でベータ版がリリースされていたのかもしれません。
とはいえ、Golemは企業と提携しているわけではないものの、AMAセッションやDEVCONなどへの露出は頻繁に行っていたため、当時は提携することに関して心配はしてなかったのでしょう。
Golem(ゴーレム)の評判
それでは、Golemを実際に購入した人や取引をしている人の評判を見ていきましょう。
ここまでも何度か説明してきていますが、開発期間が長く投資家の批判をたくさん浴びたプロジェクトの仮想通貨でもあります。
そのためか、やはり批判的な投稿などが目立つ結果となりました。
- いつになったらプロジェクトがローンチされるんだ
- 結局詐欺プロジェクトだったのか
- It is scam(訳:これは詐欺です)
- ただし、これはあくまでベータ版がリリースされる前の評判であり、ベータ版がローンチされた後は
- やればできると思っていたよ
- 損切りせずに信じ続けてよかった
手のひら返しといえば手のひら返しなのですが、投資家の期待に応えたことによって、実際に価格が3倍以上に高騰するという結果を出したこともあります。
現在はベータ版ローンチ後の大きな動きはないため、価格はじりじりと下がり続けていますが、これにはビットコインの暴落の影響もあるため、Golemだけが悪いというわけではないでしょう。
Golem(ゴーレム)が購入できるおすすめの取引所3選
Golemは国内取引所では一切扱われていないため、必然的に海外取引所を利用する必要があります。
その海外取引所の中でGolemを購入する際におすすめ取引所を3つ厳選して紹介しますので参考にしてみてください。
Binance(バイナンス)
Golemを取り扱っている取引所の中で最も流動性が高く、最も利用しやすい取引所がBinanceです。
海外取引所を使ったことがある人ならほぼ確実に知っているといい切れるくらい人気が高い取引所ですが、嬉しいことにバイナンスでもGolemが取り扱われています。
通貨ペアもBTC建て・ETH建て・BNB建ての3種類が用意されていますので、お好きな通貨ペアで購入するといいでしょう。
Bittrex(ビットレックス)
2つめにおすすめするのがBittrexです。
Bittrexはバイナンスが有名になる前だと世界1位の取引量を誇る取引所であり、現在も主要な取引所として投資家に使われ続けています。
これまでハッキング被害にあったことがなく非常に安定した取引所ではあるのですが、その代わりに取引手数料がやや高く0.25%が取引手数料として徴収されます。
安全性を重視するのであればBittrexはとても便利ですが、取引手数料を重視するのであれば先述したBinanceかBittrexよりも取引手数料が安いCoineal(このあと紹介)を利用するといいでしょう。
Coineal(コインネル)
先ほど少し紹介ししたcoinealもGolemを取り扱っています。
取引ボリュームがそれなりに高いほか、取引マイニングに対応していますので、Golemを取引するついでに取引マイニングの配当も受け取るということが可能です。
取引マイニングの配当を受け取るにはcoinealの独自トークンの購入が必要などいくつか条件がありますが、取引マイニングによる配当もついでに受け取りたい場合はこちらを利用してみてもいいでしょう。
Golemを取り扱っている取引所でも日本人を締め出している場合があるので注意
Golemを取り扱っている取引所は、ここで紹介した三つの取引所以外にも多々あります。
しかしその中には金融庁による圧力などで日本人による取引を規制している取引所も多く、そのことに注意しないと利用しようと思っていた取引法は実は取引できなかったということになりかねません。
Golemを取り扱っていて、日本人が取引できない主な取引所は主に以下のようなところがあります。
このような取引所は、有名であっても日本人は利用することができないので注意してください。
Golem(ゴーレム)の今後の将来性
Golemは誰でも簡単にスーパーコンピューターレベルの処理性能を使うことができるようにするという壮大なプロジェクトですが、それゆえに開発に時間がかかっていて、将来それが本当に完成するのかも疑問が残っています。
そのため、成功する見込みがないと思うのであればGolemに投資するべきではないですし少しでも可能性があると感じるのであれば投資してみる価値はあるということです。
現在はGolemに目立った動きはなく、他の仮想通貨の影に埋もれているため、万が一何か大きな発表があったとすると一気に注目されて価格が高騰する可能性があります。
そのようにさまざまな価格変動のことを予測してGolemを売買してみると良いでしょう。