
仮想通貨を取引する際には、様々な手数料が発生します。
手数料は仮想通貨への投資をする上で埋没コストという事になりますので、投資の際にはきちんとおさえておく必要があります。
今回は仮想通貨の手数料について、国内の仮想通貨取引所の手数料を比較していきながら解説していきます。
仮想通貨取引で手数料がかかるタイミング
仮想通貨を取引する際には、様々なタイミングで手数料が発生します。
仮想通貨取引で手数料がかかるタイミングについて紹介していきます。
取引手数料とは
仮想通貨の取引手数料とは、仮想通貨の取引を行う際に発生する手数料の事を指しています。
基本的に、国内の仮想通貨取引所では取引手数料が無料という場合も多く見られます。
反対に、海外の仮想通貨取引所の場合は取引手数料が発生する事が一般的です。
取引手数料は、取引金額に応じて何パーセントという形で表されます。
仮想通貨取引所で発生する取引手数料の相場としては、0.2パーセントから0.3パーセント程度となります。
取引手数料が発生する各仮想通貨取引所では、独自トークンによる割引や取引量に応じて安くなる仕組み等を構築しているような所もあります。
入出金手数料とは
仮想通貨を保有していない人が仮想通貨取引所で仮想通貨の取引をしたい場合、まず法定通貨の入金をしなければなりません。
入金の際には入金手数料が発生する事もあります。
また、法定通貨で取引所から銀行等に出金をする場合は、出金手数料が発生します。
入金手数料と出金手数料のそれぞれの特徴について解説していきます。
入金手数料とは
入金手数料とは、法定通貨を入金する際に発生する手数料の事を指します。
入金手数料に関しては、無料となるケースが多くなります。
ただし、最低入金額が定められていたり、クイック入金等のサービスを利用する際に手数料が発生するような事もあります。
出金手数料とは
出金手数料とは、法定通貨を出金する際に発生する手数料の事を指します。
出金手数料が無料の仮想通貨取引所もあれば、有料の仮想通貨取引所もあります。
国内の仮想通貨取引所で出金手数料が発生する場合は一律の料金が定められており、300円から700円程度が相場となります。
また、海外の仮想通貨取引所から法定通貨の出金を行う際には、海外送金となりますので高額の出金手数料が発生する事もあります。
そのため、海外の仮想通貨取引所を利用している人は、仮想通貨を用いた送金を利用する事が一般的です。
送金手数料とは
送金手数料とは、仮想通貨を保有している取引所やウォレットから仮想通貨を他の取引所やウォレットに送金する際に発生する手数料の事を指します。
送金手数料は送金する仮想通貨によって一律に定められており、送金する仮想通貨の金額に応じて何パーセントという形で発生する事が一般的となっています。
また、仮想通貨取引所によっては、最低手数料が定められていることもありますので、注意が必要です。
海外の仮想通貨取引所では法定通貨の入出金に対応しておらず、仮想通貨の送金による入出金が一般的となるケースが多くなります。
レバレッジ手数料とは
レバレッジ手数料とは、仮想通貨のレバレッジ取引を行う際に発生する手数料の事を指しています。
レバレッジ手数料は仮想通貨のレバレッジ取引を行っている際に、保有している建玉の金額に応じて毎日何パーセントという形で発生します。
仮想通貨のレバレッジ取引を行う際には、仮想通貨を市場から借りて取引を行う事になります。
その仮想通貨を借りる際に発生する金利手数料として、レバレッジ手数料が発生します。
レバレッジ手数料は、各仮想通貨取引所によって変わってきますので注意しておきましょう。
スプレッドとは
スプレッドとは、仮想通貨を取引する際に発生する売値と買値の間の価格差の事を指しています。
このスプレッドは厳密にいうと手数料という訳ではありませんが、仮想通貨の取引を行う際に発生するコストですので、実質的に手数料であるということができます。
仮想通貨のスプレッドは、流動性が高い仮想通貨や取引所では狭くなっていくという傾向があります。
ビットコインやイーサリアムのようなメジャーな仮想通貨ではスプレッドが狭くなるのに対し、マイナーなアルトコインでは流動性が低くスプレッドが広がってしまうというケースが多くなります。
また、各仮想通貨取引所の取引量によってもスプレッドの広さが変わってきます。
仮想通貨の取引を行う際に、このスプレッドの狭さという面を重視する場合は、流動性が高い海外の仮想通貨取引所がおすすめです。
国内取引所の手数料一覧表
国内の仮想通貨取引所の手数料の一覧表を掲載していますので参考にしてみてください。
取引所名 | 入金手数料 | 出金手数料 | 取引手数料 | 送金手数料 | レバレッジ手数料 |
GMOコイン | 無料 | 無料 | -0.01%~0.05% | 無料 | 0.04% |
BITPoint | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 0.035% |
bitbank | 無料 | 540円/756円 | -0.01%~0.15% | 各仮想通貨によって規定 | 無料 |
DMM Bitcoin | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 0.04% |
Liquid by Quoine | 無料 | 500円 | 無料 | 無料 | 0.1% |
Coincheck | 無料 | 400円 | 無料 | 各仮想通貨によって規定 | 0.04%~0.05% |
TAOTAO | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
DeCurret | 無料 | 270円 | 無料 | 各仮想通貨によって規定 | |
zaif | 振込手数料実費 | 350円/756円 | 0%~0.3% | 各仮想通貨によって規定 | 0.039% |
Fisco | 振込手数料実費 | 350円/756円 | 0%~0.3% | 各仮想通貨によって規定 | |
bitflyer | 無料 | 216円~756円 | 0.01%~0.15% | 各仮想通貨によって規定 | 0.04% |
BITBOX | 無料 | 400円/750円 | 0.05%~0.10% | 各仮想通貨によって規定 | 0.1% |
SBIVC | 無料 | 51円~258円 | 無料 | 無料 | |
Xtheta | 無料 | 756円 | 5% | 各仮想通貨によって規定 |
手数料がお得な仮想通貨取引所ランキング
国内の仮想通貨取引所の中で、手数料がお得な仮想通貨取引所をランキング形式で紹介していきます。
第1位 BITPoint

出典:Bitpoint
第1位はBITPointです。
BITPointでは、法定通貨の入出金手数料と取引手数料、仮想通貨の送金手数料がすべて無料となっています。
レバレッジ取引にも対応しており、レバレッジ手数料は最低水準の0.035%です。
手数料の面ではBITPointが、最もお得な仮想通貨取引所であるという事ができるでしょう。
BITPointでは、BITPoint Payという新しい仮想通貨の決済サービスを提供しており、加盟している店舗等で使用する事ができます。
BITPointを利用する事で日常的に仮想通貨の利用シーンが増える事になるでしょう。
またBITPointは、取引ツールとして世界中の投資家が愛用している投資システムであるMT4が利用できる事でも知られています。
MT4ではEAを用いた自動売買の設定を行う事も可能で、中上級者にも人気がある仮想通貨取引所となります。
第2位 GMOコイン
第2位はGMOコインです。
GMOコインでは、法定通貨の入出金手数料と仮想通貨の送金手数料が無料です。
また、取引手数料に関しては-0.01%から0.05%となっています。
GMOコインの取引手数料に関しては、Maker手数料とTaker手数料に分かれています。
Maker手数料は自分の買いたい価格で注文をする指値注文の事を指し、Taker手数料はその場ですぐに約定する成行注文の事を指しています。
Maker手数料は市場に流動性を与えるため、一般的にMaker手数料の方がTaker手数料よりも安くなります。
GMOコインでは、このMaker手数料がマイナスとなっています。
Maker注文が約定するたびに手数料がもらえるという仕組みです。
Maker注文を出す投資家は取引所に流動性をもたらすため、取引所にとってもメリットがある存在になります。
そのため、マイナスの手数料を実現させることができるのです。
GMOコインはレバレッジ取引にも対応しており、レバレッジ手数料は0.04%となっています。
第3位 DMM Bitcoin

出典:DMM Bitcoin
第3位はDMM Bitcoinです。
DMM Bitcoinは、法定通貨の入出金手数料と取引手数料、仮想通貨の送金手数料がすべて無料となっています。
また、レバレッジ取引にも対応しており、レバレッジ手数料は0.04%です。
手数料の面でも、かなり優れた仮想通貨取引所であるという事ができるでしょう。
セキュリティーレベルも高く、安心して取引をする事ができます。
DMM Bitcoinでは14種類の仮想通貨ペアでレバレッジ取引を行う事ができます。
積極的に多様な仮想通貨でレバレッジ取引を行っていきたいという人におすすめの仮想通貨取引所となります。
第4位 TAOTAO
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出典:TAOTAO
第4位はTAOTAOです。
TAOTAOは、法定通貨の入出金手数料と取引手数料、仮想通貨の送金手数料がすべて無料となっています。
TAOTAOは執筆現在(2019年5月)、サービスリリース前の段階となっていますので、サービスの詳細に関して不明な点も多くなっています。
ただし、大手企業であるヤフーが出資しているため、サービスの質はかなり期待できるものであるという事ができるでしょう。
使いやすさと分かりやすさに力を入れており、ユーザビリティの高いシステムを提供していく事を目指しています。
今後注目される仮想通貨取引所の一つとなっていくでしょう。
第5位 SBIVC

出典:SBIVC
第5位はSBIVCです。
SBIVCは、法定通貨の入金手数料と取引手数料、仮想通貨の送金手数料が無料となっています。
出金手数料に関しては、提携銀行である住信SBIネット銀行の口座に出金する場合は一律税込51円となっています。
他の銀行に出金する場合は3万円未満の場合で税込165円、3万円以上で税込258円です。
残念ながら出金手数料が発生してしまいますが他の仮想通貨取引所と比べると、かなりの格安に設定されています。
またSBIVCでは、現在レバレッジ取引のサービスは提供していませんので注意しておきましょう。
SBIVCは、大手金融機関であるSBIグループによって運営されています。
SBIVCでは、仮想通貨販売所の欠点であったスプレッドの広さを大幅に改善させるという事に成功しました。
仮想通貨販売所では、仮想通貨取引所に比べてスプレッドが広くなってしまいますが、今後SBIVCによってその常識が覆されるかもしれません。
まとめ
仮想通貨を取引する際には、様々なタイミングで手数料が発生する事になります。
手数料は、各仮想通貨取引所が自由に設定する事ができますので注意が必要です。
各仮想通貨取引所が提供しているサービス等も含めて総合的に比較していきながら自分に合った仮想通貨取引所で取引を始めていきましょう。