
仮想通貨Grin(グリン)の名前はハリーポッターに由来していますが、驚くべきことはその機能でしょう。
秘匿性の高いGrinは、仮想通貨が低迷している2019年に公開されたにもかかわらず、価格が高騰し時価総額ランキングでは一時期100位前後にまで上がりました。
ではなぜGrinがそこまで注目されるのか、特徴や欠点などわかりやすく解説しますから、ぜひ購入する際には参考にして下さいね。
仮想通貨Grin(グリン)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Grin(グリン) |
トークン名 | GRIN |
最小単位 | × |
公開月 | 2019年1月15日 |
開発国 | - |
発行上限 | - |
発行枚数 | 4,187,100 GRIN |
アルゴリズム | MimbleWimble |
公式HP | grin-tech.org |
ホワイトペーパー | GRINのホワイトペーパー |
@grinMW | |
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TelegramID | Grin Hub |
YouTube | - |
仮想通貨Grin(グリン)とは/開発された目的
Grin(グリン)はMimblewimbleと呼ばれるプロトコルを実装した秘匿性(ひとくせい)の高い仮想通貨の1つとして開発されました。
Mimblewimbleとは独自のプロトコルで、暗号化によって過去の取引データの大部分を削除する事を可能としています。
そのためプライバシー情報の管理という面やデータ容量サイズの縮小化という点で効率的なブロックチェーン管理を構築する事ができる手法となるのです。
同時に、グリンのシステムがデータサイズによって倒れない事も保証されています。
MimbleWimbleは、何十年もの期間をかけて試行やテストを重ねてきた楕円曲線暗号を基にしており、実績のある強力な暗号化技術となります。
実はこのMimblewimbleは、ファンタジー作品として有名なハリーポッターシリーズに出てくる魔法の呪文が由来となっています。
この呪文は相手に魔法を唱えられないようにするという効果がありました。
相手から自分のプライバシー情報を守るという願いが込められているという事ができるでしょう。
ちなみにグリンという名前も、ハリーポッターシリーズに出てくるグリンゴッツ銀行が由来となっています。
グリンは、国籍や文化、スキルやアクセス権に関係なく、すべての人が使用できるような仮想通貨の開発に取り組んでいます。
グリンのガバナンスは、コミュニティが主導するモデルを取り入れており、特定の人物や団体に開発方針等のコントロールができないように設計されています。
これは、グリンの開発を進める上で発生する特定のリスクを低減する事にも繋がっています。グリンは供給量が一定で安定しているため、インフレ率のコンロトールも可能としており、最終的にはインフレ率0パーセントを目指しています。
また、ブロックチェーンシステム設計の簡素化も行っており、長期的に見てシステム監査や保守を容易にする事も可能としています。
グリンのマイニングシステムはASIC耐性を持ち、特定用途のための集積回路による計算を制限しています。
そのため、広く一般のCPU等からのマイニングシステムへの参入障壁をなくしており、マイニングの非中央集権化を実現させています。
グリンの開発については、すべてボランティアによって行われており、開発者は寄付されたお金をもらっています。
グリンは、今後何十年もの間開発が進められ、機能の改善が進んでいく事が想定されています。
ただし、十分な開発に少し時間がかかってしまうという面も出てきますので注意が必要です。
仮想通貨Grin(グリン)の特徴
グリンは独自のプロトコルであるMimblewimbleを実装させた秘匿性の高い仮想通貨の実現を目的に開発されましたが、どのようなメリットや特徴があるのでしょうか。
グリンの特徴やメリットについて紹介していきます。
高い秘匿性(ひとくせい)でプライバシー情報をしっかりと護る
グリンに搭載されているMimblewimbleでは、高い秘匿性を実現しています。
仮想通貨の取引では、ブロックチェーン上に取引状況が残りますので、個人が特定されてしまうような事もあります。
グリンのような秘匿性の高いプライバシー通貨は、こうした問題を解決するために活用されています。
グリンでは、全ての取引がデフォルトで匿名化されています。
つまり、送金の際にプライバシーをオンにするかオフにするかという選択肢がありません。
これは本来不要なもので、プライバシーを護る仮想通貨ではデフォルトでないと意味が無いという事もできるでしょう。
グリンでは、トランザクションそのものがプライバシー設定となっており、アドレスや取引量の情報がまったく含まれていないという事が大きな特徴となります。
グリンのトランザクションは簡単に集約できるため、グリンによって新しく作成されたトランザクションがどこから来たのかという事を隠すことが容易となります。
グリンのメインのプロトコルであるMimbleWimbleは、長い期間をかけて攻撃耐性の試験やテストを重ねてきた楕円曲線暗号を基にしており、実績のある強力な暗号化技術となります。
楕円曲線暗号は秘密鍵から公開鍵を生成するアルゴリズムで、離散対数問題の困難性を基に安全性を確保する数学的に高度な暗号理論です。
高い安全性を実現しつつ、処理スピードが速いというメリットがあります。
また、グリンにおける楕円曲線暗号は、取引内のゼロサムの検証と秘密鍵の所有に基づいてトランザクションを構造化する働きがあります。
さらに、グリンではblinding factorと呼ばれる盲検化させる方法も用いて、通貨取引の匿名性をより強固なものとしています。
高いスケーラビリティーを実現
グリンは、高いスケーラビリティーを実現しています。
スケーラビリティーとは、システムやネットワークの拡張性や柔軟性の事を指します。
スケーラビリティーが高い仮想通貨は、様々なネットワークやシステム上で動作し、柔軟な運用を可能としています。
グリンでは、不要な取引情報が自動的に削除される仕組みとなっていますので、ブロックチェーンの中のブロックサイズが非常にコンパクトなものになります。
この手法は、カットスルーという方法を使用しています。
グリンは同じ秘匿性通貨でもあるモネロと比較しても、そのブロックサイズは15分の1となります。
グリンのようにブロックチェーンサイズが小さい場合は、様々なノードがネットワークに参加しやすくなるため、さらなる分散化や、高いスケーラビリティを獲得できるようになってきます。
また、トランザクションの秒あたりの処理能力も向上させることができるようになります。
グリンで特徴的な点は、新しい技術を付帯させる事で秘匿化を強化する訳ではなく、不要な情報を削除することで秘匿化する事により、大幅にブロックチェーンの中のブロックサイズを縮小させて、高いスケーラビリティーを実現させるという革新的なプロトコルを実装しているという点です。
グリンは、ノード数を最大限に活用し、トランザクション数を最小限にスケールさせることによって、他のブロックチェーンに比べて効果的なスペースの節約を可能としています。
仮想通貨Grin(グリン)の欠点・問題点
グリンに欠点や問題点はあるでしょうか。
グリンを投資対象として考えた時に出てくる欠点や問題点について挙げておきます。
取り扱っている仮想通貨取引所が少ない
グリンは2019年1月15日にリリースされた非常に新しい仮想通貨ですので、取り扱っている仮想通貨取引所も非常に少なくなってしまいます。
もちろん、国内の仮想通貨取引業者では取引をする事はできません。
取引をするためには、グリンを取り扱っている海外の仮想通貨取引所のアカウントを開設する必要が出てきます。
開発に時間を要する可能性も
グリンはボランティアによって開発されており、主な開発資金は寄付に頼っています。
そのため、開発状況が遅れてしまう恐れがあります。
開発が遅れてしまうと、そのほかの仮想通貨に対して優位性を保つことができなくなるため、価値の向上が難しくなるという可能性も出てきてしまいます。
実は仮想通貨Grin(グリン)こんな企業と提携しています!
グリンは、2019年1月15日にリリースされた仮想通貨ですので、まだ本格的な企業との提携は始まっていません。
グリンの開発者は世界中に分散しており、オープンな環境で開発が進んでいます。
主な資金源として寄付に頼っていますが、今後大口のスポンサーとして企業が参加する可能性も出てくるでしょう。
仮想通貨Grin(グリン)の評判・口コミ
ツイッターで見つけたグリンの話題や評判について紹介していきます。
サトシ・ナカモトの再来か? 真の匿名性実現を謳う「グリン」に沸く暗号通貨界 https://t.co/QUJoTAokHj #暗号通貨 #仮想通貨 #ブロックチェーン #ビットコイン #最新
— 暗号通貨ニュース速報 (@VcoinNews) 2019年2月6日
仮想通貨GRINってご存知ですか?
一時期暴騰した草コインですね!
分かり易く、概要、入手方法、将来性などをまとめました!https://t.co/qZ0WVVLA1Y#仮想通貨 #グリン #GRIN #マイニング— 仮想通貨クラウド (@CryptoCloud666) 2019年2月15日
グリンは、新しい仮想通貨ですのでツイート数は少ないですが、いくつかの仮想通貨メディアでは既に話題になっているようです。
急騰したという事もあり、今後さらに注目される可能性があります。
仮想通貨Grin(グリン)が購入できるおすすめの取引所3選
グリンは残念ながら、まだ国内の仮想通貨取引業者で取引する事はできません。
グリンを購入したい場合は、海外の仮想通貨取引所で取引する事になります。
現在、グリンが購入できるおすすめの海外の仮想通貨取引所を紹介していきます。
Hotbit(ホットビット)
Hotbitは、2017年に開設されたイギリスにある海外仮想通貨取引業者です。
取り扱っている仮想通貨の種類は120種類以上にも上り、他の取引所ではあまり取り扱っていない珍しいマイナーコインやICO直後のコインの取り扱いが多いという事で知られています。
また、エアドロップのイベントも頻繁に開催しており、注目すべき海外仮想通貨取引所の一つです。
BitForex(ビットフォレックス)
BitForexはシンガポールに拠点があり、世界の仮想通貨取引所ランキングでも上位に位置している人気が高い仮想通貨取引所です。
メリルリンチやマッキンゼー、マイクロソフト等の有名企業出身者によって設立されました。
独自のBFトークンの発行を行っており、BFトークンでは取引所から得られる利益を使ってトークンを償却する事で利益還元を行っています。
今後は法定通貨を用いた取引も予定しており、利用者のさらなる拡大が予想されます。
Bibox(ビーボックス)
Biboxは、2017年11月に開設されたエストニアに本拠地がある仮想通貨取引所です。
Biboxの創業者はOkcoinやHuobiの創設に携わった人物で、開発力に定評があります。
BIXという独自のトークンも発行しており、保有者には手数料の割引や利益の配当等を行っています。
また、BiboxではAIの活用も行っており、AIによるセキュリティシステムの監視や上場する仮想通貨の選別を行っています。
仮想通貨Grin(グリン)の今後の将来性
グリンはMimblewimbleと呼ばれる独自のプロトコルを実装した秘匿性の高い通貨として開発され、プライバシー情報の管理の徹底やデータ容量サイズを縮小する事により効率的なブロックチェーン管理を実現させる事ができる仮想通貨です。
グリンは現在、オープンな環境で有志による開発が進められており、今後は企業等が参加する事でより大きなプロジェクトとなっていく可能性もあるでしょう。