
イーサレンドは誰でも融資を受けられることを重点に置いた金融プラットフォームです。
銀行口座を持たないような層でも融資を受けられるようにし、銀行などの第3機関を通さずに取引が行えるのが特徴です。
ブロックチェーン技術を駆使していることから安全性も高く、特に海外を中心に注目を浴びています。
イーサレンドの特徴、デメリット、取り扱っている仮想通貨取引所、対応してるウォレット、将来性までまとめて紹介します。
イーサレンド(ETHLend/LEND)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | ETHLend(イーサレンド) |
トークン名 | LEND |
公開月 | 2017年11月 |
開発者 | CEO:Stani Kulechov |
発行上限 | 1,299,999,942 LEND |
発行枚数 | 1,115,389,877 LEND |
アルゴリズム | イーサリアムに基づく |
公式HP | ethlend.io |
ホワイトペーパー | ETHLend/Documentation |
@aaveaave | |
@AaveCom | |
r/ETHLend | |
TelegramID | ETHLend Community |
YouTube | Aave |
イーサレンド(ETHLend/LEND)とは
イーサレンドはブロックチェーン技術を活用した金融プラットフォームです。
イーサレンドでは銀行などの金融機関を経由せず、貸し手借り手の個人間同士でやり取りができます。
日本ではほとんどの場合、個人が銀行の口座を持っていますね。
銀行の支店やATMも身近にあるので、口座からお金を降ろすのは容易です。
しかし、発展途上国ではそうもいかず、日本と同じように、身近に銀行支店やATMがある訳ではありません。
それどころか、銀行口座を持てないような人がいる程です。
そこでイーサレンドでは、場所や口座有無を問わずに誰でも融資を受けられるような仕組みを提案しました。
世界では約17億人の成人が銀行口座を持っていない状況であり、イーサレンドの需要は非常に高いです。
また、融資を受ける際は通常は銀行口座の開設から高い手数料を支払う必要があります。
更に国や経済状況によって金利が変わることもあります。
イーサレンドではこのような手数料や金利の問題についても解決することを目的に立ち上がった金融プラットフォームです。
イーサレンド(ETHLend/LEND)の特徴

出典:ethlend.io
2種類のトークンが存在する
イーサレンドでは2種類のトークンがあります。
それぞれどのような役割なのか解説します。
LENDトークン
LENDはイーサレンドのプラットフォーム上で利用する通貨です。
主にお金の貸し借りに使われます。
LENDを担保として利用とすると、以下の特典があります。
- 手数料25%割引
- 返済が遅延したときのペナルティ軽減(5%→2.5%)
- 借入可能額増加(65%→75%)
クレジット(CRE)トークン
CREトークンは、借り手がローン返済が完了した際に発行されるトークンです。
担保貸付0.1CRE/1ETH、無担保貸付1CRE/1ETHで発行されます。
もし、返済不可となった場合は没収されるので、CREトークンの保有量が信頼度に繋がります。
また、CREトークンは担保としても利用可能です。
仲介者不要!個人間同士で貸し借りがスピーディーに実現
イーサレンドではイーサリアムのアドレスさえ持っていれば、誰でも融資を受けることができます。
そのため、銀行口座を保持していない人でも利用可能です。
銀行のような厳しい審査がなくても、お互いに合意が取れれば容易に取引できる点が強みです。
まず、イーサレンドでの取引の流れを解説します。
イーサレンドでの取引の流れ
イーサレンドでは、まず借り手が金額と返済までの機関と希望金利を設定します。
貸し手は借り手の条件を確認し、条件に合う人と契約をします。
契約が合意されると、融資が実行されます。
このとき、借り手はLENDトークンを担保に設定した場合は、一時的にトークンを送金します。
もし、返済できないなどの事態が発生したら、担保にしていたLENDトークンは貸し手にそのまま送られます。
契約は個人同士で合意を取れればいいので、厳しい審査の類は特にありません。
しかし、厳しい審査を通していないということは、返済能力が低い方もいるということになります。
安心してお金を貸し出せないと不安になるかもしれませんが、その問題を解決させる仕組みがイーサレンドでは導入されています。
それはLENDトークンを担保とする仕組みです。
LENDトークンを担保とする仕組み
融資を受ける方がLENDを担保に設定すれば、もし決められた期日内に返却されなくても、担保として設定していたLENDトークンが貸主にそのまま支払われます。
この仕組みを活用すれば、金額が返ってこないデメリットもなくなるので安心して取引ができます。
また、銀行などの第3機関を経由しないので取引がスピーディーかつ時間や場所にとらわれることなく処理ができます。
イーサレンドはブロックチェーンを活用しているので、データ改ざん等もリスクもありません。
トランザクションは全て公開されるので、透明性も担保されます。
金利はどのように決められるのか?
通常、ローンの金利は中央銀行(日本銀行)や政府の方針を強く受けます。
しかし、イーサレンドではユーザの利用状況により変動するような仕組みとなっています。
これはプラットフォームで意図的に金利を設定することができません。
政治や政策に左右されるべきではなく、利用ユーザが決めるべきだという考え方に基づいています。
既にプロダクトがリリースされている

出典:pay.aave.com
イーサレンドは既にプロダクトがリリース済みであり、実際に融資が行われています。
通常はICOが行われてからリリースに向けて活動することが多いですが、
既にリリースがされていることはそれだけ実績があることに繋がり、大いに期待できます。
エアドロップによる配布がされた
2018年頃1月ではありますが、LENDはエアドロップで配布がされました。
このエアドロップによりLENDの知名度はますます広まっています。
イーサレンド(ETHLend/LEND)の欠点
対応通貨が少ないことによる弊害
イーサレンドでは、お金を借りる際はETH(イーサリアム)で受け取ります。
ETHの決済に対応しているお店は少ないので、融資を受けたお金を使うには法定通貨に変える必要があります。
しかし、法定通貨に変えるには銀行などの金融機関を通して法定通貨に変えなければなりません。
結局銀行口座を持たない人は、法定通貨に変えることができません。
そのため、現状では結局銀行口座が必要であることが大きな問題点として残ります。
現在はビットコインやアルトコインに対応と幅を増やしているので、今後のアップデートで改善される見込みはあります。
レンティング系プロジェクトは競合が多い
イーサレンドを始めとした融資系のプロジェクトは競合が多いです。
似たようなコンセプトとしては、SALTやElixirがあります。
いかに差別化していくか、今後どのように開発を進めていくかが非常に重要です。
イーサレンド(ETHLend/LEND)の評判・口コミ
イーサレンドは日本人からの注目度は低く、海外からは非常に注目度が高いです。
特に発展途上国にとっては誰でも融資を受けれる点は評価点が高いです。
銀行口座を持っている比率が高い日本にとっても、個人間同士で取引できる点は大きなメリットとは考えられます。
ETHLend(イーサレンド)はイイねやリツイートの数を見ると海外の方が遥かに注目度が高く日本人はあまり注目していないように感じます。もっと注目を集めても良いと思える仮想通貨ですけどね。 https://t.co/Fv7Me9bKax
— ミチ (@kasoutsuka1985) 2018年4月1日
素早く安全に融資を受けれる点を評価している意見がTwitterでは見受けられました。
銀行などを経由せずに個人間同士で取引が成り立ち、さらに時間に縛られる素早く取引ができる点は評価ポイントです。
#仮想通貨 でお金借るなんてどうだろう? #スマートコントラクト 機能を使えば安く、早く、安全に融資を受けられるのでは?
そういう仮想通貨を作ればお金持ちに…既にあったよ!それが #ETHLend #イーサレンド #LENDhttps://t.co/kjVHcS64Cs— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2018年1月10日
イーサリアムのスマートコントラクトは金融系のプラットフォームと相性が良いと評価する意見もあります。
スマートコントラクトを活用することにより、取引の自動承認化などを図れる点は素早い取引を生かすことに役立っています。
Twitterの評価を見る限り、全体的にイーサレンドに対する評価は期待の声が高いです。
うーん、実に興味深い。
やっぱりイーサリアムは新型金融システムと相性がいいんだね。
ETHLendは確か金融ローンのプロトコル。
Kyberネットワークを中心にASEANの金融システム構築を目指していると読めました。 https://t.co/oQeb1Vwwk0— かんちゃん (@postpettaro) 2018年12月6日
イーサレンド(ETHLend/LEND)が購入できるおすすめの取引所
バイナンス(Binance)
バイナンスは登録者数、取引高共に世界トップクラスを誇る仮想通貨取引所です。
現在はマルタ島を拠点としています。
豊富な種類の通貨を取り扱い、取引手数料が0.1%と非常に安いです。
また、バイナンスで取り扱われるコインは将来有望なコインが多く取り扱われています。
日本人人気は高いですが、現在は日本語に対応しておりません。
Google翻訳は対応しているので代用しましょう。
ビボックス(Bibox)
ビボックスは中国の仮想通貨取引所です。
OKCoinの共同設立者とHuoBiの創業時のメンバーが運営メンバーに入っています。
独自のトークンを持っていたり、手数料は0.1%とバイナンスと似た特徴を持っています。
また、ビボックスでしか取り扱っていない仮想通貨もあります。
しかし、サーバー面とセキュリティ面が弱く、一部では不安の声もあります。
オーケーイーエックス(OKEx)
OKExは中国三大仮想通貨取引所の一つです。
ほかにはバイナンス、フォビがあがります。
日本語に対応しておりませんが、日本人でも口座開設はできます。
セキュリティに定評があり、二段再承認から本人確認の出金制限まで取り揃えています。
イーサレンド(ETHLend/LEND)が保存できるウォレット
Eidoo(エイドゥ)
エイドゥはイーサリアムを始めとして複数の仮想通貨を保管できるウォレットアプリです。
android、iOS共に対応しています。
エイドゥを持っていると、LENDのエアドロップを受け取ることができますのでイーサレンドと非常に相性が良いです。
TREZOR(トレザー)
トレザーは仮想通貨をオフラインで保管することができるハードウェアタイプのウォレットです。
オフライン上で秘密鍵を管理しており、ハッキング被害に逢うリスクを限りなく減らせるので、非常に安全性が高い特徴があります。
多くの仮想通貨を保持していて、しっかりとした保管所が欲しい場合に活躍します。
また、日本語マニュアルも充実しているので初心者にもオススメです。
イーサレンド(ETHLend/LEND)の今後の将来性
イーサレンドを始めとしたレンティング系のプロジェクトは、今後仮想通貨のネットワークが普及するにつれて需要が高まることが予想されます。
また、イーサレンドは取り扱い可能な通貨を増やしていくので、今後のアップデートで対象となる仮想通貨が広まればますます需要が高まります。
既にプラットフォームが稼働しているのも評価点ではありますが、現状では口座がないと法定通貨に変えることができない問題点もあります。
今後、問題点が改善されていけばますます需要が高まるので、十分に期待できる仮想通貨プロジェクトです。