
仮想通貨は様々な目的や組織によって開発され、世に出ています。
星の数と言う形容詞が合うくらいにたくさんの仮想通貨が存在しているのです。
そんな仮想通貨の世界にメッセンジャーアプリの世界から参入してきた仮想通貨があります。
それが今回紹介するGramトークンです。
このGramトークンとは何なのか、またその特徴やIEOが行われた時点での価格、Twitter上の評判などを紹介していき、その将来性にも触れていきます。
これらの情報を知れば、きっとGramトークンについて、より理解が深まるのではないでしょうか。
Gram(グラム)トークンのwiki的基本情報

出典:Gram
仮想通貨名 | Gram(グラム) |
トークン名 | Gram |
公開月 | 2017年 |
発行上限 | 50億枚 |
発行枚数 | - |
公式HP | https://ico-telegram.org/index.html |
Liquid詳細 | Liquidが発表した公式詳細 |
ホワイトペーパー | https://test.ton.org/ton.pdf |
@telegram | |
@telegrampage | |
- | |
TelegramID | - |
YouTube | - |
Gram(グラム)トークンとは
Gramトークンとはメッセンジャーアプリのテレグラムの分散型ネットワークプロジェクト「テレグラム・オープン・ネットワーク(TON)」で利用される独自トークンです。
身近な例で例えると日本で良く利用されているLINEが仮想通貨を発行し、LINE内で使える仮想通貨(トークン)として利用しようとしているようなものです(LINE自体は仮想通貨を発行していません)。
このGramトークンについてお話する前に運営元のテレグラム(Telegram)についてお話していきます。
テレグラムとは先ほどもお話しした通りLINEのようなメッセンジャーアプリのことです。
このアプリの開発組織(Telegram Messenger LLP)は2013年にロシア最大のSNSであるVKの創業者が設立されて、すでに2億6000万ユーザーを越えており、その数は年々増加しています。
ユーザー数だけで見ればメッセンジャーアプリとしては世界最大規模のクラスです。
このアプリはセキュリティレベルの高さと速度で高い水準のメッセンジャーアプリとなっており、それがこのテレグラムを普及させる原動力になったとも言えます。
また、その品質の高さは機密性を確保できることから仮想通貨のプロジェクトにも利用されており、仮想通貨関連との親和性が高いアプリであり、企業であることがうかがえるのです。
そして、日本でもこのGramトークンは注目が集まっており、ホリエモンこと堀江貴文氏もこのトークンへの言及を行っています。
堀江氏( @takapon_jp ):「Telegram(テレグラム)がICOをして5,000億円を調達してプロモーションしてコインを配り始めたら、WhatsAPPを使う人が減るかもね。」 / 【加藤順彦×丸幸弘×堀江貴文】ホリエモン万博怒涛の講演会編vol.4〜居酒屋ホリエモンチャンネル〜 https://t.co/UePIxvIulY
— ICO POST(クリプト研究所) (@ico_post) 2018年2月19日
いずれにしても運営元が実績のある企業で、近年Facebook仮想通貨を立ち上げることに話題が集まっていますが、それに匹敵するくらいの事案と言っても過言ではないというのが、このGramトークンなのです。
Gram(グラム)トークンの特徴

出典:Gram
Gramトークンの主な特徴は以下の5つです。
- Telegram Open Network(TON)
- ICO史上最大の資金調達と言う実績
- 使用用途
- 運営元の規模
- なかなか一般向けのICOが行われない
Telegram Open Network(TON)
まず、テレグラムオープンネットワーク(Telegram Open Network/TON)とは、2億6000万人が使うメッセンジャーアプリと、ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨機能を組み合わせたプロジェクトです。
アプリで培った技術が生かされているのも長所と言え、メッセンジャーアプリ同様使いやすいウォレットや、大規模トランザクションを処理する高速処理も得意としています。
2019年10月31日までにメインネットのリリースが予定されているものです。
ICO史上最大の資金調達と言う実績
仮想通貨の発行元が十分な実績を持った企業であるため、従来のアルトコインのよく分からない運営元に比べて信用があり、冒頭でもお話しした通りすでに8億5,000万ドルを調達しているという実績を持っています。
これは他の仮想通貨にはなかなかない特徴と言えるのではないでしょうか。
使用用途
使用用途も多彩であることも特徴に挙げられます。
アプリ内の決済だけでなく、地域ごとの検閲を迂回する支払いにも利用されたり、Gramトークンの仕様を変更するための議決権の目安にもなります。
これはかなりユニークな用途と言え、他の仮想通貨でも用いられていますが、決済機能がないなど不十分な用途のものが多く、こういった広い使用用途もGramトークンの特徴です。
運営元の規模
資金調達に関連して運営元の規模も注目です。
多くのアルトコインは大義名分はあるものの、運営元の住所がアパートの一角であったり、聞いたことのない企業であったり、そもそも実態が不明という組織も多いのです。
しかし、Gramトークンの運営元は十分な実績を持ったメッセンジャーアプリの開発組織であり、この規模の組織が仮想通貨を発行するのはかなり珍しいことと言えます。
なかなか一般向けのICOが行われない
一般向けのICOが行われにくいのも特徴です。
注目される仮想通貨だけに多くの方が購入を希望しているのですが、現状として企業や一部の富裕層向けの大口のICOしか行われていない点やクローズな雰囲気も様々な意味で特徴と言えます。
十分な資金は集まっているので、敢えて行わないという憶測もあれば、SEC(米証券取引委員会)がスタートさせた「公衆から資金を調達するICOに関する調査」を避ける意味合いもあるようです。
注目が大きい分、アメリカ当局も看過できないということではないかと言えます。
その代わりとして取引所が代理となってIEOを実施するという運びとなりました。
GramトークンのIEO価格はいくら?

出典:Gram
GramトークンはIEOを行いました。
簡単にIEOについてお話しておくと、仮想通貨取引所が上場して広く売買を行う前に一部のユーザーに格安で仮想通貨の販売を行うことです。
IEOはInitial Exchange Offering の略称で、ブロックチェーンプロジェクトの発行するトークンを、仮想通貨取引所が先行販売するサービスを指します。IEOに参加すると、投資家は市場で一般に取引が開始される前の価格でトークンを購入することができます。IEOの参加者は公開価格より低い値段でトークンを購入できます。
IEOはICO(Initial Coin Offering)と異なり発行主体が明確に存在し、販売する取引所が責任を負います。ICOトークンはパブリックなブロックチェーン上で発行されるため、発行や販売に対する責任の所在が曖昧である場合が多いです。IEOトークンは取引所への上場が決まっているため、ICOトークンより投資リスクが低めと言えるかもしれません。
引用:ビットバンク
GramトークンのIEO価格ですが、「1GRAM = 3.2~3.7 USDT(購入条件による)」となっています。
ちなみにUSDTとは仮想通貨のテザー(Tethe)のことです。
この仮想通貨はTether Limited社が運営するドルに固定されたペッグ通貨で、法定通貨のアメリカドル価値に連動させている通貨となっており、実質アメリカドルの3.2~3.7USD(2019年8月現在の日本円換算で約339円~392円)です。
トークンの購入価格はいくらですか?
グラムトークンの価格はトークンごとに4米ドルですが、Qashのリベートを使用すると、Qashを保持することで3.50米ドルという効率的な支払いができます。
さらにVIPメンバー(仮想通貨取引所の独自トークンであるXEXを200,000以上保有しているユーザー)は購入したGRAM1枚につき「0.2 USDT分」がキャッシュバックされます。
ちなみに販売を行う仮想通貨取引所はCROSSexchangeというアゼルバイジャン(ロシアの南にある国)の仮想通貨取引所です。
さきほどのVIPメンバーの条件である同仮想通貨取引所に口座を持ちその仮想通貨取引所の独自トークンであるXEXを200,000以上保有しているユーザーが対象ということで限られた販売でした。
一応一般ユーザー向けにも販売が行われましたが、条件が参加時に10,000XEX(ロック無し)がウォレット内に入っているというものでやや敷居が高く、販売期間も2019年7月20日13:00~7月22日 12:59(JST)と売れ残った場合の数日のみで非常に限定的でした。
2019年7月20日~8月3日の2週間にわたって行われ、購入した後、上場するまでは暫定的にXGRAMという別のトークンで保持する形になっています。
IEO終了後3日以内に配布されました。
販売総額は100万ドルでしたが、問題なく販売が完了したようです。
GramトークンTwitter上の評判
Gramトークンの評判を調査したところ、日本国内問わず、海外でも大きな話題となっていたようです。
参考になる評判をピックアップしましたので、見ていきましょう。
#CROSSexchange#Telegram の #GRAMトークン #IEO 販売スケジュール発表📢
ロックありでも購入できるのは大きい😊
新規からVIPまでうまくバランス取れていい感じ🎶
各種メディアにも取り上げられて、参加率上がりそう🌬️
登録はこちらhttps://t.co/39CBfEfKXh
フォローRT100名sprts10000#蛇口 pic.twitter.com/IW5EwiBZ3s— やまーん (@yamasenda) 2019年7月17日
今日7月20日の13時から#クロスエクスチェンジ で、
話題の #Telegram (#テレグラム)の#GRAMToken のIEO販売開始です!#GRAMトークン は値上がりする
可能性が高いのでクロスエクスチェンジに登録
していて、XEXを持っている
人は要チェックですよ!https://t.co/1RrmXomHwN pic.twitter.com/OPvmjo1emW— あゆき@クロスエクスチェンジ配当生活 (@crossxex) 2019年7月19日
The Gram Token Sale
- Happening only on Liquid
- Be a part of the token sale
- Coming July 10th.The sale begins at 5PM JST (8AM UTC) on July 10. You’ll be able to buy Gram tokens with USD and USDC https://t.co/CXqQlAcRtR #liquid #gramtoken #TON #telegram
— Every One is Number One (@CuapMotivasi) 2019年6月17日
【日本語訳】
グラムトークンセール
-液体でのみ起こる
-トークンセールの一部になる
- 7月10日に販売は7月10日の午後5時(UTC午前8時)に始まります。あなたは米ドルとUSDC http://bit.ly/2wXmFnx #liquid#gramtoken#TON#telegramでグラムトークンを購入することができます
This is pretty interesting... #cryptonews24 #cryptonews #telegram #gramtoken
Xena Launches Leveraged Contract for Yet to Be Released Telegram Token - CoinChapter https://t.co/vfLET2ga1U— CoinChapter (@CoinChapter) 2019年3月13日
【日本語訳】
これはかなり興味深いです...#cryptonews24 #cryptonews #telegram #gramtoken
Xena、まだリリースされていないテレグラムトークン-CoinChapterのためのレバレッジ契約を開始
Telegram raises investment of $850M for billion-dollar ICO #blockchain #cryptocurrencies #cryptocurrency #gram #gramtoken #highestICO #Telegram #telegramico #TON #TONtoken https://t.co/qqv9dlFPAP pic.twitter.com/q0KTfjIptO
— Viral Docks (@DocksViral) 2018年2月18日
【日本語訳】
運営元のTelegramは8億5,000万ドル(約918億円)の調達をしているようです。
Gramトークンは運営元がしっかりしているため、その販売価格に注目されている様子です。
これは従来のICO割れを起こすような草コインと呼ばれる多くのアルトコインとは違った評判と言えるのではないでしょうか。
Gramトークンの将来性
Gramトークンの将来性はかなり高いと言えます。
運営元がしっかりしており、上場にも慎重であることからICO割れを極力回避し、十分な信用を構築してから慎重に行おうとしている様子が見えます。
どんな有力な仮想通貨でもICO割れを起こすと計画が破たんする場合もありますから、そういった姿勢からも将来性を感じさせるという印象です。
いずれにしても運営元がかなりしっかりしており、資金調達も順調なので、検討してくれる可能性は高いです。
ただ、懸念点としてIEOを行ったCROSSexchangeは一部からやや怪しい取引所というレッテルを貼られており、その点が何となく不安な印象を与えます。
Gramトークンのまとめ
Gramトークンは世界的なメッセンジャーアプリのテレグラムが開発した仮想通貨です。
運営元の規模からも将来性を感じますが、時折怪しい印象を受けてしまうのがやや懸念点です。
とはいえ、Facebook社のリブラ同様、世界的に注目されている仮想通貨ですから、今後の動向に注目です。