
仮想通貨kinは、3億人のユーザーを抱えるカナダの大手メッセージアプリ会社Kik Interactive Inc.が発行する仮想通貨です。
国内では全くの無名な存在ですが、大手アプリ会社が発行する仮想通貨であるという信頼性とその将来性を背景に、北米を中心に将来有望な仮想通貨として注目を集めています。
この記事では、将来有望と注目されている仮想通貨kinについて解説していきます。
kinはカナダの大手メッセージアプリKikを開発・運営しているKik Interactive Inc.(以後、Kik社)が発行する仮想通貨です。
Kikは日本で言うところのLineやKakaoTalkのようなものですが、ユーザー数は3億人、アメリカの若者の40%が利用していると言われ、LINEの2倍近いユーザー数を誇っています。
kinが注目される理由は、大手有名メッセージアプリ会社が発行しているということもありますが、それだけではありません。
Kik社は将来仮想通貨kinを使った決済システムを導入することを計画しており、実際に導入されるとなると膨大な量のkinが取引されることになり、そうなるとkinの価値は一気に跳ね上がる可能性があるのです。
このような将来の爆発的な値上がりへの期待という点からも注目されているのです。
kinCOIN(キンコイン)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | kinCOIN(キンコイン) |
トークン名 | kin |
公開月 | 2017年9月27日 |
開発国 | カナダ |
開発チーム | kin財団 |
開発者 | Ted Livingston |
発行上限 | 10,000,000,000,000 KIN |
発行枚数 | 756,097,560,976 KIN |
公式HP | https://www.kin.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.kin.org/#developers |
@kin_foundation | |
- | |
r/KinFoundation | |
TelegramID | Kin Foundation |
YouTube | Kin Ecosystem |
kinCOIN(キンコイン)とは
発行元は3億人のユーザーがいるアプリの運営会社
KIN(キン)は、大手メッセージアプリ「kik(キック)」を運営するカナダの会社が発行している仮想通貨です。
kikは3億人以上に利用されている人気アプリですので、日本で言えばLINEと似たような機能を持っています。
kinのことをより分かりやすくいうと、例えば、メッセージアプリLINEが独自に仮想通貨を発行したら購入しますか?
たぶん購入する理由としては「大手が発行していてユーザーが多くいるから」となる人もいると思いますが、つまり、kincoinはすでに約3億人以上が利用している状態で、仮想通貨が発行されているということです。
メッセージアプリでの支払いシステムは開発中
しかしまだ、kinはメッセンジャーアプリでの支払いシステムを開発中です。
ですから、kik(キック)アプリ内でKin(キン)はまだ利用できません。
それでも、Kin(キン)が支払いシステムの主流になった時に、潜在的なユーザー総数は非常に多くなる可能性がある仮想通貨なのです。
kinCOIN(キンコイン)の特徴

出典:kinCOIN
Kikのアプリ内での決済通貨として利用される予定
kinはキックアプリケーション内での取引に利用されることを想定して発行された仮想通貨です。
つまり、kinを使うことでドルなどの法定通貨を用いることなしに商品やサービスの売買、有料コンテンツの購入ができるようになるのです。
現実の法定通貨でもそうですが、通貨は利用されればされるほどその価値をあげていきます。
Kikアプリケーションはユーザー数が3億人もいるということもあり、実際にアプリケーション内での通貨として利用されるようになればkinの価格も上昇することが期待されます。
アプリ内での流通量はすでにバックテスト済み
kinはキックアプリ内での通貨として流通させることを想定しています。
しかし「実際にアプリ内通貨として利用されるようになった時にユーザーは本当に利用してくれるだろうか?」という疑問が当然生まれます。
実はこのことはすでに「Kikポイント」というものを利用してバックテストを済ませています。
2016年にKikポイントというKikアプリ内だけで流通するポイントをはじめ、ユーザーがどれぐらいポイントを取引に利用するのかというバックテストを行なったのです。
その結果、トランザクション数ベースでも取引金額ベースでもビットコインを上回る量の流通量になるという結果となりました。
このKikポイントの取引量がそのままkinの取引量になるとは限りませんが、kinの潜在的な取引量はかなり高いといえるでしょう。
kinの流通をkin独自のチェーンに移行
もともとkinはイーサリアムのトークンとして発行されていました。
しかしイーサリアムの利用料の高騰、イーサリアムシステムの度重なる遅延の発生などからイーサリアムに見切りをつけ、ステラベースのkin独自のチェーンへと完全移行することになりました。
これによりKikアプリケーション内での通貨として利用されるようになった際に想定される、膨大な量の決済処理をスムーズに行えるようになったと言えます。
アプリ以外での利用が拡大している
前述したように、kinは元々Kikアプリケーション内の通貨として利用されることを想定して発行されました。
しかし、kinの開発技術を公開することでKikアプリケーション以外での利用も始まっており、この動きがさらに拡大することを期待されています。
例えば2018年には世界最大のゲーム開発プラットフォームUnityが「Kin Gaming SDK」の提供を始め、kinをゲーム開発資金やゲームコンテンツ内での利用、プレイヤー同士でkinそのものをやりとりすることが可能になりました。
また、3億人のユーザーがいるTapatalkでもアイテムや各種サービスの購入にkinが利用できるようになりました。
このようにkinの利用はどんどん広がっており、これからもさらにkinの利用が広がることが期待されています。
ICOで約110億円を調達済み
2017年にkinのICOが行われ、約110億円の資金調達に成功しました。
これは2017年で5番目に大きな規模で、いかにkinが注目されているか、そしていかにkinの将来性に期待を寄せている人が多いかということを示すものです。
kinCOIN(キンコイン)の懸念点
SECから未登録証券販売容疑で起訴されている
kinはICOで約110億円を調達しましたが、米国証券取引委員会(SEC)は2019年6月にkinの発行元であるKik社を「米国証券法の要件を満たさずに未登録証券を販売した」として提訴しました。
SECは「Kik社がkinの将来の値上がりを約束し、将来有望な投資商品としてkinを有価証券として未登録のまま販売した」ことを起訴の理由に挙げています。
もともと仮想通貨をめぐっては各国で規制の動きが強まっており、このような形で嫌がらせ同然の訴訟を起こされることは前々から懸念されていましたが、運悪くkinがそのターゲットにされたと言えます。
裁判そのものはKik社が有利と言われているものの、kinそのものの廃止の可能性もゼロではないということをリスクとして把握しておきましょう。
国内では取り扱っている取引所がない
現在、kinを取り扱っている国内取引所はありません。
そのためkinを購入するにはまず国内の取引所でビットコインやイーサリアムといった仮想通貨を購入した後、その仮想通貨を使って海外の取引所でkinを購入するという手順を踏む必要があります。
ここで問題なのが仮想通貨経由でしか購入できないという点です。
つまりkinそのものが値上がりしたとしてもkinを購入するために使ったビットコインやイーサリアムが値下がりしてしまったら何の意味もなくなってしまうのです。
日本円で購入できる仮想通貨と違い、kinそのものの価格変動リスクとビットコインやイーサリアムといったkin購入に使った仮想通貨そのものの為替変動リスクという、2つのリスクを背負うことになることを覚えておきましょう。
チャートがじわじわと右肩下がり
kinは2018年初めの仮想通貨ブームで爆発的に値上がりしましたが、仮想通貨ブームが落ち着いた後は値はじわじわと右肩下がりの下落チャートを描いています。
特に前述のSECから起訴された際にはかなりの下落となりました。
もちろんこの低価格状態を買い時と判断することもできますが、SECから起訴されているというリスクが払拭されない限り、チャートが右肩上がりに転じるというのはなかなか難しいのかもしれません。
このことから、他の草コイン同様、短期売買で儲けようと考えるのではなく、長期保有をして将来の需要増加による価格高騰に賭けるタイプの仮想通貨と言えます。
kinCOIN(キンコイン)の評判(口コミ)
ここからは、kinに対するTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
前述のようにkinはじわじわと右肩下がりになっていますが、ほぼ底値付近で推移しているということもあり、このタイミングを狙って爆買いする人もちらほら出ているようです。
KIN買いました(*´ω`*)
今のところ0.00000003BTCくらい( ^ω^ )
母体はLINEのアメリカ版kikMessenger
まだ大手に上場してない今がチャンス(*´ω`*)Mercatox➡︎https://t.co/CjjYqBJlYU#仮想通貨 #草コイン #kin $kin
— 室内ネコ@相互100 (@macomaco0301) 2019年5月23日
今日、さらに買い増して
2億2000万
にした。円じゃなくて
「kin(笑)」だけど😅👍146倍高騰すると
2億円 、也😤#Kinコイン #仮想通貨 #ビットコイン #イーサリアム— 夕ナボ夕人生 (@tanabota_hobby) 2019年6月13日
またkinの発行元であるKikが抱えるユーザー数に匹敵する、約3億人のユーザーがいるTapatalkでのkinの使用が始まったことに更なる将来性を期待する声もあります。
少しずつですが、広がってますね。#kin
もし、インドで流行ったらアジアでも広がると思うんですけどね。Little by little, Kin’s recognition is rising.https://t.co/Xx2Ch4Mc5b
— かんちゃん (@postpettaro) 2019年4月5日
kinコイン化けるかも。
3億人以上が登録するフォーラムアプリTapatalkがKINトークンを導入|導入記念に最大2,000 KINのエアドロップも実施 https://t.co/7a8Z1EpF3z
— イタリアの種馬 (@gojiyugaoka) 2019年3月29日
kinCOIN(キンコイン)が購入できる取引所
仮想通貨kinは残念ながら日本の取引所には上場していないため、購入する場合は海外取引所への登録が必要になります。
Kinを利用できる海外取引所は、以下の海外仮想通貨取引所です。
- MERCATOX(メルカトックス)
- Ether delta(イーサデルタ)
- YoBit(ヨービット)
- Allbit
- Coinbit(コインビット)
- HitBTC(ヒットビーティーシー)
- OTCBTC
- Stellarport
上記の仮想通貨取引所の中でも、Kinの取引が簡単に出来る取引所はMERCATOX(メルカトックス)ですね。
ウィズコインを知っている人であれば、イギリスの取引所であるMERCATOX取引所を知っている人も多いでしょう。
kinCOIN(キンコイン)の将来性
kinはすでに3億人のユーザーがいるアプリを運営する会社が発行元となっており、信頼性という点では信頼性の低い発行元の他の草コインとは一線を画しています。
また、仮想通貨そのものの技術情報の公開により、当初想定されていたKikアプリケーション内以外での利用もどんどん進んでおり、さらに将来の爆発的な需要の増加に備えて独自のチェーンで運用されています。
kinは将来性という観点では計り知れない可能性を備えた仮想通貨と言えるでしょう。
kinCOIN(キンコイン)のまとめ
kinは国内取引所では取引できないなど、まだまだマイナーな草コインと言う扱いで、価格もそれに見合った低価格で推移しています。
しかし、ここまで述べた通り、kinは数億人単位のユーザーに通貨として使われる予定になっており、さらに将来的にはそのユーザー数はどんどんと増えていくと見込まれています。
もちろん懸念材料もあります。
それは、SECから未登録証券販売容疑で起訴されているという点です。
この起訴がどう決着するかは全くの未知数であり、kinの存在そのものを揺るがす無視できないリスクとなっています。
これらのことからkinは他の草コイン同様、ある日突然通貨そのものがなくなってしまうというリスクがあるわけですから、将来の爆発的な値上がりに賭けて、仮に価値がなくなったとしても懐が痛まない程度に保有しておくのも悪くない仮想通貨、と言えるでしょう。