
ビットコインなどの仮想通貨の為替取引を行っている方は年々増加傾向にあり、仮想通貨の為替取引をサポートするためのツールも様々なものがあります。
しかし、どんなツールがあるのか分からないと感じている方も少なくないでしょう。
そこでこの記事では、その中でも有力なツールの一つである「いなごフライヤー」について、特徴や使える仮想通貨取引所、設定の方法や注意点に至るまで項目ごとに詳しく紹介していきます。
いなごフライヤーとは

出典:いなごフライヤー
いなごフライヤーとは、仮想通貨のビットコインなどの売買を助けてくれるツールです。
実際の通貨の為替相場のトレードを手助けしてくれるツールにも様々なものがありますが、仮想通貨のビットコインにも同様のツールがあるのです。
具体的な機能として、下記の2つがあります。
- 注文に反応する機能
- Twitterを通じた様々なニュースを伝達してくれる機能
注文に反応する機能
注文に反応する機能というのは、ビットコインなどの仮想通貨の大きな値動きが起こる大量注文に対して反応するというものです。
市場で大量注文が発生した場合、アラートによって速やかにその状況をトレーダーに知らせてくれるのです。
アラートを受け取って速やかに売買などの具体的なアクションを起こすことができれば、利益を上げることができます。
こういった便利な機能があるため、ビットコインのトレードを行っているトレーダーなどの利用者にとって必須のツールと呼ばれています。
Twitterを通じた様々なニュースを伝達してくれる機能
これ以外にも、いなごフライヤーはTwitterを運営しています。
このツイートは、ビットコインなどのトレードにとって有益な情報が多く、ツール利用にとどまらず情報収集のための手段という側面も持っているのがいなごフライヤーなのです。
ちなみに、いなごフライヤーの名前の由来は、「イナゴトレード」という実際の通貨で行っているテクニックの名前から来ています。
このイナゴトレードは、株式や実際の通貨の価格の変動を察知して短期売買によるアクションで莫大な利益を狙っていくという手法です。
「イナゴトレードの手法を仮想通貨でも行える」というのが「いなごフライヤーである」ということを、それとなく利用者に伝えています。
いなごフライヤーの特徴
いなごフライヤーには3つの特徴があります。
- 6種類の仮想通貨をサポート
- アラート機能
- 多くの仮想通貨取引所に対応
複数の仮想通貨をサポート
いなごフライヤーは、6種類の仮想通貨をサポートしています。
主要な仮想通貨で時価総額の上位を占めている5通貨の他、世界的な流通量は少ないものの国内で根強い人気があるモナコイン(MONA)にも対応しています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- モナコイン(MONA)
残念ながら主要仮想通貨の一角をしてめており、2019年6月現在、特に相場での価値の上昇が著しいライトコイン(LTC)は対応していないという点に注意が必要です。
それでも非常に多くの仮想通貨に対応しており、トレーダーには便利なラインナップと言えるのではないでしょうか。
アラート機能
アラート機能は前の項目でもお話した通り、いなごフライヤーの最大の特徴の一つと言えるものです。
トレーダーの間の用語で「いなご」と言われる大量の注文が入った現象が起こった場合にアラートで知らせてくれます。
しかも、このアラートの音は取引所ごとに設定できるため、スピードが命の仮想通貨のトレードに大変重要な機能を備えているのです。
特に音は人間の感覚の中でも反応の速い器官ですから、実際に使うとその便利さに驚かされるのではないでしょうか。
多くの仮想通貨取引に対応している
国内外の主要な仮想通貨取引所13か所を網羅しています。
主要な取引所を網羅しているため、自分が利用している仮想通貨取引所にいなごフライヤーが対応している可能性も高いでしょう。
そのため多くのケースですぐにいなごフライヤーを導入することが可能です。
このように、サポートする通貨や取引所の豊富さと、それらの相場におけるイナゴ発生時のアラーム機能と言った魅力的な特徴を備えたツールがいなごフライヤーなのです。
いなごフライヤーが使える取引所
ここからは、いなごフライヤーが使える取引所について見ていきましょう。
海外取引所
海外では、下記8つの取引所に対応しています。
- 海外は国外の有力取引所のひとつOKEX
- 最大100倍のレバレッジが仮想通貨にかけられるBitMex
- アメリカの大手取引所GDAX
- 世界で初めてイーサリアムの取引が政府に認可されたGemini
- ヨーロッパの大手仮想通貨取引所Bitstamp
- 香港の有力取引所Bitfinex
- 世界最大の仮想通貨取引所Binance
- 世界でも有名なビットコインの取引所のシンガポールのHuobi
国内取引所
国内では、下記5つの取引所に対応しています。
- モナコインを取り扱っているZaif
- 日本の大手取引所Coincheck
- セキュリティ性の高いbitbank
- 国内最大手の一角bitFlyer
- FX部門のbitFlyerFX
前の項目でもお話ししましたが、国内の仮想通貨トレーダーが利用している取引所の多くを網羅してると言っても過言ではない豊富さです。
いなごフライヤーの使い方
いなごフライヤーを使うには、下記4つの使い方を最低限知っておく必要があります。
- チャート画面
- 大口取引のログ情報
- チャートの設定
- 詳細設定
チャート画面

出典:いなごフライヤー
まずチャート画面では、下記のような流れとなります。
- 銘柄の切り替えタブで銘柄のいなご情報を表示選択
- 中央のいなごチャートをみながら注文量を確認

出典:いなごフライヤー
下段には取引所ごとの仮想通貨の価格が表示されています。
これが基本的な画面で使い方の基本です。
大口取引でのログ情報
大口取引のログ情報は、大口取引があった時の情報履歴が記録されています。
英語と日本語に切り替え可能なので、使いやすい方を選択すると良いでしょう。
チャートの設定

出典:いなごフライヤー
さらに下の方へスクロールするとチャートの設定ができます。
下記の設定が可能です。
- 取引所/取引ペア
- チャートの表示のOnとOffを切り替え
- 売り注文や買い注文時に鳴るアラート音の種類設定
- アラート音のボリューム
詳細設定

出典:いなごフライヤー
さらに詳細な設定も可能です。
- 何秒ごとにグラフを作成するのかという設定
- チャートの表示本数などのグラフ設定
- イナゴ現象の計測時間設定
- アラート音自体のOnとOffの切り替え
- 再生の速度も設定
- グラフの反転設定
- 横軸の左右の向きの反転
- 外部サーバーへの送信設定(自動売買で利用)
この他、表示する法定通貨を日本円か米ドルかといった切り替えも可能です。
このように、チャート画面を基本として設定を行い、自分好みにカスタマイズしていくというのが基本的な使い方です。
いなごフライヤーの設定方法
いなごフライヤーの設定方法についてもう少し詳しく説明していきます。
先ほどお話しした分類をもとに基本設定と詳細設定に分けていきます。
基本設定
まず基本設定ですが、取引所ごとの通貨ペアが表示され、それぞれのチャート表示を表示するかしないかのOn/Off設定を行うことができます。
こういった要領でアラート音をどれにするかといった設定をして、下記のような設定も可能です。
- 売りと買いとで音を変更
- 取引所ごとに音を変更
- あるいは好みで全部統一
さらにボリュームで知らせることも可能です。
このように目に映る情報や耳に伝わる情報を操作する設定が基本設定になります。
詳細設定
詳細設定はチャートの設定とシステム設定が中心です。
チャートの設定は、グラフの作成頻度、作成する数の設定になります。
またアラートについても何秒ごとに計測したイナゴ情報を伝えるのかと言った設定を行います(秒単位、60秒ごとなど)。
基本設定に含まれそうなアラート音も再生速度などより詳細な設定が可能です。
あとは先ほどの項目でお話ししたチャート表示の各種反転の有無と言ったものが挙げられます。
システム設定では、下記の項目も設定可能です。
- ログの記録方法の言語設定(日本語または英語)
- サーバーへの送信設定
情報をbot(作業を自動化するプログラム)に送信したり自動売買で利用する時、それらのシステムにアクセスするためのサーバー(外部サーバー)への送信設定 - 表示通貨の切り替え
日本円JPY、米ドルUSD、人民元CNY、ユーロEUR、ウォンKRWなど。
そして、これらの設定は名前を付けて保存できるので、局面に応じて読み込み、設定を最適の状態にすることが可能です。
いなごフライヤーを使用する際の注意点
いなごフライヤーには3つの注意点があります。
- 表示取引所のカスタマイズができず混乱するリスク
- アプリがない
- だましに釣られる危険性
表示取引所のカスタマイズができず混乱するリスク
表示取引所については詳細設定でもカスタマイズできない場合があり、余計な情報が流れてきて混乱するリスクがあります。
また音楽の設定を間違えて反射的に誤った取引をしてしまうリスクもあります。
アプリがない
いなごフライヤーは、気軽に利用できるというメリットがありますが、アプリは開発されていないため「スマホで簡単に」というレベルにはまた至っていないという点も注意しましょう。
だましに釣られる危険性
そして最後のだましですが、いなごFlyerの音が激しくなっていると、「この勢いに乗らなくては」と誤った反応をしてしまいうリスクがあります。
時折、いなごに飛び乗った人を餌に利益を上げようとする動きが出るため、損失が発生してしまうことがあるのです。
これはよくあることなので、順張りというトレンド(売りが先行、買いが先行と言った空気)に乗っていく投資スタンスで回避することができます。
しかし、比較的注意点が少ないという点で、いなごフライヤーは魅力的なツールと言えるでしょう。
いなごフライヤーのまとめ
いなごフライヤーは初心者でも導入できる仮想通貨の取引補助ツールです。
国内外の主要取引所で使用することができ、多くの仮想通貨に対応しています。
相場におけるだましには注意する必要がありますが、自分好みにカスタマイズできるという点も魅力です。
それほど難しい操作も必要ないので、一度使ってみてはいかがでしょうか。