
Bitfinex(ビットフィネックス)は過去に大きなハッキング被害を2回受けたことで有名ですが、現在は顧客へ被害額を全て返済完了しています。
ハッキング被害を受けた教訓からBitfinexは強度なセキュリティを実装し、今では世界トップクラスの取引高とセキュリティを誇ります。
ここではBitfinexの特徴や取り扱い仮想通貨の銘柄や各種手数料、Bitfinexに関する評判までまとめました。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | Bitfinex(ビットフィネックス) |
独自トークン有無 | 有(BFX) |
設立日 | 2013年 |
運営会社 | iFinex Inc. |
CEO | Jean-Louis van der Velde |
取引所がある国 | 香港 |
公式ホームページ | bitfinex.com |
日本語対応 | なし |
日本人対応 | なし |
アプリ対応 | あり |
取扱銘柄数 | 約35種類 |
公式ニュース(ブログ) | blog.bitfinex.com |
公式Twitter | @bitfinex |
@bitfinex1 | |
- | |
Reddit(提示版) | - |
YouTube | Bitfinex |
TelegramID | Bitfinex |
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所とは
ビットフィネックスは香港を拠点とする仮想通貨取引所です。
取引量は世界トップクラスであり、常に上位をキープしています。
2013年に設立しており、仮想通貨取引所の中では歴史があり信頼性が高いです。
しかし、過去に2015年、2016年と過去に2回大きなハッキング被害を受けました。
特に2016年に起きたハッキング事件の被害は莫大であり、119754BTC(日本円で71億円程)の損失を生み出しました。
この被害は長く続いたのですが、2017年4月にようやく顧客に対し被害額の返済が完了し、現在は通常通り運営しています。
これを機にビットフィネックスのセキュリティは強固となり、今では仮想通貨取引所の中でもトップクラスのセキュリティを誇ります。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の基軸通貨一覧
USD | JPY | EUR | GBP |
ETH | EOS | BTC |
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の上場通貨一覧
ここではビットフィネックスに上場している通貨、20種類を紹介しています。
もっと知りたい人は、公式サイトをご覧ください。
BTC | ETH | EOS | LTC | XRP |
NEO | ETC | OMG | DASH | TRX |
BTG | SAN | ZRX | EDO | ETP |
BAT | BAT | IOTA | ZEC | QTUM |
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の特徴
レンティングサービス
ビットフィネックスにはレンティングサービスがあります。
レンティングサービスとは、信用取引を行うユーザに対し、ユーザの資金(ビットコイン等)を貸し出すことができるサービスです。
貸し出すときには金利を設定し、満期が過ぎた時にお金が返却されると同時に設定した金利を得ることができます。
しかし、実際に信用取引を行うユーザに依存するので、万が一のリスクは生じます。
例えば、お金を貸した相手が返済できなくなったり、ビットフィネックスが経営破綻すると、当然ながら資産を失うことになります。
上手く活用すれば貸し出すだけで利益を得られますが、リスクを考えた上で利用しましょう。
取引量に応じて変動する手数料
ビットフィネックスの手数料は少し特殊な仕組みとなっています。
過去30日間の取引量を元に、手数料が算出される仕組みがあります。
取引量が増えれば増える程、手数料が安くなるので大きな金額の取引を行う人には最適です。
では、あまり取引をしない、もしくは少額中心のユーザは手数料が割高になってしまうのかと言うと、実はそこまで高くはありません。
取引量が少なくとも手数料は0.200%と、そこまで高い手数料とはなりません。
強固なセキュリティ
ビットフィネックスは過去に大きなハッキング被害に逢っていることから、セキュリティに気を使っています。
ログイン時にメール通知、IPアドレスが変更された際の検知といった基本的な機能に加えて、他にもセキュリティ機能が充実しています。
出金先を変更した際に五日間ロックがかかったり(出金先の限定)、新しいIPアドレスでは24時間取引不可とする、引き出し時には秘密の質問に答えたりと、徹底したセキュリティを実装しています。
過去に大きな被害に逢ったからこそ、二度と同じような事件を起こさないためにセキュリティに関しては特に力を入れているのがわかります。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の手数料について
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の売買(取引)手数料
ビットフィネックスは過去30日間の取引量により手数料が変動する仕組みとなっています。
手数料は次の通り変動します。※表は一部のみです
取引高 | Maker手数料 | Taker手数料 |
0.00ドル以上 | 0.100% | 0.200% |
$ 10,000,000.00以上 | 0.000% | 0.180% |
$ 30,000,000.00以上 | 0.000% | 0.100% |
$ 30,000,000,000.00以上 | 0.000% | 0.055% |
30日間の取引高に応じて、該当する手数料が適用されるイメージです。
最大で0.055%まで手数料が下がります。
なお、Maker手数料は取引板に注文を配給する形式の際に発生する手数料、Taker手数料は注文を消費する形式に発生する手数料を指します。
※Maker手数料は取引所の流動性に貢献することから手数料が安めになっています
詳細を知りたい場合は、以下の公式サイトをご覧ください。
Bitfinex公式サイト:Order Execution
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の入出金手数料
全ての仮想通貨の入金手数料は無料ですが、出金手数料は発生します。
出金手数料は仮想通貨に応じて異なりますので、一例を紹介します。
仮想通貨銘柄 | 手数料 |
Bitcoin | 0.0004 BTC |
Ethereum | 0.00135 ETH |
Eos | 無料 |
Ripple | 0.02 XRP |
仮想通貨によっては手数料が無料となるケースもあります。
詳しい情報を確認したい場合は、公式サイトをご確認ください。
Bitfinex公式サイト:Withdrawal
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所を利用するメリット
TradingView(トレーディングビュー)採用のチャート
ビットフィネックスのチャートはTradingViewが採用されており、非常に高性能なチャートです。
日本の仮想通貨取引所「Zaif」でも同じチャートを採用しています。
TradingViewは高性能な分析ツールが使えたり、自分でラインを引けたりと取引に役立つ機能が搭載されています。
仮想通貨での取引であれば本人確認不要
法定通貨で取引をする場合は本人確認が不要ではありますが、仮想通貨であれば本人確認を済ませなくても取引ができます。
ビットコインやイーサリアムは基軸通貨なので、これらを使って他の仮想通貨との取引を行うことができます。
しかし、本人確認をしなければ入出金の上限がかかったままとなるので、必要な方は本人確認を済ませましょう。
日本円で取引可能
ビットフィネックスは海外の仮想通貨取引所ではありますが、日本円での取引に対応しています。
ただし、トレードできる通貨は以下の通り限定されています。
- BTC
- ETH
- EOS
- IOTA
- TRX
- NEO
- XLM
- XVG
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所を利用するデメリット
過去に大きなハッキング被害を出している
ビットフィックスは2015年、2016年とハッキングによる損害が発生しており、どうしても悪いイメージが拭いきれないのが現状です。
しかし、既に顧客への損害額返済は完了しており、現在は通常通り営業をしています。
過去の教訓を生かしてセキュリティに力を入れたりと、今では安心して利用できる仮想通貨取引所とまで言われています。
出金が遅い
ビットフィックスはセキュリティのために、独自の出金プロセスを導入しています。
特に高額となると出金に相当な時間を費やすこととなります。
5日間処理に時間がかかることもあるので、すぐに出金が必要な場合は特に注意しましょう。
今後中国の影響を受ける可能性がある
中国は仮想通貨に関する取り締まりが厳しくなっています。
その影響によって中国の仮想通貨取引所が次々と移転をしている状況です。
今後中国がより一層仮想通貨に関する取り締まりを強化すると、
香港に構えているビットフィックスも影響を受ける可能性が非常に高いです。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所を比較
ビットフィネックスは国内仮想通貨取引所と比べて何が優れているのでしょうか?
代表的な国内の取引所と比較をしてみましょう。
取り扱い仮想通貨の種類
仮想通貨取引所 | 仮想通貨種類 |
bitbank | 6種類 |
Liquid | 5種類 |
GMOコイン | 5種類 |
Bitfinex | 36種類 |
海外の仮想通貨取引所であるため、取り扱っている仮想通貨の種類は圧倒的です。
取引手数料
仮想通貨取引所 | 取引手数料 |
bitbank |
|
Liquid | 無料 |
GMOコイン |
|
Bitfinex | 0.055%~0.2% |
取引手数料は国内のほうが比較的安いです。
国内でも扱えるようなメジャーなコインを取引するのであれば、
海外の仮想通貨取引所は割高となってしまいます。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の登録方法
アカウント登録
ビットフィネックスの公式サイトへアクセスし、「OPEN ACCOUNT」ボタンを押下します。
以下の項目を入力します。
- Username:ユーザ名をアルファベットで任意に設定します。
- EmailAddres:使用するメールアドレスを登録します。登録後はメール認証が必要なので必ず自分で使っているメールアドレスを設定してください。
- Password:ログイン時のパスワードを決めます。8文字以上でアルファベット大文字小文字記号を必ず含めて設定します。
メールが届きましたら、添付ファイルのURLを開き、認証します。
これでアカウント作成が完了です。
2段階認証を設定する
アカウントを作成すると、ユーザネームかメールアドレスでログインできます。
ログイン後はセキュリティ対策として2段階認証をオススメします。
また、2段階認証を設定していないと警告のポップアップが出現し続けます。
いちいち邪魔なので、今後スムーズに利用するためにも設定しましょう。
- ログイン後の人のアイコンを押下し、「Security」を選択
- Two-Factor Authenticationの項目から設定。※アプリは任意のを選択する。特に希望がなければ使用率の高いGoogle Authenticatorを使用する
- 認証用アプリを開き、ビットフィネックスの画面でSetupを押下し、QRコードを表示させて読み込む。
- アプリにコードが表示されますので、2FA Tokenの欄に入力します。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の使い方
入金
- ログイン画面の右上の「Deposit」を押下する
- 入金したい通貨を画面から選択する
- 入金したいビットフィネックスのウォレットを選択する。
ウォレットは以下の通り3種類あります。
- Exchange Wallet:取引用のウォレットです。入金するときはまずこれを選択します。
- Margin Wallet:信用取引用です。
- Funding Wallet:レンディング貸出用です。
該当ウォレットの下にある「Click to generate address」を押下する。
すると送金用アドレスが出力されるのでコピーする。
後は送金元のウォレットか取引所から送金処理を実施すれば、入金完了です。
送金
- ログイン画面右上の「Withdraw」を押下する
- 送金したい通貨を選択する
- 以下の情報を入力する
・送金先アドレス
・送金額
・送金元ウォレット - 入力内容を確認し、問題がなければ「Request Withdrawal」を押下する。
2段階認証が必要となるので実施する。 - 何もなければ送金完了。しかし、送金の確認を促すメッセージ(セキュリティ設定によって出てくる)が出たら、Confirmation numberを入力し、テキストボックスに入力する。
- 送金確認メールが届くので内容を確認し、「Approve or Cancel Withdrawal」を押下する
- ビットフィネックスの画面で「Approve」を押下します。
取引
- ログイン後画面左上の「Trading」を押下する
- 取引したい通貨を選択する
- 取引画面へ遷移する
購入時
左側の「Exchange Buy」の上にある「Price BTC」にビットコイン単位で金額を入力し、Exchange Buyを押下する。
Limitを押下すると、条件指定取引ができます。
売却時
左側の「Exchange Sell」の上のボックスに売却したい金額を入れて、Exchange Buyを押下する。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所で購入できるおすすめコイン
EOS(イオス)
EOSは、主に企業間やビジネスの場で利用される事を想定して開発されました。
スマートコントラクトを利用した独自の分散型プラットフォームの構築を目指しています。
EOSは、トランザクション処理のスピードと手数料の安さが魅力の仮想通貨となります。
世界の金融機関や格付け機関からの評価が高く、今後様々な分野で広く流通する可能性があります。
IOTA(アイオタ)
IOTAはIoT社会の実現に向けて、IoTデバイス間の決済の最適化を目的として開発されました。
IOTAは、富士通や台北市等の大企業や自治体と連携しています。IoTの技術は、現時点でも様々な場面で利用されており、今後もますます展開される事が予想されています。
IOTAは、IoT社会の実現と共に経済圏を拡大していきながら、価値を高めていく事が期待されています。
Zcash(ジーキャッシュ)
Zcashは匿名取引に特化した仮想通貨で、取引内容等のプライバシーの保護を目的として開発されました。
Zcashは、イーサリアムに新機能を追加したり、大手金融機関のJPモルガンと提携したりする等、話題性も高く注目されています。
Zcashの匿名化技術は暗号学のゼロ知識証明の理論を基にしており、高い秘匿性を実現しています。
Zcashはこの画期的な秘匿化技術により、高い将来性が期待されています。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所の口コミ・評判
ビットフィネックスは過去の大きなハッキング事件があったものの、
Twitter上ではビットフィネックスでの仮想通貨チャートに関するツイートが活発的に発信されています。
しかし、2018年にDDos攻撃によってサーバが一時停止する事態が発生しました、
取引所のセキュリティの問題は、国内外問わず課題視されています。今回のBitfinexはDDos攻撃を受けたようです。 / 大手仮想通貨取引所Bitfinexにまたサイバー攻撃 ビットコインは下落 (ITmedia ビジネスオンライン) #NewsPicks https://t.co/4TtMqaqPhX
— 森川 夢佑斗/MuutoMorikawa (@m_muuto) 2018年6月8日
また、取引所として信頼を取り戻していることを示すツイートもあります。
このことから、ビットフィネックスに対する信頼度は回復してきています。
取引高を偽ることなく公表し、信頼がおける取引所として首位に上がったのは、Binanceで、続いて、BitfinexとCoinbaseがそれぞれ2位と3位となっています。
ちなみに、日本勢を代表して、BitFlyerも、取引高を公正に報告していることを表す、差異1.0の評価で、10位にランクインしています。
— 田中僚(tanaryo)@焼き肉マーケッター (@crpt5) 2018年8月27日
8時前のBitfinex主導の急騰動画
フィネの板とBF乖離率表示が停止してるので参考程度で🙏(ポイント)
・Bitfinex1分間で350ドルの急騰
・約3000BTCの大口買い
・BF、MEX後追いで急騰最近、OKEXの大口売買がシグナルかも。
イナゴで非表示設定の人は、表示させた方が良いかも。#ビットコインFX pic.twitter.com/OKuwcLcqtP— ハル (@kasou365) 2018年12月9日
これ本当ひどすぎる。
取引所が報告する24時間取引量と実際の取引量の差が本当に激しい。報告量と実際の量が正確なのはBinanceとBitfinexのみ。OKExとか実際のボリュームが報告量の10%だし 笑
正しい順位は
Binance、Bitfinex>>>HitBTC、Huobi>OKEx なので注意。https://t.co/1uOzJLZHh4 pic.twitter.com/fx5aPkXLzY— ʀʏᴜ [ᴄʀʏᴘᴛᴏ ɪɴᴠᴇsᴛᴏʀ] (@Ryugunsun) 2018年12月17日
Bitfinexは世界最大級の仮想通貨取引所の一つとなりますので、仮想通貨相場にも大きな影響力を持っているという口コミもありました。
また、Bitfinexが出す情報に関しても信頼性が高いという事ができるでしょう。
Bitfinex(ビットフィネックス)取引所のまとめ
ビットフィネックスはセキュリティが強度かつトップクラスの取引高を誇る仮想通貨取引所です。
過去に大きなハッキング事件を起こした点と言うのが大きなネックにはなっていますが、それでも評判が高い仮想通貨取引所であることは間違いありません。
また、取引高が増えれば増える程手数料が安くなることから、高額取引を行う人から特に人気を集めています。
海外の仮想通貨取引所を迷っているのであれば、是非ビットフィネックスの利用を検討してみましょう!