
世界最大の仮想通貨取引所として知られるバイナンスのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)は12月8日。
自身のツイッターで、自らの財産の99.99%が仮想通貨であることを明らかにしました。
I am already 99.99% crypto. I don't have fiat to buy with, and don't plan to have fiat.
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年12月8日
私の財産は、すでに99.99%が仮想通貨だ。
ビットコインを買う分の法定通貨もないし、法定通貨を保有する考えも無い。
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスとは
仮想通貨取引所バイナンスとは、世界一の取引高を誇る仮想通貨取引所です。
同取引所はCEOのCZ氏を中心に、分散型仮想通貨取引所(※1.)のデモ動画の拡散や、Binanceチェーン(独自のブロックチェーンプラットフォーム)の発表など、仮想通貨関連の技術革新を推し進めるとともに、自社トークンの普及に注力しています。
分散型仮想通貨取引所(DEX)には人が介在しないため、
- 人為的なミスが無くなる
- 改ざんに強い
- 中央集権的ではない
などのメリットがあり、新しい形の仮想通貨取引所として注目されています。
DEXのデモ動画は下記をご覧下さい。
A first (rough, pre-alpha) demo of the Binance Decentralized Exchange (DEX), showing issuing, listing and trading of tokens. All cli based, no GUI yet. A small step for #BinanceChain, a big step for #binance. https://t.co/2aXkR0gclP
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年8月9日
直近のバイナンスの動き
バイナンスの最近の動きをみると、自社独自トークンであるBNB(バイナンスコイン)の普及に注力していることが分かります。
BNBはバイナンスが独自発行しているトークンであり、過去には取引高世界一を記録したことも。
そして、直近のバイナンスコインに関するニュースとして話題になったのが
「日本を含むアジア45万軒以上のホテルをBNBで予約できる」
というものです。
これはグローバルなホテル予約専門ブロックチェーン企業Tripio(トリピオ)とバイナンスが協力し、Tripioの予約対象仮想通貨としてBNBが追加されたことで実現しました。
Tripioは法定通貨決済がメインで、仮想通貨決済に対応する通貨はETHなどの主要通貨のみにとどまっていましたが、BNBトークンの将来性に期待し採用したという格好です。
バイナンスCEOであるCZ氏「財産の99.99%が仮想通貨」発言の経緯と概要
ところで、バイナンスCEOのCZ氏は12月8日、自身のツイッターでフォロワーに対し
「次の上昇相場の起爆剤となるのは何か?」
と質問を投げかけ、様々なユーザーと意見を交わしていました。
What do you think will be the trigger for the next bull run?
(I get asked this question often, and honestly, I don't know the answer, other than keep building)
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年12月8日
その中で、あるユーザーが、CZ氏の質問に対して次のようにコメントしました。
それに対し、CZ氏は次のようにコメントしました。
「私はすでに財産の99.99%を仮想通貨に換えている。
仮想通貨を買う必要はありませんし、買うつもりもありません。」
続けて、他ユーザーからは、
という質問に対し、同氏は次のように答えました。
「我々の収入もすでに仮想通貨になっている。(仮想通貨で給料を受け取っている)
法定通貨でしか支払いのできないものにだけ、仮想通貨を法定通貨に換金し支払っている。」
Our revenue are already in crypto. We only convert to fiat for the bills we can only pay with fiat each month. We hodl the rest.
— CZ Binance (@cz_binance) 2018年12月9日
以上のやり取りからも、バイナンスCEOであるCZ氏が仮想通貨普及にかける思いはとても強いことが分かるでしょう。
また。仮想通貨市場が大幅に下落した2018年11月に収録された番組「CRYPTO TRADER」では、次のように語り仮想通貨に対する強気な姿勢を崩しませんでした。
「仮想通貨市場は依然と比較し安全性も高く、健全なプロジェクトも増えてきている。」
やはり知りたいCZ氏の保有資産の現状
資産の99.99%が仮想通貨と言われても、金額にするとどれほど高いのかが分かりませんね。
2018年2月7日に発表された「世界の仮想通貨長者ランキング」でジャオ・チャンポンの資産額は11〜20億ドル(約1195〜2170億円)と算定され、世界3位にランク入りを果たしています。
つまり、保有している仮想通貨の資産は1000億円以上であることが分かりますね。
金額が大きすぎて実態があまり掴めませんが、これほど多くの仮想通貨を保有しているとなると、ユーザーから、
「CZ氏の富でBTC(ビットコイン)を購入すれば、上昇相場の引き金となる。」
と言われてもしょうがないことですね。
ですが、全世界に仮想通貨を普及させたいCZ氏を含め、バイナンスの取り組みには今後も注目ですね。