
仮想通貨の利用目的のひとつに「決済」があります。
しかし、この決済は法定通貨の代わりの決済手段という大きな目的を持った決済の仮想通貨(ビットコインなど)や独自のサービスの決済に使うポイントサービスのような範囲で利用される仮想通貨まで様々なものが存在します。
今回紹介する「Swipe」は、後者の性格を持った限定的な範囲での利用を想定した仮想通貨です。
そんなSwipeについて、その特徴や概要、懸念点について解説しながら、評判や将来性についてもまとめました。
これを読めばきっと新たな決済のコンセプトを持つSwipeについて更に知ることができるのではないでしょうか。
Swipe(スワイプ/SXP)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Swipe(スワイプ) |
トークン名 | SXP |
公開月 | 2019年8月 |
発行上限 | 300,000,000 SXP |
発行枚数 | 61,135,911 SXP |
公式HP | https://www.swipe.io/en/token/ |
ホワイトペーパー | https://www.swipe.io/Whitepaper.pdf |
@SwipeWallet | |
@SwipeWallet | |
r/Swipe_io | |
TelegramID | Swipe |
YouTube | - |
Swipe(スワイプ/SXP)とは

出典:Swipe
Swipeとはフィリピンの起業家Joselito氏が2019年8月に開発した仮想通貨です。
この通貨の注目すべき点の一つとして、最高技術責任者(CTO)に東京理科大学出身のSakamoto Genji氏が関わっているという点が挙げられます。
Sakamoto氏はソフトウェア開発のほぼ20年の経験を持つ技術者で、デスクトップ用のアプリケーション開発から、モバイルアプリの開発など様々なプロジェクトに関わってきました。
そして、仮想通貨の世界に飛び込み様々なICOで仮想通貨の開発にも携わってきた経験があります。
あらゆるプログラム言語に精通しており、今回紹介するSwipeにおいてもフィリピン人スタッフや中国人スタッフとともに技術面を支えています。
欧州方面に力を入れているためか、エストニア金融インテリジェンス部門から暗号通貨および暗号通貨規制ライセンスを取得するなど拠点を欧州に置いている仮想通貨でもあります。
また、決済に関わるあらゆる活動を積極的に行っており、VISAのプログラムマネージャーと呼ばれる暗号通貨デビットカードを発行するためのライセンスも取得しているなど多くの仮想通貨プロジェクトがとん挫するライセンス取得にも成功しているというプロジェクトです。
また上場にも成功しているなど、ICOから上場まで堅実に実績を積み重ねている仮想通貨と言えるのではないでしょうか。
Swipe(スワイプ/SXP)の特徴

出典:Swipe
Swipeの特徴は、Swipeプロジェクトでの決済手段、SwipeWallet、デフレ通貨を目指す供給、Swipeカード、日本人が参加する海外仮想通貨というものです。
Swipeプロジェクトでの決済手段
Swipeプロジェクトの決済手段ですが、Swipeには独自の経済システムであるSwipeプロジェクトが存在します。
ここでの様々な取引に関してSwipeを利用した決済を行うという特徴があります。
Swipeトークンは、EthereumプラットフォームでERC20標準トークンとして発行され、Swipeプロジェクト内の手数料の支払いもこのSwipeを利用して行われるのです。
さらに後述するSwipeWalletおよびSwipeカードにおいてもこのSwipeを利用した取引を行う計画です。
このように自分のネットワーク内の決済から現実社会での決済手段へ進歩することを目指した仮想通貨がSwipeの特徴と言えます。
SwipeWallet
SwipeWalletはSwipeを入れるウォレットです。
SwipeWalletは様々な特徴を持っており、20を超える暗号通貨にアクセスできるマルチブロックチェーンや決済に利用できるという特徴があります。
また、セキュリティの高さに定評のあるカストディアン(投資家に代わって暗号資産の管理を行う機関)に委託してウォレット上の暗号資産を保管するという特徴も持っています。
デフレ通貨を目指す供給
デフレ通貨を目指す供給も特徴的です。
仮想通貨は発行するたびに流通量が増え、一定の価値を保たせようとしてもインフレが進行しやすい傾向にあります。
しかし、Swipeは取引手数料の80%がイーサリアムブロックチェーンのスマートコントラクトを介してネットワークによって自動的に破壊されるため、流通量が減少していき、結果として通貨自体の価値が上がっていくデフレ供給を行っています。
そのため多くの仮想通貨で見られる一瞬価値が上がった後に低迷するということが少なくなるという期待ができるのです。
Swipeカード
SwipeカードはSwipeのプロジェクトで発行するVISAのデビットカードです。
GooglePayやApplePayへの登録も可能な実用的なカードという特徴となっており、すべての決済で1%のキャッシュバックが得られます。
ただ、直接決済にSwipeが関わると言うわけではなく、実際の決済に使われるのは法定通貨やビットコイン、イーサリアム、ライトコインなどの暗号通貨となります。
しかしこのカードはSwipeとも親和性が高いので、将来的に対応する可能性があります。
補足になりますが、このカード(VISAの機能を含む)とウォレットはSwipeOracleを通じてつながっています。
日本人が参加する海外仮想通貨
Swipeの機能と直接関係ありませんが、開発には日本人のSakamoto Genji氏が関わっているという特徴もあります。
日本人が仮想通貨の開発にかかわる場合、ほとんどが国産の仮想通貨です。
しかし、海外の仮想通貨で日本人が関わっている(しかもCTOとして)というのは異例と言えるのではないでしょうか。
これらの特徴がSwipeと言えます。
Swipe(スワイプ/SXP)の懸念点
Swipeの懸念点は価格、プロジェクトの規模、ライバルが多いという点です。
価格
Swipeは、通貨としての価格は上昇しているものの、若干の下落が見られるようになっておりデフレを狙った通貨としては今後の展開によっては大きな懸念となる恐れがあります。
また、投資の対象になっているという傾向が強いため、実際に決済として利用されることがほとんどないため、実態が伴っていないという懸念も否定できません。
プロジェクトの規模
プロジェクトの規模も懸念です。
現実社会での決済を目指しウォレットとデビットカードを提供していますが、決済手段となると更なる規模の拡大が要求されます。
しかし、堅実ではありますがややスローペースな進捗となっているため、どこまで現実化できるかが疑問と言えます。
ライバルが多い
ライバルが多いのも懸念点として挙げられます。
決済は仮想通貨の基本的な目的の一つであり、非常に多くのプロジェクトが存在しているというのが現実です。
ビットコインを始めとした流通量の上位を占める通貨のいくつかが決済や送金など直接の取引に使うことを想定したプロジェクトとなっており、アルトコインの多くもそういった目的を持っています。
数多く存在する仮想通貨の中で、どれだけ独自性が出せるのかというのも懸念です。
Swipe(スワイプ/SXP)の評判・口コミ
Swipeの評判について、話題のツイートを中心にまとめました。
Please don't sleep on the KuCoin gems you never hear about. $SXP is performing extremely well. Looks to breakout near $5-$7 on this bullish ascending triangle on the 8-hr chart. Always keep an open mind.. #sxp #kucoin #tky $tky #vidt $vidt https://t.co/ZwnaI0U3Kh pic.twitter.com/txJv8L69bQ
— BitcoinMusic (@ayewaken) 2019年10月22日
価値が安定しています。
Contest for Swipe on #kucoinplay reached the end, so for those who did not make it, it's okay, soon there will be another. But for now, here's the result of the winners who luckily gets their SXP. If you think that you're in there, see now!
-https://t.co/a7HCj9fXSe#swipe #sxp pic.twitter.com/hhcruomyUo— Stephany Lim (@StephanyLim3) 2019年10月8日
運よく手に入れたことを喜んでいます。
Play on Swipe contest on kucoinplay and get rewarded and at the same time have fun. 15h left for you to make it.
- https://t.co/rZDCHnBIov#swipe #sxp #swipecontest #kucoinplay pic.twitter.com/zTAO8nwv3L— Nicky Anderson (@NickyAn93639161) 2019年10月7日
kucoinplayでSwipeが手に入ります。
2019年9月27日、SwipeはKucoinでコンテストを開始し、上位500人の参加者に10,000 SXPをプレゼントしました。
その影響で、多くの方がSwipeを手にしたことから好意的なツイートが多く見られた印象です。
Swipe(スワイプ/SXP)の将来性

出典:App Store
Swipeの将来性は、他の企業とのかかわりによって明るいものになる可能性を秘めています。
明るい材料として、Swipeのプラットフォームに保存されている暗号資産のカストディアンとして選定したのは、仮想通貨の世界的な保管組織であるビットゴー(BitGo)です。
ビットゴー(BitGo)は、アメリカのサウスダコタ州労働・規制局の銀行業課から規制上の認可を取得した組織であり、仮想通貨の保管に関しては信頼のおける組織です。
その組織をカストディアンにしたことでウォレットの信用も高まるため、評価できるイベントではないでしょうか。
また、仮想通貨業界では珍しくデビットカードの許可を受けたプロジェクトでもあるため、それを生かした展開を行っていけば、決済手段として未来が見えてくるのではないでしょうか。
Swipe(スワイプ/SXP)のまとめ
Swipeは、ユーザーが仮想通貨で売買・支払いを行えるようにするデジタルウォレットアプリケーションやデビットカードを使った決済を進めているプロジェクトやトークンです。
この分野はライバルが多いと言われていますが、独自色を生かせば十分に対抗できる仮想通貨と言えるのではないでしょうか。