
ネムコイン(NEM/XEM)を聞いて、思い浮かべるのはハッキング事件、あるいはカタパルトされないなどのことでしょう。
正直に言えば、ネムコインに期待を寄せている声も多いですから、カタパルトされないのは失望してしまいますね。
では、ネムコインとはそもそもなぜ期待されるのか、その実態に迫っていきましょう!
ネムコイン(NEM/XEM)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | NEM(ネム) |
トークン名 | XEM(ゼム) |
公開月 | 2013年12月22日 |
開発組織 | NEM財団 |
開発者 | NEM財団 |
発行上限 | 8,999,999,999XEM |
発行枚数 | 8,999,999,999XEM |
アルゴリズム | PoI(プルーフオブインポータンス) |
公式HP | NEMの公式サイト |
ホワイトペーパー | 公式サイトそのもの |
@NEMofficial | |
@ourNEM | |
TelegramID | NEM::Red |
YouTube | - |
日本国内でも根強い人気があるネムコインですが、世界から見ても人気であると言えるでしょう。
ただし、人気があるからと言って、価格に直結している訳ではなく、あくまでもカタパルトを期待してのことと考えて良いでしょう。
ネムコイン(NEM/XEM)とは?
[video src="https://nem.io/wp-content/themes/nem/video/nem-basic-intro-small.mp4" /]
ネムコインとはNEM(ネムコイン)と表記される通貨の名称でNEMプラットフォーム上で発行された通貨のことです。
NEMとは「New Economy Movement」の略であり、NEMの目的はブロックチェーンを通した新たな経済圏の創出を目標としたプロジェクトの名称になります。
ネムコインは2015年3月に公開され、発行枚数上限は90億XEMですが、現在全てのNEM(ネムコイン)が発行済みです。
下記はネムコインの目的を分かりやすく表している動画ですからご覧下さい。(時間:2分40秒日本語字幕あり)
NEM(ネム)とXEM(ゼム)の違い
NEMとXEMが混同してしまう人もいる為、NEMとXEMを簡単に説明すると、
- NEM(ネム)=ブロックチェーンの名前
- XEM(ゼム)=仮想通貨の名前
以上のことです。
ですから、本来であれば、ネムコインではなく、ゼムコインと表現した方が正しいですが、ネムコインの名前で広く浸透していますから、本記事ではネムコインとして表現しますね。
ネムコイン(NEM/XEM)の特徴
NEM(ネムコイン)には様々な特徴があります。
その中でも特に重要な特徴を説明して行きます。
PoI(プルーフオブインポータンス)方式を採用
ネムコインには、PoI(プルーフオブインポータンス)と呼ばれるアルゴリズムを採用されています。
ビットコインはマイニングにPoW(プルーフオブワーク)という方式を採用していてトランザクションの承認をしてくれた人に報酬を与えるというものです。
しかし、PoWは資金力のある人が多くの利益を生み出せるようになっていてマイニング難易度がどんどん上がっています。
ですが、ネムコインのPoIはユーザーの重要度に応じて報酬が与えられるというシステムです。
では何がユーザーの重要度を決めるかというと、
- ネムコインの保有数
- 取引の頻度
によって重要度が決められる仕組みになっています。
ただし、ハイスペックなパソコンを持っているからといって報酬を受けられるわけではなく、ネムコインにどれだけ関わっているかによって報酬が決められます。
ですから、ネムコインの独自のコミュニティ活性化にも繋がるともされています。
スマートコントラクトを実装している
ネムコインはイーサリアム(ETH)と同じようにスマートコントラクトを実装しています。
ですがネムコインのスマートコントラクトはイーサリアムのスマートコントラクトとは少し違いがあります。
イーサリアムのスマートコントラクトを利用する際にはプログラムの専門知識が必要になってきますので、知識を持っていなければスマートコントラクトを扱うことはできません。
しかし、ネムコインのスマートコントラクトは専門知識がなくてもスマートコントラクトを扱うことができるように用意されています。
つまり、プログラムの専門知識が必要ではないため、プロジェクトに参加しやすいということですね。
ネムコイン(NEM/XEM)のハーベストとは
ネムコインにはハーベストというものが存在するのですがどういったものかというと、10000ネムコイン以上保有しているとタダでネムコインがもらえるというものです。
もう少し詳しく説明するとハーベストとは、ブロックチェーン上で行われた取引を承認する作業のことでProof of Importanceという仕組みを使っています。
ハーベストのやり方は簡単で10000NEM以上をNano Walletに保管してNano Walletからハーベストに参加すれば、あとは待っているだけで自動的にネムコインがもらえます。
注意しておきたいのはハーベストの対象になるのはNano Walletに入っているネムコインだけなので取引所などにいくら大量のネムコインを持っていてもハーベストは受けられないので注意しましょう。
ネムコイン(NEM/XEM)がカタパルト(実装)されるとどうなるか
ネムコインで常に期待されているのがカタパルトの実装ですね。
ネムコインのカタパルトとは、簡単にいえば大型のアップデートのようなものだと想像してもらえるといいと思います。新たな機能を追加していこうという試みですね。
カタパルトを実装することによって処理スピードの向上したり、マルチレベルマルチシグという複数のマルチシグ(署名)を要求することができ、セキュリティ面がさらに強固になるといったメリットなどあります。
さらに、アグリゲーティッドトランザクションという複数の取引をまとめて行う技術の実装も含まれており、これにより顧客がネムコインを支払い企業が顧客に提供するサービスのトランザクションを一つにして処理することができるようになります。
これにより取引の際のトラブルをなくすことができ、取引を円滑に進めることができるようになります。
つまり、ネムコインがカタパルトをすると、他の仮想通貨よりも高性能になると思ってよいでしょう。
ネムコインがカタパルトされる時期はいつ!?なぜ中々カタパルトされない?
期待されているネムコインのカタパルトですが、2017年当初からカタパルトされるとの噂がありましたが、2018年の年末になってもカタパルトはされず、延期を繰り返しています。
一度、2018年3月にβ版がリリースされたもののまだ正式に実装されていません。
NEM財団は2018年内の実装を目標としているとのことでしたが。実際にはいつになるのか正式な発表はなされていません。
延期が繰り返されていることから、ネムコインへの期待が徐々に落ちていると考えても良いでしょう。
【追記】ネムのカタパルトのロードマップが発足されました!
ネムコイン(NEM/XEM)が、ヨーロッパの仮想通貨取引所2つに上場
2018年9月24日、ネムコインがヨーロッパの仮想通貨取引所である、BTC-AlphaとCoinbeに上場しました。
ネムコインと言えば、先日10円を切るまでに下落をしましたが、価格は9月24日時点で12円代まで回復しています。

時間:9月24日午前9:00
ネムコインと言えば、過去にはリップル同様に保有している人が多かった仮想通貨ですが、現在はどうなのだろうか?
では、今回上場した仮想通貨取引所を見ていこう。
9月20日:イギリスの仮想通貨取引所BTC-Alphaに上場
ネムの公式Twitterにて、イギリスの仮想通貨取引所BTC-Alphaに上場したことが発表されました。
You can now trade #NEM $XEM at @btcalpha exchange! Sign up for free and get cash bonuses! 👉https://t.co/JzgnRwBuHr pic.twitter.com/KPX4DtcVjI
— NEM (@NEMofficial) 2018年9月19日
BTC-Alphaは、約80種類の銘柄を揃えている仮想通貨取引所であり、2016年1月14日に開設されました。
そして、日本人に馴染みのある仮想通貨、MARK.SPACE(MRK)やスピンドル(SPD)・ノアコイン(NOAH)などが上場している取引所でもあります。
9月23日:ポーランドの仮想通貨取引所Coinbeに上場!
ネムコインの公式Twitterにて、こちらも上場発表がありました。
#Coinbe now supports #NEM $XEM. Buy and sell with high security but low transaction fees. Register now! 👉https://t.co/EJXWY9Yaoe pic.twitter.com/LG5fd3LTsD
— NEM (@NEMofficial) 2018年9月20日
Coinbeは、ポーランドにある仮想通貨取引所です。
最大の特徴は、最初は取引手数料は0.3%〜ですが、取引量に応じて手数料も徐々に下がっていき、最終的には0.1%まで抑えることができる仕組みになっているのが特徴です。
取り扱っている仮想通貨銘柄は、以下の時価総額が高い仮想通貨を多く取り扱っています。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ライトコイン(LTC)
- モネロ(XMR)
- リップル(XRP)
- カルダノエイダコイン(ADA)
など、時価総額の高い仮想通貨を多く取り扱っています。
また、Coinbeは、ポーランド最大の仮想通貨取引所のBitBayが、2018年5月にマルタ島に拠点を移している為、今後成長すれば、ポーランド最大の仮想通貨取引所になる可能性は十分あると言えるでしょう。
ネムコインのNEM財団ついに約70%をリストラ!
NEMブロックチェーンを推進するために設立された、コミュニティ出資の非営利団体のNEM財団が既存の危機に立たされていると、NEMの公式ツイッターより発表されました。
NEM FOUNDATION FUNDING PROPOSAL 2019
Important message for #NEM community and partners. This is the funding proposal for the new NEM Foundation structure for 2019.https://t.co/Bat3f74rFB pic.twitter.com/qxYAjlUPJC
— NEM (@NEMofficial) 2019年2月6日
ネムが購入できる仮想通貨取引所
ネムを売買できる取引所はそう多くありません。
各取引所の特徴を把握して、自分に合った取引ができるようにしましょう。
コインチェック

出典:Coincheck
アプリが使いやすくて評判のコインチェックもネムコインを取扱っています。
レバレッジ取引は出来ないものの、初心者にとっては非常に使いやすい取引所ですし、国内で最も多くの仮想通貨が上場している為、他の仮想通貨も購入したい人にとってもおすすめと言える取引所ですね。
DMMビットコイン

出典:DMM Bitcoin
大手インターネット企業のDMMが手掛ける取引所です。
レバレッジを設定してネムの取引を行うことができるので、少ない投資額でも多くのリターンを得ることができます。
しかしリスクが高い取引になるので仮想通貨だけでなく、FX等の金融商品にも詳しい方が利用すると良いでしょう。
Zaif

出典:Zaif
国内ではどこよりも先にネムの取り扱いを始めた取引所です。
ネムユーザーにはよく知られた取引所で、現在も日本最大のネム取引量を誇ります。
ハッキング被害を受けたことで有名な取引所ですが、実はネムの取引における被害はゼロです。
事件後には金融庁の指導も受けセキュリティの改善に取り組んでいます。
運営会社もテックビューロからフィスコに変わり、顧客から受け取った資金をオフラインで保管するなど、さらなるセキュリティの向上に余念がありません。
ポイントは手数料が低いこと。
取引回数が多い方は大きなメリットを受けられるでしょう。
その他にも仮想通貨でFX取引ができるなど、投資目的でネムを購入するなら見逃せないサービスを行っています 。
ネムコイン(NEM/XEM)の今後の将来性
すっかり人気の無くなったネムコインですが、ウクライナでネムのブロックチェーン技術を使用した【選挙投票】を活用するなど、実用的な仮想通貨として、徐々に世界に広まってきています。
価格には中々反映されていませんが、事によってはネムの価格が一層上昇する可能性は高いでしょう。