
アイオタはIoTデバイス同士の通信に関連性を高く持つ仮想通貨で、2017年6月に公開されました。
IoTは今後発展が期待される成長産業と言われており、こうした技術に対応した仮想通貨として独自の技術や手数料無料と言ったメリットを持っています。
そこで、アイオタについてこれから具体的にご紹介してみたいと思います。
アイオタ(IOTA/MIOTA)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | IOTA(アイオタ/イオタ) |
トークン名 | IOTA(MIOTA) |
公開月 | 2017年6月 |
開発国 | ドイツ |
発行上限 | 2,779,530,283 MIOTA |
発行枚数 | 2,779,530,283 MIOTA |
公式HP | https://www.iota.org/ |
ホワイトペーパー | ホワイトペーパー(日本語) |
@iotatoken | |
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TelegramID | - |
YouTube | IOTA Foundation |
アイオタ(IOTA/MIOTA)とは
アイオタ(IOTA/MIOTA))は、IoTデバイス同士の通信という目的で作成された仮想通貨で、これまでの仮想通貨とは違ったタイプの通貨です。
DAGテクノロジーを用いた独自技術を使用
アイオタはドイツを拠点とする仮想通貨トークンで、2015年のICOで3億円を集めて2017年6月に公開されました。
アイオタは、Tangle(タングル)というDAG(Directed Acrylic Graph)テクノロジーが用いられた独自技術が使用されており、送金手数料が無料・スピーディなトランザクション処理が可能といった特徴があります。
また、Tangleは「もつれ」という意味です。
そして、DAGは、データの証明をする承認者を取引する者同士し、承認作業をスムーズにする役割があります。
様々な分野の企業が注目している
さらに、強固なセキュリティが構築されていることから、大手企業のソフトバンクなども大変注目しています。
IoTと強い関連性があるアイオタは、様々な産業分野の企業の関心が寄せられています。
アイオタの発行上限は約2,800兆MIOTAとなっており、発行上限が他の仮想通貨と比較すると大変大きな数になっています。
これはアイオタがIoT分野で利用を促進するツールとしても使われており、数秒間に何千ものトランザクションに対応できるようになっているからと言われています。
取引所によっては、100万枚が1単価といった形で、まるで株の単元のような扱いで取り引きされていると言われています。
アイオタ(IOTA/MIOTA)の特徴

出典:IOTA
ここからは、アイオタの5つの特徴を見ていきましょう。
送金手数料が無料
まず、最初の特徴として挙げられるのが、送金手数料が無料という点です。
この点はアイオタの大きな特徴で、他の通貨であれば取り引きの際に少々の手数料の発生が伴いますが、アイオタの送金手数料は無料となっています。
このような手数料無料という仕組みを実現しているのが、アイオタが採用している独自技術のタングルです。
この独自技術は、非循環有向グラフと呼ばれる構造が用いられており、取り引きを行う人が他の人のトランザクションを承認するといった仕組みになっているのです。
このようなシステムによって、アイオタはマイニングも必要としません。
トランザクションの一つ一つがその取引ではなく、別の取り引きで承認されるため、手数料も無料になるというシステムになっています。
トランザクションの処理がスピーディ
アイオタの特徴の2番目に挙げられる点が、トランザクションの処理がスピーディという点です。
タングルは、取り引きを行う人が2つ前と1つ前のトランザクションを承認するといった仕組みが採用しています。
この仕組みは、トランザクション数が増加しても重くならず、早いトランザクション処理ができるため、この点が2番目の特徴として挙げられます。
ブロックチェーンが使用されていない
アイオタの3番目の特徴として、ブロックチェーンが使用されていない点が挙げられます。
ブロックチェーン技術は取り引きの承認に多少のコストがかかる仕組みになっています。
アイオタは、ブロックチェーン技術を採用していないため、コストをかけずに取引ができ、手数料が無料になるのです。
アイオタは、ブロックチェーンの代わりに、DAG(Directed acyclic graph:有向非巡回グラフ)と呼ばれるテクノロジーを採用しています。
これはタングルと言われ、ブロックを作らずにトランザクションを一つずつ処理します。
このトランザクション処理では、取り引きを行った人が過去の複数の取り引きを承認するという仕組みになっていて、取引者がノードになります。
承認に体制ベースとするマイニングの概念もありません。
言い換えるとDAGの承認には、承認する人に対する支払いは発生せず、DAGを採用している仮想通貨にはマイナーがありません。
アイオタは、取り引きを行う人がノードになって、他の取り引きがなされる度に承認が増え、トランザクション遅延が解消すると言った仕組みになっているのです。
そのため、スピーディにトランザクション処理が行われます。
タングル技術によってリアルタイムの支払いが可能
アイオタの4つ目の特徴は、タングル技術によってリアルタイムの支払いが可能となっているという点です。
従来のIoTはとても優れているものの、リアルタイムの支払いの手数料が高くなってしまうという問題がありました。
その理由は、リアルタイムの支払いは頻繁に承認作業が発生するためです。
仮想通貨は取引の安全性を確保するために分散型の承認システムが採用されており、それぞれのデータの整合性が確認されなければ書き換えできないようになっています。
こうした仕組みは整合性を承認する人が必要となり、承認者への支払いがその都度発生していたのです。
ところが、アイオタに取り入れられているタングルというシステムでは、従来の仮想通貨と同じ分散型システムでありながら、データの整合性を証明する承認者は、取り引きを行う者同士でよいので、通信が効率化されて手数料無料化が実現したということなのです。
アイオタの独自のアルゴリズムの使用が高いセキュリティ下でリアルタイムの支払いを可能にしたのです。
IoTに興味をもつ様々な大企業と業務提携を結んでいる
アイオタの5番目の特徴として、IoTに興味をもつ様々な大企業と業務提携を結んでいるという点が挙げられます。
例えば、Microsoftやサムソン、富士通などと提携をしています。
富士通は新たな標準プロトコルとしてアイオタに注目していますし、大手テック企業のサムスン社もデータマーケットプレイスの開発においてアイオタとの提携を発表しました。
この他にも、アイオタは連携関係もつ企業が複数あり、こうした企業のアイオタへの期待感が強いといえます。
アイオタ(IOTA/MIOTA)に対する懸念点
アイオタには様々な特色があり、手数料無料が実現されていたり、スピーディなトランザクション処理が行われると言った良い点がありますが、同時に懸念点もあります。
国内取引所で取引されていない
アイオタの懸念点としてまず挙げられるのが、国内取引所で取引されていないという点です。
アイオタの購入や取引を行いたい場合には、海外取引所を利用する必要があるため、取引に参加する人も国内では限られると言った懸念点があります。
トランザクションの順序を正しく保存できない可能性がある
2番目の懸念点は、アイオタが採用しているタングルテクノロジーについては、トランザクションの順序を正しく保存できない可能性があるという点です。
これには、IOTAのシステムが複雑であることが関係しています。
IOTAは独自のハッシュ関数『Curl』を使っている為、今までに無かった外部からの攻撃やバグが発生する可能性があるのです。
事実、過去に(2017年4月)に、ロンドン大学のブロックチェーン技術センター(UCL)は、IOTAの脆弱性について指摘しています。
UCLブロックチェーン技術センターは今後、IOTA財団とは無関係である。
最近の報道に関連し、当センターはブロックチェーン技術がもたらす保証を理解するための必須条件として、オープンセキュリティー研究への支援を再確認する。
セキュリティー研究者にとって、その研究結果の開示に対し訴訟の脅威にさらされることは、不適切である
現在は、すでにIOTAの脆弱性は修正されているとされていますが、技術面においてはまだ未完成です。
ですから、今後時間をかけて技術の見直しがされていくでしょう。
競合性
3番目の懸念点は、アイオタと同じテクノロジーが用いられているIOT チェーンのような暗号通貨がIOTAにとって脅威となり得る可能性があるという点です。
アイオタへの投資を考えるなら、IOTチェーンのような仮想通貨にも関心を向ける必要があるでしょう。
アイオタ(IOTA/MIOTA)に対する評判(口コミ)
大企業などが関連性を持っているアイオタは、Twitterでも高い関心が寄せられており、良いコメントや興味深いコメントなどが多くあります。
仮想通貨な時代の到来と新しい時代の幕開けを盛り上げようといった期待感などがツイートされています。
暗号通貨、仮想通貨な時代の到来を感じながら、新しい時代の幕開け、ともに、盛り上げていきましょう(´▽`) #ビットコイン #リップル #イーサリアム #ライトコイン #ビットコインキャッシュ #カルダノ #ネム #モネロ #リスク #ヴァージ #アイオタ #ネオ #ステラ #モナ #ノアhttps://t.co/Q4FG2EUmQn pic.twitter.com/wglHQBvo6K
— まさる (^^)/ (@cryptofun123) 2018年6月23日
また、格付け会社ワイスレーティングが今後期待できる4通貨としてアイオタを挙げていると言った情報提供もあり、仮想通貨としても将来性のある通貨と考えている人も多いようです。
格付け会社ワイスレーティングが今後期待できる4通貨としてアイオタ、ネオ、リップル、エイダと発表しています!
依然としてXRP推しのようです!#仮想通貨 #リップル #XRP #ADA #エイダ #ネオ #NEO #IOTA #アイオタ #格付け https://t.co/H0z0QF1PMA— 仮想通貨クラウド (@CryptoCloud666) 2018年9月20日
さらに、富士通に採用されたということにインパクトを受けた人もいました。
え!?
富士通が採用!?#仮想通貨 #アイオタ https://t.co/PUQM4HfwzT— かせんとくん (@kasecamera) 2018年8月26日
アイオタは全体的にも、評判のよい仮想通貨として考えられていると言った印象があります。
アイオタ(IOTA/MIOTA)を購入できる取引所
先述したとおり、日本国内でIOTAを取り扱っている仮想通貨取引所はありません。
IOTAを購入・する為には、海外の仮想通貨取引所を使用する必要があります。
IOTAを購入できる代表的な海外取引所は、以下の7カ所です。
海外取引所を利用する場合には、最初に日本の仮想通貨取引所から仮想通貨を送金する必要があることも覚えておきましょう。
アイオタ(IOTA/MIOTA)の将来性
アイオタはIoT市場の発展と成長に関連性をもっている仮想通貨で、この分野が今後高い木体幹のある成長産業として考えられている点から考えると、アイオタの将来性について明るいイメージを持つ人も多いでしょう。
もちろん現状でも課題は難点もあると言えますが、それを改善していく社会的な支援体制などもうかがえる点などから、課題を解決しながらさらによりよい仮想通貨技術が開発されていくことが期待されます。
IoTをビジネスに活用する企業は増加していると言われ、その適用分野も今後さらに多様化する見通しと考えられています。
IoT市場もこれから急速な拡大が予想され、IoTに関連性が高いアイオタは、このような流れに乗り、今後の普及も期待できる仮想通貨であると言えます。
アイオタ(IOTA/MIOTA)のまとめ
アイオタはタングルテクノロジーが用いられた仮想通貨で、IoTのデバイス間の通信とともに用いられる仮想通貨として開発されました。
手数料無料というメリットやトランザクション処理がスピーディと言った特徴があり、今後のIoTの普及とともに活用されていくことが想定されています。
そのため、アイオタは将来性の高い通貨としても期待値が大きな仮想通貨です。