
栄枯盛衰の激しい仮想通貨業界で、今最も注目を集めている仮想通貨が「DGLDトークン」です。
DGLDトークンは、ビットコインに代表される従来の暗号通貨とは全く異なる新しいタイプの仮想通貨です。
仮想通貨の抱える数々の課題を解決できると期待を集める一方で、古い時代の貨幣に逆戻りしているという懸念の声も聞かれ賛否両論が飛び交っています。
それでも、DGLDトークンが大きな注目を集めているのは事実です。
大手金融機関や団体もDGLDトークンに興味を示しており、上手くいけばビットコインバブル崩壊以来明るい話題の少ない仮想通貨業界の起爆剤になってくれるのではと大きな期待を集めています。
DGLDトークンとはいったいどのような仮想通貨なのでしょうか。
今回は、DGLDトークンの特徴や将来性などについて紹介します。
DGLDトークンのwiki的基本情報
仮想通貨名 | DGLD |
トークン名 | DGLD |
公開月 | 2019年10月 |
開発元 |
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発行上限 | - |
発行枚数 | - |
参照元 | https://www.prnewswire.com/in/news-releases/europe-s-most-trusted-crypto-and-precious-metal-companies-partner-to-create-gold-token-secured-by-bitcoin-network-896777412.html |
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DGLDトークンとは
DGLDトークンは仮想通貨の一種で、通貨や貴金属と価値が連動するペッグ通貨です。
一般的にはドルと価値を連動するドルペッグ通貨が知られています。
ドルペッグ通貨は、米ドルと価値を連動させることで実質的に固定相場制が採用され、基軸通貨としての米ドルの信用をそのまま反映することで通貨の価値を高める効果が表れます。
DGLDトークンは、米ドルではなく金と価値が連動する金ペッグ仮想通貨です。
金の取引価格は世界市場によって決まり日々価格が変動しますが、DGLDトークンの価値も変動する金相場と連動して値動きします。
金が高騰すればDGLDトークンの価格も高騰し、金が下落すればDGLDトークンの価格も下がります。
ペッグ通貨と仕手の性質を持つ仮想通貨はこれまでにもありましたが、そのほとんどは米ドルもしくは仮想通貨の実質的な基軸通貨であるビットコインと価値を連動するものでした。
金と価値が連動する仮想通貨はこれまでにはなかったため、新しい可能性を秘めた仮想通貨として期待されています。
DGLDトークンの特徴
金に裏付けされた価値を持つ
DGLDトークンの最大の特徴は、実物としての金が価値を裏付けていることです。
DGLDトークンは金ペッグ通貨として金と価値が連動していますが、単に数字だけが連動しているのではありません。
DGLDトークンは、スイス銀行に保管されている2000万ドル(約21億円)以上の価値を有する実物の金が価値の裏付けとなっているのです。
現在の不換紙幣を用いた信用経済が普及する以前、紙幣とは金と交換可能な権利が認められた兌換紙幣が流通する金本位制度主流でした。
金本位制度の下では、貨幣とは金の代替に過ぎず、実物としての金の代わりに紙幣が取引に用いられていました。
その後キンドル交換停止などの経緯を経て、現在は金による価値の裏付けがない不換紙幣が流通していますが、DGLDトークンは実物としての金によって価値を裏付けられているため、実質的な金本位制度の通貨という性質を持った仮想通貨と言えます。
金本位制度において、通貨とは金そのものであると言えます。
法定通貨は国が破綻すれば価値を失ってしまいますが、DGLDトークンは金による価値の裏付けがあるため、どんなことがあっても確かな価値が約束されているのです。
現物の金資産に償還可能
金ペッグ通貨であるDGLDトークンは、金相場と価値が連動します。
仮想通貨の取引価格が変動するだけでなく、いつでも現物の金と交換できるので、実物資産としての金に期待される安心感が伴います。
仮想通貨は価値が不明瞭だといわれますが、DGLDトークンについてはその懸念は当てはまりません。
いつでも好きな時に実物の金と交換可能なDGLDトークンは、いわば引換券のようなもので、金そのものといってもいいほど確かな価値が認められています。
仮に仮想通貨の信頼が揺らぐような事態が起きた場合は、実物の金に交換すればいいわけですから、リスクヘッジという観点で見た場合もDGLDトークンほど安心感のある仮想通貨は他にないでしょう。
「有事のときのリスクヘッジは金資産」というのは世界中の投資家の常識ですが、DGLDトークンはリスクヘッジ資産としても高い魅力を秘めた仮想通貨なのです。
仮想通貨を通じて金投資が可能に
金と価値が連動するDGLDトークンを保有するということは、間接的に実物の金を保有しているのと同じ状態です。
仮想通貨を通じて実物の金に投資できるので金投資に対するハードルはグッと下がります。
投資信託の一種に金ETFという商品があります。
金ETFとは簡単にいえば金を投資対象にする金融商品であり、投資信託を通じて間接的に金投資が行えます。
DGLDトークンも性質的に金ETFと非常に近しい物があります。
DGLDトークンは仮想通貨を通じて実物の金を保有しているので、DGLDトークン保有と金ETF保有は同じような投資行為に当たります。
唯一の違いは、金ETFが投資ファンドという仲介者を通じて金を保有するのに対し、DGLDトークンは仲介者を必要とせず直接仮想通貨という形で金を保有するという点です。
投資信託ではファンドマネージャーに支払う手数料として信託報酬が発生しますが、DGLDトークンは仲介者が存在しないため信託報酬は不要です。
高いところだと1%以上の負担となる信託報酬が不要になるため、同じ金に対する投資でもDGLDトークンのほうが期待される利回りは大きくなります。
金取引規制の対象外
特定の国家や壇太に対しては、安全保障上の理由などで金取引規制がかけられています。
国策として個人の金取引に規制をかけている国もありますが、DGLDトークンはあくまでも金に価値が裏付けられている金ペッグ仮想通貨であり金そのものではありません。
そのため、DGLDトークンの取引は金取引規制の対象外であり、規制により十分な金投資ができない人もDGLDトークンを購入することで実質的な金投資が可能となるのです。
金取引規制の対象外であるDGLDトークンには、金に投資できなかった資金が流れこむのではと期待されています。
金に投資したくでも規制のせいで投資できないあぶれた資金がDGLDトークン市場に流入するとすれば、将来的には金相場を大きく超えた価値の大幅上昇も期待できるでしょう。
ビットコインのサイドチェーン
DGLDトークンは、ビットコインのサイドチェーンという性質を持つ仮想通貨です。
サイドチェーンとは、メインとなるブロックチェーンのサイドで機能するプロジェクトのことです。
ビットコインのサイドチェーンは、ビットコインチェーンと相互接続してひとつのネットワークとして機能します。
トランザクションや情報が共有されビットコインチェーンの処理速度を補ったり機能を拡張したりといった働きをします。
サイドチェーンとして機能するDGLDトークンには、ビットコインの高いセキュリティや高速処理などが利用できるというメリットが発生します。
新興の仮想通貨ではチェーン全体の機能がリスクとなりますが、DGLDトークンではビットコインに期待される性能がほぼそのまま反映されるので不安はありません。
DGLDトークンの懸念点
実物資産としての金の信憑性
DGLDトークンは、実物資産としてスイスの金庫に保管されている2000万ドル(約21億円)を超える価値を持つ金によってその価値が裏付けられています。
実物資産が信頼を集める一方で、「本当に金庫に金が保管されているのか?」という疑問の声も聞かれます。
スイスの金庫に金塊があるという事実は、運営が発表している情報以上の証拠がありません。
金の実物が公開されたことはなく、実際に実物を目にして確認したという声も聞かれず、信憑性に疑問を抱く人は少なくないのです。
存在するとされてきた金塊が全くの嘘だったとしたら、DGLDトークンの価値が暴落するのは確実です。
金との交換が停止されるリスク
いつでも金と交換できるのがDGLDトークンの特徴ですが、いつなんどき金との交換が停止されるかは誰にもわかりません。
ある日突然金との交換が停止されたとしても全く不思議ではなく、もしそんなことになればDGLDトークンの信用は地に落ちてしまいます。
発行枚数に上限がある
金による裏付けが価値を支えるDGLDトークンは、保管されている金の量がそのまま発行枚数の上限となります。
ほとんどの仮想通貨は当初から発行予定枚数が決められていますが、DGLDトークンは金という縛りがあるため自由に発行枚数を決めることができません。
市場の需要よりも金の保有量に影響されてしまうため、必ずしも最適な発行枚数が実現する保証はありません。
DGLDトークンの評判
ここからは、DGLDトークンのTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
金本位制やん、って思ったけど、これから一周回って物々交換(トークンと作成物)が多くなる可能性が結構あるんだよね。
コミュニケーション手段の発達により、マッチングが圧倒的に容易になったことが大きい。https://t.co/fA8uOiM1F1— xマスアーVia(ますたーあじあ)@ながさきコイン (@digitlasset_xrp) 2019年10月17日
DGLDトークンの発行を受けて、今後について考察しているツイートです。
金ペッグは増えてくるだろう★世界金融のスイスが現物金ペッグ参入🌟コインシェアーズ、金に裏付けられた仮想通貨「DGLDトークン」発行 ビットコインのサイドチェーン上に https://t.co/MlqDYnfWf8 via @JpCointelegraph
— 投資家@しんごろー (@shingoror456) 2019年10月16日
こちらもDGLDトークンの発行のニュースによって、今後は金ペックの仮想通貨が増えるだろうとツイートしています。
DGLDトークンの将来性
金による裏付けがあるDGLDトークンは、仮想通貨の新たな可能性を広げてくれる存在です。
手軽に金投資できると評価されれば、従来の仮想通貨を超えて一気に普及する可能性を秘めています。
受け入れられるかどうかはまだこれからですが、新たな投資の未来を切り開くことが期待されています。
DGLDトークンのまとめ
DGLDトークンは、仮想通貨でありながら金投資の新たなスタイルでもあります。
そのため、DGLDトークンをこれまでの仮想通貨と同じように考えるべきではありません。
特殊な性質が正しく理解されるかどうかが、DGLDトークンの今後の普及のカギを握ると言えるでしょう。