仮想通貨のポートフォリオとは?組み方・管理方法や「コイン相場」アプリについても解説

仮想通貨元年と呼ばれた2016年以降、仮想通貨の知名度が急激に向上するとともに、仮想通貨投資を行う個人投資家も増加しました。

株であれば、ETFなどの投資信託や積立NISAなどの様々な投資手段がありますが、いまだに立ち位置が定まっていない仮想通貨の場合、仮想通貨投資=個人トレードというのが現状です。

そんな中、仮想通貨投資を行う個人投資家が必ず直面する問題が「資産管理」ですよね。

 

そこでこの記事では、仮想通貨ポートフォリオの概要・組み方や、資産管理に便利なポートフォリオアプリ「コイン相場」について解説しています。

 

  • ポートフォリオって何?
  • 仮想通貨ポートフォリオとは?
  • 仮想通貨ポートフォリオの組み方が知りたい
  • 便利なポートフォリオ「コイン相場」について教えて

上記のような疑問・要望にも100%応えていますので、是非最後までご覧ください。

仮想通貨のポートフォリオとは

ポートフォリオとは、もともと画家が自らの作品をまとめて持ち歩く際に利用していた”紙ばさみ”を表す英語として使われていました。

それが派生し、現在で「複数の作品(物)を1つにまとめて見れるように(一覧に)したもの」という意味でつかわれています。

投資の世界でいう「ポートフォリオ」とは、投資している(所有している)資産(株や仮想通貨)などの内容(種類や量や比率)のことを指すのが一般的です。

以下は、Wikipediaから引用した「ポートフォリオ(金融)」の説明ですが、少し難しいですね。

ポートフォリオ(英語:portfolio)とは、安全資産と危険資産の最適保有率のことである。

マクロ経済学の分野からの延長線上として、金融経済学(financial economics)や数理ファイナンスを金融工学と同様に理論的バックグラウンドとして持ち、貨幣市場において金融機関が事業活動を通じて取り扱う様々なリスクを計測し適切なマネージメントを考える上で重要な概念である。

簡単に言い換えると、ポートフォリオは自分が何にどれくらい投資しているのかをわかりやすくまとめたもので、リスクヘッジを考えるうえで最も重要な概念であるということですね。

ポートフォリオを組む/分散投資する目的

ポートフォリオの存在はまず、複数の種類の資産に同時に投資を行っている(分散投資を行っている)ことが前提にあります。

分散投資をする唯一最大の目的は、「リスクを抑え、そのうえで最大のリターンを得る」ことです。

たとえ話として、「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉をご存知でしょうか?(下記参照)

これは、卵を自らの資産、カゴを投資対象とみなして投資哲学を解いたとても有名な言葉です。

1つ当たりのカゴが落ちる確率は同じでもいくつかのカゴに卵を分散させておけば、大きな損害を被ることはないことを意味しています。

もっと深く掘り下げよう!

例えば、上記画像の3つのカゴのうち、カゴAが落下する確率が30%。残りの2つのカゴが落下する確率が10%だったとします。

この場合、あなたならどのカゴにどれくらいの卵を入れますか?

具体的な個数は置いておいたとしても、少なくともAにいれる卵の数はB,Cよりも少なくしますよね。(Aは落下する確率が高いため)

実際の投資の世界でも同じです。どの投資商品がどれだけのリスクを背負っているのかを見極め、自分の資産の何%を投資するのか。その割合を試行錯誤することが、「ポートフォリオを組む」ということなのです。

ポートフォリオだけじゃない|分散投資の種類

仮想通貨ポートフォリオの組み方を解説する前に、まずは投資のリスクを抑え、最大のリータンを得るために必要な「視点」を3つご紹介します。

先ほど、「ポートフォリオはリスクヘッジを考えるうえで最も重要な概念である」というお話をしましたが、実はポートフォリオを組むこと以外にも、重要な概念があるんです。

  • 投資先の分散(ポートフォリオを組む)
  • 投資タイミングの分散
  • 投資期間の分散

投資先の分散(ポートフォリオを組む)については先ほど説明した通りですので割愛します。

投資タイミングの分散

投資タイミングの分散で、最も代表的な投資方法が「ドルコスト平均法」という投資方法です。

具体的には、ある投資対象に対し「定期的に一定の金額で投資し続ける」投資手法のことを言います。

常に一定金額で購入するため、安い時は多く、高い時は少なく買う(必然的に)ので、平均単価を下げられる可能性が極めて高くなるのです。(絶対ではありません)

画像にある通り、定期的に一定口数(ユニット)購入する投資方法より、定期的に一定金額購入する投資するドルコスト平均法の方が、1口あたりの価格を下げることができるのです。

これは、ドル円の様に日々値下がり・値上がりを繰り返している(買い時・売り時の判断が難しい)投資商品に投資する際に用いられる投資方法で、仮想通貨投資にも応用できますよ。

投資期間の分散

投資期間の分散で代表的なのが、「積立投資」です。

(※上述したドルコスト平均法も一種の積立投資で、長期間投資する対象に対して効力を発揮する)

 

積立投資は、専門的な知識がない一般人でも簡単に採用できる投資方法として知られていますよね。

積立投資に関する説明は以下を参考。

例えば老後資金として60歳までに2,000万円を積み立てる場合、必要な月々の積み立て額はどうなるか見てみましょう。

20歳のあなたが、40年間かけて貯めると、毎月の積み立て額は約34,000円。
30歳のあなたが、30年間かけて貯めると、毎月の積み立て額は約48,000円。
40歳のあなたが、20年間かけて貯めると、毎月の積み立て額は約76,000円。

いずれも、金利を1%、1年複利と想定して積み立てた場合の試算です。利息額に対する税金20.315%(所得税15.315%(復興所得税0.315%含む)、地方税5%)を考慮しています。このように負担金額が大きく変わります。

仮想通貨ポートフォリオの組み方

では、いよいよ仮想通貨ポートフォリオの組み方について解説していきますね。

仮想通貨投資に利用する金額に注意

仮想通貨投資に投入する金額は、あってもなくても生活に影響が出ない”お小遣い”程度の金額から投資するようにしてください。

今現在の仮想通貨市場を見ているとわかりますが、これからの仮想通貨市場において「一発逆転で億り人」になることはまず不可能(※)です。

投資の際は十分にご注意下さい。

※現在、ビットコインなどの主要通貨の価格は上がりきっており、仮想通貨バブル期のように「一ヶ月で100~1000倍値上がりした」という現象は、99.99%ありえません。今現在の市場では、数千万~数億円単位で投資を行わない限り、巨額の利益を得ることはできません。

    ポートフォリオを組むうえで大切なこと

    ポートフォリオを組むうえで最も大切なことは、「どれくらいのリターンを求めるか」です。

    リターンの計算方法は、具体的な金額(何十万円など)でも問題ありませんが、各々投資する金額は異なると思うので割合(投資金額の何%)で計算することをお勧めします。

    仮想通貨投資:リターンの目安とは?
    通常、株式投資の場合だと、年利(リターン)の目安は5%~8%だといわれています。
    仮想通貨投資だからと意気込んで、高すぎる目標を掲げてしまうのはお勧めしません。理由は、高いリターンを得るということは、それほど高いリスクを背負っているということだからです。
    ただでさえボラティリティの大きい仮想通貨市場に、初心者が高いリスクを背負って参入することの愚かさは容易に想像ができるでしょう。ですので初心者の方はとりあえず、年利10%を目標にポートフォリオを組むことをお勧めしますよ。

    ポートフォリオ作成の基本

    ポートフォリオ作成の基本は、欲しているリターンから自分が取らなければいけないリスクを計算することです。

    投資方法、投資先銘柄などは無数にありますから、最も低いリスクで目標としているリターンを得られるよう、仮想通貨銘柄の組み合わせを考慮する必要があります。

    ポートフォリオ作成の注意点

    一番注意すべきは、「草コイン」と呼ばれる無名コインです。

    まだまだ無名の草コインは価格自体も低いため、少額の投資で多くのコインを獲得することが可能です。

    もし獲得したコインが数千~数万倍にまで上昇すれば、あなたは一気に億万長者となれるでしょう。

     

    ただ忘れてはいけないのが、草コインの魅力は「価格上昇の可能性が、すでに成熟している銘柄よりも高い」というただ一点だということ。

    価格が上昇していないのにはそれなりの理由があり、詐欺コインや将来性が乏しい仮想通貨がほとんどです。

    世界に数千以上あるとされている石ころ(草コイン)の中から、初心者がたった1つの小さなダイヤモンドを見つけ出すことが果たして可能なのでしょうか?

    答えは2つに1つですね。

    便利ツール:コイン相場とは

    出典:COIN JINJA

    コイン相場とは、COIN JINJAが運営する、その名の通り仮想通貨の情報が得られるスマートフォンアプリです。

    COIN JINJAはそもそも、様々なICO情報をかねてから提供しており、仮想通貨初心者にとっては、重宝するものとして認知されています。

    そんなCOIN JINJAが出した「コイン相場」というアプリは、チャート、ポートフォリオ、仮想通貨ニュースと、仮想通貨をやるうえで知りたい情報が全て詰まっており、それが一目でわかるという利便性に優れたアプリとして認知されています。

    仮想通貨アプリもこれ一つでいいぐらいです。

    Google Play、App storeの両方でリリースされており、その使いやすさや利便性の高さが評判を呼び、リリースからから現在に至るまでに20万ダウンロードを突破しています。

    コイン相場 - ビットコイン&仮想通貨アプリ

    コイン相場 - ビットコイン&仮想通貨アプリ
    開発元:FrontierOne Software
    無料
    posted withアプリーチ

    コイン相場をダウンロード・使い方

    前述の通り、すでにGoogle Play、App storeの両方でリリースされており、コイン相場と検索すれば、すぐにダウンロードすることができます。そのため、iPhone、Android両機種からダウンロードが可能です。

     

    続いては、コイン相場の使い方について解説します。

    コイン相場の主な機能は以下の4つ。

    • 仮想通貨銘柄のウォッチリスト
    • マーケット表示
    • 仮想通貨ニュース
    • ICO情報検索

    仮想通貨銘柄のウォッチリスト

    スマホでダウンロードした後に開くと、さっそく現在の主要なコインの値動きを見ることができます。

    最初のページはウォッチリストと呼ばれるもので、取引所ごとの通貨を登録できます。

    さらには、同通貨の取引所間の差額を調べることができ、他にもチェックしたい通貨を登録するためには画像右上の「+」から追加することが出来ます。

    画像ではBTCやBCH、ETHと表示されており、さらには前述の通り、コインの追加で20種類ほどのコインや、その他のコインも検索可能になっています。

    マーケット

    仮想通貨市場全体の価格変動率一覧や上昇率ランキング・下落ランキングなどが表示されます。

    図で表紙されているので、非常に見やすくなっています。

    仮想通貨ニュース

    最新の仮想通貨関連のニュースやコラムを読むことができます。

    自身の好きな仮想通貨をカテゴリ追加することで、興味のある仮想通貨に関連した情報に絞ってニュースを取得することも可能です。

    仮想通貨に関するニュースがリアルタイムで見ることができるので、通貨の耳寄り情報から規制の情報まで、幅広く知ることができます。

    コラムでは、通貨の解説といったものが紹介されているので、情報収集には打ってつけです。

    ICO情報

    「ICO」とは「Initial Coin Offering」の略で、仮想通貨業界におけるクラウドファンディングのようなものです。

    ICOについては、以下3記事をご覧いただければ、ほとんど完璧にご理解いただけるかと思います。

     

    気になるICOプロジェクトを検索して探すこともできますし、各プロジェクトを「公開前」、「進行中」、「成立」に分けて表示してくれます。

    もちろん、仮想通貨に精通している人にとって、投機的なものとしてはICOが最たる例です。

    COIN JINJAでは、主要武器であるのがこの「ICO」であり、公式サイトに飛ぶことができ、ホワイトペーパーを簡単に閲覧できるのはもちろん、ICOの開始時期から、終了時期まで載っています。

    ここまでくると、仮想通貨に関しては、何から何まで網羅している、神アプリとまで言えますね!

    仮想通貨は情報戦によるところもあるので、そういった意味ではとても便利で重宝するものになるといえます。

    コイン相場でのポートフォリオ設定方法

    仮想通貨取引所と連携させることによって、実際に各取引所に保有している通貨のポートフォリオをリアルタイムで表示することができます。

    ダウンロードしたての場合は、もちろんですが、未設定の状態になっています。

    この機能を利用するためには、各取引所で「API Key」を発行し、それをコイン相場アプリに設定することでこのアプリから直接、仮想通貨の売買を行うこともできるようになります。

    詳しい設定方法は、アプリ内の「ガイダンスを見る」で詳しく説明されています。

    また、運営元であるCOIN JINJAのサイトからも連携させることが出来ます。

    持っている取引所と連携させようとすると、このようにたくさんのウォレットや取引所が出てきます。

    目的のウォレットや取引所によってそれぞれ「API Key」は異なるようで、ご丁寧にガイダンスまで存在していて、ユーザーには優しい設計になっています。

    リンク先には方法も事細かに書いてあるので、やってみるのは難しくはなさそうです。

    仮想通貨ポートフォリオとコイン相場に関するまとめ

    冒頭でも既述した通り、現状、”資産管理”は仮想通貨投資を行う上で必ず乗り越えなければいけない壁となっています。

     

    ビットコインETFなどの仮想通貨投資商品が誕生することで仮想通貨の立ち位置が明確化されていきます。

    それにより、今後は機関投資家などによる参入により、個人自らがポートフォリオの詳細な管理や保有通貨の資産計算などを行う機会は減っていくかもしれません。

    しかし、トレードを行う個人投資家にとって、ポートフォリオ管理ツールの利用が必須であることには変わりなく、利用方法や概要を覚えておいて損はないでしょう。

    仮想通貨ポートフォリオ学習のために、この記事が参考になっていれば幸いです。

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