
世界には様々な企業があります。
多国籍企業と呼ばれる巨大企業もあれば、家族経営の自営業のような企業も企業として存在しています。
しかし、多くの企業は中小企業であり、この中小企業の活動によって世界は動いているといっても過言ではありません。
今回紹介するRepuX(リパックス)は、そんな中小企業向けに開発された仮想通貨です。
このリパックスの特徴や評判、概要を紹介しながら、現在のリパックスの状況、そして将来性や懸念点にも言及し、この仮想通貨リパックスについて解説を行っていきます。
これを読めば恐らくこの中小企業向け仮想通貨リパックスのことを今よりもずっと詳しく知ることができるでしょう。
リパックス(Repux/PEX)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Repux(リパックス) |
トークン名 | PEX |
公開月 | 2017年 |
発行上限 | 500,000,00PEX |
発行枚数 | - |
公式HP | https://repux.io/(現在アクセス不可) |
ホワイトペーパー | https://icotop.io/wp-content/uploads/2018/02/white-paper-1.pdf(英語) |
@repu_x | |
- | |
r/RepuX | |
TelegramID | - |
YouTube | RepuX |
リパックス(Repux/PEX)とは
中小企業をサポートする仮想通貨
リパックスとは冒頭でもお話ししたとおり、中小企業をサポートする仮想通貨です。
この仮想通貨やそれが持つシステム(プラットフォーム)によってデータの商品化を行い、企業を支えて事業の運営を助けてくれるという画期的なイギリス発のプロジェクトでもあります。
役立つデータの売買で新規事業開発を容易にする
このリパックスのプラットフォームで、具体的なものとしては実際に役立ちそうなデータを売買することによって、新規事業の開発を容易にするというメリットがあります。
このような取引をリパックスの持つブロックチェーンで管理することによって、新事業や企業の効率的な成功が期待できるのです。
従来は自社の努力で手に入れる必要があったノウハウを容易に手にすることができるのはとても魅力的なサービスであり、メリットでもあります。
特にこの恩恵は、中小企業やスタートアップしたばかりの企業にとって、より大きなものとなるため、中小企業を支える仮想通貨と呼ばれるのはそういった理由です。
リパックス(Repux/PEX)の特徴
リパックスには様々な特徴があり、主だったものとして5つ挙げることができます。
- データの商品化
- 事業のリスク低減
- AIの発達を推進
- 高い安全性
- 中小企業との親和性の高さ
データの商品化
リパックスの主な特徴として自身のブロックチェーンを利用したプラットフォームでのデータの売買が挙げられます。
あらゆるデータを商品化することができるため、休眠していたノウハウのなどのデータを商品化できるメリットができるだけでなく、データ販売を目的とした事業展開を行うことも可能です。
また、欲しいデータを手に入れることでより効率的な経営が可能となるメリットも出てきます。
このようなプラットフォームが完全に機能すればビジネスの世界を変える大きなきっかけになると言えます。
事業のリスク低減
事業のリスク低減に寄与するのも特徴です。
新規事業や起業には様々な情報やデータや資料が必要になります。
その多くは通常自前で製作したり、試行錯誤をしながら検索を行う必要があります。
しかし、そういったデータなしで事業を立ち上げることも少なくないため、不安定な要素を抱えた投機的なスタートを切ることもあるのです。
しかし、このプラットフォームでのデータを利用することで、より明確な展望を行うことができ、情報やデータによってリスクを減らすことも可能となるのです。
AIの発達を推進
AIの発達と関係しているのも特徴と言えます。
プラットフォームで販売されているデータをAIに読みこませ、より利用する企業やユーザーに対して適切なプラットフォームへと進化していくこともできるのです。
世界のAIの進展とともに進化していくのもリパックスの特徴として挙げられます。
高い安全性
高い安全性も特徴です。
企業秘密とも言えるデータの売買を行うため、セキュリティも高く、十分な対策も施されています。
決済データの暗号化や販売者の評価、ICOに関する公式サイトで計画の詳細を表示し透明な運営環境を行っているというのもメリットで、汎用性の高いイーサリアムERC20を使用していることから、確立された技術を使用している点も特徴です。
中小企業との親和性の高さ
そしてこれらのデータを安全に売買できるリパックスのプラットフォームは、情報が欲しい企業と情報を売りたい企業との橋渡し役となります。
それは特にやり取りを希望している中小企業との親和性が非常に高いという特徴でもあります。
このような強みを持っているのがリパックスの特徴です。
リパックス(Repux/PEX)に対する懸念点
残念ながらリパックスには下記の通り3つの懸念点があります。
- 運営元が怪しい
- 詐欺案件に指定された
- 新規の情報が発信されなくなった
運営元が怪しい
運営元の怪しさが懸念点の一つです。
まず、開発元のスタッフの顔写真が無断使用であるという指摘を受けた点から始まります。
この無断使用の理由は二つ考えられ、一つは小規模のプロジェクトのため文字通り数合わせとして勝手に利用しあたかも大きなプロジェクトに見せようとしたこと、もう一つはICO詐欺を行う上で足がつかないようにするための対策として利用したことが挙げられます。
いずれにしても信用を大きく失う行為に変わりはないため、将来的な運営を考えた上で致命的な行為であったといわざるを得ません。
詐欺案件に指定された
詐欺案件の件ですが、別のICO案件(ギャンブル向けプラットフォーム「ジョイトークン」)の運営者も同じであったこと、そしてそのICO案件が計画的な詐欺案件であったことが発覚したため、このリパックスも同様であると見なされています。
新規の情報が発信されなくなった
新規の情報が発信されていないのも懸念点です。
2018年10月付けでTwitterの情報がストップしており、公式サイトもアクセス不可となっているため、運営がきちんとされているのか全く不明となっています。
ビジネスの仕組みを変える画期的なプロジェクトなのに1年近くも進捗状況が公表されないのは大きな問題であり、懸念点でもあります。
リパックス(Repux/PEX)の現在
そんな懸念点を持つリパックスですが、現在はどのようになっているのでしょうか。
プロジェクトは完全にストップしている
一言で言うと、詐欺行為をしたため、プロジェクトが完全にストップしています。
2019年5月に仮想通貨の新規発行を用いた資金調達方法「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」を合同実施し、突然の事業停止などで投資家の資金を奪う出口詐欺(Exit Scam)を行いました。
そして日本円にして約8億円の詐取し消えたのです。
ギャンブル向けプラットフォーム「ジョイトークン」も同時に上場し詐取に成功したのです。
現在両社関連のウェブサイトやSNS「テレグラム」上の両社チャンネルが閉鎖されています。
壮大な詐欺案件だった
また、ホワイトペーパーはかつてはあったものの、2019年8月時点ではなくなっています。
2019年8月現在もまったく更新される気配はなく、プロジェクトも壮大な詐欺案件であったことは明らかです。
関係者の逮捕と言うニュースもないため、完全に開発者側が成功を収めたといっても過言ではありません。
リパックス(Repux/PEX)に対する評判・口コミ
リパックスは様々な評判や口コミがあります。
そういったものを良く知ることができるTwitterを利用し、評判や口コミについて紹介していきます。
Found a gem guys!#Repux below ICO price on #idex@repu_x
They have just published their token sale summary!
Protocol Level Framework with strong partnerships in China.
Featured on #Forbes and #Yahoohttps://t.co/1HV0fURnC4— LegitoCrypto (@LegitoCrypto) 2018年4月27日
宝石の男を見つけました!
#Repux上のICO価格以下#idex
@repu_x彼らはちょうど彼らのトークンの販売の概要を公開しました!
中国で強力なパートナーシップを持つプロトコルレベルフレームワーク。
特集#Forbesと#Yahoo※日本語訳(ツイート翻訳使用)
当初は大変な期待がありました。
Every day the project develops and grows! You can see the team's well-coordinated work! For sure, this project really means a new era in the current financial sphere.https://t.co/SG2wnjDtNT #Crypto #Blockchain #Crowdfunding #RepuX #RepuX
— HaiYan08 (@yenhai8102) 2018年4月26日
プロジェクトが発展し、成長する毎日!チームの調整作業を見ることができます!確かに、このプロジェクトは、現在の金融分野の新しい時代を意味します。
http://www.repux.io
#Crypto #Blockchain #Crowdfunding #RepuX #RepuX
※日本語訳(ツイート翻訳使用)
期待できる案件の一つとして紹介しています。
if you want to earn money then this is ICO for you: #RepuX #BigData #DataMarketplace #rawData
— Akramovkomer (@komer1994) 2018年4月8日
あなたがお金を稼ぎたい場合、これはあなたのためにICOです: #RepuX
#BigData #DataMarketplace #rawData※日本語訳(ツイート翻訳使用)
稼げるICOとも呼ばれました。
Dishonest liars like you damage the entire cryptocurrency industry. We need to police ourselves and drive those that defraud people out of the business. #scam #ICO #RepuX https://t.co/7DfGPdMGNB
— Callum Roxburgh (@CMRoxburgh) 2018年5月18日
あなたのような不正直な嘘つきは、暗号通貨業界全体に損害を与えます。私たちは自分自身を警察し、ビジネスから人々をだまし取る人を追い出す必要があります。#scam #ICO #RepuX
※日本語訳(ツイート翻訳使用)
詐欺を批判するツイートもありました。
PAY THE BOUNTY HUNTERS or you guys do not have word of honor...and don't deserve to be trusted at all. #RepuXRobbery #RepuX
— Tom Sedaya (@born2askwhy) 2018年5月10日
バウンティハンターに支払うか、あなた達は名誉の言葉を持っていません...そして、全く信頼されるに値しない。#RepuXRobbery #RepuX
※日本語訳(ツイート翻訳使用)
公式を直接批判している人もいます。
当初は期待されていましたが、詐欺案件であることが発覚し、一気に批判が殺到したというのがリパックスの評判と言えます。
リパックス(Repux/PEX)の将来性
将来性は絶望的
リパックスの将来性は絶望的と言わざるを得ません。
今後別の開発者が同様のアイデアでまっとうな案件を提示したとしても、信用を失い切っている案件を連想させるため、そういった他の案件に対する将来性すら奪ってしまっています。
まさに詐欺を行うためにでっち上げた案件がこのリパックスであり、多くの関係者を失望させた罪は重いものと言えるのではないでしょうか。
出口詐欺はリパックスだけではない
ただ、こういった出口詐欺はリパックスだけでなく、以前から度々行われてきました。
巧妙に上場後徐々にトーンダウンするものや上場直後に全て売り払って現金を手にするという手段も常とう化しています。
こういった詐欺案件をいかに把握するかが、これらから仮想通貨を取り扱っていく上での課題と言えます。
いずれにしてもこの中小企業のための夢のようなプロジェクトは夢のままで終わり、残ったのは詐欺の被害者とリパックスに関するデータの残渣だけです。
リパックス(Repux/PEX)のまとめ
中小企業を支えるために誕生したリパックスですが、最終的に詐欺案件という幕引きとなってしまいました。
こういった終わり方をする仮想通貨は少なくありませんし、実際に継続しようと考えていてもICOで購入したユーザーが一斉に売却を行ったことで事業が立ち行かなくなり、結局詐欺のような幕引きになる案件もあります。
また巧妙に日本人の広告塔を立てて、その人物を介して販売を行っている案件もあるため、もし日本人が強く購入を進めるようなキャンペーンを行っている場合は特に注意して接する案件と考えるのが安全です。
現在取り締まりも十分に行えていないのが実際の出口詐欺ですから、自衛で解決するしかありません。