
2018年1月に起こったコインチェックの仮想通貨流出事件以降、日本の財務省は仮想通貨取引やICOの規制を一層強化するようになり、日本国内の業者で取引できる仮想通貨の種類は諸外国に比べて圧倒的に少ない状態になっています。
そこでBinaceのようなマイナーなアルトコインが多数取引されている海外の取引所への関心がより一層高まっています。
そこでここでは韓国にある仮想通貨取引所であるCoinrailについて、その概要・特徴・利用する上での注意点・口コミ・登録方法について紹介していきます。
Coinrail(コインレール)取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | Coinrail(コインレール) |
独自トークン有無 | - |
設立日 | 2017年10月11日 |
運営会社 | 株式会社リーナース |
取引所がある国 | 韓国 |
公式ホームページ | https://coinrail.co.kr/ |
日本語対応 | - |
日本人対応 | 〇 |
@Coinrail_Korea | |
- | |
- | |
YouTube | - |
TelegramID | - |
Coinrail(コインレール)取引所とは

出典:Coinrail
2017年から仮想通貨取引を開始
Coinrailは、韓国にある仮想通貨取引所で、2017年10月11日より仮想通貨取引を開始しています。
多彩な仮想通貨の取引ができることから、取引所の運営が始まってからすぐに注目を集め、大きく成長していきました。
2018年6月 44億円相当のハッキング被害に遭う
しかしながら、2018年6月10日にハッキング被害に遭い、約4000万ドル(約44億円)相当の仮想通貨が盗難に遭いました。
현재 코인사들과 피해를 막기 위해 협의중이며 일부코인들의 네트워크망 전송이 불가할 수 있습니다. 회원님의 피해가 없도록 최대한 빠른조치를 진행하도록 하겠습니다.
— coinrail (@Coinrail_Korea) 2018年6月10日
このハッキングによって盗まれたコインは、NPXS、DENT、BBC、ATX、JNT、NPERといった日本ではあまり馴染みのないマイナーコインです。
このハッキング事件は、韓国国内では第7位(世界では90位程度)の取引量を誇っていた仮想通貨取引所のハッキング被害ということで、ビットコインをはじめあらゆる仮想通貨の価格急落を招きました。
現在の取扱通貨は80種類以上
ハッキング後、約26時間の緊急メンテナンスを行い、結果として1か月ほど仮想通貨取引を中止していましたが、1か月後には仮想通貨取引を再開しています。
その後もマイナーなアルトコインの取り扱い件数を増やし、現在では80種類以上の仮想通貨の取引を取り扱う取引所となっています。
Coinrail(コインレール)取引所の特徴

出典:Coinrail
取引を行っている仮想通貨の種類が多い
Coinrailの最大の特徴は、取り扱っている仮想通貨の種類が多いことです。
韓国国内では取り扱う仮想通貨の種類が最も多い仮想通貨取引所となっています。
具体的には、取り扱う仮想通貨の種類は80種類以上にもなります。
2017年の年末辺りから、ありとあらゆるアルトコインの価格が高騰して、マイナーなアルトコイン、いわゆる草コインに興味を持つ人が非常に多くなりました。
ビットコイン、イーサリアム、リップルといったメジャーな仮想通貨の場合は、時価総額がすでに相当膨らんでいて、ちょっとした材料だけでは大きな価格高騰は見込めない状況となっています。
一方の草コインは時価総額が小さいため、ちょっとした好材料だけでも価格が急騰するため、それを期待しての草コイン投資人気は未だに根強いのです。
急騰する可能性のある草コインに出会える可能性が高いCoinrailの人気も、やはりそういった意味で根強いのも納得できます。
Airdropなどのイベントがある
Coinrailでは、多数のイベントが開催されていることも特徴のひとつです。
日本の取引所ではあまりありませんが、Airdropのイベントも数多くあります。
Airdropとは、仮想通貨の知名度向上のために、仮想通貨を無料でプレゼントしてくれる企画のことを指します。
海外の仮想通貨取引所ではよく見られます。
ただ、日本の仮想通貨取引所では、規制が厳しいために、そもそもマイナーなアルトコインを取り扱うこと自体が難しい状況となっています。
しかし、韓国の取引所であるCoinrailでは可能となっています。
Airdropだけのために口座開設する人もいるので、Airdropに興味のある方にはおすすめの取引所といえます。
取引手数料が安い
仮想通貨取引の手数料が安いこともCoinrailの特徴です。
取引手数料はメイカー、テイカーともに一律0.1%となっています。
これは世界最大手の仮想通貨取引所であるBinanceと同じ手数料となっています。
例えば、Coinbaseでは最大0.3%の手数料がかかりますし、BITTREXの場合は、メイカー、テイカーに関わらず一律0.25%の手数料が発生します。
それらと比較すれば、Coinrailの手数料は大幅に安いと言えます。
取引上利便性の高いインターフェイス
Coinrailの取引専用画面は非常に見やすく、内容が充実しています。
該当通貨ペアのチャート、取引板、注文画面が1ページに全て収まるようになっていて、チャートの値動きを見ながら注文がしやすくなっています。
また、取引所で取引された取引履歴も表示されるようになっているので、過去にどのような注文があったのかを振り返ることも簡単にできます。
Coinrailは日本語に対応しておらず、対応言語は英語と韓国語のみとなっいますが、日本語表記でなくても簡単に注文操作が可能です。
例えば、世界最大手の仮想通貨取引所であるBitmexでは日本語表記に対応していますが、日本語表記にしたBitmexよりも英語表記のCoinrailの取引画面の方が分かりやすい印象です。
Dentの取引高が世界一
ここまで紹介してきた通り、Coinrailでは数多くのマイナーなアルトコインを取り扱っていますが、特にDentというアルトコインの取引が有名で、Dentの取引高世界一位となっている取引所です。
なぜ、Dentの取引高が世界一位になっているのかというと、取引手数料が安いことが挙げられます。
CoinrailでのDentの取引手数料は0.1%となっています。これは他にDentを取り扱っている仮想通貨取引所よりも安い水準となっています。
Dentに限らず、どんな種類の仮想通貨の取引であってもCoinrailの取引手数料は0.1%であるため、他のマイナーなアルトコインを取引する上でも大きなメリットがあります。
ちなみに、Dentとはユーザー間でモバイルデータを売買するプラットフォームであるDent内で売買の際に必要となるトークンのことです。
このモバイルデータの売買によって、データローミング費を削減したり、自分の余ったデータを売って利益を得たりすることができます。
全仮想通貨の中での時価総額ランキングは100位ぐらいですが、今後のDentプラットフォームの発展次第では価格が高騰する可能性もあります。
Dentに興味がある方にはCoinrailでの取引をおすすめします。
セキュリティ対策の強化を売りにしている
Coinrailのホームページではセキュリティ対策の強化を売り文句にしています。
24時間取引の監視体制を整えているとしています。
ただ、2018年6月にハッカーによる仮想通貨盗難事件が起こっており、その原因がオフィスのパソコンがフィッシング詐欺に遭ったせいだと言われています。
そのため、盗難事件後のセキュリティ対策がどこまで進んでいて、どれほど万全なものなのかは疑問が残ります。
Coinrail(コインレール)取引所を利用する際の注意点
ハッキング被害の際に利用規約に手を加えた疑惑
2018年6月に起こったCoinrailでのハッキングの直前に、ハッキング被害の際にユーザー補償に関する条項を利用規約から削除したという疑惑が上がっていて、各方面で話題になりました。
もしこれが本当で、意図的なものであれば、取引所がハッキング被害に対する責任を避けるためにとった行動ともとれ、ユーザー軽視も甚だしいところです。
これが真実なのか誤報なのかははっきりしないところがあるので、Coinrailで仮想通貨取引をする場合には、仮想通貨を基本的には自分のウォレットに移動させて、自らの仮想通貨を守る行動を取ることをおすすめします。
セキュリティの問題
やはり2018年6月にハッキングが起こったという事実があるため、Coinrailのセキュリティ対策は万全であるのかどうかが不安材料です。
しかも、その時のハッキングの原因がオフィスのパソコンがフィッシング詐欺に遭ったというものでした。
これはシステムどうこうよりも社員の姿勢の問題です。
システム自体のセキュリティ対策とともに社員の教育も必要となってくる問題であり、これが完全に解消されたのかは疑問が残るところです。
前項でも説明しましたが、こういった懸念材料がある以上、Coinrailで仮想通貨取引をする場合にはなるべく所持している仮想通貨をウォレットに移動させて、自らの仮想通貨を守る行動をとるように心がけてください。
対応言語が韓国語と英語のみ
Coinrailの対応言語は、韓国語と英語のみとなっています。
日本語には対応していないので、取引する上で言語が障害となる可能性もあります。
その代わり、取引画面は非常に使いやすく、翻訳をしなくても英語でも十分対応可能なレベルなので、取引上そこまで困ることはないでしょう。
ただ、重要なお知らせの連絡も韓国語か英語でしか対応しないということです。
もし、過去のハッキングのような重大事件が起こった時に、その連絡がうまく伝わらず対応が遅れてしまう恐れがあります。
Coinrail(コインレール)取引所の評判
ここではCoinrailのtwitterでの評判を紹介します。
【ハッキング原因判明】
先日韓国仮想通貨取引所coinrail、Bithumbは相次ぎハッキングされた原因は判明されたそうです。
韓国放送通信委員会の調査によると、取引所スタッフのPCはSpear Phishingというフィッシング詐欺を受けられたかららしいです。
※ひどいです※#coinrail #bithumb #仮想通貨 pic.twitter.com/MWIOFBMTVN
— AndreaLee@中国について (@Andreablockchai) 2018年7月6日
2018年6月10日に起こったハッキングの原因がオフィスのパソコンがフィッシング詐欺に遭ったせいだと判明して、そのずさんなセキュリティ対策に対して怒りの声が出ています。
【韓国は取引所が攻撃された責任を分析する研究会を開催】韓国は「取引所が攻撃されたは誰の責任か」についての研究会を開催する。韓国のYoubit、Bithumb、Coinrailなどの取引所はハッキング攻撃を受けたユーザーの損失は適切に補償されていなかったばかりではなく、裁判所も判決しなかった。
— Dbit Japan @仮想通貨 (@DBitJP) 2018年7月19日
また、ハッキングに対する補償方法にも不満を持つユーザーがいるようです。
Coinrailでは仮想通貨流出事件で盗まれたユーザーの仮想通貨の補償に、Coinrailの独自通貨のRailで補償しました。
しかも、そのRailは段階的にしか法定通貨に換金できないように決められています。
換金できない間にRailの価値が急落したら大損をする可能性もあるわけで、この対応は確かにまずいように思います。
#energimine #ETK #エナジーマイン #仮想通貨
Coinrailに本日上場! pic.twitter.com/UrlDijnB5O
— やっさん@配当型ウォレット「SBLOCK」 (@SBLOCKwallet) 2018年7月31日
ただ、やはりマイナーなアルトコインへの関心がある方にとっては、Coinrailに上場されるマイナー通貨のニュースからは目が離せないようです。
Coinrail(コインレール)取引所の登録方法

出典:Coinrail
ここからは、Coinrailの登録を見ていきましょう。
メール登録
- Coinrailの公式サイトを開く
- トップページ右上の「Sign up」をクリック
- Emailアドレスを入力
- 「私はロボットではありません」にチェックを入れる
- 「REGUEST FOR VERIFICATION」をクリック
「REGUEST FOR VERIFICATION」をクリックすると、記入したメールアドレスにCoinrailからメールが届きます。
本登録
メール内に記載されているリンクをクリックすると、本登録画面に移ります。
- 本登録画面でパスワード・国籍・電話番号を入力
- 注意事項のチェック欄にチェックを全て入れる
- 「私はロボットではありません」にチェック入れる
- 「Sign up」をクリック
- 登録完了
これで本登録も完了です。
Coinrail(コインレール)取引所のまとめ
Coinrailは取り扱う仮想通貨の種類が豊富であることが最大の特徴でありメリットです。
特にDentに関しては世界で最も取引されている取引所です。
しかし、過去にハッキング被害にあったことがあるので、Coinrailで取引する場合には、仮想通貨はウォレットに移すなど仮想通貨の管理は自分の責任で行うようにしましょう。