
今回紹介するテムトゥムは、従来の仮想通貨(暗号資産)の課題を解決するだけでなく、金融機関の仕組みそのものに挑戦する野心的な仮想通貨です。
特に大きな特徴になっているのが利用の手数料が発生しないことです。
報酬を得るための複雑な仕組みを廃し、低コストで持続可能な仮想通貨を目指して開発されています。
取引速度が向上するだけでなく拡張性も高くなるのが魅力で、モバイル決済やSMSによる金融取引まで視野に開発が続いています。
イギリスの王立造幣局が関わっているのもポイントで、先進国の公的な機関が積極的に仮想通貨に関わっていることからも注目を浴びています。
仮想通貨取引所のCoinAll(コインオール)と提携していて、スーパープロジェクトの一つとして位置づけられています。
Temtum(テムトゥム/TEM)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Temtum(テムトゥム) |
トークン名 | TEM |
公開月 | 2018年 |
開発国 | - |
発行上限 | 1,500,000,000 |
発行枚数 | - |
公式HP | https://temtum.com/ |
ホワイトペーパー | https://temtum.com/#white-paper |
@wearetemtum | |
@wearetemtum | |
r/Temtum | |
TelegramID | Temtum |
YouTube | admin temtum |
Temtum(テムトゥム/TEM)とは
目的は金融機関が抱える問題の解消
テムトゥムは既存の仮想通貨や金融機関が抱える問題にチャレンジするために作られた仮想通貨です。
仮想通貨も金融機関も利用や送金に手数料が必要で、手数料がかかるからこそ複雑な手続きが発生しがちです。
ネットワークの維持などに必要な資金やコンピューターによる処理能力確保に一役買っているものの、それ故に処理に時間がかかる場合や、報酬確保のためのマイニング競争など非合理な側面も目立ちがちです。
テムトゥムは手数料が不要なため、構造をシンプルにすることが可能となるのです。
高性能な機器は不要で維持費が安い
また、複雑な処理を行うための高性能なCPUなどが不要で、維持コストが安いのも特徴になります。
マイニング競争も起きずに高速処理ができるため、利用者にとっては理想的な仮想通貨になりえるのです。
一方で、手数料を得る収益モデルを作った既存の金融機関と対立する側面もあるため、どこまで成長するかにも注目が集まっています。
Temtum(テムトゥム/TEM)の特徴

出典:Temtum
手数料無料で維持費も安い
テムトゥムの第一の特徴となっているのが利用の手数料がかからないことです。
既存の金融機関や仮想通貨の間逆を行く発想であり、注目を集める理由の一つにもなっています。
他にも手数料無料の仮想通貨は存在しますが、テムトゥムの場合は低コストのコンピューターでも維持が可能になっているのもポイントになっています。
ハイエンドマシンが必要ない独自のコンセンサスアルゴリズムを採用することで維持費自体を安くしているのです。
理論上は地球所の全てのネットワークを50台のスマートフォンで維持可能と言われています。
処理速度が速い
テムトゥムは処理速度が速く、ブロックチェーン技術を利用しながら高速取引を可能にしています。
具体的には、開発計画では1秒間のトランザクションが3000となっており、処理速度が速いことで有名なリップルに匹敵、あるいは凌駕します。
模擬環境下での取引では1秒間に12万トランザクションという文字通り桁違いの性能を発揮しているのもポイントです。
ただし、模擬環境でなければネットワークの大きさによってスピードが変化するため、実行速度がどれほどになるかに注目が集まります。
トランザクションスピードが速ければ送金遅れなどのトラブルの防止に役立つだけでなく、さまざまなショッピングにも使える利便性の高い仮想通貨になりえます。
拡張性が非常に高い
テムトゥムは非常に拡張性が高く、処理が軽い仮想通貨になっています。
手数料の支払いプログラムなどが含まれていない分拡張も簡単なだけでなく、ハイスペックなマシンや恵まれた回線環境がなくても開発に参加が可能になっているのです。
テムトゥムはアプリを使ったモバイル決済だけでなく、キーボード操作やSMSといった手段でも送金ができるネットワーク作りを目指しています。
どこでもどんな形でも決済や送金が可能になれば、生活インフラとしての送金・決済網が誕生する可能性があります。
英国規格協会がレポートを作成している
テムトゥムは開発と検証を重ねていますが、第三者機関に調査を依頼して技術の透明性確保のためにも乗り出しています。
開発情報は自由に発信できますが、その裏づけがしっかりしなければ投資家や市場の信頼を得ることは難しくなります。
テムトゥムは、英国の国家標準化団体である英国規格協会(BSI)に調査を依頼し、技術的な情報発信に誤りなどがないかをチェックした上でレポートを公開しています。
第三者機関の調査で技術的な裏づけを行うだけでなく、特許の取得などにも積極的な姿勢をみせているのです。
技術や進捗に関する情報を発信する仮想通貨プロジェクトは多いものの、第三者機関の調査をいれているプロジェクトは少数派なのがポイントです。
量子耐性がありセキュリティ性が高い
テムトゥムは量子耐性がある仮想通貨の一つです。
量子耐性とは、コンピューターの量子化によってハッキング対策を行うもので、技術を組み合わせることにより理論上ハッキング不可能なセキュリティを実現しているのです。
将来的に開発されると見られている量子コンピューターは、従来のコンピューターとは根本的な仕組みがことなり、莫大なデータの処理と計算が可能になると見られています。
既存のコンピューターで作られた暗号などは全て瞬時に計算され、無効化される恐れがあるのです。
コンピューターの量子化によって既存のセキュリティが全て無効化される可能性があるため、量子耐性を考えた上で仮想通貨を設計することや、将来実装することは開発のポイントにもなっているのです。
仮想通貨プロジェクトによって量子耐性導入の優先順が異なるため、将来性を見すえて投資する要素の一つになっています。
Temtum(テムトゥム/TEM)が購入できる取引所

出典:COINALL
テムトゥムは仮想通貨取引所コインオール(Coinall)で購入することができます。
コインオールはテムトゥムと提携を行っており、スーパー・プロジェクトの最初のプロジェクトとして登録されています。
他の取引所で購入ができない状態になっており、コインオールが唯一購入できる取引所になっているのです。
取引はTether(テザー/USDT)のみになっているため、購入したい場合はまずデザーを購入することからはじめる必要があります。
Temtum(テムトゥム/TEM)に対するTwitter上の評判
運営の活動を高評価
Twitter上では、テムトゥムに対して、運営が営業や価値向上のための施策に熱心なことを評価する声があります。
また、上場する取引所が増えれば流動性が増して価値も向上するのではとみている保有者が多いのです。
一方で、取引所の少なさと流通量から取引が活発でないことを不満に思う声も増えています。
$TEM 運営がせっせと露骨なマーケットメイク中。ICOで資金とか集めてないのにこの熱心さ。好感は持てるやで。テレグラムは閑散としとるけどな・・・OKEx上場までは続きそうやから、片手間にガチャガチャ枚数増やすンゴ。 #temtum #テムトゥム
— YSK (@neuromanger) 2019年8月5日
プロジェクトやマーケティングを高評価
Yahooファイナンスのニュースに触れつつ、英国で進む支払い方法の多様化や仮想通貨の支払いの実現性に触れたコメントも存在します。
テムトゥムが実際に使える状態になれば、取引スピードの速さから他の仮想通貨に対して優位に立てる可能性が高くなります。
手数料の安さなども大きな武器になるため、導入する店などが増える可能性もあるからです。
実際に実用化が進むか、モバイル決済で実用できるレベルになるかなど課題はあるものの、その実用性に注目している声もあるのです。
#temtum news in yahoo finance. Good one to promote and attract new investor. Good project also have good team and marketing. https://t.co/aMp4fZRks7
— Bitcoin Lover (@BitcoinLover1) 2019年7月29日
メディアからの評価が高いことを発信
テムトゥムに注目している日本人は少数派で、多くの情報が海外から発信されています。
仮想通貨のトレーダーや投資家も報道媒体から注目されている例などをピックアップして発信を積極的に行っているのが特徴です。
SKYやCNNといった著名メディアでレポートが行われているだけでなく、さまざまなメディアがとりあげているのです。
Temtum as been Reviewed on SKY and CNN just to mention a few. Highly rated mediums for a highly rated Project. Crypcurrency actually Evolved. https://t.co/Tn3qsKLUNI#temtum #cryptocurrency #Blockchain pic.twitter.com/LCGp5rLGPP
— Freddy Obi-Agu (@DopeBoiRapy) 2019年8月4日
英王立造幣局の仮想通貨に関するニュース
テムトゥムの秘密鍵が英王立造幣局で保管されるというニュースに注目している人もいます。
公的な機関が仮想通貨に関わる事業に踏み出したという情報はインパクトが強く、それをきっかけにテムトゥムに興味を持ったという人もいるのです。
秘密鍵は造幣局の金庫で永久保存だって。
英王立造幣局が仮想通貨のカストディサービスを提供へ https://t.co/AtGsj5GoQ4 via @coin_post
— touya (@touya_huji) 2019年7月16日
海外メディアを引用し情報拡散
仮想通貨の情報を発信するアカウントもテムトゥムの情報に注目していて、海外メディアを引用する形で紹介しています。
ただし、メディアの元になる情報が確認できなくなっており、一部では信頼できる情報なのかという疑いの目が向けられています。
<カストディ>7/16 0:03
CoinTelegraphは、Royal Mint(王立造幣局)が新しい仮想通貨である「超軽量、超高速、量子安全な分散型ネットワーク」 #テムトゥム(TEM)を管理すると発表した。新しいコインは7月17日に、香港を拠点とする仮想通貨取引所CoinAllで最初に発売予定。https://t.co/P4O7ryPsQa— ブロック博士 (@Dr__blockchain) 2019年7月15日
事実関係に関する疑惑の眼差し
フリージャーナリストがロイヤルミント(英王立造幣局)に確認を行い、プレスリリースには関与していないという回答を得たというツイートです。
テムトゥムに疑惑の眼差しを向けています。
Interesting - I asked Royal Mint about #temtum and they say they are “not developing cryptocurrency in isolation or with any other organisations.
“We have had no involvement whatsoever in this press release.”@wearetemtum what’s going on? pic.twitter.com/WfuQ8J8Cyi
— Felicity Hannah (@FelicityHannah) 2019年7月15日
Temtum(テムトゥム/TEM)の将来性

出典:Temtum
テムトゥムの理念が実現すれば、仮想通貨の概念を変え、仮想通貨を身近なものに変える可能性があります。
一方で、Twitter上で#temtumの検索を行うと大量にスパムアカウントの情報が流れている状態で、信用ができないのではと疑う人がいるのも実情です。
他の仮想通貨でも同じことが言えますが、どの情報源を信用するかで将来性や信頼性が大きく変わってしまうのです。
後発の仮想通貨になるため結果がわかるのがかなり先になることにも留意が必要です。
ロードマップを確認した上で購入タイミングを考えることは大切で、リスクをとって先に仕込みをするのか、もう少し情報がでてから購入するかで判断がわかれます。
将来性は高くても、信頼できるという確信を持つためには、相当な調査が必要な仮想通貨と言えるでしょう。
Temtum(テムトゥム/TEM)のまとめ
テムトゥムは革新的な仮想通貨であり、実際に誕生すれば金融の世界も大きく変える可能性を秘めています。
しかし、プロジェクトの理想が壮大なことから誤った情報なども流れやすく、情報の取捨選択も大切です。
現時点では日本に流れてくる情報自体が少ないため、本格的に調べたいのであれば外字メディアを含めてより広範囲な情報をチェックする必要があります。
外字メディアを辿ろうにも修正された記事やすでに消去された記事にぶつかる可能性もあるため、購入にリスクがあることを理解した上で決断するようにしましょう。