
仮想通貨の開発目的は様々です。
ギャンブルの決済に使うものやコミュニティーや趣味の世界で決済を行うもの、巨大なデータを管理する目的のものなど、あらゆる分野に目的は及びます。
その中でもホーユートークンの開発目的は非常に高いものであり、世界中の貧困層への救済を目的としたものとなっているのです。
そんな志の高いホーユートークンについて今回、その特徴や懸念点、取引所の情報を始め、評判や将来性についても言及していきます。
これを読めばきっと、この理想的な開発目的を持ったホーユートークンのことをより詳しく知ることができるのではないでしょうか。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | HoryouToken(ホーユートークン) |
トークン名 | HYT |
公開月 | 2018年 |
発行上限 | 18,000,000,000HYT |
発行枚数 | - |
トークン規格 | ERC20 |
公式HP | https://tge.horyoutoken.io/ |
ホワイトペーパー | https://whitepaper.horyoutoken.io/(英語) |
@HoryouToken | |
- | |
r/HoryouToken | |
TelegramID | HoryouToken, Blockchain with a Purpose |
YouTube | Horyou |
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)とは
寄付金の透明化を図る仮想通貨
ホーユートークンとは寄付金の透明化を図る仮想通貨です。
従来あらゆる慈善団体や財団に寄付を行ってもその用途については全く分からず、寄付した先の団体を信用するしかありませんでした。
そういった問題に対して、ホーユートークンはブロックチェーン技術を用いて、世界中の団体が集めた寄付金・義援金を正しい形で本当に必要としている国々へ使っているのか透明化する事ことや実際に困っている人々に直接送ることもできる仮想通貨として開発されました。
これは仮想通貨のブロックチェーン技術のもつ取引先の情報履歴を知ることができる透明性を生かした仮想通貨と言えます。
寄付の問題を解決するために誕生
この仮想通貨の開発を発案したのはYonathan Parienti(ヨナサン・パリエンティ)氏です。
氏はアメリカの大手金融グループJPモルガン・チェースのスイス法人で副社長を務めた経歴の人物であり、世界中にコネクションを持っており、寄付の問題点についても多くの実体験をした人物でもあります。
その問題点とは持続性と使い道です。
持続性は、例えばアフリカの村に井戸のポンプを提供したものの、そのポンプは多くの欠陥があり、結局使われなくなってしまったということで、寄付してもその後のアフターフォローも重要であるという問題点が挙げられます。
このように寄付したお金で使われたどれほどの効果があるのか信ぴょう性がないプロジェクトには問題があるということです。
寄付の先にある未来を想定しなければ、恵まれない人々を逆に苦しめることになります。
寄付の使い道もわかるようになる
次の問題点が使い道です。
必要以上の寄付金を集めていないかということで、大手の慈善団体や国際機関にばかりお金が集まってしまい、自らの組織の自前の経費に回してしまっている場合があります。
例えば、たくさんのお金を集めても実際は大都市の一等地に自分たちの組織のビルを建設し、その建設費や維持費に寄付金を回しているというのは大きな問題です。
このように、バラバラのプロジェクト、誤った寄付金の使い道と言った問題点をホーユートークンのブロックチェーンによって解決しようと考えたのがきっかけで、開発された経緯があります。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)の特徴

出典:HoryouToken
ホーユートークンの特徴は下記の通り5つあります。
- 目標
- スポットライト
- イベントやサービスの実施
- TGE案件
- 寄付金の使途が明確
目標
他の仮想通貨は、何かしらの営利目的を開発の目標にしています。
これに対しホーユートークンは、ブロックチェーンによる寄付金の適正な使用や配分と言ったプラットフォームの構築と言う非営利の目標を持っている点が特徴となっています。
スポットライト
Spotlight(スポットライト)とは、ホーユートークンのプラットフォームで使用される仮想通貨です。
ホーユートークン本体よりもかなり利用が制限されたものであり、1スポットライト3.65$で購入できるものとなっています。
これはホーユーのコミュニティ内でのみ使用できるデジタル通貨で、プラットフォームの中でのみ流通する通貨となっている点で、幅広く取引されている仮想通貨のホーユートークンとは一線を画した仮想通貨となっています。
イベントやサービスの実施
ホーユートークン自体のコミュニティも活発です。
実際に様々なイベントやサービスを実施しています。
SIGEF (Social Innovation and Global Ethics Forum)、Horyou Village、Horyou TVと言ったイベントやHoryou Appというアプリの配布が挙げられます。
SIGEFは社会のイノベーション(技術革新)とグローバル倫理フォーラムと言う意味の持続可能な世界を形成するのに役立つソリューションを紹介する国際的なイベントで、毎年行われています。
直近ではシンガポールで5回目のイベントが実施されています。
Horyou Villageは様々な国から芸術家などのアーティストが集まって発表したり交流を行うイベントで、Horyou TVはそれらを含めた動画配信やブログなどを発信する手段です。
Horyou AppはSNSなどの機能を持ったアプリで、世界中の人々が交流するための手段となっています。
イベントやサービスでのやり取りもスポットライトやホーユートークンを利用しているという点が特徴です。
TGE案件
TGE案件という点は、ホーユートークンの大きな特徴の一つと言えます。
ホワイトペーパーなどでホーユートークンの情報を伝え、クラウドファンディングで資金を募り、ホーユートークンの開発を行い公開するという流れは通常のICO案件と同じです。
ただし、資金の使用目的、仕組みや通貨の利用方法、法的問題について審査を受けた上でICOの流れに進むというやや慎重な公開方法を採用しています。
これは寄付金の透明性を明確にするため、自分自身についてもきちんと精査を受けた上で公開するという意思表示であります。
寄付金の使途が明確
寄付金の使用目的が明確という点はホーユートークンのブロックチェーンによって寄付金の流れがはっきりわかるようになっており、必要に応じて組織に返金を求めることもできるという厳正なものになっています。
これにより安心して寄付できると言う仕組みが特徴です。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)に対する懸念点
残念ながら、ホーユートークンには主に3つの懸念点も存在します。
- 情報が少ない
- 相場は動いているものの下落傾向
- 多くの類似案件がある
情報が少ない点
ホーユートークンは、ボランティアイベントでの浸透が不十分であり、寄付後の有用性が明確でないという懸念があります。
ホーユートークンに関する情報が少ないということから、実際にプロジェクトが成功しているのか不明で懸念材料となっているのです。
相場は動いているものの下落傾向
ホーユートークンは、上場後もきちんと価格を持っています。
しかし、2019年8月現在はかなり下落傾向で推移しており、信用度が低下しているのではないかと言う懸念もあります。

出典:コインマーケットキャップ
多くの類似案件がある
また、寄付が目的の仮想通貨に関しては、ホーユートークン以外にも多くのものが存在しています。
そのため、わざわざホーユートークンを選択する必要がないと言う懸念もあるのです。
目的はとても良いのですが、様々な問題を抱えているのも事実と言えます。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)が購入できる取引所

出典:HoryouToken
ホーユートークンが購入できる取引所は2つあります。
- LATOKEN
- CionTiger
これらの特徴などについても解説をし、まとめました。
LATOKEN(ラトークン)

出典:LATOKEN
LATOKENはロシアに拠点がある仮想通貨取引所の一つです。
2018年に世界トップ50に入った中規模の取引所になります。
様々な資産をトークン化して取引しており、仮想通貨のみならず、土地や美術品なども取引しています。
CionTiger(コインタイガー)

出典:CionTiger
シンガポールの仮想通貨取引所であるCionTigerは、2017年12月にサービスを開始した新興の取引所です。
ランキングでは30位に入っており、こちらも中規模の仮想通貨取引所と言えます。
仮想通貨の取引種類も多いことから、比較的上場が行いやすい取引所です。
これらのランキングについてですが、日本国内最大のビットフライヤーが70位前後ということを考えると、比較的規模の大きな仮想通貨取引所と言う見方もできます。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)に対する評判・口コミ
ホーユートークンには多くの評判や口コミがあります。
主だったものを3つ紹介していき、コメントも添えていきます。
好きなトークンの一つ!!!
たまらん❤️ pic.twitter.com/dqqe1JpzmE
— toru (@toru51432916) 2019年5月16日
上場後も相場は上がっています。
Is there a way to donate HYT to the United Nations etc?#HYT #horyou #horyoutoken
— matumitu (@matumitu890) 2019年5月19日
ホーユートークンで寄付をしたいと申し出る人もいます。
このクリスマスをより特別なものにしましょう。!!💖💖
世界中に愛と喜びを広めるために 🌏💞
🎄🎁皆さんへのメリークリスマスを祈ります🛍#愛 #喜び #暗号通貨 #ブロックチェーン #horyoutoken #ビットコイン #eth #ada #ポジティブ #クリスマス #成功 pic.twitter.com/S91LzDw9gG
— Sofia Sofy (@Sofiadux90) 2018年12月25日
善行に用いるトークンとして推奨しています。
このように目的が高いもののため、寄付や義援金の手段として利用したいと考えている人もいるようです。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)の将来性
ホーユートークンの将来性は難しいものがあります。
類似の案件がいくつも出ていることや比較的スタートが早かったにもかかわらず浸透が遅いということ、そして昨今の価格の下落傾向です。
上場し、ある程度の価値を保っている点は多くのICO案件に比べて安定していると言えますが、目標の大きさを考えるとやや成長が期待できない面があります。
ホーユートークン(HoryouToken/HYT)のまとめ
ホーユートークンは今まで不透明だった寄付金や義援金の流れを透明化するための手段として開発された仮想通貨です。
目的は素晴らしいものがありますが、様々な問題を抱えており、この問題の打開が今後の展望に関わってきます。
ただ、今後価格が上昇し、更に世界的にも積極的に利用されるようになれば、まだまだ希望を捨てるには早い仮想通貨と言えるのではないでしょうか。