仮想通貨のクジラとは?3種類いるが正体は?ツイッター・人物情報まとめ

2019年に入り、少しずつ活気を取り戻してきた仮想通貨業界。

そんな仮想通貨業界の中に「クジラ」という名の存在があることを、知っていますか?

  • このクジラとはどのような存在なのか
  • 仮想通貨業界にどのような影響を与えているのか

この記事では、そんな仮想通貨業界のクジラについて説明していきます。

仮想通貨のクジラとは

クジラとは巨額の資金をハンドリングする機関投資家を指します。

仮想通貨市場だけの専門用語ではなく、株式市場なども含めた経済界で使われるスラングです。

金融界のクジラといえば、ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏などの投資家、ロックフェラー家やロスチャイルド家といった財閥が有名です。

仮想通貨、特にビットコインにおいて総発行枚数の4割を1000人ほどが保有しており、この人たちのことを仮想通貨のクジラと呼びます。

仮想通貨はまだ市場規模が株式や債券などと比べると小さいため、クジラの資金保有量も株式などと比べると少なめです。

それでもクジラの動かすマネーは数十億~数百億円ほどと言われており、相場に与える影響は大きいとされています。

クジラは3種類いる

現在仮想通貨市場には、大口取引を行うクジラが3つのカテゴリーに分かれて存在すると言われています。

  1. 早期の段階からビットコインに目を付けたアーリーアダプターのクジラ
  2. 取引を目的とするトレーダーのクジラ
  3. 闇取引などにビットコインを利用する不正に関わるクジラ

上記について特徴を挙げていきます。

アーリーアダプターのクジラ

仮想通貨誕生初期からビットコインに注目し、保有をしているユーザー層です。

ビットコインは、サトシ・ナカモト氏が発表した論文から2009年に正式発表され、その当時は1BTCが1円にも満たない金額でした。

アーリーアダプターのクジラは現在流通しているビットコインを多く保有していると考えられていますが、データによるとアーリーアダプターのビットコイン現流通数は、9%⇒5%へ減少傾向にあると言われています。

これはビットコインのマイニングによって、日々通貨が発行されることにより供給量が増加していることが一つの原因と考えられていますが、アーリーアダプターのクジラが上昇相場時の価格が高いタイミングで、保有資産を売却しているとも考えられています。

アーリーアダプターのビットコイン保有数が減少することはネガティブ要素と思われがちですが、仮想通貨の特徴でもある非中央集権型の管理システムを考えると、保有比率が分散され、ポジティブな要素であるとも考えられています。

トレーダーのクジラ

これまでは、アーリーアダプターのクジラが過去数年間にわたりビットコインを多く保有していた動きが見られましたが、直近の傾向としてはトレーダーのクジラのビットコイン保有数が上回りつつあると言われています。

このトレーダーのクジラが仮想通貨市場の安定性をもたらすと見られています。

トレーダーのクジラは基本的に同じ取引所や販売所を利用し、高い価格でビットコインを売り、安い価格になったら買い戻すというようなビットコインの売買を繰り返す手法をとります。

よって、1日のビットコイン取引高が250万BTCである現状は、クジラによる往復取引の数量が多く含まれているということになります。

売り手と買い手が存在している以上、取引は成立し続けるため、通貨の流通もある程度保持できます。

逆にアーリーアダプターのクジラが保有している多くのビットコインが一度に売却されると、一気にビットコインの価格は暴落すると言われています。

そういった意味では、売買を繰り返すトレーダーのクジラが仮想通貨市場に安定性をもたらし、深刻な影響を与えることはないと考えられています。

また多くのクジラが、個人トレーダーではなく、小規模のトレーダー団体である可能性が高いと見られており、もし仮にその全ての保有ビットコインを売却したとしても、市場に与える影響はビットコインの時価総額の1割程度に留まると考えられています。

不正に関わるクジラ

不正に関わるクジラとは、以前のシルクロードのようなダークネット(闇市場)で違法売買を行う個人やグループのことを指します。

ビットコインの取引における利益を得るためではなく、ビットコイン(仮想通貨)の匿名性を利用し、違法商品を購入することを目的としており、一般的な取引所や販売所のような公の場には直接ビットコインを売却するといったことはないと考えられています。

そのため仮想通貨市場に与える影響は限りなく少ないと言われています。

ちなみに最近ではビットコイン以上にプライバシー機能が高い匿名通貨も多く誕生してきたため、そちらに移りつつあると言われており、違法売買のほかにマネーロンダリング(資金洗浄)といった犯罪にも使われていると言われています。

Miner/Early Adapter(マイナー/早期採用者)

彼らは投資家という枠には当てはまらない存在です。

彼らは投資するのではなくビットコインをマイニングすることによって資産を増やします。

よってそれほど市場への影響力は極めて低いです。

Lost(鍵の紛失)

Lostとはウォレットのカギを紛失したことでビットコインにアクセスできなくなったユーザーです。

Lostの多くは2011年(BTC価格が上昇する以前)以前に大量にビットコインを保有しながらも鍵を紛失してしまったユーザーだと考えられます。

よって今後も彼らがビットコインを運用する可能性は0に等しく市場への影響力もありません。

クジラの正体を追えるTwitterアカウントWhale Alertとは?

仮想通貨のクジラの動きを教えてくれるTwitterアカウントが存在します。

Whale Alert」というTwitterアカウントで、

大きな額の仮想通貨取引が発生するとライブでアラートしてくれるアカウントです。

最近ではビットフライヤーから650BTCが不明なウォレットに送られたことがツイートされました。

ビットコイン以外のアルトコインでも、大きな動きがあった場合、アラートしてくれます。

大きな動きを瞬時に察知できれば、今後の予測が出来たり、今流れているニュースと紐づけが出来たりと便利なツールになると思います。

クジラとビットコインの価格の関係性

クジラとビットコインの価格については様々な憶測がありますが、少なからず影響はあると考えられています。

2019年4月2日に突発的な価格高騰を記録し、前日比20%高を超える上昇率となりました。

短期的に急騰したことで相場の押し戻しも懸念されましたが、それほど大きな押し戻しはなく、それに加えアルトコインも全面高を記録し、好調な推移を見せています。

機関投資家向けにサービス展開する英仮想通貨投資ファンドBCBグループのCEOであるオリバー氏は、

「このビットコイン急騰時に大口のビットコイン投資家が主要な仮想通貨取引所などに約111億円にあたる20000BTCが取引された」

と語りました。

一説によると仮想通貨のクジラが所有するビットコインが一度に大量に売却された場合、仮想通貨市場は壊滅すると言われています。

これまで仮想通貨市場が暴落したのは、事件が関係していると考えられています。

代表的なのは、マウントゴックス事件やコインチェックのNEM流出事件などがあります。

また中国など国家レベルで仮想通貨の取引禁止などの際に、ビットコインをはじめ全ての仮想通貨が暴落しました。

仮想通貨暴落時にクジラが大量に通貨を売却したわけではないようですが、仮に大量に売却したとしたらその影響は大きいかもしれません。

クジラが購入する時『底値』を意識している

仮想通貨のクジラは底値を意識しているという説があります。

2019年初、直近2か月間で下落した相場に相反するように仮想通貨の保有量が大きく増加していることが判明しました。

10000BTCを超える大口ウォレットのビットコイン量が748億円相当の178120BTC増加していたことが分かりました。

大口の投資家が同価格帯でビットコインの保有量を増やしているということです。

このような動きを見ていると、仮想通貨の購入タイミングが分かるのかもしれません。

現在判明しているクジラの正体は?

仮想通貨のクジラは多く存在します。

仮想通貨は匿名性が高いため、取引アドレスは判明しても、個人の特定までは難しいとされています。

そこで今回は分かりやすく仮想通貨業界で億り人になった人物を紹介していきます。

ウィンクルボス兄弟

ウィンクルボス兄弟は世界で初めて億り人になったと言われており、その資産額は1000億円以上とも言われています。

彼らはFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグと同時期に在学しており、現在のFacebookと似たサービスを開発していました。

開発時にマーク・ザッカーバーグにも協力を依頼しており、その後創業されたFacebookがウィンクルボス兄弟のサービスと類似していたため、彼らはFacebookを相手に訴訟を起こし、2011年に6500万ドル(約72億円)もの賠償金を手に入れました。

この巨額の賠償金で、また価格の低かったビットコインを大量に購入したことで、億り人になりました。

ロジャー・バー氏

ロジャー・バーは、仮想通貨情報サイトBitcoin.comのCEOを務める人物です。

かなり初期のころからビットコイン投資や普及活動をしていた人物として知られ、まだビットコインの価格が1ドル程度だったころに大量に購入し、その後の価格高騰に伴って、莫大な資産を築いたと言われています。

保有しているビットコインの総量は明らかになっていませんが、2017年11月にロジャー・バーが保有する25万BTCが仮想通貨取引所に送金されたという情報が流れました。

サトシナカモト

サトシナカモトは仮想通貨業界で最も有名な人物とも言えると思います。

ビットコインの元になる論文を発表し、ビットコインの考案者と言われていますが、性別や国籍など素性は一切明かされておらず、謎の人物です。

実在するかどうかも不明とされています。

2009年にビットコインがリリースされてから、しばらくマイニング作業を単独で行っており、これにより多くのビットコインを獲得したと考えられています。

その数は110万BTCと言われており、この大量のビットコインをいまだに売却していないため、間違いなく億を超える資産を保有していると考えられています。

ガービン・アンダーソン

ガービン・アンダーソンは、ビットコインの初期開発者の1人です。

当時のサトシ・ナカモトと緊密な関係を持っており、開発の後任者として選ばれていました。

サトシ・ナカモト本人だとも疑われている1人ですが、ガービン・アンダーソン本人は否定しています。

開発への献身的な取り組みが評価され、ビットコイン財団から20万BTCが付与されたと言われています。

ビル・ミラー

出典:BITSONLINE

アメリカのヘッジファンドであるミラー・バリュー・ファンドのCEOで著名な投資家として知られているビル・ミラー。

2014年からビットコイン投資を始め、その際に彼自身の純資産の1%を投じました。

さらに2017年10月にはミラー・バリュー・ファンドの総資産の30%をビットコインに投じ、12月には約50%にまで割合を増やしたと言われています。

投資金額については正確には分かりませんが、投資金額は億を超えていると考えられることから、少なくとも数十億~数百億円の価値になっていると考えられます。

仮想通貨のクジラの影響力

ブロックチェーン調査会社であるChainalysisが暗号通貨を大量に保有している資産家、いわゆるクジラと呼ばれる人物がビットコイン市場にどのような影響を与えているかについてまとめ、報告書として公表しました。

2018年8月には、ブルームバーグによると、20億ドルのコインを売り払うことでビットコインの価値が15%急落した疑いのある、20億ドルの鯨や大型のビットコインホルダーが噂された。

価値の急激な低下とその影の起源のささやきは、あらゆる規模のビットコイン投資家を、瞬時に価格を下げる可能性のある数少ない巨人が支配する可能性のある市場に注意しました。

引用:Chainalysis公式サイト

BTC(ビットコイン)価格の推移と原因

まずはビットコイン価格の推移を見ていきましょう。

以下はBitBank(8月28日~10月13日)のチャートです。

参照:BitBankチャート

ビットコイン価格は徐々に回復していく傾向にあり、年内はその流れが続くとの見方もありました。

しかし、2018年9月の初めにはわずか2日間で12万円ほどの下落を見せ、2018年10月11日には再び急落し、一時的に1BTC=70万円を割りました。

ビットコインに限らず、市場がこのような動きを見せた時は往々にして「クジラの取引が原因だ」とという意見が飛び出します。

アメリカの大手ニュースメディアであるBloombargは合計20億ドル(2,243億円)分のビットコインが売り払われたことが9月の価格下落につながったとの報道をしました。

これに影響され「クジラが原因」という見方を強めた人も増えたのではないでしょうか。

仮想通貨のクジラに関するまとめ

仮想通貨のクジラは未だに謎が多い存在ですが、仮想通貨の価格変動に少なからず影響を及ぼしていると考えられています。

クジラの動向を見守ることが、もしかすると仮想通貨投資の成功要因の一つかもしれません。

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