
仮想通貨におけるSHA-256の意味とは?
SHA-256とは、ビットコインに使われている暗号技術で、情報セキュリティなどで使われる暗号学的ハッシュ関数です。
マイニングにおけるブロックの生成と、ビットコインアドレスの生成時に使用されています。
正式名称はSecure Hash Algorithm 256-bitになります。
暗号学的ハッシュ関数はデータの改竄などを防ぐ技術です。
データをある基準にそって決められたサイズの文字列に変換してます。
変換された文字列は重複しない唯一のものが算出されます。
また、変換されたハッシュ値から元のデータに復元することがほぼ不可能です。
なので改竄が難しく安全性が保たれると考えられています。
もともとSHA-1というアメリカ国家安全保障局で作られた暗号技術があり、電子署名や秘密鍵などネットワークの安全を守ってきました。
その技術を元にさらに改良されたものがSHA-2です。
SHA-256は、そんなSHA-2規格の一つになります。
SHA-1は安全性を脅かす攻撃方法が発見されたため、現在ではSHA-2が主流となっています。
SHA-2の後続技術として研究されたSHA-3もあります。
しかしSHA-3は、SHA-2から改良されたものではないので技術的な関連性はありません。
また現在SHA-2には問題が特に見当たらないため、SHA-2からSHA-3に移行されるような動きもありません。
SHA-2規格のものはSHA-256だけでなく6種類存在しており、SHA-244、SHA-384などがあります。
SHA-256の「256」の数字は256ビットのハッシュ値を生成することを表しています。
後ろの数字が大きければ大きいほど生成される文字列が大きいので安全性が高いと考えられています。
しかしSHA-256は安全性だけでなく計算速度や実装のしやすさなどのバランスが良いため一般的に普及しています。
SHA-256はビットコインだけでなく、他の仮想通貨でも使用されています。
現代のネットワーク上の取引を安全に守っている大事な技術なのです。