OTC取引

仮想通貨におけるOTC取引を簡単に言えば、仮想通貨取引所を介さず直接やり取りを行う個別取引のことです。

つまり、良い値で両者が承諾をすれば、売買が成立するということですね。

ですから、購入した仮想通貨が大きく下落しても、それを購入したい人がいるのであれば、良い値で購入できるサービスになります。

とはいえ、OTC取引を行う時の注意点もありますから、本記事ではOTC取引の特徴と注意点、国内で利用できる取引所について紹介しますね。

仮想通貨のOTC取引サービスの特徴

一般的な仮想通貨取引は取引所のシステムに依存

仮想通貨取引は、仮想通貨取引所に口座開設をして取引を行う方法が一般的です。

大口投資家も個人投資家も関係なく、取引所のシステムを使って仮想通貨の売買を行うことでスムーズな取引が可能になります。

日本円を入金して仮想通貨を購入したり、適切なタイミングで売却するなどして、投資家は利益を出すことができます。

このように仮想通貨取引を行う場合は、一般的には仮想通貨取引所のシステムに依存する状態になります。

取引所のシステムにはそれぞれ特徴があり、各取引所のシステムを利用して売買が成立します。

取引所によっては、最大取引量の制限やメンテナンス中の利用停止など、投資家の要望に合わない状況が出てくる場合もあります。

また、希望の取引価格がある場合でも、各取引所の価格帯での売買となるため、希望が通らずいつまでも取引が成立しないという可能性もあります。

OTC取引は取引所の価格帯に影響されない

しかし、OTC取引は、取引所を利用しない個別での取引になるため、各取引所の価格帯に影響されることもありません。

取引所の価格帯だけでなく、市場全体の価格にも関係なく、取引を行う者同士が承諾すれば売買が成立することになります。

仮想通貨のOTC取引の様々なメリット

OTC取引を行うことで、投資家には様々なメリットが発生します。

また、仮想通貨の市場全体にもプラスの影響が出る可能性があります。

主なメリットを4つを挙げてみましょう。

市場の安定につながる

OTC取引の1つ目のメリットは、市場価格の安定につながるという点です。

仮想通貨市場はまだ規模が小さいため、大口投資家の動向によって大きな価格変動が起こる可能性があります。

大口投資家の注文が多くなれば価格は急激に上がり、大きな額を売却すれば価格は大きく下がります。

それにつられて個人投資家も購入や売却に走るため、価格はより大きく変動していきます。

市場規模が大きければ、個別の動向に市場価格が影響される可能性は極めて低くなりますが、仮想通貨市場は1つの大きな売買によって相場が大きく転換する可能性があるのです。

相場変動のリスクが高いため、大口投資家も個人投資家も細心の注意を払う必要があり、状況によっては大きな損失が発生する可能性も考えられます。

しかし、OTC取引は取引所を介さず、個人間で取引条件を決定して行われる取引であるため、大口の取引であっても市場に影響することはありません

これが普及すれば、現在よりも仮想通貨市場の価格安定につながる可能性があり、大口投資家や個人投資家が参入しやすく、通貨としても利用しやすいという状況が生まれるでしょう。

取引所のシステムに影響されない

2つ目のメリットは、OTC取引は仮想通貨取引所のシステムに影響されないという点です。

大口投資家の取引については、システムがまだ追いついていない取引所も多く、取引上のストレスが生じるケースもあります。

取引所によっては取引量の制限がある場合もありますが、そうなると売買を何度もする必要があり手間がかかります。

また、時間差で価格帯に変化が出る可能性もあるため、投資家の思惑と違う価格での取引になってしまうことも考えられます。

これは大口投資家にとって大きなリスクです。

これに対しOTC取引は、個別でやり取りするため取引量にも制限がなく、投資家の希望通りにいくらでも売買することが可能なのです。

また、どれほど大きな金額であっても一度の取引で全てが完了するため煩わしい手間もなく

売買の途中で価格が変動してしまうというリスクも抑えることができるのです。

ハッキング被害や取引の遅延を気にする必要がない

3つ目のメリットは、仮想通貨取引所のハッキング被害を気にする必要がなくなるという点です。

仮想通貨取引所に対するハッキング被害はこれまでも度々発生しており、多額の仮想通貨が盗難されるという被害も出ています。

そのため、セキュリティ対策には万全を期す必要がありますが、自分自身で個別管理していない場合は、利用している取引所のセキュリティに依存することになります。

取引所でもセキュリティを強化し対策を行っているため一定の安心感はありますが、取引所のシステムに依存しているのであれば、やはりリスクも考慮しておく必要があります。

大口投資家のように多額の金額を扱っている場合はなおさらでしょう。

もし仮想通貨取引所がハッキングされて取引停止という事態になれば、復旧するまで取引ができず、さらに自分の資産を一定期間引き出せなくなる可能性もあります。

ハッキングとは無関係でも、システム自体が不具合を起こして取引停止や遅延のリスクも存在します。

しかし、個人間取引であるOTC取引は、このような仮想通貨取引所の被害やシステムの不具合を気にする必要はありません

画面を操作する必要がなく煩わしさがない

4つ目のメリットは、仮想通貨取引所の画面を操作して取引や売買を行う必要がないという点です。

仮想通貨取引所は、取引所によって画面のレイアウトや操作方法がそれぞれ異なります。

複数の仮想通貨取引所を利用する場合は、サイトごとに操作方法を覚える必要があり、煩雑になることがあります。

しかしOTC取引では、当事者間でストレートにやり取りをするため、ややこしい操作は必要ありません。

取引を完結に終えることが可能なのです。

仮想通貨のOTC取引で意識しておくべき注意点

OTC取引には、個人対個人で直接取引を行う方法の他にも、仲介業者を利用する方法や取引所のOTCサービスを利用する方法があります

それぞれの注意点を知っておいけば、自分にあった適切な方法を判断する時の役に立つでしょう。

小口投資家にとっては不利になる場合が多い

1つ目の注意点は、OTC取引の場合、通常の市場価格に比べ割安になることが多いという点です。

基本的には当事者同士の条件交渉次第ではありますが、小口取引に慣ればなるほど不利な条件になる可能性が高いのです。

また、OTC取引では通常の取引よりもスプレッド(売値と買値の差)が広く設定されているため、小さな額を頻繁に取引するような小口投資家にとっては不向きな取引方法といえます。

OTC取引は、大きな額を取引する投資家にはメリットがありますが、少ない金額では逆に損をする可能性があるため注意が必要です。

直接取引の場合は取引相手の選択リスクが高くなる

仲介業者を介さず直接取引を行う場合、取引する相手を自分で探す必要があります。

しかし、相手が信頼できるかどうかを判断するのが難しいケースも考えられます。

仮想通貨のOTC取引では、一度に多額の金額をやり取りすることが多いため、万が一相手から対価が支払われないという事態になれば深刻な状況に陥ります。

詐欺に遭わないためにも十分に相手を見極める必要がある、というのが2つ目の注意点です。

仲介業者の適切な選択が必要になる

3つ目の注意点は、仲介業者の選択です。

OTC仲介業者を名乗って詐欺的な行為を働く人もいるため、仲介業者を選択する際は注意が必要です。

現在では、ビットポイントやコインチェックなど大手の仮想通貨取引所でもOTC取引サービスが導入されています。

信頼性の高い取引所であればOTC取引サービスも安心して利用することができるでしょう。

取引において様々な不安や懸念も生じることがあるため、しっかりした相談窓口のある業者を選ぶことが大切です。

仲介業者の数が少なく探しにくい

4つ目の注意点は、OTC取引サービスを行っている仲介業者の数が日本ではまだ少ないため、仲介業者選びの選択肢が限られるという点です。

仲介業者として名乗り、投資家に対して有利な取引条件を提示し詐欺行為を行うといったケースもあるため注意が必要です。

信頼できる仲介業者が増えれば選択肢も増え、こういった詐欺行為に騙されるケースも減少する可能性がありますが、現時点ではまだ少ないため、仲介業者を選択する際は細心の注意をはらいましょう

ビットポイントが導入しているOTC取引の特徴

出典:Bitpoint

様々なキャンペーンの実施でも知られる、日本の仮想通貨取引所であるビットポイントは、OTC取引サービスを導入しています。

2017年よりOTC取引対応の専用窓口を設置しており、各取引所に先駆けてサービスを展開しています。

ビットポイントのOTC取引サービスの特徴は、大口顧客を対象にしている点です。

  • ビットコインでは100BTC以上
  • イーサリアムでは10000ETC以上

の売買時の利用を推奨しており、専用窓口を設置し問い合わせや相談にも対応しています。

小口投資に対してはOTC取引サービスの対応はしていないため、通常の取引となります。

もちろんOTC取引サービスを利用する場合でも、Webサイトを利用した通常取引も可能になっています。

当社は昨年8月より仮想通貨取引に特化したトレーダーを採用し、国内外の仮想通貨取引所との仮想通貨取引を行ってきました。

ここで培った仮想通貨取引のノウハウと大口取引先と連携して仮想通貨のOTC取引を強化し、日本における仮想通貨の流動性を高めることを実現します。

引用:ビットポイント「仮想通貨の大口OTC取引を強化へ」

ビットポイントの総合口座を開設した人であれば、受注条件に該当すればOTC取引サービスを利用することができます。

コインチェックが導入しているOTC取引の特徴

大手取引所であるコインチェックでも、2019年4月から大口OTC取引サービスを開始しています。

WEB版での取引が対象になるものの、取引できる内容は以下の通りです。

対象通貨:BTC

対象取引:Coincheckサービス(WEB)上で行われる、平日10:00〜15:00の大口OTC取引

引用:コインチェック「大口OTC取引サービス提供開始のお知らせ」

もちろん注意点もあり、利用する際には以下の注意事項をしっかりと把握しておきましょう。

  • その他の取扱仮想通貨への対応は随時検討を行ってまいります。
  • 時間外の売買、また大口OTC取引画面以外からの売買は対象となりませんのでご注意ください。
  • Coincheckアプリを利用した取引、またAPIを利用した売買は対象外となりますためご注意ください。
  • 取引時の価格は公表しておりません。
  • 記載されている時間は全て日本時間です。

引用:コインチェック「大口OTC取引サービス提供開始のお知らせ」

仮想通貨のOTC取引拡大の背景と今後の展望

仮想通貨のOTC取引は、2018年から急速に広まり飛躍的に拡大しています。

拡大の背景には、skype(スカイプ)やLINE(ライン)などの無料通話サービスの発達により、売り手と買い手の交流がしやすくなったことが大きな要因として存在します。

また、SNSの発達によって取引相手を見つけやすくなったことも要因として考えられます。

仮想通貨取引所ビットポイントのOTC取引サービスは、現時点では対象は大口顧客のみです。

しかし、今後仮想通貨市場が拡大し個人投資家の数が増加していけば、OTC取引のニーズが高まる可能性があるでしょう。

ニーズが高まり仲介業者が増加すれば、サービス内容も小口の個人投資家に合わせた形で拡充されるかもしれません。

仮想通貨取引所は現在も増え続けており、各取引所は今以上にサービスに独自性を出して、顧客獲得に乗り出すことも予想されます。

取引所間の競争が、OTC取引サービスの普及を加速させる原動力になる可能性は大いにあるため、結果として、小口投資家にも対応したサービス展開が充実していくことも期待できるでしょう。

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