
ビットコインキャッシュのハードウォークによって、ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCが誕生しました。
名前は似ていますが、それぞれ異なる特徴があり、大きな違いとなっています。
この記事では、ビットコインキャッシュのSVとABCの特徴の違いについて、詳しくまとめていきます。
また、国内取引所ではSVとABCのどちらを取り扱っているのかという点についても説明していきます。
ビットコインキャッシュ(SV)とは
ビットコインキャッシュSVは、2018年11月16日に誕生した仮想通貨で、発行上限枚数は2100万枚に設定されています。
ブロックサイズが32MBから128MBになっており、たくさんのデータを記録できるようになっている点が大きな特徴です。
ブロックサイズを大きくすることで、ビジネスでも利用できる仮想通貨を目指しています。
また、ビットコインの生みの親と言われるサトシ・ナカモトが目指したビットコインに戻る原点回帰を一つの目標に掲げています。
ビットコインキャッシュSVは、価格を少しでも安定させるために半年ごとのアップデートも廃止されています。
安全な取引を行えるように強固なセキュリティを目指しているのがビットコインキャッシュSVなのです。
ビットコインキャッシュ(ABC)とは
ビットコインキャッシュABCは、2018年11月16日に誕生した仮想通貨で、アトミックスワップ機能やトークン発行機能など様々な機能が追加されています。
機能拡張を積極的に行っているのが特徴で、ビットコインよりもイーサリアムに近い仮想通貨になります。
少しずつではあるのですがアップデートが行われており、更なる機能追加を目指しているのがビットコインキャッシュABCです。
ビットコインキャッシュのSVとABCの違い
ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCは、様々な違いが発生しています。
仮想通貨名は似ていますが、異なっている部分が非常に多いため、取引や保有を検討している人は違いを正しく理解しなくてはいけません。
ブロックサイズに違いが発生
ビットコインキャッシュSVとABCは、ブロックサイズに大きな違いがあります。
- SV → 128MB
- ABC → 32MB
ビットコインキャッシュSVの方が取引を多く記録することができ、承認時間を短くできるように取り組んでいます。
ただビットコインはブロックサイズが1MBなので、どちらも素早い取引や承認時間短縮できている仮想通貨です。
誕生目的に大きな違い
ビットコインキャッシュSVは、あくまで余計な機能を付けずにセキュリティ強化し、シンプルな仮想通貨としてビジネスでの使用を目指しています。
ビットコインキャッシュABCは、アトミックスワップ機能やトークン発行機能など色んな機能を追加していき、プロジェクトとして使用できるように取り組んでいます。
このように誕生目的にも大きな違いがあります。
価格に違いが発生しているのも一つの特徴
ビットコインキャッシュSVとABCは、価格にも違いがあります。
現時点では、ビットコインキャッシュABCの方が若干価格が高くなっています。
ただし今後のアップデート状況やその他の出来事によって、ビットコインキャッシュABCよりもSVの方が価格が高くなる可能性もあるでしょう。
2019年6月15日時点では、ビットコインキャッシュSVよりもABCの方が若干価格が高いです。
ビットコインキャッシュのSVとABCの共通点
ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCでは様々な違いがありますが、共通点も存在しています。
共通点を理解することで、ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCの知識を更に高めることができます。
元はビットコインキャッシュから誕生した仮想通貨
ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCは、ビットコインキャッシュのハードウォークによって誕生しました。
どちらも元が同じになっているので、この点は共通している部分です。
誕生した日付が一緒
元になった仮想通貨が同じなだけではなく、誕生した日付も2018年11月16日と共通しています。
ビットコインキャッシュSVもビットコインキャッシュABCも比較的新しい仮想通貨として存在しており、今後の状況に期待されています。
高い将来性を確立させている
どちらもアップデートを控えており、アップデートが完了することで更なる魅力的な仮想通貨として変貌する可能性が高いという共通点もあります。
現時点でもある程度の価格が発生していますが、アップデート次第では一気に価格が高騰する可能性を秘めています。
今の内にビットコインキャッシュSVやビットコインキャッシュABCの取引を行い、保有を検討している人も多いです。
特に海外では積極的な取引が実施されていて、人気の仮想通貨としてポジションを確立しています。
国内取引所で扱われているビットコインキャッシュはABCとSVどっち?
多くの国内取引所がビットコインキャッシュの取引を実施しており、スムーズに売買を行える状況です。
しかし、取り扱われているビットコインキャッシュがSVなのかABCなのか気になる人も多いでしょう。
国内取引所と海外取引所では、どちらを取り扱っているのか異なっているので間違わないように注意しなくてはいけません。
多くの国内取引所ではビットコインキャッシュABCを取り扱っている
多くの国内取引所ではビットコインキャッシュABCを取り扱っており、速やかに取引を実施することが可能です。
残念ながら国内取引所ではビットコインキャッシュSVの取り扱いはありません。
今後も国内取引所ではビットコインキャッシュSVを取り扱わないことが報告されているため、どうしてもビットコインキャッシュSVを購入したい場合は、海外取引所を選択する必要があります。
海外取引所で購入できるビットコインキャッシュSV
ビットコインキャッシュSVは、国内取引所での取り扱いは残念ながらありませんが、海外取引所を利用することで購入することが可能です。
海外取引所で購入する場合は、ビットコインなどの仮想通貨を準備して購入する必要があるので注意しましょう。
ポロニエックスやビットレックスなどの海外取引所を利用することで、目的のビットコインキャッシュSVを入手可能です。
結局ビットコインキャッシュのABCとSV将来性はどちらが高い?
ビットコインキャッシュSVやビットコインキャッシュABCには、どちらも高い将来性があり、アップデートに期待されている状況です。
ただビットコインキャッシュABCの方が、より将来性が高いと言えます。
将来性が高い理由として、主に2つの重要なポイントを見ていきましょう。
様々な拡張機能追加の可能性を秘めているアップデート
どちらもアップデートが行われる予定となっていますが、ビットコインキャッシュABCはアップデート完了次第で更なる利便性が高まる可能性が高いです。
仮想通貨イーサリアムのような機能拡張を期待できるので、これまで以上に多くのトークンが誕生する可能性を秘めています。
ビットコインキャッシュSVの上場廃止が深刻化
以前は、中立の立場としてビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCの両方を取り扱っていた海外取引所がいくつも存在していました。
しかし、ビットコインキャッシュSVの排除を促すコメントが出てきており、取引所に影響を及ぼしています。
バイナンスやシェイプシフトなどの取引所では、これまで取り扱っていたビットコインキャッシュSVの上場廃止もしくはサポートの終了が発表されています。
仮想通貨取引所大手バイナンスは15日、仮想通貨ビットコインSVを上場廃止すると発表した。ビットコインSVを率いるクレイグ・ライト氏への嫌悪感から、先週末、バイナンスのジャオ・チャンポン(通称CZ)CEOはビットコインSVの上場廃止を示唆していたが、今回、正式発表した。
引用:コインテレグラフ「【正式発表】バイナンス、仮想通貨ビットコインSVの上場廃止を決定|ビットコインキャッシュは高騰」
今後もこのような取引所が増える可能性があるため、ビットコインキャッシュSVを保有している人は注意が必要です。
国内取引所の場合は、すでにビットコインキャッシュSVを取り扱わないことが発表されているため、どうしてもビットコインキャッシュABCと比べると将来性が劣ります。
まとめ
ビットコインキャッシュSVとビットコインキャッシュABCは、ビットコインキャッシュのハードウォークによって誕生した仮想通貨です。
ビットコインキャッシュSVはブロックサイズが128MBになっており、ビットコインキャッシュABCはアトミックスワップ機能やトークン発行機能などの機能が追加されています。
ビットコインキャッシュSVやビットコインキャッシュABCは、誕生目的や価格などに違いがありますが、ビットコインキャッシュが元になっているという共通点やどちらも将来性が高いという共通点があります。
現時点では、ビットコインキャッシュSVのアップデートや上場廃止などが影響し、ビットコインキャッシュABCの方がより高い将来性が発生しています。
国内で購入できるのはビットコインキャッシュABCのみとなっているため、ビットコインキャッシュSVを購入する場合には、海外取引所を利用する必要があることを覚えておきましょう。