仮想通貨ICO見分ける方法8選と詐欺コインを保有した時の対処方法

仮想通貨市場の中でも、詐欺などの被害が多数報告されているのがICOです。

ICOは、発行前の仮想通貨のプロジェクト段階から資金集めをするのが一般的で、実績がないことが多いため、情報の確認が難しいことから被害が拡大しているのです。

しかし、詐欺的な案件が多い一方で、爆発的に価格が上昇することがあるのもICOの特徴になります。

取引所上場と共に価格があがるケースもあるため、関わる場合はいかにリスクを減らせるかという点が大切になるでしょう。

仮想通貨ICO見分ける方法8選

仮想通貨ICOを見分ける方法

仮想通貨ICOには、詐欺目的で資金を集めることだけが目的のもの、詐欺のつもりがなくても実績を作れずに結果的に価値をゼロにしてしまうものなどがあります。

被害を防ぐためには、まず仮想通貨ICOの情報について精査し、購入に値する仮想通貨かどうか見分ける必要があります。

ホワイトペーパーを確認する

ホワイトペーパーは、仮想通貨を作る目的や将来の展望を凝縮したものになります。

どのような未来を目指して作られた仮想通貨なのか、重要な情報が多く記載されているのが特徴です。

詐欺的なコインの場合は、ホワイトペーパー自体に矛盾が含まれる場合が多くあります

これはホワイトペーパーをしっかり作ること自体が労力であり、安易にお金を騙し取ろうとする人間の場合はどうしても力を入れにくい部分だからです。

本格的な詐欺であれば、しっかりとした作りのホワイトペーパーが用意されていることもありますが、件数としては少ないでしょう。

また、しっかりとして見えたものが他の仮想通貨のホワイトペーパーを一部改変、コピーしたものだったということもあり得るため注意が必要です。

開発力がある人材が揃っているか確認する

ICOを行うのであれば、仮想通貨の開発を行う人材が必要になります。

仮想通貨の開発経験のない人間にはかなりハードルが高いため、実際に開発力がある人材がプロジェクトに関わっているかは大切になります。

ICOで名前がでていても勝手に名前を使っているだけということもあり得るため、開発者のSNSなどで言及があるかなど、複数のルートでチェックするのが基本になります。

開発元の信用情報もチェックする

人材とあわせてチェックしたいのが、開発元が信用できる企業などであるかどうかです。

実際に法人として活動している場合は、会社の名誉などを背負って活動していることが多くなります。

個人や実体不明の組織に比べれば詐欺的なリスクは軽減されます。

一方で、法人を装ったICOなどは見分けがつきづらいということでもあります。

人材と同じく、過去にICOを起こそうとする人間や企業がどのような活動をしていたか調べるのは基本になってくるのです。

似たコンセプトの仮想通貨がないかチェックする

詐欺だけを目的としたICOで、ごく一部のリテラシーを低い人を狙ったものの場合は「知名度の低いすでにある仮想通貨」の情報を元に詐欺が構成されている場合があります。

リアリティがあると思っても、実際は別の名前ですでに同じ内容の仮想通貨が作られているということもあり得るのです。

一部を改良して開発されるケースもありますが、実際に開発ができたとしてもライバルがいることになる為将来的な伸び率が確保できるかは不明です。

ビジネスとして延びる余地があるかも含めて似たコンセプトの仮想通貨の情報はチェックする必要があるのです。

返金方法をチェックする

ICOを行う場合、販売方法や返金方法をチェックすることも大切です。

ICOはビットコインなどのメジャーな仮想通貨を利用して購入することが珍しくなくなっています。

一方で、ビットコインで購入してもプロジェクトが破綻した場合などは途中返金などが難しいというリスクもあります。

ICOの目標額が集まらなかった場合に返金があるかなど、返金制度なども含めてチェックする必要があるのです。

返金に関する情報が一切含まれない場合は、詐欺的なプロジェクトの恐れが高まるだけでなく、万が一のリスクが高まります。

海外か国内かでもICO事情が異なってくる

ICOに関する規制が進む国は珍しくなくなっていて、海外と国内では状況が大きく異なります。

国内のICOであれば比較的チェックが簡単ですが、海外のICOの情報を確認するのはハードルがあがります。

実際に法律上の条件も満たしていないと、法的なトラブルに発展し、プロジェクト自体が破綻する可能性があるのです。

販売ルートをチェックする

ICOに参加する場合は公式の情報に従って購入や売却を検討する必要があります。

注意したいのは代理店などが入る場合です。

実際にICOを行っている開発元ではなく、関係のない第三者が架空の売買を持ち掛けるケースが存在しています。

代理店を指定の上で販売が行われるケースもありますが、信用できるICOだと思って購入したら販売した人間が全くICOと関係ない詐欺師ということもありえます。

販売ルートをチェックし、安全なルートで関わることも大切なのです。

過去の事例もチェックする

ICOの過去の事例をチェックすることも大切です。

実際に資金を集めたもののプロジェクトが全く動かずに、運営と連絡が取れなくなった例なども存在するからです。

ICO自体が失敗し、資金が集まらないケースなども存在します。

詐欺として疑うのも重要ですが、成功のための下地やタイミング、宣伝発表の方法などで資金の集まり方はかわります。

実際の成功例だけでなく、失敗例を確認することは大切です。

また、詐欺コインといわれながら長期的には価値が上がった仮想通貨も存在するため、しっかりとした確認が必要になります。

そもそも詐欺コインの特徴ってどんな通貨?

詐欺コインの特徴は、資金のみを集め、プロジェクトの実体がない仮想通貨です。

ICOの資金集めがゴールであり、資金を集めた後に運営と連絡がとれなくなるなどさまざまな問題を内包しています。

開発中という返事しか来ない状態などもありえます。

仮想通貨の定義上、法律では裁ききれないケースも

問題となるのがICOの法律上の定義です。

仮想通貨の定義の関係上法律では裁ききれない内容が含まれるケースがあり、類似する別な法律で裁けないかどうかが問われるケースもあるのです。

明確な法律上の根拠などを見出せないことかから、詐欺コインとわかっても損害の賠償などが請求しきれない場合や、追及が難しい場合もありえます。

開発の実態について調べることも難しい

開発の実態があるかなどを調べることも難しく、詐欺だと実証ができないケースもあるのです。

実際には存在しない仮想通貨も詐欺コインに含まれる他、取引所上場がゴールで価格が高くなった時点で売却を行い、収益を上げた後は開発がストップするようなこともあり得ます。

ホワイトペーパーの内容が守られるとは限らないことにも注意が必要なのです。

ICO投資初心者がICO投資をする際に注意すること

仮想通貨ICOの注意点

ICO投資初心者がICO投資をする際に注意することは、複数の情報源からICOの内容を精査することが大切になります。

ホワイトペーパーの情報は常に精査する

ICOは海外で行われることも多く、ホワイトペーパーも英語などでかかれていることが多くなります。

ある程度は自分で読んでチェックする意識が必要で、翻訳などを他人任せにすると他人経由で誤った情報が入ってくることもあります。

お金が絡む分詐欺なども入りやすくなるため、正しい情報かどうかのチェックは常に必要なのです。

「必ず儲かる」は詐欺の常套句

また、必ず儲かるといった言葉も詐欺の常套句になります。

ICOがうまくいっても、開発途中でセキュリティ上の重大なトラブルから凍結されたプロジェクトなども存在します。

もともと100%儲かる投資自体がないため、ある程度リスクを織り込む意識も大切になるのです。

複数の投資先を作り、損失を織り込む

その上で、「詐欺コインが混じっても取り返せる分だけの収益を確保する」など、複数の投資先を作って「損失を織り込む」という方法もあるのです。

ICOは必ず成功するとは限らないため、ある程度失敗しても収益が勝るように複数に分散して投資するのは基本になってきます。

失敗をする可能性があるからこそ全力で投資せず、余裕がある範囲内で納めることは非常に重要です。

情報が少ないICOは避けるのが賢明

また、情報が少ないICO自体を避けるなど、危機意識を持つことも大切です。

ごく一部の人が儲かる情報にしても、ICOで大きな資金を集めることは難しくなります。

ICOは開発資金を集めるために大掛かりのものになることも多いため、余りクロージング過ぎる情報は疑うのも大切なのです。

万が一詐欺コインを購入してしまった場合どうなる?

ICO詐欺コイン

万が一詐欺コインを購入してしまった場合、取引所上場前であれば価値がゼロになる恐れがあります。

警察などに被害届を出しても受理して貰えるかは内容次第で、海外のICOであれば国内の警察自体が対応できないケースもあります。

取引所にすでに上場しているのであれば処分を目指すこともできますが、価格がつかない可能性が高いことに注意が必要です。

詐欺の恐れがあるコインを積極的に購入し実際は詐欺ではなかった場合の値上がりを期待する人もいますが、取引自体が難しいのです。

上場前であっても専用ウォレットなどを通じて取引できるケースもありますが、取引先が見つからないケースが大半になります。

とはいえ、現在はICO割れしたコインと交換できるベルコインも登場し、今後ICO割れコインと交換できる通貨は増えていくとのことです。

ですから、万が一詐欺コインを購入してしまった場合には検討してみましょう。

ベルコインについて詳しくは下記で紹介していますのでご覧ください。

まとめ

仮想通貨のICOは詐欺が入り込みやすく、リスクが高い投資の一つになります。

莫大な利益が上げられる可能性がある一方で、実績のある企業や開発者が手がけるプロジェクトは珍しく、成功するICO自体が珍しくなりつつあるのです

投資をするにしても長期視点がメインになるため、仮に投資をするのであってもリスクを織り込み、更に積極的にコントロールする意識が必要になります。

100%失敗しない投資は存在しないため、全力で一つのICOに投資しない意識も大切です。

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